2015年度書評一覧
「静岡新聞」 [2016年3月27日付] から
文学熱の時代
慷慨から煩悶へ
木村洋著 『文学熱の時代』 が、「静岡新聞」 (2016年3月27日付) で紹介されました。政治の季節が終わり、蘇峰が新たな理想を求め、独歩が無名の人民の経験を 「記憶せよ」 と呼びかけるうちに、文学は切実な営みとして 「発見」 された。内面の告白や青年の煩悶をひとたび正面から受け止め、経世の世にあって人生を問いかけていった知識人の挑戦を、端正に描き出す力作。
木村 洋 著
価格 5,400円
A5判・上製・320頁
ISBN978-4-8158-0821-1 C3095
在庫有り
『週刊読書人』 [第3133号、2016年3月25日付] から (評者: 蘭 信三 氏)
越境者の政治史
アジア太平洋における日本人の移民と植民
塩出浩之著 『越境者の政治史』 が、『週刊読書人』 (第3133号、2016年3月25日付、読書人) で紹介されました。明治期からの国民統合の過程と並行し、大量に送り出された日本人移民たち。近代史から見落とされてきた彼らの政治統合は、日本およびアジア太平洋地域の秩序にどのようなインパクトをもたらしたのか。移民史・政治史の盲点を克服し、一貫した視点で新たな全体像を描き出します。
塩出浩之 著
価格 6,300円
A5判・上製・524頁
ISBN978-4-8158-0820-4 C3031
在庫有り
「熊本日日新聞」 [2016年3月20日付] から (評者: 竹内 洋 氏)
“「文学の平民主義」 開いた蘇峰”
文学熱の時代
慷慨から煩悶へ
木村洋著 『文学熱の時代』 が、「熊本日日新聞」 (2016年3月20日付) で紹介されました。政治の季節が終わり、蘇峰が新たな理想を求め、独歩が無名の人民の経験を 「記憶せよ」 と呼びかけるうちに、文学は切実な営みとして 「発見」 された。内面の告白や青年の煩悶をひとたび正面から受け止め、経世の世にあって人生を問いかけていった知識人の挑戦を、端正に描き出す力作。
木村 洋 著
価格 5,400円
A5判・上製・320頁
ISBN978-4-8158-0821-1 C3095
在庫有り
『アジア研究』 [第62巻第1号、2016年] から (評者: 森 悠子 氏)
現代インド政治
多様性の中の民主主義
近藤則夫著 『現代インド政治』 が、『アジア研究』 (第62巻第1号、2016年、アジア政経学会) で紹介されました。12億の人口を抱え、民族・宗教的にも経済的にも多様なインドはどのように動いているのか?—— インド政治のダイナミズムは、実は経済成長以上の驚異である。独立から現在までの民主主義体制の構造変化を軸に、巨大で複雑な全体像を、叙述的分析と統計的分析によって見通しよく描いた待望の著作。
近藤則夫 著
価格 7,200円
A5判・上製・608頁
ISBN978-4-8158-0794-8 C3031
在庫有り
『出版ニュース』 [2016年3月中旬号] から
現代アメリカ選挙の変貌
アウトリーチ・政党・デモクラシー
渡辺将人著 『現代アメリカ選挙の変貌』 が、『出版ニュース』 (2016年3月中旬号、出版ニュース社) で紹介されました。アメリカ政治は選挙で動く。コンサルタント主導のメディア戦略では手の届かなかった多様な人々をいかにして摑んでいくか。オンライン技術とともに新たな潮流が展開する選挙民対策の現場から、デモクラシーの進展と分裂の可能性をともに孕んだアメリカ選挙の現在を浮彫りにします。
渡辺将人 著
価格 4,500円
A5判・上製・340頁
ISBN978-4-8158-0824-2 C3031
在庫有り
「北海道新聞」 [2016年3月6日付] から
現代アメリカ選挙の変貌
アウトリーチ・政党・デモクラシー
渡辺将人著 『現代アメリカ選挙の変貌』 が、「北海道新聞」 (2016年3月6日付) で紹介されました。アメリカ政治は選挙で動く。コンサルタント主導のメディア戦略では手の届かなかった多様な人々をいかにして摑んでいくか。オンライン技術とともに新たな潮流が展開する選挙民対策の現場から、デモクラシーの進展と分裂の可能性をともに孕んだアメリカ選挙の現在を浮彫りにします。
渡辺将人 著
価格 4,500円
A5判・上製・340頁
ISBN978-4-8158-0824-2 C3031
在庫有り
『宗教と現代がわかる本 2016』 [2016年3月4日発行] から
新宗教と総力戦
教祖以後を生きる
永岡崇著 『新宗教と総力戦』 が、『宗教と現代がわかる本 2016』 (2016年3月4日発行、平凡社) で紹介されました。教祖亡き後、その存続をかけて自己形成をはかる新宗教。当局の介入や国家主義の高まり、戦時総動員の動きといった状況のなかで、指導者や信者たちは、前代の 「遺産」 をどう読み替え、信仰実践の地平を拓いてきたのか。天理教を事例に、人びとが生きた新宗教の実像に迫ります。
永岡 崇 著
価格 5,400円
A5判・上製・368頁
ISBN978-4-8158-0815-0 C3014
在庫有り
『日本史研究』 [641号、2016年1月] から (評者: 熊本史雄 氏)
対華二十一ヵ条要求とは何だったのか
第一次世界大戦と日中対立の原点
奈良岡聰智著 『対華二十一ヵ条要求とは何だったのか』 が、『日本史研究』 (641号、2016年1月、日本史研究会) で紹介されました。反日への決定的転換をもたらした世紀の失政の原因を詳細な実証により解明、満州問題、加藤高明の外交構想、世論、第一次世界大戦などを手がかりに、謎の多い外交交渉の全貌をバランスよく描き出します。今日の日中関係、東アジア国際関係をも展望してその大きな影響を捉えた必読の成果。
奈良岡聰智 著
価格 5,500円
A5判・上製・488頁
ISBN978-4-8158-0805-1 C3021
在庫有り
『図書新聞』 [第3246号、2016年3月12日付] から (評者: 中丸宣明 氏)
文学熱の時代
慷慨から煩悶へ
木村洋著 『文学熱の時代』 が、『図書新聞』 (第3246号、2016年3月12日付、図書新聞) で紹介されました。政治の季節が終わり、蘇峰が新たな理想を求め、独歩が無名の人民の経験を 「記憶せよ」 と呼びかけるうちに、文学は切実な営みとして 「発見」 された。内面の告白や青年の煩悶をひとたび正面から受け止め、経世の世にあって人生を問いかけていった知識人の挑戦を、端正に描き出す力作。
木村 洋 著
価格 5,400円
A5判・上製・320頁
ISBN978-4-8158-0821-1 C3095
在庫有り
『東京人』 [368号、2016年4月] から (評者: 苅部 直 氏)
文学熱の時代
慷慨から煩悶へ
木村洋著 『文学熱の時代』 が、『東京人』 (368号、2016年4月、都市出版) で紹介されました。政治の季節が終わり、蘇峰が新たな理想を求め、独歩が無名の人民の経験を 「記憶せよ」 と呼びかけるうちに、文学は切実な営みとして 「発見」 された。内面の告白や青年の煩悶をひとたび正面から受け止め、経世の世にあって人生を問いかけていった知識人の挑戦を、端正に描き出す力作。
木村 洋 著
価格 5,400円
A5判・上製・320頁
ISBN978-4-8158-0821-1 C3095
在庫有り
『九州歴史科学』 [第43号、2015年12月] から (評者: 松塚俊三 氏)
投資社会の勃興
財政金融革命の波及とイギリス
坂本優一郎著 『投資社会の勃興』 が、『九州歴史科学』 (第43号、2015年12月、九州歴史科学研究会) で紹介されました。イギリスで、投資はいかにして中流の人びとや労働者層・女性にまでいきわたったのか。政治・社会・文化・経済の幅広い文脈で生じた革新の全体像を、ヨーロッパ・アメリカへの拡大も視野に捉え、投資社会化がもたらした衝撃と、今日まで続くその構造を見事に浮き彫りにした注目の研究。
坂本優一郎 著
価格 6,400円
A5判・上製・496頁
ISBN978-4-8158-0802-0 C3022
在庫有り
『図書新聞』 [第3245号、2016年3月5日付] から (評者: 中山大将 氏)
越境者の政治史
アジア太平洋における日本人の移民と植民
塩出浩之著 『越境者の政治史』 が、『図書新聞』 (第3245号、2016年3月5日付、図書新聞) で紹介されました。明治期からの国民統合の過程と並行し、大量に送り出された日本人移民たち。近代史から見落とされてきた彼らの政治統合は、日本およびアジア太平洋地域の秩序にどのようなインパクトをもたらしたのか。移民史・政治史の盲点を克服し、一貫した視点で新たな全体像を描き出します。
塩出浩之 著
価格 6,300円
A5判・上製・524頁
ISBN978-4-8158-0820-4 C3031
在庫有り
『歴史学研究』 [2016年3月号] から (評者: 松井真子 氏)
三つの世界の狭間で
西欧・ロシア・オスマンとワラキア・モルドヴァ問題
黛秋津著 『三つの世界の狭間で』 が、『歴史学研究』 (2016年3月号、歴史学研究会) で紹介されました。世界史の 「見えざる焦点」、そこでは何が起こっていたのか——。西欧・正教・イスラームの三つの世界が接する境域地帯に視点を定め、近代へと移行していく複雑な 「世界の一体化」 プロセスを、政治外交面から、多言語の一次史料に基づいてつぶさに描き出した、世界的にも稀有な労作。
黛 秋津 著
価格 5,600円
A5判・上製・272頁
ISBN978-4-8158-0720-7 C3022
在庫有り
『労働の科学』 [2015年12月号] から (評者: 上林朋広 氏)
アメリカを創る男たち
ニューヨーク建設労働者の生活世界と 「愛国主義」
南修平著 『アメリカを創る男たち』 が、『労働の科学』 (2015年12月号、大原記念労働科学研究所) で紹介されました。彼らはなぜ 「U・S・A!」 と叫ぶのか——。ヴェトナム戦争時の暴動からWTCの再建現場まで、その 「愛国主義的」 な行動が注目されてきたニューヨークの建設労働者たち。インタヴュー資料をもとにその生活世界を内側から解明し、人種やジェンダーの境界が揺らぐ世紀を生きた人々の実像に迫ります。
南 修平 著
価格 6,300円
A5判・上製・376頁
ISBN978-4-8158-0811-2 C3022
在庫有り
『みすず』 [2016年1・2月合併号] から
『みすず』 (2016年1・2月合併号) の 「読書アンケート特集」 で以下の図書が紹介されました。
【上山安敏氏による紹介】
W・シヴェルブシュ 著/小野清美・原田一美 訳
『三つの新体制 —— ファシズム、ナチズム、ニューディール』
【芥川喜好氏による紹介】
服部 正・藤原貞朗 著
『山下清と昭和の美術 —— 「裸の大将」 の神話を超えて』
【山口二郎氏による紹介】
稲吉 晃 著
『海港の政治史 —— 明治から戦後へ』
【鈴木一誌氏による紹介】
鈴木広光 著
『日本語活字印刷史』
【李孝徳氏による紹介】
塩出浩之 著
『越境者の政治史 —— アジア太平洋における日本人の移民と植民』
【竹内洋氏による紹介】
木村 洋 著
『文学熱の時代 —— 慷慨から煩悶へ』
【近藤和彦氏による紹介】
岡本隆司 編
『宗主権の世界史 —— 東西アジアの近代と翻訳概念』
『地域研究』 [Vol.16 No.1、2015年11月] から (評者: 横田貴之 氏)
イスラーム主義と中東政治
レバノン・ヒズブッラーの抵抗と革命
末近浩太著 『イスラーム主義と中東政治』 が、『地域研究』 (Vol.16 No.1、2015年11月、地域研究コンソーシアム) で紹介されました。暴力と平和、過激と穏健 —— 真実はどこにあるのか。「自爆テロ」 から民主政治まで多様な貌をもつイスラーム主義組織 「ヒズボラ」 の、知られざる実像を初めて明らかにすることを通して、激動するレバノン政治・中東政治・国際政治のダイナミクスを深部から描きだした気鋭の力作。
末近浩太 著
価格 6,600円
A5判・上製・480頁
ISBN978-4-8158-0750-4 C3031
在庫有り
「読売新聞」 [2016年2月8日付] から
現代アメリカ選挙の変貌
アウトリーチ・政党・デモクラシー
『現代アメリカ選挙の変貌』 と著者・渡辺将人先生についての紹介記事が、「読売新聞」 (2016年2月8日付) の文化欄に掲載されました。本格的にスタートしたアメリカ大統領選挙をより深く理解するためのキーポイントであり、本書で詳細な分析が行われている 「アウトリーチ」 についても触れられています。
(本書の内容) アメリカ政治は選挙で動く。コンサルタント主導のメディア戦略では手の届かなかった多様な人々をいかにして摑んでいくか。オンライン技術とともに新たな潮流が展開する選挙民対策の現場から、デモクラシーの進展と分裂の可能性をともに孕んだアメリカ選挙の現在を浮彫りにする。
渡辺将人 著
価格 4,500円
A5判・上製・340頁
ISBN978-4-8158-0824-2 C3031
在庫有り
「日本経済新聞」 [2016年2月7日付] から
現代アメリカ選挙の変貌
アウトリーチ・政党・デモクラシー
渡辺将人著『現代アメリカ選挙の変貌』が、「日本経済新聞」(2016年2月7日付)で紹介されました。アメリカ政治は選挙で動く。コンサルタント主導のメディア戦略では手の届かなかった多様な人々をいかにして摑んでいくか。オンライン技術とともに新たな潮流が展開する選挙民対策の現場から、デモクラシーの進展と分裂の可能性をともに孕んだアメリカ選挙の現在を浮彫りにします。
“米国における選挙の戦い方を研究してきた著者の集大成的な新作だ。ヒスパニック(中南米系)やアジア系の急増に伴う米社会の構造変化を知るうえでも役立つ分析だ。…… 著者は民主党の選挙スタッフとして戸別訪問に回るなど選挙戦の最前線に立った経験がある。アジア系の有権者への働きかけ方とそれへの反応をこれほど詳細に分析した研究は米国では逆にあまり見かけない。
著者はあとがきで「外国人だからできたこと」と記す。資料として載っている中国語や韓国語が入り交じって書かれた選挙ビラの写真を見るだけでも面白い。同時に著者は米メディアの選挙報道は「候補者取材」であり、有権者の声を拾えていないと批判する。さまざまな集会はそれ自体が一種の演出であり、その場にいる聴衆に聞いても有権者分析にならないという。……”(「日本経済新聞」2016年2月7日付、第20面)
渡辺将人 著
価格 4,500円
A5判・上製・340頁
ISBN978-4-8158-0824-2 C3031
在庫有り
「神奈川新聞」 [2016年1月17日付] から
文学熱の時代
慷慨から煩悶へ
木村洋著 『文学熱の時代』 が、「神奈川新聞」 (2016年1月17日付) で紹介されました。政治の季節が終わり、蘇峰が新たな理想を求め、独歩が無名の人民の経験を 「記憶せよ」 と呼びかけるうちに、文学は切実な営みとして 「発見」 された。内面の告白や青年の煩悶をひとたび正面から受け止め、経世の世にあって人生を問いかけていった知識人の挑戦を、端正に描き出す力作。
木村 洋 著
価格 5,400円
A5判・上製・320頁
ISBN978-4-8158-0821-1 C3095
在庫有り
「KINOKUNIYA 書評空間」 [2016年1月26日] から (評者: 早瀬晋三 氏)
越境者の政治史
アジア太平洋における日本人の移民と植民
塩出浩之著 『越境者の政治史』 が、「KINOKUNIYA 書評空間」 (2016年1月26日、紀伊國屋書店ホームページ) で紹介されました。明治期からの国民統合の過程と並行し、大量に送り出された日本人移民たち。近代史から見落とされてきた彼らの政治統合は、日本およびアジア太平洋地域の秩序にどのようなインパクトをもたらしたのか。移民史・政治史の盲点を克服し、一貫した視点で新たな全体像を描き出します。
塩出浩之 著
価格 6,300円
A5判・上製・524頁
ISBN978-4-8158-0820-4 C3031
在庫有り
『社会学評論』 [第66巻第3号、2015年12月] から(評者:関根政美氏)
英語化するアジア
トランスナショナルな高等教育モデルとその波及
吉野耕作著『英語化するアジア』が、『社会学評論』(第66巻第3号、2015年12月、日本社会学会)で紹介されました。英語支配論をこえて、ポストコロニアルな現場から ——。中心国によるグローバル支配の道具といった単純化された見方をしりぞけ、マルチエスニックなマレーシアでうみだされた高等教育モデルとその波及を通して、アジアの英語化の生きた姿を、変動する社会と地域の中でつぶさに捉えた力作。
“…… 本書は、華人が中心となり普及・拡大させたマレーシアのトランスナショナルな高等教育と英語化の生成と発展の歴史を、筆者自らのインタビュー調査に基づいて克明に記録した貴重な業績である。現地にも類似の業績はない。さらに、マレーシアの英語化の進展は、多民族国家のポスト植民地化の一側面を明らかにするだけでなく、英国英語、米国英語、そしてオーストラリア英語とも異なる「マレーシア英語」の展開を明らかにする。そして、英語化は、多民族国家マレーシアの民族間相互交流・理解を進め、社会統合によい結果を生み出しているとする。…… 日本もぼやぼやしていられないが、マレーシアの英語化するトランスナショナルな高等教育の生成発展の歴史を知らずに、表面的な模倣だけで成功するとも思えない。今後の日本の英語化は、たんなる英語(会話)力の強化では済まないことを本書は教える。……”(『社会学評論』第66巻第3号、p.66)
吉野耕作 著
価格 4,800円
A5判・上製・240頁
ISBN978-4-8158-0779-5 C3036
在庫有り
『日本物理学会誌』 [第71巻第1号] から
アインシュタインの時計 ポアンカレの地図
鋳造される時間
ピーター・ギャリソン著 『アインシュタインの時計 ポアンカレの地図』 (松浦俊輔訳) が、『日本物理学会誌』 (第71巻第1号、日本物理学会) で紹介されました。相対性理論の核心にある 「時計合わせ」 のアイディアが、世界標準時や規約主義、電気時計や海底ケーブルなど、時代の政治・哲学・技術の焦点に位置していたことを明らかにし、「孤高の天才」 とはほど遠い二人の立役者の活躍を浮き彫りにする傑作。
ピーター・ギャリソン 著
松浦俊輔 訳
価格 5,400円
A5判・上製・330頁
ISBN978-4-8158-0819-8 C3040
在庫有り
『出版ニュース』 [2016年1月上・中旬号] から
文学熱の時代
慷慨から煩悶へ
木村洋著 『文学熱の時代』 が、『出版ニュース』 (2016年1月上・中旬号、出版ニュース社) で紹介されました。政治の季節が終わり、蘇峰が新たな理想を求め、独歩が無名の人民の経験を 「記憶せよ」 と呼びかけるうちに、文学は切実な営みとして 「発見」 された。内面の告白や青年の煩悶をひとたび正面から受け止め、経世の世にあって人生を問いかけていった知識人の挑戦を、端正に描き出す力作。
木村 洋 著
価格 5,400円
A5判・上製・320頁
ISBN978-4-8158-0821-1 C3095
在庫有り
「読売新聞」 [2015年12月26日付] から
山下清と昭和の美術
「裸の大将」 の神話を超えて
服部正・藤原貞朗著 『山下清と昭和の美術』 が、「読売新聞」 (2015年12月26日付) の 「時の余白に」 (芥川喜好氏) で紹介されました。「特異児童」 や 「日本のゴッホ」 など、次々と綽名=イメージを与えられてきた美術家・山下清。その貼絵が大衆に愛され続ける一方、芸術の世界にも福祉の世界にも落ち着く場所のなかった彼の存在を通して、昭和の美術と福祉と文化の歴史を新たに問い直します。
服部 正・藤原貞朗 著
価格 5,600円
A5判・上製・536頁
ISBN978-4-8158-0762-7 C3071
在庫有り
『日経サイエンス』 [2016年2月号] から (評者: 森山和道 氏)
アインシュタインの時計 ポアンカレの地図
鋳造される時間
ピーター・ギャリソン著 『アインシュタインの時計 ポアンカレの地図』 (松浦俊輔訳) が、『日経サイエンス』 (2016年2月号、日経サイエンス) で紹介されました。相対性理論の核心にある 「時計合わせ」 のアイディアが、世界標準時や規約主義、電気時計や海底ケーブルなど、時代の政治・哲学・技術の焦点に位置していたことを明らかにし、「孤高の天才」 とはほど遠い二人の立役者の活躍を浮き彫りにする傑作。
ピーター・ギャリソン 著
松浦俊輔 訳
価格 5,400円
A5判・上製・330頁
ISBN978-4-8158-0819-8 C3040
在庫有り
「下野新聞」 [2015年12月20日付] 他から
文学熱の時代
慷慨から煩悶へ
木村洋著 『文学熱の時代』 が、「下野新聞」 「山梨日日新聞」 「四国新聞」 (いずれも2015年12月20日付) で紹介されました。政治の季節が終わり、蘇峰が新たな理想を求め、独歩が無名の人民の経験を 「記憶せよ」 と呼びかけるうちに、文学は切実な営みとして 「発見」 された。内面の告白や青年の煩悶をひとたび正面から受け止め、経世の世にあって人生を問いかけていった知識人の挑戦を、端正に描き出す力作。
木村 洋 著
価格 5,400円
A5判・上製・320頁
ISBN978-4-8158-0821-1 C3095
在庫有り
「朝日新聞」 [2015年12月27日付] から
「朝日新聞」 (2015年12月27日付) の特集 「注目の本 心に残る本 —— 書評委員が薦める 『今年の3点』」 で以下の図書が紹介されました。
【原武史氏による紹介】
夫馬 進 著
『朝鮮燕行使と朝鮮通信使』
W・シヴェルブシュ 著/小野清美・原田一美 訳
『三つの新体制 —— ファシズム、ナチズム、ニューディール』
【蜂飼耳氏による紹介】
山中由里子 編
『〈驚異〉 の文化史 —— 中東とヨーロッパを中心に』
「神戸新聞」 [2015年12月20日付] から
文学熱の時代
慷慨から煩悶へ
木村洋著 『文学熱の時代』 が、「神戸新聞」 (2015年12月20日付) で紹介されました。政治の季節が終わり、蘇峰が新たな理想を求め、独歩が無名の人民の経験を 「記憶せよ」 と呼びかけるうちに、文学は切実な営みとして 「発見」 された。内面の告白や青年の煩悶をひとたび正面から受け止め、経世の世にあって人生を問いかけていった知識人の挑戦を、端正に描き出す力作。
木村 洋 著
価格 5,400円
A5判・上製・320頁
ISBN978-4-8158-0821-1 C3095
在庫有り
『週刊読書人』 [第3120号、2015年12月18日付] から
『週刊読書人』 (第3120号、2015年12月18日付、読書人) の特集 「2015年回顧総特集」 で以下の図書が紹介されました。
【貫成人氏による紹介】
戸田山和久 著
『科学的実在論を擁護する』
【横山輝雄氏による紹介】
中尾 央 著
『人間進化の科学哲学 —— 行動・心・文化』
【髙木勇夫氏による紹介】
K・ポメランツ 著/川北 稔 監訳
『大分岐 —— 中国、ヨーロッパ、そして近代世界経済の形成』
山中由里子 編
『〈驚異〉 の文化史 —— 中東とヨーロッパを中心に』
W・シヴェルブシュ 著/小野清美・原田一美 訳
『三つの新体制 —— ファシズム、ナチズム、ニューディール』
【関智英氏による紹介】
夫馬 進 著
『朝鮮燕行使と朝鮮通信使』
杉山清彦 著
『大清帝国の形成と八旗制』
太田 出 著
『中国近世の罪と罰 —— 犯罪・警察・監獄の社会史』
「毎日新聞」 [2015年12月20日付] から (評者: 本村凌二 氏)
大分岐
中国、ヨーロッパ、そして近代世界経済の形成
K・ポメランツ著 『大分岐』 (川北稔監訳) が、「毎日新聞」 (2015年12月20日付) の特集 「2015年 この3冊」 で紹介されました。驚くほど似ていた一つの世界——。東アジアでも西ヨーロッパでも、発達した市場経済は生態環境の制約に直面していた。なぜ西欧だけが大きく分岐していったのか。今日にいたる世界経済の根源的な謎を明らかにし、新しい歴史像を提示したグローバルヒストリーの代表作、遂に邦訳。
K. ポメランツ 著
川北 稔 監訳
価格 5,500円
A5判・上製・456頁
ISBN978-4-8158-0808-2 C3022
在庫有り
『アジア経済』 [第56巻第4号、2015年12月] から (評者: 山田紀彦 氏)
人民解放軍と中国政治
文化大革命から鄧小平へ
林載桓著 『人民解放軍と中国政治』 が、『アジア経済』 (第56巻第4号、2015年12月、ジェトロ・アジア経済研究所) で紹介されました。文化大革命への解放軍の介入はいかにして起こり、その後の中国政治に何をもたらしたのか。新たな資料の博捜と独裁政治の制度論にもとづき、毛沢東の役割、林彪事件、中越戦争の理解を一新、改革開放に向けた大転換の知られざる道筋を示した、気鋭の著者による画期的論考。
林 載桓 著
価格 5,500円
A5判・上製・254頁
ISBN978-4-8158-0786-3 C3031
在庫有り
『週刊読書人』 [第3119号、2015年12月11日付] から (評者: 山本貴光 氏)
20世紀物理学史 (上下巻)
理論・実験・社会
ヘリガ・カーオ著 『20世紀物理学史』 (上下巻、岡本拓司監訳/有賀暢迪・稲葉肇他訳) が、『週刊読書人』 (第3119号、2015年12月11日付、読書人) の特集 「2015年の収穫」 で紹介されました。栄光と失敗、論理と閃きのダイナミクスとしての 「物理学の世紀」。量子力学と相対論という二大革命に始まり、社会と関わりつつビッグ・サイエンスに至るまで、華々しくも苦難に満ちた100年を一望し、確かな筆致で全領域をバランスよく記述した名著、待望の邦訳。
ヘリガ・カーオ 著
岡本拓司 監訳
有賀暢迪・稲葉 肇 他訳
価格 上下巻各3,600円
いずれも在庫有り
『図書新聞』 [第3235号、2015年12月19日付] から
『図書新聞』 (第3235号、2015年12月19日付、図書新聞) の特集 「2015年下半期読書アンケート」 で以下の図書が紹介されました。
【川村邦光氏による紹介】
永岡 崇 著
『新宗教と総力戦 —— 教祖以後を生きる』
【石原千秋氏による紹介】
木村 洋 著
『文学熱の時代 —— 慷慨から煩悶へ』
「朝日新聞」 [2015年12月13日付] から (評者: 吉岡桂子 氏)
“「移動」 に焦点 「日本人」 とは”
越境者の政治史
アジア太平洋における日本人の移民と植民
塩出浩之著 『越境者の政治史』 が、「朝日新聞」 (2015年12月13日付) で紹介されました。明治期からの国民統合の過程と並行し、大量に送り出された日本人移民たち。近代史から見落とされてきた彼らの政治統合は、日本およびアジア太平洋地域の秩序にどのようなインパクトをもたらしたのか。移民史・政治史の盲点を克服し、一貫した視点で新たな全体像を描き出します。
塩出浩之 著
価格 6,300円
A5判・上製・524頁
ISBN978-4-8158-0820-4 C3031
在庫有り
「毎日新聞」 [2015年12月13日付] から
「毎日新聞」 (2015年12月13日付) の特集 「2015年 この3冊」 で以下の図書が紹介されました。
【五百旗頭真氏による紹介】
奈良岡聰智 著
『対華二十一ヵ条要求とは何だったのか――第一次世界大戦と日中対立の原点』
『尖閣問題の起源――沖縄返還とアメリカの中立政策』
【岩間陽子氏による紹介】
塩出浩之 著
『越境者の政治史――アジア太平洋における日本人の移民と植民』
『出版ニュース』 [2015年12月上旬号] から
越境者の政治史
アジア太平洋における日本人の移民と植民
塩出浩之著 『越境者の政治史』 が、『出版ニュース』 (2015年12月上旬号、出版ニュース社) で紹介されました。明治期からの国民統合の過程と並行し、大量に送り出された日本人移民たち。近代史から見落とされてきた彼らの政治統合は、日本およびアジア太平洋地域の秩序にどのようなインパクトをもたらしたのか。移民史・政治史の盲点を克服し、一貫した視点で新たな全体像を描き出します。
塩出浩之 著
価格 6,300円
A5判・上製・524頁
ISBN978-4-8158-0820-4 C3031
在庫有り
『群像』 [2016年1月号] から
『群像』 (2016年1月号、講談社) の特集 「21世紀の暫定名著」 で以下の図書が紹介されました。
【松浦寿輝氏による紹介】
石川九楊 著
『日本書史』
【松原隆一郎氏による紹介】
J・G・A・ポーコック 著/田中秀夫・奥田 敬・森岡邦泰 訳
『マキァヴェリアン・モーメント —— フィレンツェの政治思想と大西洋圏の共和主義の伝統』
『アメリカ学会会報』 [No.189、2015年11月] から (評者: 井口治夫 氏)
敗戦とハリウッド
占領下日本の文化再建
北村洋著 『敗戦とハリウッド』 が、『アメリカ学会会報』 (No.189、2015年11月、アメリカ学会) で紹介されました。占領政策の一環としてハリウッド映画を利用したGHQと、その到来を歓迎して映画館へと押し寄せた日本人。両者の関係を多面的な交渉のプロセスと捉え、検閲・配給・宣伝をめぐる様々な試行錯誤から、ファン文化の形成まで、熱狂と葛藤に満ちた占領の文化史を描き出します。
北村 洋 著
価格 4,800円
A5判・上製・312頁
ISBN978-4-8158-0775-7 C3074
在庫有り
『アメリカ史評論』 [第33号、2015年11月] から(評者:倉科一希氏)
戦争違法化運動の時代
「危機の20年」のアメリカ国際関係思想
三牧聖子著『戦争違法化運動の時代』が、『アメリカ史評論』(第33号、2015年11月、関西アメリカ史研究会発行)で紹介されました。「現実主義」対「理想主義」をこえて ——。国際関係を権力闘争に還元する見方も、「悪」の侵略国に対する「善」なる制裁という見方も説得力を失った。合衆国における戦争違法化思想をトータルに跡づけ、忘却された戦間期のラディカルな展開を再考することで、国際秩序の新たな可能性を探ります。
三牧聖子 著
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・358頁
ISBN978-4-8158-0782-5 C3031
在庫有り
『アジア時報』 [2015年11月号] から
対華二十一ヵ条要求とは何だったのか
第一次世界大戦と日中対立の原点
第27回 (2015年度) 「アジア・太平洋賞大賞」 を受賞した 『対華二十一ヵ条要求とは何だったのか』 の選評 (評者は渡辺利夫氏) と、著者である奈良岡聰智先生のインタヴューが、『アジア時報』 (2015年11月号、アジア調査会) に掲載されました。反日への決定的転換をもたらした世紀の失政の原因を詳細な実証により解明、満州問題、加藤高明の外交構想、世論、第一次世界大戦などを手がかりに、謎の多い外交交渉の全貌をバランスよく描き出します。今日の日中関係、東アジア国際関係をも展望してその大きな影響を捉えた必読の成果。
奈良岡聰智 著
価格 5,500円
A5判・上製・488頁
ISBN978-4-8158-0805-1 C3021
在庫有り
『アジア時報』 [2015年11月号] から
人民解放軍と中国政治
文化大革命から鄧小平へ
第27回 (2015年度) 「アジア・太平洋賞特別賞」 を受賞した 『人民解放軍と中国政治』 の選評 (評者は白石隆氏) と、著者である林載桓先生のインタヴューが、『アジア時報』 (2015年11月号、アジア調査会) に掲載されました。文化大革命への解放軍の介入はいかにして起こり、その後の中国政治に何をもたらしたのか。新たな資料の博捜と独裁政治の制度論にもとづき、毛沢東の役割、林彪事件、中越戦争の理解を一新、改革開放に向けた大転換の知られざる道筋を示した、気鋭の著者による画期的論考。
林 載桓 著
価格 5,500円
A5判・上製・254頁
ISBN978-4-8158-0786-3 C3031
在庫有り
『出版ニュース』 [2015年11月中旬号] から
新宗教と総力戦
教祖以後を生きる
永岡崇著 『新宗教と総力戦』 が、『出版ニュース』 (2015年11月中旬号、出版ニュース社) で紹介されました。教祖亡き後、その存続をかけて自己形成をはかる新宗教。当局の介入や国家主義の高まり、戦時総動員の動きといった状況のなかで、指導者や信者たちは、前代の 「遺産」 をどう読み替え、信仰実践の地平を拓いてきたのか。天理教を事例に、人びとが生きた新宗教の実像に迫ります。
永岡 崇 著
価格 5,400円
A5判・上製・368頁
ISBN978-4-8158-0815-0 C3014
在庫有り
「毎日新聞」 [2015年11月11日付] から
アジア・太平洋賞 特集記事
「毎日新聞」 (2015年11月11日付) のアジア・太平洋賞に関する特集記事で、以下の図書の選評と著者コメントが掲載されました。
【アジア・太平洋賞大賞】
奈良岡聰智 著
『対華二十一ヵ条要求とは何だったのか――第一次世界大戦と日中対立の原点』
(選評は渡辺利夫氏)
【アジア・太平洋賞特別賞】
林 載桓 著
『人民解放軍と中国政治――文化大革命から鄧小平へ』
(選評は白石隆氏)
『アジ研ワールド・トレンド』 [第240号、2015年10月] から
人民解放軍と中国政治
文化大革命から鄧小平へ
林載桓著『人民解放軍と中国政治』の、第36回「発展途上国研究奨励賞」(ジェトロ・アジア経済研究所主催)受賞記念講演が、『アジ研ワールド・トレンド』(第240号、2015年10月、ジェトロ・アジア経済研究所発行)に掲載されました
林 載桓 著
税込6,050円/本体5,500円
A5判・上製・254頁
ISBN978-4-8158-0786-3 C3031
在庫有り
『合本 AERAの1000冊』 [AERA MOOK、2015年10月30日発行] から
AERA MOOK 『合本 AERAの1000冊』 (2015年10月30日発行、朝日新聞出版) で以下の図書が紹介されました。
【出口治明氏による紹介】
I.ウォーラーステイン 著/川北 稔 訳
『近代世界システム』 (全4巻)
【斎藤美奈子氏による紹介】
イヴ・K・セジウィック 著/上原早苗・亀澤美由紀 訳
『男同士の絆 —— イギリス文学とホモソーシャルな欲望』
【佐藤優氏による紹介】
樋口直人 著
『日本型排外主義 —— 在特会・外国人参政権・東アジア地政学』
『アジア経済』 [第56巻第3号、2015年9月] から (評者: 内川秀二 氏)
現代インド経済
発展の淵源・軌跡・展望
柳澤悠著 『現代インド経済』 が、『アジア経済』 (第56巻第3号、2015年9月、アジア経済研究所) で紹介されました。インド経済の歴史的な成長を準備したものは、経済自由化でもIT産業でもない。植民地期の胎動から輸入代替工業化、緑の革命の再評価も視野に、今日の躍動の真の原動力を摑み出します。圧倒的な厚みをもつ下層・インフォーマル部門からの成長プロセスの全貌を捉え、その見方を一新する決定版。
柳澤 悠 著
価格 5,500円
A5判・上製・426頁
ISBN978-4-8158-0757-3 C3033
在庫有り
『日本歴史』 [第810号、2015年11月] から (評者: 香川正俊 氏)
海港の政治史
明治から戦後へ
稲吉晃著 『海港の政治史』 が、『日本歴史』 (第810号、2015年11月、日本歴史学会編) で紹介されました。横浜・神戸に代表される国際貿易港から全国の中小港湾まで、帝国日本を世界と結んだ海港はいかにして形成されたのか。開港から戦後に至る史的展開を示すとともに、港湾整備の知られざる難題を剔出、日本の交通インフラ整備が抱える政治的課題をも浮き彫りにしたわが国初の近代海港史。
稲吉 晃 著
価格 5,800円
A5判・上製・400頁
ISBN978-4-8158-0789-4 C3031
在庫有り
『佛教タイムス』 [第2644号、2015年10月22日付] から
新宗教と総力戦
教祖以後を生きる
永岡崇著 『新宗教と総力戦』 が、『佛教タイムス』 (第2644号、2015年10月22日付、仏教タイムス社) で紹介されました。教祖亡き後、その存続をかけて自己形成をはかる新宗教。当局の介入や国家主義の高まり、戦時総動員の動きといった状況のなかで、指導者や信者たちは、前代の 「遺産」 をどう読み替え、信仰実践の地平を拓いてきたのか。天理教を事例に、人びとが生きた新宗教の実像に迫ります。
永岡 崇 著
価格 5,400円
A5判・上製・368頁
ISBN978-4-8158-0815-0 C3014
在庫有り
『歴史と経済』 [第229号、2015年10月] から (評者: 大島久幸 氏)
帝国日本と財閥商社
恐慌・戦争下の三井物産
春日豊著 『帝国日本と財閥商社』 が、『歴史と経済』 (第229号、2015年10月、政治経済学・経済史学会) で紹介されました。広汎なネットワークと取引基盤をもとに、「大東亜共栄圏」 の運営を実質的に支えた圧倒的な巨大企業、三井物産の戦時期の経営を初めて総合的に解明、その経済的役割と戦争との関係を正当に位置づけ直すとともに、恐慌からアジア太平洋戦争へといたる日本経済の動態をも浮彫りにした労作。
春日 豊 著
価格 8,500円
A5判・上製・796頁
ISBN978-4-8158-0633-0 C3033
在庫有り
『化学』 [第70巻第11号、2015年11月] から
希土類の化学
量子論・熱力学・地球科学
川邊岩夫著 『希土類の化学』 が、『化学』 (第70巻第11号、2015年11月、化学同人) で紹介されました。希土類系列が関係する様々な領域で共通して見られる四組効果。本書はこの四組効果が生じるシステムを、微視的分光学と巨視的熱力学をつなぐ化学の根底原理と捉え、初めて体系的・定量的に記述。基礎事項も含めた丁寧な解説により、希土類を統一的に把握し、理解を一新する必読の書。
川邊岩夫 著
価格 9,800円
B5判・上製・448頁
ISBN978-4-8158-0814-3 C3043
在庫有り
『現代化学』 [第536号、2015年11月] から
希土類の化学
量子論・熱力学・地球科学
川邊岩夫著 『希土類の化学』 が、『現代化学』 (第536号、2015年11月、東京化学同人) で紹介されました。希土類系列が関係する様々な領域で共通して見られる四組効果。本書はこの四組効果が生じるシステムを、微視的分光学と巨視的熱力学をつなぐ化学の根底原理と捉え、初めて体系的・定量的に記述。基礎事項も含めた丁寧な解説により、希土類を統一的に把握し、理解を一新する必読の書。
川邊岩夫 著
価格 9,800円
B5判・上製・448頁
ISBN978-4-8158-0814-3 C3043
在庫有り
「朝日新聞」 [2015年10月18日付] から (評者: 原 武史 氏)
“天理教と国家の関係をさぐる”
新宗教と総力戦
教祖以後を生きる
永岡崇著 『新宗教と総力戦』 が、「朝日新聞」 (2015年10月18日付) で紹介されました。教祖亡き後、その存続をかけて自己形成をはかる新宗教。当局の介入や国家主義の高まり、戦時総動員の動きといった状況のなかで、指導者や信者たちは、前代の 「遺産」 をどう読み替え、信仰実践の地平を拓いてきたのか。天理教を事例に、人びとが生きた新宗教の実像に迫ります。
永岡 崇 著
価格 5,400円
A5判・上製・368頁
ISBN978-4-8158-0815-0 C3014
在庫有り
『経営史学』 [第50巻第2号、2015年9月] から (評者: 三木理史 氏)
ビジネス・インフラの明治
白石直治と土木の世界
前田裕子著 『ビジネス・インフラの明治』 が、『経営史学』 (第50巻第2号、2015年9月、経営史学会) で紹介されました。起業にあたり自力でのインフラ建設が不可避であった時代に、鉄道、港湾、電力などの整備に奮闘し、多くの土木技術者を育てた白石直治。彼を中心とする緊密な人的交流や、先進的技術も取り入れた大規模工事の実態を通じ、日本の産業化の基盤形成に民間が果たした役割を浮彫りにします。
前田裕子 著
価格 5,800円
A5判・上製・416頁
ISBN978-4-8158-0788-7 C3034
在庫有り
『経営史学』 [第50巻第2号、2015年9月] から (評者: 中村尚史 氏)
日本経済の長い近代化
統治と市場、そして組織1600~1970
中林真幸編 『日本経済の長い近代化』 が、『経営史学』 (第50巻第2号、2015年9月、経営史学会) で紹介されました。最先端の経済学の成果にもとづき、日本経済の400年にわたる超長期の近代化過程を新たなヴィジョンで描き出します。米など近世期の財市場、江戸から明治にかけての金融市場、そして明治以降の労働市場へ、時間差をもって継起的に進化した市場経済化のプロセスを鮮やかに示す必読の著作。
中林真幸 編
価格 5,600円
A5判・上製・398頁
ISBN978-4-8158-0725-2 C3033
在庫有り
『図書新聞』 [3226号、2015年10月17日付] から (評者: 村上 衛 氏)
大分岐
中国、ヨーロッパ、そして近代世界経済の形成
K・ポメランツ著 『大分岐』 (川北稔監訳) が、『図書新聞』 (3226号、2015年10月17日付、図書新聞) で紹介されました。驚くほど似ていた一つの世界 ——。東アジアでも西ヨーロッパでも、発達した市場経済は生態環境の制約に直面していた。なぜ西欧だけが大きく分岐していったのか。今日にいたる世界経済の根源的な謎を明らかにし、新しい歴史像を提示したグローバルヒストリーの代表作、遂に邦訳。
K.ポメランツ 著
川北 稔 監訳
価格 5,500円
A5判・上製・456頁
ISBN978-4-8158-0808-2 C3022
在庫有り
『週刊ダイヤモンド』 [2015年10月17日号] から
「『読書』 を極める!」 より
『週刊ダイヤモンド』 (2015年10月17日号) の 特集 「『読書』 を極める!」 で以下の図書が紹介されました。
【佐藤優氏による紹介】
A.D.スミス 著/巣山靖司・高城和義他 訳
『ネイションとエスニシティ —— 歴史社会学的考察』
【出口治明氏による紹介】
I.ウォーラーステイン 著/川北 稔 訳
『近代世界システム』 (全4巻)
「日本経済新聞」 [2015年10月4日付] から (評者: 秋山昌廣 氏)
宗主権の世界史
東西アジアの近代と翻訳概念
岡本隆司編 『宗主権の世界史』 が、「日本経済新聞」 読書欄(2015年10月4日付) の “リーダーの本棚” (評者: 秋山昌廣氏)で紹介されました。「宗主権」 とは何か。西洋人が多用したこの不可思議な概念の背後に歴史的大転換を読み解くことで、東西の多元的な文化圏を統合したオスマン帝国と清朝の 「普遍性」 の解体をはじめて包括的に捉え、現在までつづく世界秩序の形成過程を解明した画期的著作。
岡本隆司 編
価格 5,800円
A5判・上製・412頁
ISBN978-4-8158-0787-0 C3022
在庫有り
『国民経済雑誌』 [第212巻第2号、2015年8月] から (評者: 橋口勝利 氏)
ビジネス・インフラの明治
白石直治と土木の世界
前田裕子著 『ビジネス・インフラの明治』 が、『国民経済雑誌』 (第212巻第2号、2015年8月、神戸大学経済経営学会) で紹介されました。起業にあたり自力でのインフラ建設が不可避であった時代に、鉄道、港湾、電力などの整備に奮闘し、多くの土木技術者を育てた白石直治。彼を中心とする緊密な人的交流や、先進的技術も取り入れた大規模工事の実態を通じ、日本の産業化の基盤形成に民間が果たした役割を浮彫りにします。
前田裕子 著
価格 5,800円
A5判・上製・416頁
ISBN978-4-8158-0788-7 C3034
在庫有り
『大原社会問題研究所雑誌』 [683・684号、2015年9・10月] から (評者: 大原利夫 氏)
アメリカ医療制度の政治史
20世紀の経験とオバマケア
山岸敬和著 『アメリカ医療制度の政治史』 が、『大原社会問題研究所雑誌』 (683・684号、2015年9・10月、法政大学大原社会問題研究所) で紹介されました。豊かなはずのアメリカでなぜ国民皆保険の実現が難しいのか。国のあり方と切り結ぶ医療制度の展開を歴史的にたどるとともに、現在のオバマ改革をめぐる動きと葛藤を現地の多様な 「声」 からヴィヴィッドに捉え、アメリカ政治と医療の行方を展望する力作。
山岸敬和 著
価格 4,500円
A5判・上製・376頁
ISBN978-4-8158-0769-6 C3031
在庫有り
『国際政治』 [第181号、2015年9月] から(評者:高光佳絵氏)
戦争違法化運動の時代
「危機の20年」のアメリカ国際関係思想
三牧聖子著『戦争違法化運動の時代』が、『国際政治』(第181号、2015年9月、日本国際政治学会発行)で紹介されました。「現実主義」対「理想主義」をこえて ——。国際関係を権力闘争に還元する見方も、「悪」の侵略国に対する「善」なる制裁という見方も説得力を失った。合衆国における戦争違法化思想をトータルに跡づけ、忘却された戦間期のラディカルな展開を再考することで、国際秩序の新たな可能性を探ります。
三牧聖子 著
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・358頁
ISBN978-4-8158-0782-5 C3031
在庫有り
『日経サイエンス』 [2015年11月号] から
20世紀物理学史 (上下巻)
理論・実験・社会
ヘリガ・カーオ著 『20世紀物理学史』 (上下巻、岡本拓司監訳/有賀暢迪・稲葉肇他訳) が、『日経サイエンス』 (2015年11月号) で紹介されました。栄光と失敗、論理と閃きのダイナミクスとしての 「物理学の世紀」。量子力学と相対論という二大革命に始まり、社会と関わりつつビッグ・サイエンスに至るまで、華々しくも苦難に満ちた100年を一望し、確かな筆致で全領域をバランスよく記述した名著、待望の邦訳。
ヘリガ・カーオ 著
岡本拓司 監訳
有賀暢迪・稲葉 肇 他訳
価格 上下巻各3,600円
いずれも在庫有り
『社会思想史研究』 [39号、2015年] から (評者: 橋本 努 氏)
社会思想の歴史
マキアヴェリからロールズまで
坂本達哉著 『社会思想の歴史』 が、『社会思想史研究』 (39号、2015年、社会思想史学会) で紹介されました。近代と向き合い、格闘し、支えた思想家たちの思考のエッセンスを平易に解説、自由と公共をめぐる思想的遺産を縦横に論じて、現代社会をよりよく考える基盤を指し示します。政治・経済・哲学の枠を超え、近代社会の通奏低音をなす思想の姿を浮かび上がらせた、刺激に満ちた最良の道案内。
坂本達哉 著
価格 2,700円
A5判・並製・388頁
ISBN978-4-8158-0770-2 C3010
在庫有り
『社会思想史研究』 [第39号、2015年] から(評者:石黒盛久氏)
ヨーロッパ政治思想の誕生
将基面貴巳著『ヨーロッパ政治思想の誕生』が、『社会思想史研究』(第39号、2015年、社会思想史学会)で紹介されました。権力と相互依存、暴政と同意など、「ヨーロッパ文化」の形成とともに生まれた、「政治」をめぐる多様な知の営みは、いかなる特質をもち、どのように展開したのか。現実の状況に応答するなか、諸伝統から発展を遂げた中世政治思想の形を、明快に描き出します。
“…… 本書は、アリストテレス主義と「横溢する権力」という二つの観点を軸に、中世教会論の歴史を政治思想として読み解いた作品である。アリストテレス主義は単に政治共同体の宗教からの自立に資したのみか、「恩恵による自然の完成」というトマス的構えを通じ逆に教皇の「横溢する権力」論を補強する側面をも有した。政治共同体の真の自立が可能となるには、アリストテレス主義導入の成果に、医学的モデルと接合した政治のアウグスティヌス主義的功利性が投影されることが、不可欠であった。他方かかる政治の世俗化プロセスを通じ打破された教皇の「横溢する権力」論は、公会議の「横溢する権力」論を媒介に、世俗国家の自立の根拠としての近代国家主権論へと転生して行く。著者の論旨は明瞭かつ刺激的で、概説書を目指すものではないとの著者の但し書きにもかかわらず、中世の多様の思想家たちの言説間の知的闘争が次第に一つの方向へと収斂していく過程を、骨太な構造の下に一望している点で、初学者にとっても啓発的な書物となっている。 ……”(『社会思想史研究』第39号、p.253)
将基面貴巳 著
価格 5,500円
A5判・上製・324頁
ISBN978-4-8158-0738-2 C3031
在庫有り
『社会思想史研究』 [39号、2015年] から (評者: 伊藤誠一郎 氏)
島々の発見
「新しいブリテン史」 と政治思想
J・G・A・ポーコック著 『島々の発見』 (犬塚元監訳) が、『社会思想史研究』 (39号、2015年、社会思想史学会) で紹介されました。歴史のポストモダニズムに抗しつつ、大西洋・太平洋を含む 「群島」 の視点から、多元・多層的な 「新しいブリテン史」 を構想し、グローバルヒストリーにも重い問いを投げかける、政治思想史の碩学によるもう一つの代表作。
J.G.A. ポーコック 著
犬塚 元 監訳
安藤裕介・石川敬史・片山文雄・古城毅・中村逸春 訳
価格 6,000円
A5判・上製・480頁
ISBN978-4-8158-0752-8 C3022
在庫有り
『史学雑誌』 [第124編第8号、2015年8月] から (評者: 阿部 衛 氏)
ローマ政治家伝Ⅲ キケロ
マティアス・ゲルツァー著/長谷川博隆訳 『ローマ政治家伝Ⅲ キケロ』 が、『史学雑誌』 (第124編第8号、2015年8月) で紹介されました。哲学と弁論を武器に戦った政治家キケロ。共和主義の原点とも目されるその思想は、いかなる政治を目指し、なぜ敗北したのか ——。最盛期の共和制ローマを舞台に繰り広げられる攻防から、政治の知とは何かを問います。『カエサル』 『ポンペイウス』 に続くシリーズ最終巻、本邦初訳。 (全3巻)
マティアス・ゲルツァー著/長谷川博隆訳
価格 5,500円
A5判・上製・528頁
ISBN978-4-8158-0737-5 C3022
在庫有り
『図書新聞』 [3222号、2015年9月12日付] から (評者: 藤田賀久 氏)
対華二十一ヵ条要求とは何だったのか
第一次世界大戦と日中対立の原点
奈良岡聰智著 『対華二十一ヵ条要求とは何だったのか』 が、『図書新聞』 (3222号、2015年9月12日付、図書新聞) で紹介されました。反日への決定的転換をもたらした世紀の失政の原因を詳細な実証により解明、満州問題、加藤高明の外交構想、世論、第一次世界大戦などを手がかりに、謎の多い外交交渉の全貌をバランスよく描き出します。今日の日中関係、東アジア国際関係をも展望してその大きな影響を捉えた必読の成果。
奈良岡聰智 著
価格 5,500円
A5判・上製・488頁
ISBN978-4-8158-0805-1 C3021
在庫有り
Social Science Japan Journal (SSJJ) [第18巻第2号、2015年] から (評者: 鈴木 淳 氏)
マザーマシンの夢
日本工作機械工業史
沢井実著 『マザーマシンの夢』 が、Social Science Japan Journal (SSJJ、第18巻第2号、2015年、東京大学社会科学研究所) で紹介されました。「機械をつくる機械」 の120年 ——。一国の技術水準を決定する工作機械工業で、現在わが国は世界の主導的立場にある。戦争をくぐり躍進はいかにして実現されたのか。「饗宴と飢餓」 の波に翻弄されつつ、後進性からの脱却のために費やされた努力の軌跡を丹念に追跡したライフワーク。
沢井 実 著
価格 8,000円
菊判・上製・510頁
ISBN978-4-8158-0747-4 C3033
在庫有り
Social Science Japan Journal (SSJJ) [第18巻第2号、2015年] から (評者: Youngmi LIM 氏)
日本型排外主義
在特会・外国人参政権・東アジア地政学
樋口直人著 『日本型排外主義』 が、Social Science Japan Journal (SSJJ、第18巻第2号、2015年、東京大学社会科学研究所) で紹介されました。日本型の排外主義運動はいかにして発生し、なぜ在日コリアンを標的とするのか? 「不満」 や 「不安」 による説明を超えて、謎の多い実態に社会学からのアプローチで迫ります。著者による在特会への直接調査と海外での膨大な極右・移民研究の蓄積をふまえ、知られざる全貌を鋭く捉えた画期的成果。
樋口直人 著
価格 4,200円
A5判・上製・308頁
ISBN978-4-8158-0763-4 C3036
在庫有り
Social Science Japan Journal (SSJJ) [第18巻第2号、2015年] から (評者: 中島琢磨 氏)
日米同盟の制度化
発展と深化の歴史過程
吉田真吾著 『日米同盟の制度化』 が、Social Science Japan Journal (SSJJ、第18巻第2号、2015年、東京大学社会科学研究所) で紹介されました。世界最高水準の高度な制度化を実現した二国間同盟は、いかにして生まれたのか? 日米初の安全保障協議の設置からガイドラインの策定へと至る軌跡を、新たな水準の実証分析と最新の同盟理論をもとに解明、自主防衛路線と日米同盟路線の相克として描いてきた通説を書きかえる注目の成果。
吉田真吾 著
価格 6,600円
A5判・上製・432頁
ISBN978-4-8158-0717-7 C3031
在庫有り
『情報管理』 [第58巻第6号、2015年9月] から (評者: 宿久 洋 氏)
科学と証拠
統計の哲学 入門
エリオット・ソーバー著 『科学と証拠』 (松王政浩訳) が、『情報管理』 (第58巻第6号、2015年9月、科学技術振興機構) で紹介されました。科学理論はどのように根拠づけられるのか。その根幹を支える統計的推論の枠組みを丹念に検討し、ベイズ主義や有意検定、AICなどが抱える本質的課題を浮彫りにします。科学において証拠の果たすべき役割を、哲学者と科学者の双方に向けて明瞭に示した希有な著作。
エリオット・ソーバー 著
松王政浩 訳
価格 4,600円
A5判・上製・256頁
ISBN978-4-8158-0712-2 C3010
在庫有り
『週刊読書人』 [第3104号、2015年8月28日付] から (評者: 井上茂子 氏)
三つの新体制
ファシズム、ナチズム、ニューディール
W・シヴェルブシュ著 『三つの新体制』 (小野清美・原田一美訳) が、『週刊読書人』 (第3104号、2015年8月28日付、読書人) で紹介されました。危機と心地よさ ——。戦争と大不況をくぐり、自然・地域・人間性の回復が希求されるなか、「相互受胎」 していく三つの国家。カリスマ的指導者、プロパガンダ、シンボル建築などを手がかりに、「ファシズム」 対 「民主主義」、「全体主義」 対 「自由主義」 の構図をこえ、今日に至るレジームの深層に迫ります。
W. シヴェルブシュ 著
小野清美・原田一美 訳
価格 4,500円
A5判・上製・240頁
ISBN978-4-8158-0806-8 C3022
在庫有り
『社会経済史学』 [第81巻第2号、2015年8月] から (評者: 野村親義 氏)
現代インド経済
発展の淵源・軌跡・展望
柳澤悠著 『現代インド経済』 が、『社会経済史学』 (第81巻第2号、2015年8月、社会経済史学会) で紹介されました。インド経済の歴史的な成長を準備したものは、経済自由化でもIT産業でもない。植民地期の胎動から輸入代替工業化、緑の革命の再評価も視野に、今日の躍動の真の原動力を摑み出します。圧倒的な厚みをもつ下層・インフォーマル部門からの成長プロセスの全貌を捉え、その見方を一新する決定版。
柳澤 悠 著
価格 5,500円
A5判・上製・426頁
ISBN978-4-8158-0757-3 C3033
在庫有り
『社会経済史学』 [第81巻第2号、2015年8月] から (評者: 春井久志 氏)
ポンドの譲位
ユーロダラーの発展とシティの復活
金井雄一著 『ポンドの譲位』 が、『社会経済史学』 (第81巻第2号、2015年8月、社会経済史学会) で紹介されました。ポンドはなす術もなく凋落したのか。ユーロダラーの発展と国際金融市場シティの隆盛も視野に、戦後ポンドの役割を再評価、基軸通貨交代の知られざる意義を描きだします。福祉国家化による国内均衡優先へと舵をきったイギリスの政策転換をも捉えて、一面的な衰退史像を大きく書き換える力作。
『イングランド銀行金融政策の形成』、『ポンドの苦闘』 に続く三部作の完結編。
金井雄一 著
価格 5,500円
A5判・上製・336頁
ISBN978-4-8158-0759-7 C3033
在庫有り
『歴史と地理 世界史の研究』 [第686号、2015年8月] から
出使日記の時代
清末の中国と外交
岡本隆司・箱田恵子・青山治世著 『出使日記の時代』 が、『歴史と地理 世界史の研究』 (第686号、2015年8月、山川出版社) で紹介されました。イギリス、ロシア、アメリカなど欧米に派遣された常駐公使が、途上や任地での見聞・交渉と、変動する本国のはざまで記した 「出使日記」。中国外交形成期の在外公館というプリズムを通して、日本を含む各国の状況や国際関係、そして中国の政治・社会・思想の姿が鮮やかに浮かび上がります。
岡本隆司・箱田恵子・青山治世 著
価格 7,400円
A5判・上製・516頁
ISBN978-4-8158-0778-8 C3022
在庫有り
『歴史学研究』 [935号、2015年9月] から (評者: 奥 美穂子 氏)
イスラームの写本絵画
桝屋友子著 『イスラームの写本絵画』 が、『歴史学研究』 (935号、2015年9月、歴史学研究会) で紹介されました。書物の文化とともにさまざまな地域・王朝で花開き、驚くべき美の表現を達成してきたイスラームの写本絵画。その多様なる作品世界はどのように読み解くことができるのか。科学書から歴史書・文学書まで、色彩豊かな図版を多数掲載し、イスラーム地域の絵画芸術を基礎から本格的に解説した画期的労作。
桝屋友子 著
価格 9,200円
B5判・上製・372頁
ISBN978-4-8158-0760-3 C3071
在庫有り
『出版ニュース』 [2015年7月中旬号] から
朝鮮燕行使と朝鮮通信使
夫馬進著 『朝鮮燕行使と朝鮮通信使』 が、『出版ニュース』 (2015年7月中旬号、出版ニュース社) で紹介されました。 中国への使節494回、日本への使節12回 —— 桁違いの巨大外交ルートが映し出す、しられざる東アジア世界の構造とは。琉球の位置づけや、日朝中知識人の学術交流、洪大容の中国行などを手がかりに、朝貢-冊封体制論をこえて東アジア国際関係の実像を浮び上がらせた、燕行使研究の決定版。
夫馬 進 著
価格 8,800円
A5判・上製・744頁
ISBN978-4-8158-0800-6 C3022
在庫有り
『歴史と経済』 [第228号、2015年7月] から (評者: 矢後和彦 氏)
IMF自由主義政策の形成
ブレトンウッズから金融グローバル化へ
西川輝著 『IMF自由主義政策の形成』 が、『歴史と経済』 (第228号、2015年7月、政治経済学・経済史学会) で紹介されました。アジア通貨危機やリーマンショックなどの金融危機対応に示されたIMFの政策体系の起源とは。グローバリゼーション批判や機能不全との通説を超え、戦後世界経済の為替自由化に果たした役割を再評価、今日に及ぶ経済政策の新たな全体像を示し、ブレトンウッズ体制の核心に迫る気鋭の成果。
西川 輝 著
価格 5,800円
A5判・上製・284頁
ISBN978-4-8158-0780-1 C3033
在庫有り
『フォーラム現代社会学』 [第14号、2015年6月] から (評者: 亘 明志 氏)
日本型排外主義
在特会・外国人参政権・東アジア地政学
樋口直人著 『日本型排外主義』 が、『フォーラム現代社会学』 (第14号、2015年6月、関西社会学会) で紹介されました。日本型の排外主義運動はいかにして発生し、なぜ在日コリアンを標的とするのか? 「不満」 や 「不安」 による説明を超えて、謎の多い実態に社会学からのアプローチで迫ります。著者による在特会への直接調査と海外での膨大な極右・移民研究の蓄積をふまえ、知られざる全貌を鋭く捉えた画期的成果。
樋口直人 著
価格 4,200円
A5判・上製・308頁
ISBN978-4-8158-0763-4 C3036
在庫有り
『外交』 [第32巻、2015年7月] から
尖閣問題の起源
沖縄返還とアメリカの中立政策
ロバート・D・エルドリッヂ著 『尖閣問題の起源』 (吉田真吾・中島琢磨訳) が、『外交』 (第32巻、2015年7月) で紹介されました。東アジアを揺るがす危機の核心とは何か。日本、アメリカ、国府、中国、そして民間アクターの複雑な動きを詳細に叙述、沖縄返還とアメリカの中立政策の影響を軸に、尖閣が妥協の困難な領土問題として浮上する過程を鮮明に描き出します。日中危機を根源から理解するための必読の成果。
ロバート・D・エルドリッヂ 著
吉田真吾・中島琢磨 訳
価格 5,500円
A5判・上製・378頁
ISBN978-4-8158-0793-1 C3031
在庫有り
『経済学史研究』 [57巻1号、2015年7月] から (評者: 安藤隆穂 氏)
社会思想の歴史
マキアヴェリからロールズまで
坂本達哉著 『社会思想の歴史』 が、『経済学史研究』 (57巻1号、2015年7月、経済学史学会) で紹介されました。近代と向き合い、格闘し、支えた思想家たちの思考のエッセンスを平易に解説、自由と公共をめぐる思想的遺産を縦横に論じて、現代社会をよりよく考える基盤を指し示します。政治・経済・哲学の枠を超え、近代社会の通奏低音をなす思想の姿を浮かび上がらせた、刺激に満ちた最良の道案内。
坂本達哉 著
価格 2,700円
A5判・並製・388頁
ISBN978-4-8158-0770-2 C3010
在庫有り
「信濃毎日新聞」 [2015年7月26日付] から
尖閣問題の起源
沖縄返還とアメリカの中立政策
ロバート・D・エルドリッヂ著 『尖閣問題の起源』 (吉田真吾・中島琢磨訳) が、「信濃毎日新聞」 (2015年7月26日付) で紹介されました。東アジアを揺るがす危機の核心とは何か。日本、アメリカ、国府、中国、そして民間アクターの複雑な動きを詳細に叙述、沖縄返還とアメリカの中立政策の影響を軸に、尖閣が妥協の困難な領土問題として浮上する過程を鮮明に描き出します。日中危機を根源から理解するための必読の成果。
ロバート・D・エルドリッヂ 著
吉田真吾・中島琢磨 訳
価格 5,500円
A5判・上製・378頁
ISBN978-4-8158-0793-1 C3031
在庫有り
「北海道新聞」 [2015年7月26日付] から (評者: 米田綱路 氏)
“共通する大衆への操作”
三つの新体制
ファシズム、ナチズム、ニューディール
W.シヴェルブシュ著 『三つの新体制』 (小野清美・原田一美訳) が、「北海道新聞」 (2015年7月26日付) で紹介されました。戦争と大不況をくぐり、自然・地域・人間性の回復が希求されるなか、「相互受胎」 していく三つの国家。カリスマ的指導者、プロパガンダ、シンボル建築などを手がかりに、「ファシズム」 対 「民主主義」、「全体主義」 対 「自由主義」 の構図をこえ、今日に至るレジームの深層に迫ります。
W. シヴェルブシュ 著
小野清美・原田一美 訳
価格 4,500円
A5判・上製・240頁
ISBN978-4-8158-0806-8 C3022
在庫有り
『史学雑誌』 [第124編第6号、2015年6月] から(評者:後藤敦子氏)
イスラーム 書物の歴史
小杉泰・林佳世子編『イスラーム 書物の歴史』が、『史学雑誌』(第124編第6号、2015年6月、史学会)で紹介されました。これを知らずして書物を語るなかれ——。近代以前、東アジアの木版本と並んで世界の書物文化の二大山脈を形づくったのはイスラーム世界の写本であった。聖典クルアーンから歴史書や科学書まで、また華麗な書や絵画から装丁まで、広大な地域の知と文芸を支えた書物の歴史を、デジタル時代の現在からふりかえる待望の書。
“…… 書物の歴史というとグーテンベルグの印刷機から活版印刷への過程が想起されるが、近代以前から書物文化の最先端を行っていたイスラーム圏に光をあてた本書の意義は大きい。イスラーム圏においては、実は8世紀末から書籍市場が繁栄し、客の注文に応じて写本を制作する、今のオンデマンド出版に類似したことが行われていた。この方法は多種少量出版に好都合であり、量産のための機械印刷は不向きであったのだ。多少地域的にアラブ、トルコに偏重している感があるが、多彩なアプローチで書物の制作・流通の歴史を提示する。本書は書物の歴史とともに、イスラーム圏の学問的伝統を知ることができる一挙両得のお薦めの書である。”(『史学雑誌』第124編第6号、p.116)
小杉 泰・林 佳世子 編
価格 5,500円
A5判・上製・472頁
ISBN978-4-8158-0773-3 C3022
在庫有り
『社会学評論』 [第66巻第1号、2015年] から (評者: 塩原良和 氏)
日本型排外主義
在特会・外国人参政権・東アジア地政学
樋口直人著 『日本型排外主義』 が、『社会学評論』 (第66巻第1号、2015年、日本社会学会) で紹介されました。日本型の排外主義運動はいかにして発生し、なぜ在日コリアンを標的とするのか? 「不満」 や 「不安」 による説明を超えて、謎の多い実態に社会学からのアプローチで迫ります。著者による在特会への直接調査と海外での膨大な極右・移民研究の蓄積をふまえ、知られざる全貌を鋭く捉えた画期的成果。
樋口直人 著
価格 4,200円
A5判・上製・308頁
ISBN978-4-8158-0763-4 C3036
在庫有り
『日本文学』 [第64巻、2015年] から (評者: 安藤公美 氏)
無意識という物語
近代日本と 「心」 の行方
一柳廣孝著 『無意識という物語』 が、『日本文学』 (第64巻、2015年、日本文学協会) で紹介されました。フロイト精神分析や 「無意識」 の受容は、日本における 「心」 の認識をどのように変化させたのか。民俗的な霊魂観と近代的な心身観がせめぎあう転換期を捉え、催眠術の流行や文学における表象をも取り上げつつ、「無意識」 が紡ぎ出した物語をあとづける 「心」 の文化史。
一柳廣孝 著
価格 4,600円
A5判・上製・282頁
ISBN978-4-8158-0772-6 C3011
在庫有り
『日本近代文学』 [第92集] から (評者: 五島慶一 氏)
無意識という物語
近代日本と 「心」 の行方
一柳廣孝著 『無意識という物語』 が、『日本近代文学』 (第92集、日本近代文学会) で紹介されました。フロイト精神分析や 「無意識」 の受容は、日本における 「心」 の認識をどのように変化させたのか。民俗的な霊魂観と近代的な心身観がせめぎあう転換期を捉え、催眠術の流行や文学における表象をも取り上げつつ、「無意識」 が紡ぎ出した物語をあとづける 「心」 の文化史。
一柳廣孝 著
価格 4,600円
A5判・上製・282頁
ISBN978-4-8158-0772-6 C3011
在庫有り
『比較文学』 [第57巻、2014年] から (評者: 二村淳子 氏)
絵画の臨界
近代東アジア美術史の桎梏と命運
稲賀繁美著 『絵画の臨界』 が、『比較文学』 (第57巻、2014年、日本比較文学会) で紹介されました。近代以降の地政学的変動のなかで、絵画はいかなる役割を背負い、どのような運命に翻弄されてきたのか。浮世絵から極東モダニズム、植民地藝術、現代美術まで、「日本美術」 「東洋美術」 の揺れ動く輪郭を歴史的に見据えつつ、国境を跨ぐイメージと文化の相互作用を、その接触の臨界に立って考察します。
稲賀繁美 著
価格 9,500円
A5判・上製・786頁
ISBN978-4-8158-0749-8 C3071
在庫有り
『比較文學研究』 [第100号、2015年] から (評者: 高原智史 氏)
天ハ自ラ助クルモノヲ助ク
中村正直と 『西国立志編』
平川祐弘著 『天ハ自ラ助クルモノヲ助ク』 が、『比較文學研究』 (第100号、2015年、東大比較文學會) で紹介されました。明治最大のベストセラーとして日本産業化の国民的教科書となった 『西国立志編』 —— 近代日本の社会と文化に与えた巨大な影響を、翻訳者中村正直を軸に、丹念に跡づけるとともに、イタリア・中国などとの比較を通して、思想が文化の境を越えて運動する姿を立体的に描き出した労作。
平川祐弘 著
価格 3,800円
四六判・上製・406頁
ISBN978-4-8158-0547-0 C3095
在庫有り
『イギリス哲学研究』 [第38号、2015年] から (評者: 木村俊道 氏)
島々の発見
「新しいブリテン史」 と政治思想
J・G・A・ポーコック著 『島々の発見』 が、『イギリス哲学研究』 (第38号、2015年、日本イギリス哲学会) で紹介されました。歴史のポストモダニズムに抗しつつ、大西洋・太平洋を含む 「群島」 の視点から、多元・多層的な 「新しいブリテン史」 を構想し、グローバルヒストリーにも重い問いを投げかける、政治思想史の碩学によるもう一つの代表作。
J.G.A. ポーコック 著
犬塚 元 監訳
安藤裕介・石川敬史・片山文雄・古城毅・中村逸春 訳
価格 6,000円
A5判・上製・480頁
ISBN978-4-8158-0752-8 C3022
在庫有り
「日本経済新聞」 [2015年7月19日付] から (評者: 秋田 茂 氏)
“世界4地域の近世以降を比較”
大分岐
中国、ヨーロッパ、そして近代世界経済の形成
K・ポメランツ著 『大分岐』 (川北稔監訳) が、「日本経済新聞」 (2015年7月19日付) で紹介されました。驚くほど似ていた一つの世界 ——。東アジアでも西ヨーロッパでも、発達した市場経済は生態環境の制約に直面していた。なぜ西欧だけが大きく分岐していったのか。今日にいたる世界経済の根源的な謎を明らかにし、新しい歴史像を提示したグローバルヒストリーの代表作、遂に邦訳。
K. ポメランツ 著
川北 稔 監訳
価格 5,500円
A5判・上製・456頁
ISBN978-4-8158-0808-2 C3022
在庫有り
『図書新聞』 [第3215号、2015年7月18日] から
「2015年上半期読書アンケート」 より
『図書新聞』 (第3215号、2015年7月18日) の 「2015年上半期読書アンケート」 で以下の図書が紹介されました。
【鶴見太郎氏による紹介】
中野耕太郎 著
『20世紀アメリカ国民秩序の形成』
【藤原辰史氏による紹介】
坂本優一郎 著
『投資社会の勃興 —— 財政金融革命の波及とイギリス』
中野耕太郎 著
『20世紀アメリカ国民秩序の形成』
奈良岡聰智 著
『対華二十一ヵ条要求とは何だったのか —— 第一次世界大戦と日中対立の原点』
【石原千秋氏による紹介】
長尾伸一 著
『複数世界の思想史』
戸田山和久 著
『科学的実在論を擁護する』
『IDE 現代の高等教育』 [No.572、2015年7月号] から (評者: 福留東土 氏)
アメリカ研究大学の大学院
多様性の基盤を探る
阿曽沼明裕著 『アメリカ研究大学の大学院』 が、『IDE 現代の高等教育』 (No.572、2015年7月号、IDE 大学協会) で紹介されました。研究者・専門職双方の輩出で世界をリードするアメリカの高等教育は、どのように支えられているのか。大学院を動かす仕組みとお金の実態を、インタビュー調査や文献から見通しよく整理。その多様性に富んだあり方を初めてトータルに解き明かす待望の書。
阿曽沼明裕 著
価格 5,600円
A5判・上製・496頁
ISBN978-4-8158-0761-0 C3037
在庫有り
『大学論集』 [第47集、2014年度] から (評者: 藤村正司 氏)
アメリカ研究大学の大学院
多様性の基盤を探る
阿曽沼明裕著 『アメリカ研究大学の大学院』 が、『大学論集』 (第47集、2014年度、広島大学高等教育研究開発センター) で紹介されました。研究者・専門職双方の輩出で世界をリードするアメリカの高等教育は、どのように支えられているのか。大学院を動かす仕組みとお金の実態を、インタビュー調査や文献から見通しよく整理。その多様性に富んだあり方を初めてトータルに解き明かす待望の書。
阿曽沼明裕 著
価格 5,600円
A5判・上製・496頁
ISBN978-4-8158-0761-0 C3037
在庫有り
『西洋史学』 [No.255、2014年] から (評者: 岩井 淳 氏)
島々の発見
「新しいブリテン史」 と政治思想
J・G・A・ポーコック著 『島々の発見』 が、『西洋史学』 (No.255、2014年、日本西洋史学会) で紹介されました。歴史のポストモダニズムに抗しつつ、大西洋・太平洋を含む 「群島」 の視点から、多元・多層的な 「新しいブリテン史」 を構想し、グローバルヒストリーにも重い問いを投げかける、政治思想史の碩学によるもう一つの代表作。
J.G.A. ポーコック 著
犬塚 元 監訳
安藤裕介・石川敬史・片山文雄・古城毅・中村逸春 訳
価格 6,000円
A5判・上製・480頁
ISBN978-4-8158-0752-8 C3022
在庫有り
『西洋史学』 [No.255、2014年] から (評者: 南 直人 氏)
美食家の誕生
グリモと 〈食〉 のフランス革命
橋本周子著 『美食家の誕生』 が、『西洋史学』 (No.255、2014年、日本西洋史学会) で紹介されました。大革命後のフランス美食文化の飛躍をもたらした 〈食べ手〉 による美食批評は、レストランガイドの起源となる一方、それにとどまらない深遠な美食観を宿していました。『美食家年鑑』 の著者グリモを通して、〈よく食べる〉 とはどのようなことかを探究した美味しい力作。
橋本周子 著
価格 5,600円
A5判・上製・408頁
ISBN978-4-8158-0755-9 C3022
在庫有り
『西洋史学』 [No.255、2014年] から (評者: 古泉達矢 氏)
海の近代中国
福建人の活動とイギリス・清朝
村上衛著 『海の近代中国』 が、『西洋史学』 (No.255、2014年、日本西洋史学会) で紹介されました。貿易、海賊・海難、移民など、清末中国の 「海の歴史」 に注目し、福建人の活動とイギリスの役割を焦点に、漢文・英文史料を博捜することで、アヘン戦争の再定義を含め、中国を新たな時代へと突き動かした力を多角的に明らかにします。海と陸、近世と近代を接続し、歴史像を刷新した労作。
村上 衛 著
価格 8,400円
A5判・上製・692頁
ISBN978-4-8158-0719-1 C3022
在庫有り
『週刊読書人』 [2015年7月10日号] から (評者: 関 智英 氏)
対華二十一ヵ条要求とは何だったのか
第一次世界大戦と日中対立の原点
奈良岡聰智著 『対華二十一ヵ条要求とは何だったのか』 が、『週刊読書人』 (2015年7月10日号) で紹介されました。反日への決定的転換をもたらした世紀の失政の原因を詳細な実証により解明、満州問題、加藤高明の外交構想、世論、第一次世界大戦などを手がかりに、謎の多い外交交渉の全貌をバランスよく描き出します。今日の日中関係、東アジア国際関係をも展望してその大きな影響を捉えた必読の成果。
奈良岡聰智 著
価格 5,500円
A5判・上製・488頁
ISBN978-4-8158-0805-1 C3021
在庫有り
『週刊ポスト』 [2015年7月17・24日号] から(評者:井上章一氏)
三つの新体制
ファシズム、ナチズム、ニューディール
W.シヴェルブシュ著『三つの新体制』(小野清美・原田一美訳) が、『週刊ポスト』(2015年7月17・24日号)で紹介されました。戦争と大不況をくぐり、自然・地域・人間性の回復が希求されるなか、「相互受胎」していく三つの国家。カリスマ的指導者、プロパガンダ、シンボル建築などを手がかりに、「ファシズム」対「民主主義」、「全体主義」対「自由主義」の構図をこえ、今日に至るレジームの深層に迫ります。
W. シヴェルブシュ 著
小野清美・原田一美 訳
価格 4,500円
A5判・上製・240頁
ISBN978-4-8158-0806-8 C3022
在庫有り
『年報政治学2015-Ⅰ』 [2015年6月] から (評者: 岡山 裕 氏)
戦争違法化運動の時代
「危機の20年」 のアメリカ国際関係思想
三牧聖子著 『戦争違法化運動の時代』 が、『年報政治学2015-Ⅰ』 (2015年6月、日本政治学会) で紹介されました。「現実主義」 対 「理想主義」 をこえて——。国際関係を権力闘争に還元する見方も、「悪」 の侵略国に対する 「善」 なる制裁という見方も説得力を失った。合衆国における戦争違法化思想をトータルに跡づけ、忘却された戦間期のラディカルな展開を再考することで、国際秩序の新たな可能性を探ります。
三牧聖子 著
価格 5,800円
A5判・上製・358頁
ISBN978-4-8158-0782-5 C3031
在庫有り
『映像学』 [第94号、2015年5月] から (評者: 木下千花 氏)
敗戦とハリウッド
占領下日本の文化再建
北村洋著 『敗戦とハリウッド』 が、『映像学』 (第94号、2015年5月、日本映像学会) で紹介されました。占領政策の一環としてハリウッド映画を利用したGHQと、その到来を歓迎して映画館へと押し寄せた日本人。両者の関係を多面的な交渉のプロセスと捉え、検閲・配給・宣伝をめぐる様々な試行錯誤から、ファン文化の形成まで、熱狂と葛藤に満ちた占領の文化史を描き出します。
北村 洋 著
価格 4,800円
A5判・上製・312頁
ISBN978-4-8158-0775-7 C3074
在庫有り
「読売新聞」 [2015年7月6日付] から
対華二十一ヵ条要求とは何だったのか
第一次世界大戦と日中対立の原点
奈良岡聰智先生と著書 『対華二十一ヵ条要求とは何だったのか』 についての紹介記事が、「読売新聞」 (2015年7月6日付) の文化欄に掲載されました。反日への決定的転換をもたらした世紀の失政の原因を詳細な実証により解明、満州問題、加藤高明の外交構想、世論、第一次世界大戦などを手がかりに、謎の多い外交交渉の全貌をバランスよく描き出します。今日の日中関係、東アジア国際関係をも展望してその大きな影響を捉えた必読の成果。
奈良岡聰智 著
価格 5,500円
A5判・上製・488頁
ISBN978-4-8158-0805-1 C3021
在庫有り
「毎日新聞」 [2015年7月5日付] から (評者: 本村凌二 氏)
“石炭と広がる土地で欧州の奇跡”
大分岐
中国、ヨーロッパ、そして近代世界経済の形成
K・ポメランツ著 『大分岐』 (川北稔監訳) が、「毎日新聞」 (2015年7月5日付) で紹介されました。驚くほど似ていた一つの世界 ——。東アジアでも西ヨーロッパでも、発達した市場経済は生態環境の制約に直面していた。なぜ西欧だけが大きく分岐していったのか。今日にいたる世界経済の根源的な謎を明らかにし、新しい歴史像を提示したグローバルヒストリーの代表作、遂に邦訳。
K. ポメランツ 著
川北 稔 監訳
価格 5,500円
A5判・上製・456頁
ISBN978-4-8158-0808-2 C3022
在庫有り
『出版ニュース』 [2015年6月下旬号] から
対華二十一ヵ条要求とは何だったのか
第一次世界大戦と日中対立の原点
奈良岡聰智著 『対華二十一ヵ条要求とは何だったのか』 が、『出版ニュース』 (2015年6月下旬号) で紹介されました。反日への決定的転換をもたらした世紀の失政の原因を詳細な実証により解明、満州問題、加藤高明の外交構想、世論、第一次世界大戦などを手がかりに、謎の多い外交交渉の全貌をバランスよく描き出します。今日の日中関係、東アジア国際関係をも展望してその大きな影響を捉えた必読の成果。
奈良岡聰智 著
価格 5,500円
A5判・上製・488頁
ISBN978-4-8158-0805-1 C3021
在庫有り
『東アジア近代史』 [第18号、2015年3月] から (評者: 森 万佑子 氏)
近代中国の在外領事とアジア
青山治世著 『近代中国の在外領事とアジア』 が、『東アジア近代史』 (第18号、2015年3月、東アジア近代史学会) で紹介されました。中国は不平等条約体制の被害者だったのか? 華人保護を名目とする南洋領事設置の模索から、領事裁判権の行使に至る中国の対外政策の近代的変容を徹底的に実証、条約体制の平等/不平等のみを問う既存の理解を大きく乗り越えて、近代アジアの国際関係の実像を新たな水準で描き出します。
青山治世 著
価格 6,800円
A5判・上製・476頁
ISBN978-4-8158-0784-9 C3022
在庫有り
『ソシオロジ』 [第59巻3号、2015年2月] から (評者: 金 明秀 氏)
日本型排外主義
在特会・外国人参政権・東アジア地政学
樋口直人著 『日本型排外主義』 が、『ソシオロジ』 (第59巻3号、2015年2月、社会学研究会) で紹介されました。日本型の排外主義運動はいかにして発生し、なぜ在日コリアンを標的とするのか? 「不満」 や 「不安」 による説明を超えて、謎の多い実態に社会学からのアプローチで迫ります。著者による在特会への直接調査と海外での膨大な極右・移民研究の蓄積をふまえ、知られざる全貌を鋭く捉えた画期的成果。
樋口直人 著
価格 4,200円
A5判・上製・308頁
ISBN978-4-8158-0763-4 C3036
在庫有り
「日本経済新聞」 [2015年6月28日付] から(評者:吉田徹氏)
三つの新体制
ファシズム、ナチズム、ニューディール
W.シヴェルブシュ著『三つの新体制』(小野清美・原田一美訳)が、「日本経済新聞」(2015年6月28日付) で紹介されました。戦争と大不況をくぐり、自然・地域・人間性の回復が希求されるなか、「相互受胎」していく三つの国家。カリスマ的指導者、プロパガンダ、シンボル建築などを手がかりに、「ファシズム」対「民主主義」、「全体主義」対「自由主義」の構図をこえ、今日に至るレジームの深層に迫ります。
W. シヴェルブシュ 著
小野清美・原田一美 訳
価格 4,500円
A5判・上製・240頁
ISBN978-4-8158-0806-8 C3022
在庫有り
「朝日新聞」 [2015年6月22日付] から
山下清と昭和の美術
「裸の大将」 の神話を超えて
服部正・藤原貞朗著 『山下清と昭和の美術』 が、「朝日新聞」 (2015年6月22日付) の文化・文芸欄 「今こそ山下清:傑出した色彩感覚と細密さ」 で紹介されました。「特異児童」 や 「日本のゴッホ」 など、次々と綽名=イメージを与えられてきた美術家・山下清。その貼絵が大衆に愛され続ける一方、芸術の世界にも福祉の世界にも落ち着く場所のなかった彼の存在を通して、昭和の美術と福祉と文化の歴史を新たに問い直します。
服部 正・藤原貞朗 著
価格 5,600円
A5判・上製・536頁
ISBN978-4-8158-0762-7 C3071
在庫有り
「日本経済新聞」 [2015年6月21日付] から (評者: 井上寿一 氏)
“外交の教訓に満ちた歴史叙述”
対華二十一ヵ条要求とは何だったのか
第一次世界大戦と日中対立の原点
奈良岡聰智著 『対華二十一ヵ条要求とは何だったのか』 が、「日本経済新聞」 (2015年6月21日付) で紹介されました。反日への決定的転換をもたらした世紀の失政の原因を詳細な実証により解明、満州問題、加藤高明の外交構想、世論、第一次世界大戦などを手がかりに、謎の多い外交交渉の全貌をバランスよく描き出します。今日の日中関係、東アジア国際関係をも展望してその大きな影響を捉えた必読の成果。
奈良岡聰智 著
価格 5,500円
A5判・上製・488頁
ISBN978-4-8158-0805-1 C3021
在庫有り
『出版ニュース』 [2015年6月中旬号] から
三つの新体制
ファシズム、ナチズム、ニューディール
W.シヴェルブシュ著『三つの新体制』(小野清美・原田一美訳)が、『出版ニュース』(2015年6月中旬号) で紹介されました。戦争と大不況をくぐり、自然・地域・人間性の回復が希求されるなか、「相互受胎」していく三つの国家。カリスマ的指導者、プロパガンダ、シンボル建築などを手がかりに、「ファシズム」対「民主主義」、「全体主義」対「自由主義」の構図をこえ、今日に至るレジームの深層に迫ります。
“ドイツのナチズム、イタリアのファシズム、アメリカのニューディール。1930年代に台頭した3つの新体制は、互いに影響し合い、通底する政治社会を形成したという大胆な論考である。…… 民主主義と全体主義が地続きだという論証は説得力に富み教訓的だ。”(『出版ニュース』2015年6月中旬号、p.28)
W. シヴェルブシュ 著
小野清美・原田一美 訳
価格 4,500円
A5判・上製・240頁
ISBN978-4-8158-0806-8 C3022
在庫有り
『週刊エコノミスト』 [2015年6月23日号] から
尖閣問題の起源
沖縄返還とアメリカの中立政策
ロバート・D・エルドリッヂ著 『尖閣問題の起源』 (吉田真吾・中島琢磨訳) が、『週刊エコノミスト』 (2015年6月23日号) で紹介されました。東アジアを揺るがす危機の核心とは何か。日本、アメリカ、国府、中国、そして民間アクターの複雑な動きを詳細に叙述、沖縄返還とアメリカの中立政策の影響を軸に、尖閣が妥協の困難な領土問題として浮上する過程を鮮明に描き出します。日中危機を根源から理解するための必読の成果。
ロバート・D・エルドリッヂ 著
吉田真吾・中島琢磨 訳
価格 5,500円
A5判・上製・378頁
ISBN978-4-8158-0793-1 C3031
在庫有り
「読売新聞」 [2015年6月14日付] から (評者: 牧原 出 氏)
“情報戦下の対日圧力”
対華二十一ヵ条要求とは何だったのか
第一次世界大戦と日中対立の原点
奈良岡聰智著 『対華二十一ヵ条要求とは何だったのか』 が、「読売新聞」 (2015年6月14日付) で紹介されました。反日への決定的転換をもたらした世紀の失政の原因を詳細な実証により解明、満州問題、加藤高明の外交構想、世論、第一次世界大戦などを手がかりに、謎の多い外交交渉の全貌をバランスよく描き出します。今日の日中関係、東アジア国際関係をも展望してその大きな影響を捉えた必読の成果。
奈良岡聰智 著
価格 5,500円
A5判・上製・488頁
ISBN978-4-8158-0805-1 C3021
在庫有り
「毎日新聞」 [2015年6月14日付] から (評者: 岩間陽子 氏)
“忘れられた戦争を見つめなおす必要性”
対華二十一ヵ条要求とは何だったのか
第一次世界大戦と日中対立の原点
奈良岡聰智著 『対華二十一ヵ条要求とは何だったのか』 が、「毎日新聞」 (2015年6月14日付) で紹介されました。反日への決定的転換をもたらした世紀の失政の原因を詳細な実証により解明、満州問題、加藤高明の外交構想、世論、第一次世界大戦などを手がかりに、謎の多い外交交渉の全貌をバランスよく描き出します。今日の日中関係、東アジア国際関係をも展望してその大きな影響を捉えた必読の成果。
奈良岡聰智 著
価格 5,500円
A5判・上製・488頁
ISBN978-4-8158-0805-1 C3021
在庫有り
「朝日新聞」 [2015年6月14日付] から (評者: 吉澤文寿 氏)
竹島問題とは何か
池内敏著 『竹島問題とは何か』 が、「朝日新聞」 (2015年6月14日付) 読書欄の 「ニュースの本棚」 で紹介されました。歴史分析の光に照らし、学問的に確実に言いうることとは何か。日韓双方の史料に精通する著者が、過熱する両国の自己中心的な議論を乗り越えて、近世から現代に至る竹島問題の全体像を余すところなく描き出す。不毛な論争を終わらせ、冷静に問題に向き合うための必読の著作。
池内 敏 著
価格 4,600円
A5判・上製・402頁
ISBN978-4-8158-0718-4 C3021
在庫有り
「日本経済新聞」 [2015年6月7日付] から
尖閣問題の起源
沖縄返還とアメリカの中立政策
ロバート・D・エルドリッヂ著 『尖閣問題の起源』 (吉田真吾・中島琢磨訳) が、「日本経済新聞」 (2015年6月7日付) で紹介されました。東アジアを揺るがす危機の核心とは何か。日本、アメリカ、国府、中国、そして民間アクターの複雑な動きを詳細に叙述、沖縄返還とアメリカの中立政策の影響を軸に、尖閣が妥協の困難な領土問題として浮上する過程を鮮明に描き出します。日中危機を根源から理解するための必読の成果。
ロバート・D・エルドリッヂ 著
吉田真吾・中島琢磨 訳
価格 5,500円
A5判・上製・378頁
ISBN978-4-8158-0793-1 C3031
在庫有り
『イスラーム地域研究ジャーナル』 [第7巻、2015年] から (評者: 鎌田由美子 氏)
イスラームの写本絵画
桝屋友子著 『イスラームの写本絵画』 が、『イスラーム地域研究ジャーナル』 (第7巻、2015年、早稲田大学イスラーム地域研究機構) で紹介されました。書物の文化とともにさまざまな地域・王朝で花開き、驚くべき美の表現を達成してきたイスラームの写本絵画。その多様なる作品世界はどのように読み解くことができるのか。科学書から歴史書・文学書まで、色彩豊かな図版を多数掲載し、イスラーム地域の絵画芸術を基礎から本格的に解説した画期的労作。
桝屋友子 著
価格 9,200円
B5判・上製・372頁
ISBN978-4-8158-0760-3 C3071
在庫有り
『移民政策研究』 [2015年、第7巻] から (評者: 小林真生 氏)
日本型排外主義
在特会・外国人参政権・東アジア地政学
樋口直人著 『日本型排外主義』 が、『移民政策研究』 (2015年、第7巻、移民政策学会) で紹介されました。日本型の排外主義運動はいかにして発生し、なぜ在日コリアンを標的とするのか? 「不満」 や 「不安」 による説明を超えて、謎の多い実態に社会学からのアプローチで迫ります。著者による在特会への直接調査と海外での膨大な極右・移民研究の蓄積をふまえ、知られざる全貌を鋭く捉えた画期的成果。
樋口直人 著
価格 4,200円
A5判・上製・308頁
ISBN978-4-8158-0763-4 C3036
在庫有り
『比較教育学研究』 [第50号、2015年] から (評者: 江原武一 氏)
アメリカ研究大学の大学院
多様性の基盤を探る
阿曽沼明裕著 『アメリカ研究大学の大学院』 が、『比較教育学研究』 (第50号、2015年、日本比較教育学会) で紹介されました。研究者・専門職双方の輩出で世界をリードするアメリカの高等教育は、どのように支えられているのか。大学院を動かす仕組みとお金の実態を、インタビュー調査や文献から見通しよく整理。その多様性に富んだあり方を初めてトータルに解き明かす待望の書。
阿曽沼明裕 著
価格 5,600円
A5判・上製・496頁
ISBN978-4-8158-0761-0 C3037
在庫有り
東京財団ホームページから (評者: 川島 真 氏)
宗主権の世界史
東西アジアの近代と翻訳概念
岡本隆司編 『宗主権の世界史』 が、東京財団のホームページで紹介されました。「宗主権」 とは何か? 西洋人が多用したこの不可思議な概念の背後に歴史的大転換を読み解くことで、東西の多元的な文化圏を統合したオスマン帝国と清朝の 「普遍性」 の解体をはじめて包括的に捉え、現在までつづく世界秩序の形成過程を解明した画期的著作。
岡本隆司 編
価格 5,800円
A5判・上製・412頁
ISBN978-4-8158-0787-0 C3022
在庫有り
「読売新聞」 [2015年4月29日付] から
東西ウイグルと中央ユーラシア
森安孝夫先生と著書 『東西ウイグルと中央ユーラシア』 についての紹介記事が、「読売新聞」 (2015年4月29日付) の文化欄に掲載されました。世界史において中央ユーラシア世界が果たした巨大な役割を明らかにすることで、新たなシルクロード史観を構築。東西ウイグルの興亡から、商業ネットワークと交易品、マニ教・仏教の展開まで、現地の多様な出土文書・碑文や美術・考古資料に基づき、漢文史料などを相対化、激動の時代を描く集大成の書です。
森安孝夫 著
価格 16,000円
菊判・上製・864頁
ISBN978-4-8158-0792-4 C3022
在庫有り
『歴史と経済』 [第227号、2015年4月] から (評者: 加納啓良 氏)
近世東南アジア世界の変容
グローバル経済とジャワ島地域社会
太田淳著 『近世東南アジア世界の変容』 が、『歴史と経済』 (第227号、2015年4月、政治経済学・経済史学会) で紹介されました。東南アジア有数の貿易国家バンテンを政治・経済・社会・思想・環境のあらゆる面から徹底的に解読、オランダや中国の刺激に積極的に対応して大きく変容していった現地商人・社会のダイナミズムを胡椒栽培・糖業から海賊活動をも視野に捉えて、その世界史的転換を示した渾身の力作。
太田 淳 著
価格 5,700円
A5判・上製・518頁
ISBN978-4-8158-0766-5 C3022
在庫有り
『歴史と経済』 [第227号、2015年4月] から (評者: 河合康夫 氏)
20世紀資本主義の歴史Ⅰ
出現
藤瀬浩司著 『20世紀資本主義の歴史Ⅰ』 が、『歴史と経済』 (第227号、2015年4月、政治経済学・経済史学会) で紹介されました。歴史の転換点から全体像を冷静に捉える。—— 20世紀資本主義の生成と展開、成熟と終焉を、企業組織・国家システム・世界システムの三つの視角から整理し、その本質と限界を明快に描きだす通史。この巻では、主として19世紀末から第1次世界大戦までの時期、システムの出現を扱います。
藤瀬浩司 著
価格 3,600円
A5判・上製・220頁
ISBN978-4-8158-0704-7 C3033
在庫有り
『歴史と経済』 [第227号、2015年4月] から (評者: 武田晴人 氏)
日本石油産業の競争力構築
橘川武郎著 『日本石油産業の競争力構築』 が、『歴史と経済』 (第227号、2015年4月、政治経済学・経済史学会) で紹介されました。産業の創始から今日までの初の本格的通史により、外国系と国内系石油会社の対抗をダイナミックに叙述、日本の石油会社の挑戦が挫折し続けた原因を正確に摑みだすとともに、歴史的文脈と今日の変化を踏まえ、確かな視点でナショナル・フラッグ・オイル・カンパニー創設への途を指し示します。
橘川武郎 著
価格 5,700円
A5判・上製・350頁
ISBN978-4-8158-0695-8 C3033
在庫有り
『歴史と経済』 [第227号、2015年4月] から (評者: 鈴木 淳 氏)
マザーマシンの夢
日本工作機械工業史
沢井実著 『マザーマシンの夢』 が、『歴史と経済』 (第227号、2015年4月、政治経済学・経済史学会) で紹介されました。「機械をつくる機械」 の120年——。一国の技術水準を決定する工作機械工業で、現在わが国は世界の主導的立場にある。戦争をくぐり躍進はいかにして実現されたのか。「饗宴と飢餓」 の波に翻弄されつつ、後進性からの脱却のために費やされた努力の軌跡を丹念に追跡したライフワーク。
沢井 実 著
価格 8,000円
菊判・上製・510頁
ISBN978-4-8158-0747-4 C3033
在庫有り
『歴史と経済』 [第227号、2015年4月] から (評者: 杉本大三 氏)
現代インド経済
発展の淵源・軌跡・展望
柳澤悠著 『現代インド経済』 が、『歴史と経済』 (第227号、2015年4月、政治経済学・経済史学会) で紹介されました。インド経済の歴史的な成長を準備したものは、経済自由化でもIT産業でもない。植民地期の胎動から輸入代替工業化、緑の革命の再評価も視野に、今日の躍動の真の原動力を摑み出します。圧倒的な厚みをもつ下層・インフォーマル部門からの成長プロセスの全貌を捉え、その見方を一新する決定版。
柳澤 悠 著
価格 5,500円
A5判・上製・426頁
ISBN978-4-8158-0757-3 C3033
在庫有り
『ピエリア』 [2015年春号] から
イスラーム 書物の歴史
小杉泰・林佳世子編 『イスラーム 書物の歴史』 が、『ピエリア』 (2015年春号、東京外国語大学出版会) で紹介されました。近代以前、東アジアの木版本と並んで世界の書物文化の二大山脈を形づくったのはイスラーム世界の写本であった。聖典クルアーンから歴史書や科学書まで、また華麗な書や絵画から装丁まで、広大な地域の知と文芸を支えた書物の歴史を、デジタル時代の現在からふりかえる待望の書。
小杉 泰・林 佳世子 編
価格 5,500円
A5判・上製・472頁
ISBN978-4-8158-0773-3 C3022
在庫有り
『西洋史学』 [第254号] から (評者: 山下範久 氏)
近代世界システムⅣ
中道自由主義の勝利 1789-1914
I.ウォーラーステイン著/川北稔訳 『近代世界システムⅣ』 が、『西洋史学』 (第254号、日本西洋史学会編) で紹介されました。「長い19世紀」 に確立し、現代世界をも決定づける中道自由主義のインパクトと、それに対抗する反システム運動の勃興を詳述、近代世界システムにおける自由主義国家の成立とその広範な影響を初めてとらえ、19世紀史を書き換えます。著者のライフワークにして最高傑作、待望の新刊。
I. ウォーラーステイン 著
川北 稔 訳
価格 4,800円
A5判・上製・432頁
ISBN978-4-8158-0746-7 C3022
在庫有り
『西洋史学』 [第254号] から (評者: 金沢百枝 氏)
ゴシックの視覚宇宙
木俣元一著 『ゴシックの視覚宇宙』 が、『西洋史学』 (第254号、日本西洋史学会編) で紹介されました。西洋中世において爆発的に拡大したイメージの世界は、何を顕わにし、それを観る者にいかなる経験や認識をもたらしたのか。黙示録写本、ステンドグラス、聖遺物など、イメージが切り拓いた多様な視覚宇宙を探究し、「見えるようになること」 を根底から問い直したゴシック美術論。
木俣元一 著
価格 6,600円
A5判・上製・486頁
ISBN978-4-8158-0724-5 C3071
在庫有り
「朝日新聞」 [2015年4月26日付] から (評者: 吉岡桂子 氏)
“報道と世論が衝突をあおった”
対華二十一ヵ条要求とは何だったのか
第一次世界大戦と日中対立の原点
奈良岡聰智著 『対華二十一ヵ条要求とは何だったのか』 が、「朝日新聞」 (2015年4月26日付) で紹介されました。反日への決定的転換をもたらした世紀の失政の原因を詳細な実証により解明、満州問題、加藤高明の外交構想、世論、第一次世界大戦などを手がかりに、謎の多い外交交渉の全貌をバランスよく描き出します。今日の日中関係、東アジア国際関係をも展望してその大きな影響を捉えた必読の成果。
奈良岡聰智 著
価格 5,500円
A5判・上製・488頁
ISBN978-4-8158-0805-1 C3021
在庫有り
『中国21』 [第42巻、2015年3月] から (評者: 倉重 拓 氏)
中国経済史
岡本隆司編 『中国経済史』 が、『中国21』 (第42巻、2015年3月、愛知大学現代中国学会編・東方書店) で紹介されました。現在だけを見ていては中国はわからない。世界経済の中核であり続けたダイナミックな経済、しかし経済学の標準理論では歯が立たない。そのしくみを歴史から解き明かし、中国経済が今日抱える矛盾の由来をも示します。先史時代から改革開放までを一望する、わが国初の画期的通史。
岡本隆司 編
価格 2,700円
A5判・並製・354頁
ISBN978-4-8158-0751-1 C3033
在庫有り
『図書新聞』 [第3204号、2015年4月25日付] から (評者: 佐藤 円 氏)
アファーマティヴ・アクションの行方
過去と未来に向き合うアメリカ
川島正樹著 『アファーマティヴ・アクションの行方』 が、『図書新聞』 (第3204号、2015年4月25日付、図書新聞) で紹介されました。差別なき公正な社会の実現は可能か。奴隷制が横行した植民期から、「黒人初の大統領」 であるオバマの就任まで、「人種」 問題を軸に400年にわたる米国史をコンパクトに一望し、数々の困難を抱えた積極的差別是正措置の現実と将来を描き出します。
川島正樹 著
価格 3,200円
A5判・上製・240頁
ISBN978-4-8158-0791-7 C3022
在庫有り
『図書新聞』 [第3202号、2015年4月11日付] から (評者: 井上厚史 氏)
“従来の西洋中心主義的世界史観に見直しをせまる野心的な著作”
宗主権の世界史
東西アジアの近代と翻訳概念
岡本隆司編 『宗主権の世界史』 が、『図書新聞』 (第3202号、2015年4月11日付、図書新聞) で紹介されました。「宗主権」 とは何か? 西洋人が多用したこの不可思議な概念の背後に歴史的大転換を読み解くことで、東西の多元的な文化圏を統合したオスマン帝国と清朝の 「普遍性」 の解体をはじめて包括的に捉え、現在までつづく世界秩序の形成過程を解明した画期的著作。
岡本隆司 編
価格 5,800円
A5判・上製・412頁
ISBN978-4-8158-0787-0 C3022
在庫有り
『JunCture』 [第6号、2015年3月] から (評者: 名取雅航 氏)
“戦後日本のはじまりとハリウッド映画”
敗戦とハリウッド
占領下日本の文化再建
北村洋著 『敗戦とハリウッド』 が、『JunCture』 (第6号、2015年3月、名古屋大学大学院文学研究科附属 「アジアの中の日本文化」 研究センター) で紹介されました。占領政策の一環としてハリウッド映画を利用したGHQと、その到来を歓迎して映画館へと押し寄せた日本人。両者の関係を多面的な交渉のプロセスと捉え、検閲・配給・宣伝をめぐる様々な試行錯誤から、ファン文化の形成まで、熱狂と葛藤に満ちた占領の文化史を描き出します。
北村 洋 著
価格 4,800円
A5判・上製・312頁
ISBN978-4-8158-0775-7 C3074
在庫有り
『週刊東洋経済』 [2015年4月4日号] から (評者: 水島 司 氏)
“歴史観を鍛えるブックガイド 「グローバルヒストリー」 入門”
『週刊東洋経済』 (2015年4月4日号) の “歴史観を鍛えるブックガイド 「グローバルヒストリー」 入門” で以下の図書が紹介されました。
I. ウォーラーステイン 著/川北 稔 訳
『近代世界システム』 (全4巻)
E.L. ジョーンズ 著/天野雅敏・重富公生・小瀬 一・北原 聡 訳
『経済成長の世界史』