2016年度書評一覧
『総合文化研究』 [第20号、2017年3月] から (評者: 鈴木 聡 氏)
リヴァイアサンと空気ポンプ
ホッブズ、ボイル、実験的生活
スティーヴン・シェイピン他著 『リヴァイアサンと空気ポンプ』 (吉本秀之監訳) が、『総合文化研究』 (第20号、2017年3月、東京外国語大学総合文化研究所) で紹介されました。実験で得られた知識は、信頼できるのか。空気ポンプで真空実験を繰り返したボイルと、実験という営みに疑いをもったホッブズ。二人の論争を手がかりに、内戦から王政復古期にかけての政治的・社会的文脈の中で、実験科学の形成を捉え直した名著、待望の邦訳。
スティーヴン・シェイピン/サイモン・シャッファー 著
吉本秀之 監訳
柴田和宏/坂本邦暢 訳
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・454頁
ISBN978-4-8158-0839-6 C3040
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『昭和文学研究』 [第74集、2017年3月] から (評者: 生方智子 氏)
彼女たちの文学
語りにくさと読まれること
飯田祐子著 『彼女たちの文学』 が、『昭和文学研究』 (第74集、2017年3月、昭和文学会)で紹介されました。女性作家は 〈女性〉 を代表しない ——。〈女性〉 へと呼びかけられ、亀裂の感覚を生きながら、彼女たちはいかに語ってきたのか。田村俊子、野上弥生子、宮本百合子、尾崎翠、林芙美子、円地文子、田辺聖子、松浦理英子、水村美苗、多和田葉子など、複数の読み手に曝されたマイノリティ文学として読みます。
飯田祐子 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・376頁
ISBN978-4-8158-0835-8 C3095
在庫有り
『経済セミナー』 [第695号、2017年4・5月] から
ポスト・ケインズ派経済学
マクロ経済学の革新を求めて
鍋島直樹著 『ポスト・ケインズ派経済学』 が、『経済セミナー』 (第695号、2017年4・5月、日本評論社)で紹介されました。資本主義経済の不安定性を解明したミンスキーなど、近年あらためて注目を集めるポスト・ケインズ派。その核心をなす貨幣・金融理論および成長・分配理論の着想源や展開過程を解き明かし、最新の動向を踏まえて学派の全体像に迫るとともに、新自由主義に代わる経済政策を展望する挑戦の書。
鍋島直樹 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・352頁
ISBN978-4-8158-0862-4 C3033
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『東洋史研究』 [第75巻第4号、2017年3月] から (評者: 森部 豊 氏)
東西ウイグルと中央ユーラシア
森安孝夫著 『東西ウイグルと中央ユーラシア』 が、『東洋史研究』 (第75巻第4号、2017年3月、東洋史研究会) で紹介されました。世界史において中央ユーラシア世界が果たした巨大な役割を明らかにすることで、新たなシルクロード史観を構築。東西ウイグルの興亡から、商業ネットワークと交易品、マニ教・仏教の展開まで、現地の多様な出土文書・碑文や美術・考古資料に基づき、漢文史料などを相対化、激動の時代を描く集大成の書。
森安孝夫 著
税込17,600円/本体16,000円
菊判・上製・864頁
ISBN978-4-8158-0792-4 C3022
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『東洋史研究』 [第75巻第4号、2017年3月] から (評者: 高遠拓兒 氏)
中国近世の罪と罰
犯罪・警察・監獄の社会史
太田出著 『中国近世の罪と罰』 が、『東洋史研究』 (第75巻第4号、2017年3月、東洋史研究会) で紹介されました。人口爆発、商品経済化、人とモノの移動の激化に伴い急増した犯罪は、清代中国をどう変えていったのか。犯罪、警察、監獄の実態を初めて包括的に描きだし、中国近世社会史の大きな欠落を埋めるとともに、その独自の治安システムの展開を捉えて世界史のなかに位置づけた瞠目の成果。
太田 出 著
税込7,920円/本体7,200円
A5判・上製・508頁
ISBN978-4-8158-0818-1 C3022
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「上毛新聞」 [2017年3月12日付] から
陶芸のジャポニスム
今井祐子著 『陶芸のジャポニスム』 が、「上毛新聞」 (2017年3月12日付) で紹介されました。見出された新たな美——。ヨーロッパからアメリカまで、多様な作陶家・美術商・収集家らを魅了した 「陶芸のジャポニスム」。海を越えた日本陶磁や陶器書を手がかりに、美意識や造形が大きく転換・深化していくプロセスを跡づけ、やきものをめぐるグローバルな芸術文化史を描き出します。
今井祐子 著
税込8,580円/本体7,800円
A5判・上製・760頁
ISBN978-4-8158-0854-9 C3071
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『歴史学研究』 [第956号、2017年4月] から (評者: 永島 剛 氏)
病原菌と国家
ヴィクトリア時代の衛生・科学・政治
小川眞里子著 『病原菌と国家』 が、『歴史学研究』 (第956号、2017年4月、歴史学研究会) で紹介されました。19世紀に相次いで産声を上げた、公衆保健と実験医学。イギリスでは、前者は数々の施策を経て国家医学から帝国医学へと至り、後者は感染症の病因探求の中で進化論を組み込みながら独自の展開を遂げた。本書はそれらの全体像と相互の関係を初めて示し、社会と医学の関係を問い直します。
小川眞里子 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・488頁
ISBN978-4-8158-0826-6 C3022
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『歴史評論』 [第804号、2017年4月] から (評者: 酒井裕美 氏)
近代アジア市場と朝鮮
開港・華商・帝国
石川亮太著 『近代アジア市場と朝鮮』 が、『歴史評論』 (第804号、2017年4月、歴史科学協議会) で紹介されました。中国・日本に続く朝鮮開港がアジア経済に与えたインパクトとは。いち早く開港場ネットワークを作り上げた華商の重要性を新たな資料から解明、徹底した実証により朝鮮経済をグローバル・ヒストリーに位置づけるとともに、在来経済との関係、植民地化の過程にも新たな光をなげかけます。
石川亮太 著
税込7,920円/本体7,200円
A5判・上製・568頁
ISBN978-4-8158-0832-7 C3022
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『アジア経済』 [第58巻第1号、2017年3月] から (評者: 中兼和津次 氏)
現代ロシア経済
資源・国家・企業統治
安達祐子著 『現代ロシア経済』 が、『アジア経済』 (第58巻第1号、2017年3月、ジェトロ・アジア経済研究所) で紹介されました。ソ連解体からエリツィンを経てプーチン体制へ、未曾有の経済危機から新興国へと成長したロシア経済を、資源のみならず、独自のガバナンスの重要性に着目して包括的に叙述、移行経済におけるインフォーマルな国家・企業間関係の決定的意味を捉え、ロシア型資本主義の特質に迫ります。
安達祐子 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・424頁
ISBN978-4-8158-0828-0 C3033
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『アジア経済』 [第58巻第1号、2017年3月] から (評者: 大原盛樹 氏)
現代中国の産業集積
「世界の工場」 とボトムアップ型経済発展
伊藤亜聖著 『現代中国の産業集積』 が、『アジア経済』 (第58巻第1号、2017年3月、ジェトロ・アジア経済研究所) で紹介されました。中国経済の急成長をもたらした真の強みとは。各地に叢生した産業集積の圧倒的な役割に着目、「百均のふるさと」 義烏などを徹底的に踏査して、その競争力の源泉を摑み出します。安易な中国経済終焉論を斥け、絶え間なく生まれ変わっていくダイナミックな姿を鮮やかに捉えた俊英の力作。
伊藤亜聖 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・232頁
ISBN978-4-8158-0823-5 C3033
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『経営史学』 [第51巻第4号、2017年3月] から (評者: 岩間俊彦 氏)
投資社会の勃興
財政金融革命の波及とイギリス
坂本優一郎著 『投資社会の勃興』 が、『経営史学』 (第51巻第4号、2017年3月、経営史学会) で紹介されました。イギリスで、投資はいかにして中流の人びとや労働者層・女性にまでいきわたったのか。政治・社会・文化・経済の幅広い文脈で生じた革新の全体像を、ヨーロッパ・アメリカへの拡大も視野に捉え、投資社会化がもたらした衝撃と、今日まで続くその構造を見事に浮き彫りにした注目の研究。
坂本優一郎 著
税込7,040円/本体6,400円
A5判・上製・496頁
ISBN978-4-8158-0802-0 C3022
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『経営史学』 [第51巻第4号、2017年3月] から (評者: 平井岳哉 氏)
日本の石油化学産業
勃興・構造不況から再成長へ
平野創著 『日本の石油化学産業』 が、『経営史学』 (第51巻第4号、2017年3月、経営史学会) で紹介されました。世界有数の巨大産業の誕生から今日までを、初めて通史として捉えた産業史の決定版。急速な成長と生産過剰のメカニズムを鋭く分析、政府による産業規制の理解を書き換えるとともに、世界的高シェア企業の叢生など、変容する日本の石油化学産業の新たな潮流も描き出します。
平野 創 著
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・408頁
ISBN978-4-8158-0842-6 C3033
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『出版ニュース』 [2017年3月下旬号] から
中国の誕生
東アジアの近代外交と国家形成
岡本隆司著 『中国の誕生』 が、『出版ニュース』 (2017年3月下旬号) で紹介されました。東アジア在来秩序を揺るがした明治日本の登場から、琉球、ヴェトナム、朝鮮、チベット、モンゴルへと続く属国・藩部の危機と再編を通して、現代中国の原型が浮かび上がる過程を詳述、万国公法などの翻訳概念の変容を手がかりに、誰も描きえなかった 「中国」 誕生の全体像に迫った渾身作。
岡本隆司 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・562頁
ISBN978-4-8158-0860-0 C3022
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『週刊読書人』 [第3181号、2017年3月17日] から (評者: 関 智英 氏)
“世界史的課題を、日本外交史の材料から論じた優れた成果”
日清戦争における日本外交
東アジアをめぐる国際関係の変容
古結諒子著 『日清戦争における日本外交』 が、『週刊読書人』 (第3181号、2017年3月17日、読書人) で紹介されました。日清戦争は東アジア国際関係の画期だった。しかしなぜそう言えるのか。宣戦布告までの過程で清韓宗属関係の解体を導き、下関条約の内容確定と三国干渉を含む履行プロセスで不平等条約体制の動揺と各国の相互関係の変質を促した日本外交の中核的役割を浮き彫りにし、戦争の位置づけを問い直す意欲作。
古結諒子 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・284頁
ISBN978-4-8158-0857-0 C3021
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『化学史研究』 [第44巻第1号、2017年] から (評者: 中澤 聡 氏)
リヴァイアサンと空気ポンプ
ホッブズ、ボイル、実験的生活
スティーヴン・シェイピン他著 『リヴァイアサンと空気ポンプ』 (吉本秀之監訳) が、『化学史研究』 (第44巻第1号、2017年、化学史学会) で紹介されました。実験で得られた知識は、信頼できるのか。空気ポンプで真空実験を繰り返したボイルと、実験という営みに疑いをもったホッブズ。二人の論争を手がかりに、内戦から王政復古期にかけての政治的・社会的文脈の中で、実験科学の形成を捉え直した名著、待望の邦訳。
スティーヴン・シェイピン/サイモン・シャッファー 著
吉本秀之 監訳
柴田和宏/坂本邦暢 訳
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・454頁
ISBN978-4-8158-0839-6 C3040
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『化学史研究』 [第44巻第1号、2017年] から (評者: 大野 誠 氏)
病原菌と国家
ヴィクトリア時代の衛生・科学・政治
小川眞里子著 『病原菌と国家』 が、『化学史研究』 (第44巻第1号、2017年、化学史学会) で紹介されました。19世紀に相次いで産声を上げた、公衆保健と実験医学。イギリスでは、前者は数々の施策を経て国家医学から帝国医学へと至り、後者は感染症の病因探求の中で進化論を組み込みながら独自の展開を遂げた。本書はそれらの全体像と相互の関係を初めて示し、社会と医学の関係を問い直します。
小川眞里子 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・488頁
ISBN978-4-8158-0826-6 C3022
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『社会経済史学』 [第82巻第4号、2017年2月] から (評者: 岸本美緒 氏)
大分岐
中国、ヨーロッパ、そして近代世界経済の形成
K・ポメランツ著 『大分岐』 (川北稔監訳) が、『社会経済史学』 (第82巻第4号、2017年2月、社会経済史学会) で紹介されました。驚くほど似ていた一つの世界 ——。東アジアでも西ヨーロッパでも、発達した市場経済は生態環境の制約に直面していた。なぜ西欧だけが大きく分岐していったのか。今日にいたる世界経済の根源的な謎を明らかにし、新しい歴史像を提示したグローバルヒストリーの代表作、遂に邦訳。
K.ポメランツ 著
川北 稔 監訳
税込6,050円/本体5,500円
A5判・上製・456頁
ISBN978-4-8158-0808-2 C3022
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『経済史研究』 [第20号、2017年1月] から (評者: 金澤周作 氏)
投資社会の勃興
財政金融革命の波及とイギリス
坂本優一郎著 『投資社会の勃興』 が、『経済史研究』 (第20号、2017年1月、大阪経済大学日本経済史研究所) で紹介されました。イギリスで、投資はいかにして中流の人びとや労働者層・女性にまでいきわたったのか。政治・社会・文化・経済の幅広い文脈で生じた革新の全体像を、ヨーロッパ・アメリカへの拡大も視野に捉え、投資社会化がもたらした衝撃と、今日まで続くその構造を見事に浮き彫りにした注目の研究。
坂本優一郎 著
税込7,040円/本体6,400円
A5判・上製・496頁
ISBN978-4-8158-0802-0 C3022
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『史苑』 [第77巻第1号、2017年] から (評者: 一ノ瀬佳也 氏)
投資社会の勃興
財政金融革命の波及とイギリス
坂本優一郎著 『投資社会の勃興』 が、『史苑』 (第77巻第1号、2017年、立教大学史学会) で紹介されました。イギリスで、投資はいかにして中流の人びとや労働者層・女性にまでいきわたったのか。政治・社会・文化・経済の幅広い文脈で生じた革新の全体像を、ヨーロッパ・アメリカへの拡大も視野に捉え、投資社会化がもたらした衝撃と、今日まで続くその構造を見事に浮き彫りにした注目の研究。
坂本優一郎 著
税込7,040円/本体6,400円
A5判・上製・496頁
ISBN978-4-8158-0802-0 C3022
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「読売新聞」 [2017年3月12日付] から (評者: 苅部 直 氏)
“現代外交に投じる警告”
中国の誕生
東アジアの近代外交と国家形成
岡本隆司著 『中国の誕生』 が、「読売新聞」 (2017年3月12日付) で紹介されました。東アジア在来秩序を揺るがした明治日本の登場から、琉球、ヴェトナム、朝鮮、チベット、モンゴルへと続く属国・藩部の危機と再編を通して、現代中国の原型が浮かび上がる過程を詳述、万国公法などの翻訳概念の変容を手がかりに、誰も描きえなかった 「中国」 誕生の全体像に迫った渾身作。
岡本隆司 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・562頁
ISBN978-4-8158-0860-0 C3022
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「読売新聞」 [2017年3月5日付] から (評者: 奈良岡聰智 氏)
人種戦争という寓話
黄禍論とアジア主義
廣部泉著 『人種戦争という寓話』 が、「読売新聞」 (2017年3月5日付) で紹介されました。欧州発のアジア連合脅威論は、西海岸に押し寄せる移民への視線と結びつき、アメリカを 「黄禍」 の不安に陥れた。ジャーナリズムを介して増幅していく人種主義的言説は、鏡像たるアジア主義と作用し合い、日米関係にいかなる影響を及ぼしたのか。丹念な資料調査により描き出した力作。
廣部 泉 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・294頁
ISBN978-4-8158-0858-7 C3031
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「産経新聞」 [2017年2月26日付] から (評者: 橋本順光 氏)
“大戦での政策 世論に影響された日本と冷静さ保った米国対比”
人種戦争という寓話
黄禍論とアジア主義
廣部泉著 『人種戦争という寓話』 が、「産経新聞」 (2017年2月26日付) で紹介されました。欧州発のアジア連合脅威論は、西海岸に押し寄せる移民への視線と結びつき、アメリカを 「黄禍」 の不安に陥れた。ジャーナリズムを介して増幅していく人種主義的言説は、鏡像たるアジア主義と作用し合い、日米関係にいかなる影響を及ぼしたのか。丹念な資料調査により描き出した力作。
廣部 泉 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・294頁
ISBN978-4-8158-0858-7 C3031
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『図書新聞』 [第3294号、2017年3月11日] から (評者: 道重一郎 氏)
“イギリス 「農学」 の形成と展開 経験的 「知」 の制度化の歴史を解明する”
農の科学史
イギリス 「所領知」 の革新と制度化
並松信久著 『農の科学史』 が、『図書新聞』 (第3294号、2017年3月11日、図書新聞) で紹介されました。ローカルな知は科学となるのか ——。農業は古来、多くの地域で主要産業であった。工業化が進む中、諸科学と葛藤しつつ 「農学」 を成立させていく多元的な知と制度の展開を、啓蒙時代から20世紀まで、イギリス社会の文脈で描きます。科学史と農業史を架橋し、間文化的な示唆を与える労作。
並松信久 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・480頁
ISBN978-4-8158-0853-2 C3061
在庫有り
『週刊読書人』 [第3179号、2017年3月3日] から (評者: 冨田康子 氏)
“異文化体験の歴史学 一編の書物がつむいだもう一つのジャポニスム”
陶芸のジャポニスム
今井祐子著 『陶芸のジャポニスム』 が、『週刊読書人』 (第3179号、2017年3月3日、読書人) で紹介されました。見出された新たな美——。ヨーロッパからアメリカまで、多様な作陶家・美術商・収集家らを魅了した 「陶芸のジャポニスム」。海を越えた日本陶磁や陶器書を手がかりに、美意識や造形が大きく転換・深化していくプロセスを跡づけ、やきものをめぐるグローバルな芸術文化史を描き出します。
今井祐子 著
税込8,580円/本体7,800円
A5判・上製・760頁
ISBN978-4-8158-0854-9 C3071
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『西洋史学』 [第262号、2016年] から (評者: 見市雅俊 氏)
病原菌と国家
ヴィクトリア時代の衛生・科学・政治
小川眞里子著 『病原菌と国家』 が、『西洋史学』 (第262号、2016年、日本西洋史学会) で紹介されました。19世紀に相次いで産声を上げた、公衆保健と実験医学。イギリスでは、前者は数々の施策を経て国家医学から帝国医学へと至り、後者は感染症の病因探求の中で進化論を組み込みながら独自の展開を遂げた。本書はそれらの全体像と相互の関係を初めて示し、社会と医学の関係を問い直します。
小川眞里子 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・488頁
ISBN978-4-8158-0826-6 C3022
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「福井新聞」 [2017年2月15日付] から
“日米開戦への 「悪循環」 探る”
人種戦争という寓話
黄禍論とアジア主義
「福井新聞」 (2017年2月15日付) に、廣部泉先生と著書 『人種戦争という寓話』 に関する記事が掲載されました。欧州発のアジア連合脅威論は、西海岸に押し寄せる移民への視線と結びつき、アメリカを 「黄禍」 の不安に陥れた。ジャーナリズムを介して増幅していく人種主義的言説は、鏡像たるアジア主義と作用し合い、日米関係にいかなる影響を及ぼしたのか。丹念な資料調査により描き出した力作です。
廣部 泉 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・294頁
ISBN978-4-8158-0858-7 C3031
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『兵庫県立大学看護学部・地域ケア開発研究所紀要』 [2016年] から (評者: 柏木睦月 氏、池田雅則 氏)
養護教諭の社会学
学校文化・ジェンダー・同化
すぎむらなおみ著 『養護教諭の社会学』 が、『兵庫県立大学看護学部・地域ケア開発研究所紀要』 (2016年) で紹介されました。問題を抱えたこどもたちの避難所として、がんばりつづける 「保健の先生」。それにしてもなぜこんなに苦しいのか。性暴力にあった生徒の問題に向き合わざるをえなくなった著者が、養護教諭の 「無力さ」 の歴史的・社会的な由来を徹底的に探究・解剖した果てに、たどりついた答えとは。次世代にむけたあり方の再定義へといたる希望の書。
すぎむらなおみ 著
税込6,050円/本体5,500円
A5判・上製・366頁
ISBN978-4-8158-0771-9 C3037
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「朝日新聞」[2017年2月26日付] から
イブン・バットゥータと境域への旅
『大旅行記』 をめぐる新研究
家島彦一著 『イブン・バットゥータと境域への旅』 が、「朝日新聞」 (2017年2月26日付) で紹介されました。中国、インド、北方ユーラシア、アフリカなど、イスラーム世界の海・陸の 「境域」 情報を伝える 『大旅行記』 は、まさに記録史料の宝庫と呼ぶにふさわしい。なぜ巡礼を超えて未知なる驚異の領域へと踏み込んでいったのか。その足跡と写本を追って世界を旅し、完訳を成し遂げた碩学による新たな到達点。
家島彦一 著
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・480頁
ISBN978-4-8158-0861-7 C3022
在庫有り
『日本文学』 [第66巻第2号、2017年2月] から (評者: 山田俊治 氏)
文学熱の時代
慷慨から煩悶へ
木村洋著 『文学熱の時代』 が、『日本文学』 (第66巻第2号、2017年2月、日本文学協会) で紹介されました。政治の季節が終わり、蘇峰が新たな理想を求め、独歩が無名の人民の経験を 「記憶せよ」 と呼びかけるうちに、文学は切実な営みとして 「発見」 された。内面の告白や青年の煩悶をひとたび正面から受け止め、経世の世にあって人生を問いかけていった知識人の挑戦を、端正に描き出す力作です。
木村 洋 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・320頁
ISBN978-4-8158-0821-1 C3095
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『出版ニュース』 [2017年2月中旬号] から
対中借款の政治経済史
「開発」 から二十一ヵ条要求へ
久保田裕次著 『対中借款の政治経済史』 が、『出版ニュース』 (2017年2月中旬号) で紹介されました。戦後ODAの淵源ともいうべき対中借款は、いかにして始まったのか。草創期にあたる日清戦後から第一次大戦期の展開を多角的にたどり、帝国主義的理解の限界をこえて、国際環境と中国側の主体性も踏まえた新たな実像を描き出します。開発と侵略の間を浮彫にする新鋭の成果。
久保田裕次 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・372頁
ISBN978-4-8158-0856-3 C3021
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「西日本新聞」 [2017年2月5日付] から (評者: 平川祐弘 氏)
人種戦争という寓話
黄禍論とアジア主義
廣部泉著 『人種戦争という寓話』 が、「西日本新聞」 (2017年2月5日付) で紹介されました。欧州発のアジア連合脅威論は、西海岸に押し寄せる移民への視線と結びつき、アメリカを 「黄禍」 の不安に陥れた。ジャーナリズムを介して増幅していく人種主義的言説は、鏡像たるアジア主義と作用し合い、日米関係にいかなる影響を及ぼしたのか。丹念な資料調査により描き出した力作。
廣部 泉 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・294頁
ISBN978-4-8158-0858-7 C3031
在庫有り
「読売新聞」 [2017年2月12日付] から
絨毯が結ぶ世界
京都祇園祭インド絨毯への道
鎌田由美子著 『絨毯が結ぶ世界』 が、「読売新聞」 (2017年2月12日付) で紹介されました。京都祇園祭の山鉾に飾られている 「幻の絨毯」、それは世界とつながっていた。どこで制作され、いつ、どのようにして日本にもたらされたのか。絨毯の特徴やデザインから、国際流通・受容の実態までトータルに解明し、多数の魅力的な図版とともに、日本、インド、ヨーロッパを結ぶ絨毯の道をたどる、美のグローバル・ヒストリー。
鎌田由美子 著
税込11,000円/本体10,000円
A5判・上製・608頁
ISBN978-4-8158-0855-6 C3072
在庫有り
『科学史研究』 [第55巻第280号、2017年1月] から (評者: 大野 誠 氏)
複数世界の思想史
長尾伸一著 『複数世界の思想史』 が、『科学史研究』 (第55巻第280号、2017年1月、日本科学史学会) で紹介されました。人間知性の歴史のなかで、宗教・形而上学から科学まで様々な形をとって展開してきた 「世界の複数性」 論 ——。本書は、天文学的複数性論を軸にその水脈をつぶさにたどり、宇宙に関する知的考察を方向づけてきたこの世界観=「巨大仮説」 の意義を初めて明らかにします。自己中心性に根ざす単一性論が促進してきた 「近代」 を問い直す圧倒的な力作。
長尾伸一 著
税込6,050円/本体5,500円
A5判・上製・368頁
ISBN978-4-8158-0796-2 C3010
在庫有り
『みすず』 [第656号、2017年1・2月合併号] から
『みすず』 (第656号、2017年1・2月合併号、みすず書房) の 「読書アンケート特集」 で以下の図書が紹介されました。
【佐々木力氏による紹介】
デイヴィッド・ルイス 著 出口康夫 監訳
佐金 武・小山 虎・海田大輔・山口 尚 訳
『世界の複数性について』
【竹内洋氏による紹介】
木村 洋 著
『文学熱の時代 —— 慷慨から煩悶へ』
【生井英考氏による紹介】
南 修平 著
『アメリカを創る男たち —— ニューヨーク建設労働者の生活世界と 「愛国主義」』
【李孝徳氏による紹介】
川島正樹 著
『アファーマティヴ・アクションの行方 —— 過去と未来に向き合うアメリカ』
【増田耕一氏による紹介】
カピル・ラジ 著 水谷 智・水井万里子・大澤広晃 訳
『近代科学のリロケーション —— 南アジアとヨーロッパにおける知の循環と構築』
【川端康雄氏による紹介】
坂本優一郎 著
『投資社会の勃興 —— 財政金融革命の波及とイギリス』
【伊東光晴氏による紹介】
沢井 実 著
『日本の技能形成 —— 製造現場の強さを生み出したもの』
【山形浩生氏による紹介】
伊藤亜聖 著
『現代中国の産業集積 —— 「世界の工場」 とボトムアップ型経済発展』
「京都新聞」 [2017年1月29日付] から (評者: 内田 孝 氏)
“極東発のブームの謎を解く”
陶芸のジャポニスム
今井祐子著 『陶芸のジャポニスム』 が、「京都新聞」 (2017年1月29日付) で紹介されました。見出された新たな美 ——。ヨーロッパからアメリカまで、多様な作陶家・美術商・収集家らを魅了した 「陶芸のジャポニスム」。海を越えた日本陶磁や陶器書を手がかりに、美意識や造形が大きく転換・深化していくプロセスを跡づけ、やきものをめぐるグローバルな芸術文化史を描き出します。
今井祐子 著
税込8,580円/本体7,800円
A5判・上製・760頁
ISBN978-4-8158-0854-9 C3071
在庫有り
『外交』 [第41巻、2017年1月] から (評者: 梶谷 懐 氏)
中国経済学入門
「曖昧な制度」 はいかに機能しているか
加藤弘之著 『中国経済学入門』 が、『外交』 (第41巻、2017年1月、外務省・都市出版) で紹介されました。「論」 から 「学」 へ ——。成熟した中国経済研究からエッセンスをつかみ出し、所有・市場からガバナンスやイノベーション、対外援助、さらには腐敗・格差まで、生動する独自の経済システムを、トータルに、かつ長期的なパースペクティブのなかで、明解に説き明かした待望の書。
加藤弘之 著
税込4,950円/本体4,500円
A5判・上製・248頁
ISBN978-4-8158-0834-1 C3033
在庫有り
『史学雑誌』 [第125編第12号、2016年12月] から (評者: 中野博文 氏)
20世紀アメリカ国民秩序の形成
中野耕太郎著 『20世紀アメリカ国民秩序の形成』 が、『史学雑誌』 (第125編第12号、2016年12月、史学会) で紹介されました。歴史の中で動くアメリカ・ナショナリズムを凝視 ——。「社会的なもの」 がせり上がっていく新時代のシカゴに焦点を合わせ、革新主義運動の展開から 「カラーライン」 の構築まで、集団を単位とする 「国民秩序」 の淵源に迫り、アメリカニズムの変貌を描き出した力作。
中野耕太郎 著
価格 5,800円
A5判・上製・408頁
ISBN978-4-8158-0799-3 C3022
在庫有り
『出版ニュース』 [2017年2月上旬号] から
絨毯が結ぶ世界
京都祇園祭インド絨毯への道
鎌田由美子著 『絨毯が結ぶ世界』 が、『出版ニュース』 (2017年2月上旬号、出版ニュース社) で紹介されました。京都祇園祭の山鉾に飾られている 「幻の絨毯」、それは世界とつながっていた。どこで制作され、いつ、どのようにして日本にもたらされたのか。絨毯の特徴やデザインから、国際流通・受容の実態までトータルに解明し、多数の魅力的な図版とともに、日本、インド、ヨーロッパを結ぶ絨毯の道をたどる、美のグローバル・ヒストリー。
鎌田由美子 著
価格 10,000円
A5判・上製・608頁
ISBN978-4-8158-0855-6 C3072
在庫有り
『出版ニュース』 [2017年1月下旬号] から
陶芸のジャポニスム
今井祐子著 『陶芸のジャポニスム』 が、『出版ニュース』 (2017年1月下旬号、出版ニュース社) で紹介されました。見出された新たな美——。ヨーロッパからアメリカまで、多様な作陶家・美術商・収集家らを魅了した 「陶芸のジャポニスム」。海を越えた日本陶磁や陶器書を手がかりに、美意識や造形が大きく転換・深化していくプロセスを跡づけ、やきものをめぐるグローバルな芸術文化史を描き出します。
今井祐子 著
価格 7,800円
A5判・上製・760頁
ISBN978-4-8158-0854-9 C3071
在庫有り
『ラテンアメリカ・レポート』 [第33巻第2号、2017年1月] から (評者: 菊池啓一 氏)
資源国家と民主主義
ラテンアメリカの挑戦
岡田勇著 『資源国家と民主主義』 が、『ラテンアメリカ・レポート』 (第33巻第2号、2017年1月、ジェトロ・アジア経済研究所) で紹介されました。民主体制下で繰り返される紛争と抗議運動をのりこえ、発展への合意を導くカギとは? 2000年代以降の南米を決定づけた人々の政治参加の核心を、統計分析の限界を踏まえて歴史的・構造的に解明、「資源の呪い」 や急進左派政権をめぐる通説を斥け、発展の契機を人々の行動から根源的に考えます。
岡田 勇 著
価格 6,800円
A5判・上製・396頁
ISBN978-4-8158-0848-8 C3031
在庫有り
「東京新聞」 [2017年1月22日付] から (評者: 平川祐弘 氏)
“敵対する主張の類似説く”
人種戦争という寓話
黄禍論とアジア主義
廣部泉著 『人種戦争という寓話』 が、「東京新聞」 (2017年1月22日付) で紹介されました。欧州発のアジア連合脅威論は、西海岸に押し寄せる移民への視線と結びつき、アメリカを 「黄禍」 の不安に陥れた。ジャーナリズムを介して増幅していく人種主義的言説は、鏡像たるアジア主義と作用し合い、日米関係にいかなる影響を及ぼしたのか。丹念な資料調査により描き出した力作。
廣部 泉 著
価格 5,400円
A5判・上製・294頁
ISBN978-4-8158-0858-7 C3031
在庫有り
『美術手帖』 [第69巻第1049号、2017年2月] から
陶芸のジャポニスム
今井祐子著 『陶芸のジャポニスム』 が、『美術手帖』 (第69巻第1049号、2017年2月、美術出版社) で紹介されました。見出された新たな美——。ヨーロッパからアメリカまで、多様な作陶家・美術商・収集家らを魅了した 「陶芸のジャポニスム」。海を越えた日本陶磁や陶器書を手がかりに、美意識や造形が大きく転換・深化していくプロセスを跡づけ、やきものをめぐるグローバルな芸術文化史を描き出します。
今井祐子 著
価格 7,800円
A5判・上製・760頁
ISBN978-4-8158-0854-9 C3071
在庫有り
『美術の窓』 [第401号、2017年2月] から
陶芸のジャポニスム
今井祐子著 『陶芸のジャポニスム』 が、『美術の窓』 (第401号、2017年2月、生活の友社) で紹介されました。見出された新たな美——。ヨーロッパからアメリカまで、多様な作陶家・美術商・収集家らを魅了した 「陶芸のジャポニスム」。海を越えた日本陶磁や陶器書を手がかりに、美意識や造形が大きく転換・深化していくプロセスを跡づけ、やきものをめぐるグローバルな芸術文化史を描き出します。
今井祐子 著
価格 7,800円
A5判・上製・760頁
ISBN978-4-8158-0854-9 C3071
在庫有り
「下野新聞」 [2017年1月8日付] 他2紙から
陶芸のジャポニスム
今井祐子著 『陶芸のジャポニスム』 が、「下野新聞」 「神奈川新聞」 「大分合同新聞」 (いずれも2017年1月8日付) で紹介されました。見出された新たな美——。ヨーロッパからアメリカまで、多様な作陶家・美術商・収集家らを魅了した 「陶芸のジャポニスム」。海を越えた日本陶磁や陶器書を手がかりに、美意識や造形が大きく転換・深化していくプロセスを跡づけ、やきものをめぐるグローバルな芸術文化史を描き出します。
今井祐子 著
価格 7,800円
A5判・上製・760頁
ISBN978-4-8158-0854-9 C3071
在庫有り
「信濃毎日新聞」 [2017年1月8日付] から
陶芸のジャポニスム
今井祐子著 『陶芸のジャポニスム』 が、「信濃毎日新聞」 (2017年1月8日付) で紹介されました。見出された新たな美——。ヨーロッパからアメリカまで、多様な作陶家・美術商・収集家らを魅了した 「陶芸のジャポニスム」。海を越えた日本陶磁や陶器書を手がかりに、美意識や造形が大きく転換・深化していくプロセスを跡づけ、やきものをめぐるグローバルな芸術文化史を描き出します。
今井祐子 著
価格 7,800円
A5判・上製・760頁
ISBN978-4-8158-0854-9 C3071
在庫有り
「山陽新聞」 [2016年12月25日付] から
陶芸のジャポニスム
今井祐子著 『陶芸のジャポニスム』 が、「山陽新聞」 (2016年12月25日付) で紹介されました。見出された新たな美——。ヨーロッパからアメリカまで、多様な作陶家・美術商・収集家らを魅了した 「陶芸のジャポニスム」。海を越えた日本陶磁や陶器書を手がかりに、美意識や造形が大きく転換・深化していくプロセスを跡づけ、やきものをめぐるグローバルな芸術文化史を描き出します。
今井祐子 著
価格 7,800円
A5判・上製・760頁
ISBN978-4-8158-0854-9 C3071
在庫有り
「岐阜新聞」 [2016年12月20日付] から
陶芸のジャポニスム
今井祐子著 『陶芸のジャポニスム』 が、「岐阜新聞」 (2016年12月20日付) で紹介されました。見出された新たな美——。ヨーロッパからアメリカまで、多様な作陶家・美術商・収集家らを魅了した 「陶芸のジャポニスム」。海を越えた日本陶磁や陶器書を手がかりに、美意識や造形が大きく転換・深化していくプロセスを跡づけ、やきものをめぐるグローバルな芸術文化史を描き出します。
今井祐子 著
価格 7,800円
A5判・上製・760頁
ISBN978-4-8158-0854-9 C3071
在庫有り
「読売新聞」 [2017年1月9日付] から
“近代の越境者 政治的な 「民族」”
越境者の政治史
アジア太平洋における日本人の移民と植民
「読売新聞」 (2017年1月9日付) に、塩出浩之先生と著書 『越境者の政治史』 に関する記事が掲載されました。今年度、毎日出版文化賞、サントリー学芸賞、角川源義賞の3賞を受賞されました。
明治期からの国民統合の過程と並行し、大量に送り出された日本人移民たち。近代史から見落とされてきた彼らの政治統合は、日本およびアジア太平洋地域の秩序にどのようなインパクトをもたらしたのか。移民史・政治史の盲点を克服し、一貫した視点で新たな全体像を描き出します。
塩出浩之 著
価格 6,300円
A5判・上製・524頁
ISBN978-4-8158-0820-4 C3031
在庫有り
『図書新聞』 [第3286号、2017年1月14日] から (評者: 吉満昭宏 氏)
“コスモスは再び崩壊するか?”
世界の複数性について
デイヴィッド・ルイス著 『世界の複数性について』 が、『図書新聞』 (第3286号、2017年1月14日、図書新聞) で紹介されました。われわれの住むこの世界とは異なる、可能世界は実在するのか? この上なく大胆な枠組みを、明晰かつ説得力ある語り口で展開。可能性や必然性などをまったく新たな形でとらえ直すことで、世界のあり方をかつてない仕方で問いかけ、知的転回をもたらした衝撃作、待望の邦訳。
デイヴィッド・ルイス 著
出口康夫 監訳
佐金 武・小山 虎・海田大輔・山口 尚 訳
価格 5,800円
A5判・上製・352頁
ISBN978-4-8158-0846-4 C3010
在庫有り
『ヴィクトリア朝文化研究』 [第14号、2016年11月] から (評者: 鈴木晃仁 氏)
病原菌と国家
ヴィクトリア時代の衛生・科学・政治
小川眞里子著 『病原菌と国家』 が、『ヴィクトリア朝文化研究』 (第14号、2016年11月、日本ヴィクトリア朝文化研究学会) で紹介されました。19世紀に相次いで産声を上げた、公衆保健と実験医学。イギリスでは、前者は数々の施策を経て国家医学から帝国医学へと至り、後者は感染症の病因探求の中で進化論を組み込みながら独自の展開を遂げた。本書はそれらの全体像と相互の関係を初めて示し、社会と医学の関係を問い直します。
小川眞里子 著
価格 6,300円
A5判・上製・488頁
ISBN978-4-8158-0826-6 C3022
在庫有り
『ヴィクトリア朝文化研究』 [第14号、2016年11月] から (評者: 高田 実 氏)
投資社会の勃興
財政金融革命の波及とイギリス
坂本優一郎著 『投資社会の勃興』 が、『ヴィクトリア朝文化研究』 (第14号、2016年11月、日本ヴィクトリア朝文化研究学会) で紹介されました。イギリスで、投資はいかにして中流の人びとや労働者層・女性にまでいきわたったのか。政治・社会・文化・経済の幅広い文脈で生じた革新の全体像を、ヨーロッパ・アメリカへの拡大も視野に捉え、投資社会化がもたらした衝撃と、今日まで続くその構造を見事に浮き彫りにした注目の研究。
坂本優一郎 著
価格 6,400円
A5判・上製・496頁
ISBN978-4-8158-0802-0 C3022
在庫有り
『週刊読書人』 [第3170号、2016年12月23日] から
『週刊読書人』 (第3170号、2016年12月23日、読書人) の特集 「2016年回顧総特集」 で以下の図書が紹介されました。
【河本真理氏による紹介】
今井祐子 著
『陶芸のジャポニスム』
【千田有紀氏による紹介】
飯田祐子 著
『彼女たちの文学 —— 語りにくさと読まれること』
【横山輝雄氏による紹介】
スティーヴン・シェイピン/サイモン・シャッファー 著
吉本秀之 監訳 柴田和宏・坂本邦暢 訳
『リヴァイアサンと空気ポンプ —— ホッブズ、ボイル、実験的生活』
小川眞里子 著
『病原菌と国家 —— ヴィクトリア時代の衛生・科学・政治』
【関智英氏による紹介】
石川亮太 著
『近代アジア市場と朝鮮 —— 開港・華商・帝国』
「日本経済新聞」 [2016年12月27日付] から
企業家ネットワークの形成と展開
データベースからみた近代日本の地域経済
鈴木恒夫・小早川洋一・和田一夫著 『企業家ネットワークの形成と展開』 が、「日本経済新聞」 (2016年12月27日付) の 「ナゴヤが生んだ名企業 第4部 歴史たどる (下) : 明治期の発展 支えた人脈」 で取り上げられました。日本の経済発展の担い手とは? 日本各地に存在した、企業家の人的繋がりの実体と機能を、当時の役員録より構築したデータベースに基づき析出。ネットワークの構造分析を初めて全国規模で行うとともに、その具体的活動について愛知県を事例に詳察し、研究の基礎を築く画期的成果です。
鈴木恒夫・小早川洋一・和田一夫 著
価格 6,600円
菊判・上製・448頁
ISBN978-4-8158-0613-2 C3033
在庫有り
『図書新聞』 [第3285号、2017年1月1日] から (評者: 稲賀繁美 氏)
“窯変する美意識: 肌ざわりの感性学にむけて”
陶芸のジャポニスム
今井祐子著 『陶芸のジャポニスム』 が、『図書新聞』 (第3285号、2017年1月1日、図書新聞) で紹介されました。見出された新たな美——。ヨーロッパからアメリカまで、多様な作陶家・美術商・収集家らを魅了した 「陶芸のジャポニスム」。海を越えた日本陶磁や陶器書を手がかりに、美意識や造形が大きく転換・深化していくプロセスを跡づけ、やきものをめぐるグローバルな芸術文化史を描き出します。
今井祐子 著
価格 7,800円
A5判・上製・760頁
ISBN978-4-8158-0854-9 C3071
在庫有り
『週刊ダイヤモンド』 [新年合併特大号、2016年12月31日・2017年1月7日] から
「非正規労働」 を考える
戦後労働史の視角から
小池和男著 『「非正規労働」 を考える』 が、『週刊ダイヤモンド』 (新年合併特大号、2016年12月31日・2017年1月7日、ダイヤモンド社) の 「2016年 『ベスト経済書』」 で紹介されました。 自動車工場や外食チェーン店から米国の保険会社まで、終身雇用崩壊が叫ばれる以前から非正規労働は幅広く存在してきた。合理性があるから存続する、ならばその根拠は何なのか。職場まで下りた貴重な調査資料をもとに、「低賃金・使い捨て」 のイメージを超えた実像を描き、改善策を提案。
小池和男 著
価格 3,200円
四六判・上製・240頁
ISBN978-4-8158-0838-9 C3033
在庫有り
「日本海新聞」 [2016年12月18日付] から
陶芸のジャポニスム
今井祐子著 『陶芸のジャポニスム』 が、「日本海新聞」 (2016年12月18日付) で紹介されました。見出された新たな美——。ヨーロッパからアメリカまで、多様な作陶家・美術商・収集家らを魅了した 「陶芸のジャポニスム」。海を越えた日本陶磁や陶器書を手がかりに、美意識や造形が大きく転換・深化していくプロセスを跡づけ、やきものをめぐるグローバルな芸術文化史を描き出します。
今井祐子 著
価格 7,800円
A5判・上製・760頁
ISBN978-4-8158-0854-9 C3071
在庫有り
『出版ニュース』 [2016年12月下旬号] から
日本の技能形成
製造現場の強さを生み出したもの
沢井実著 『日本の技能形成』 が、『出版ニュース』 (2016年12月下旬号、出版ニュース社) で紹介されました。 なぜ日本で戦後に、柔軟に課題に対応できる大量の現業労働者たちが育っていたのか? 復興から高度成長への歩みを支えた現場の熟練形成の画期を、戦前以来の学校や工場での技能教育にたどり、徒弟制からの転換をもたらした若年労働者教育の決定的役割を鮮やかに描き出します。
沢井 実 著
価格 5,400円
A5判・上製・244頁
ISBN978-4-8158-0852-5 C3033
在庫有り
『経営史学』 [第51巻第3号、2016年12月] から (評者: 上野継義 氏)
アメリカを創る男たち
ニューヨーク建設労働者の生活世界と 「愛国主義」
南修平著 『アメリカを創る男たち』 が、『経営史学』 (第51巻第3号、2016年12月、経営史学会) で紹介されました。 彼らはなぜ 「U・S・A!」 と叫ぶのか ——。ヴェトナム戦争時の暴動からWTCの再建現場まで、その 「愛国主義的」 な行動が注目されてきたニューヨークの建設労働者たち。インタヴュー資料をもとにその生活世界を内側から解明し、人種やジェンダーの境界が揺らぐ世紀を生きた人々の実像に迫ります。
南 修平 著
価格 6,300円
A5判・上製・376頁
ISBN978-4-8158-0811-2 C3022
在庫有り
『西洋史学』 [第261号、2016年] から (評者: 山澄 亨 氏)
戦争違法化運動の時代
「危機の20年」 のアメリカ国際関係思想
三牧聖子著 『戦争違法化運動の時代』 が、『西洋史学』 (第261号、2016年、日本西洋史学会) で紹介されました。「現実主義」 対 「理想主義」 をこえて——。国際関係を権力闘争に還元する見方も、「悪」 の侵略国に対する 「善」 なる制裁という見方も説得力を失った。合衆国における戦争違法化思想をトータルに跡づけ、忘却された戦間期のラディカルな展開を再考することで、国際秩序の新たな可能性を探ります。
三牧聖子 著
価格 5,800円
A5判・上製・358頁
ISBN978-4-8158-0782-5 C3031
在庫有り
『図書新聞』 [第3284号、2016年12月24日] から (評者: 坂野 徹 氏)
近代科学のリロケーション
南アジアとヨーロッパにおける知の循環と構築
カピル・ラジ著 『近代科学のリロケーション』 (水谷智・水井万里子・大澤広晃訳) が、『図書新聞』 (第3284号、2016年12月24日、図書新聞) の 「16年下半期読書アンケート」 で紹介されました。西洋中心でもなく、地域主義でもなく ——。科学的な 「知」 はどこで、いかにして生まれたのか。植物学や地理学から、法、教育の分野まで、近代的な学知の形成において植民地のアクターが果たした役割に注目し、帝国のネットワークにおける移動・循環の中で科学が共同的に構築される現場を描き出す画期的な書。
カピル・ラジ 著
水谷 智・水井万里子・大澤広晃 訳
価格 5,400円
A5判・上製・316頁
ISBN978-4-8158-0841-9 C3022
在庫有り
『週刊読書人』 [第3169号、2016年12月16日] から (評者: 上村忠男 氏)
世界の複数性について
デイヴィッド・ルイス著 『世界の複数性について』 が、『週刊読書人』 (第3169号、2016年12月16日、読書人) の 「冬夜読書 2016年の収穫」 で紹介されました。われわれの住むこの世界とは異なる、可能世界は実在するのか? この上なく大胆な枠組みを、明晰かつ説得力ある語り口で展開。可能性や必然性などをまったく新たな形でとらえ直すことで、世界のあり方をかつてない仕方で問いかけ、知的転回をもたらした衝撃作、待望の邦訳。
デイヴィッド・ルイス 著
出口康夫 監訳
佐金 武・小山 虎・海田大輔・山口 尚 訳
価格 5,800円
A5判・上製・352頁
ISBN978-4-8158-0846-4 C3010
在庫有り
『アメリカ学会会報』 [第192号、2016年11月] から (評者: 武井 寛 氏)
20世紀アメリカ国民秩序の形成
中野耕太郎著 『20世紀アメリカ国民秩序の形成』 が、『アメリカ学会会報』 (第192号、2016年11月、アメリカ学会) で紹介されました。 「社会的なもの」 がせり上がっていく新時代のシカゴに焦点を合わせ、革新主義運動の展開から 「カラーライン」 の構築まで、集団を単位とする 「国民秩序」 の淵源に迫り、アメリカニズムの変貌を描き出した力作。
中野耕太郎 著
価格 5,800円
A5判・上製・408頁
ISBN978-4-8158-0799-3 C3022
在庫有り
『同時代史研究』 [第9号、2016年12月] から (評者: 大林浩治 氏)
新宗教と総力戦
教祖以後を生きる
永岡崇著 『新宗教と総力戦』 が、『同時代史研究』 (第9号、2016年12月、同時代史学会) で紹介されました。 教祖亡き後、その存続をかけて自己形成をはかる新宗教。当局の介入や国家主義の高まり、戦時総動員の動きといった状況のなかで、指導者や信者たちは、前代の 「遺産」 をどう読み替え、信仰実践の地平を拓いてきたのか。天理教を事例に、人びとが生きた新宗教の実像に迫ります。
永岡 崇 著
価格 5,400円
A5判・上製・368頁
ISBN978-4-8158-0815-0 C3014
在庫有り
『週刊エコノミスト』 [2016年12月20日号] から (評者: 橘川武郎 氏)
“製造現場の強さの秘密 「原風景」 から探る”
日本の技能形成
製造現場の強さを生み出したもの
沢井実著 『日本の技能形成』 が、『週刊エコノミスト』 (2016年12月20日号、毎日新聞出版) で紹介されました。 なぜ日本で戦後に、柔軟に課題に対応できる大量の現業労働者たちが育っていたのか? 復興から高度成長への歩みを支えた現場の熟練形成の画期を、戦前以来の学校や工場での技能教育にたどり、徒弟制からの転換をもたらした若年労働者教育の決定的役割を鮮やかに描き出します。
沢井 実 著
価格 5,400円
A5判・上製・244頁
ISBN978-4-8158-0852-5 C3033
在庫有り
『アジア・アフリカ地域研究』 [2016年 第16-1号] から (評者: 谷口謙次 氏)
アジア経済史研究入門
水島司・加藤博・久保亨・島田竜登編 『アジア経済史研究入門』 が、『アジア・アフリカ地域研究』 (2016年 第16-1号、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科) で紹介されました。アジア経済の今日の興隆を導いたものとは何か? 長期・広域にわたる経済社会の展開を知るための重要文献を平易に解説、多様性と共通性をともに浮かび上がらせ、アジア経済再興の歴史的淵源を考える。第一線の執筆陣が初めてその全体像を描き出した最良の入門書。
水島 司・加藤 博・久保 亨・島田竜登 編
価格 3,800円
A5判・並製・390頁
ISBN978-4-8158-0816-7 C3022
在庫有り
「朝日新聞」 [2016年12月7日付、夕刊] から
“越境者視点で政治史再考”
越境者の政治史
アジア太平洋における日本人の移民と植民
「朝日新聞」 (2016年12月7日付、夕刊) に、塩出浩之先生と著書 『越境者の政治史』 に関する記事が掲載されました。今年度、毎日出版文化賞、サントリー学芸賞、角川源義賞の3賞を受賞されました。
明治期からの国民統合の過程と並行し、大量に送り出された日本人移民たち。近代史から見落とされてきた彼らの政治統合は、日本およびアジア太平洋地域の秩序にどのようなインパクトをもたらしたのか。移民史・政治史の盲点を克服し、一貫した視点で新たな全体像を描き出します。
塩出浩之 著
価格 6,300円
A5判・上製・524頁
ISBN978-4-8158-0820-4 C3031
在庫有り
「朝日新聞」 [2016年12月4日付] から
陶芸のジャポニスム
今井祐子著 『陶芸のジャポニスム』 が、「朝日新聞」 (2016年12月4日付) で紹介されました。見出された新たな美——。ヨーロッパからアメリカまで、多様な作陶家・美術商・収集家らを魅了した 「陶芸のジャポニスム」。海を越えた日本陶磁や陶器書を手がかりに、美意識や造形が大きく転換・深化していくプロセスを跡づけ、やきものをめぐるグローバルな芸術文化史を描き出します。
今井祐子 著
価格 7,800円
A5判・上製・760頁
ISBN978-4-8158-0854-9 C3071
在庫有り
『図書新聞』 [第3281号、2016年12月3日] から (評者: 清塚邦彦 氏)
“現代の美学・芸術哲学を代表する著作”
フィクションとは何か
ごっこ遊びと芸術
ケンダル・ウォルトン著 『フィクションとは何か』 (田村均訳) が、『図書新聞』 (第3281号、2016年12月3日、図書新聞) で紹介されました。ホラー映画を観れば恐怖を覚え、小説を読めば主人公に共感する —— しかし、そもそも私たちはなぜ虚構にすぎないものに感情を動かされるのか。絵画、文学、演劇、映画などの芸術作品から日常生活まで、虚構世界が私たちを魅了し、想像や行動を促す原理をトータルに解明するフィクション論の金字塔、待望の邦訳。
ケンダル・ウォルトン 著
田村 均 訳
価格 6,400円
A5判・上製・514頁
ISBN978-4-8158-0837-2 C3010
在庫有り
『社会政策』 [第8巻第2号、2016年10月] から (評者: 鍾 家新 氏)
福祉のアジア
国際比較から政策構想へ
上村泰裕著 『福祉のアジア』 が、『社会政策』 (第8巻第2号、2016年10月、社会政策学会) で紹介されました。グローバル時代の社会的基盤とは——。相互依存の深まる東アジアでは地域全体の福祉拡充が緊要となっている。福祉国家と企業福祉・家族福祉・ボランタリー福祉の関係をいかに結びなおすべきか。歴史も経済も多様な東アジア諸国間で国際協力は可能なのか。比較研究から新時代への提言を試みます。
上村泰裕 著
価格 4,500円
A5判・上製・272頁
ISBN978-4-8158-0813-6 C3036
在庫有り
『史学雑誌』 [第125編第10号、2016年10月] から (評者: 白須淨眞 氏)
東西ウイグルと中央ユーラシア
森安孝夫著 『東西ウイグルと中央ユーラシア』 が、『史学雑誌』 (第125編第10号、2016年10月、史学会) で紹介されました。世界史において中央ユーラシア世界が果たした巨大な役割を明らかにすることで、新たなシルクロード史観を構築。東西ウイグルの興亡から、商業ネットワークと交易品、マニ教・仏教の展開まで、現地の多様な出土文書・碑文や美術・考古資料に基づき、漢文史料などを相対化、激動の時代を描く集大成の書。
森安孝夫 著
価格 16,000円
菊判・上製・862頁
ISBN978-4-8158-0792-4 C3022
在庫有り
「毎日新聞」 [夕刊、2016年11月9日付] から
越境者の政治史
アジア太平洋における日本人の移民と植民
第70回 「毎日出版文化賞」 受賞が決定した、『越境者の政治史』 の著者である塩出浩之先生の受賞インタヴューが、「毎日新聞」 (夕刊、2016年11月9日付) に掲載されました。明治期からの国民統合の過程と並行し、大量に送り出された日本人移民たち。近代史から見落とされてきた彼らの政治統合は、日本およびアジア太平洋地域の秩序にどのようなインパクトをもたらしたのか。移民史・政治史の盲点を克服し、一貫した視点で新たな全体像を描き出した力作です。
塩出浩之 著
価格 6,300円
A5判・上製・524頁
ISBN978-4-8158-0820-4 C3031
在庫有り
『レヴァイアサン』 [59号、2016年10月] から (評者: 多湖 淳 氏)
対華二十一ヵ条要求とは何だったのか
第一次世界大戦と日中対立の原点
奈良岡聰智著 『対華二十一ヵ条要求とは何だったのか』 が、『レヴァイアサン』 (59号、2016年10月、木鐸社) で紹介されました。反日への決定的転換をもたらした世紀の失政の原因を詳細な実証により解明、満州問題、加藤高明の外交構想、世論、第一次世界大戦などを手がかりに、謎の多い外交交渉の全貌をバランスよく描き出します。今日の日中関係、東アジア国際関係をも展望してその大きな影響を捉えた必読の成果。
奈良岡聰智 著
価格 5,500円
A5判・上製・488頁
ISBN978-4-8158-0805-1 C3021
在庫有り
『科学史研究』 [第55巻279号、2016年10月] から (評者: 矢島道子 氏)
病原菌と国家
ヴィクトリア時代の衛生・科学・政治
小川眞里子著 『病原菌と国家』 が、『科学史研究』 (第55巻279号、2016年10月、日本科学史学会) で紹介されました。19世紀に相次いで産声を上げた、公衆保健と実験医学。イギリスでは、前者は数々の施策を経て国家医学から帝国医学へと至り、後者は感染症の病因探求の中で進化論を組み込みながら独自の展開を遂げた。本書はそれらの全体像と相互の関係を初めて示し、社会と医学の関係を問い直します。
小川眞里子 著
価格 6,300円
A5判・上製・488頁
ISBN978-4-8158-0826-6 C3022
在庫有り
「読売新聞」 [2016年10月30日付] から (評者: 出口治明 氏)
“米公開文書を基にした力作”
ニクソン訪中機密会談録 【増補決定版】
毛里和子・毛里興三郎訳 『ニクソン訪中機密会談録 【増補決定版】』 が、「読売新聞」 (2016年10月30日付) で紹介されました。機密文書公開、そして検閲解除 ——。日本は、アジアは、世界は? 今日の米中関係の始まりとなった、毛沢東、周恩来、ニクソン、キッシンジャーによる世紀の外交交渉の全貌! 黒塗りだった箇所を初めて邦訳し、新たに公開された資料を増補するとともに、詳細な解説を加えた決定版。
毛里和子・毛里興三郎 訳
価格 3,600円
四六判・上製・354頁
ISBN978-4-8158-0843-3 C3031
在庫有り
「読売新聞」 [2016年10月30日付] から (評者: 月本昭男 氏)
“半島ならではの色合い”
韓国仏像史
三国時代から朝鮮王朝まで
水野さや著 『韓国仏像史』 が、「読売新聞」 (2016年10月30日付) で紹介されました。知られざる美仏の宝庫へ ——。豊かな造形を誇り、独自の美を示して華ひらいた朝鮮半島の仏像史を、わが国で初めて包括的かつ平易に紹介。古代から近世までの流れを一望にするとともに、日本・中国の作例との深い関連性も縦横に捉えて、東アジア圏での交流の重要性を浮彫りにします。日本の仏像の理解にも必携の一書。
水野さや 著
価格 4,800円
A5判・上製・304頁
ISBN978-4-8158-0847-1 C3071
在庫有り
『科学史研究』 [第55巻278号、2016年7月] から(評者:渡部麻衣子氏)
科学と表象
「病原菌」の歴史
田中祐理子著『科学と表象』が、『科学史研究』(第55巻278号、2016年7月、日本科学史学会)で紹介されました。科学的対象の歴史性をどのように考えるのか——。細菌学の成立とともに、その歴史も誕生した。「では細菌は?」との問いに、沈黙はできない。四人の「父」それぞれの認識のみならず、その衝突と対立、いや孤立をすら思考し、そこに浮かび上がる歴史の力を批判的に捉えた斬新な著作。
田中祐理子 著
価格 5,400円
A5判・上製・332頁
ISBN978-4-8158-0727-6 C3010
在庫有り
『佛教タイムス』 [第2689号、2016年10月20日付] から
韓国仏像史
三国時代から朝鮮王朝まで
水野さや著 『韓国仏像史』 が、『佛教タイムス』 (第2689号、2016年10月20日付、仏教タイムス社) で紹介されました。知られざる美仏の宝庫へ ——。豊かな造形を誇り、独自の美を示して華ひらいた朝鮮半島の仏像史を、わが国で初めて包括的かつ平易に紹介。古代から近世までの流れを一望にするとともに、日本・中国の作例との深い関連性も縦横に捉えて、東アジア圏での交流の重要性を浮彫りにします。日本の仏像の理解にも必携の一書。
水野さや 著
価格 4,800円
A5判・上製・304頁
ISBN978-4-8158-0847-1 C3071
在庫有り
『東洋経済日報』 [2016年9月30日付] から
韓国仏像史
三国時代から朝鮮王朝まで
水野さや著 『韓国仏像史』 が、『東洋経済日報』 (2016年9月30日付、東洋経済日報社) で紹介されました。知られざる美仏の宝庫へ ——。豊かな造形を誇り、独自の美を示して華ひらいた朝鮮半島の仏像史を、わが国で初めて包括的かつ平易に紹介。古代から近世までの流れを一望にするとともに、日本・中国の作例との深い関連性も縦横に捉えて、東アジア圏での交流の重要性を浮彫りにします。日本の仏像の理解にも必携の一書。
水野さや 著
価格 4,800円
A5判・上製・304頁
ISBN978-4-8158-0847-1 C3071
在庫有り
『歴史と経済』 [第233号、2016年10月] から (評者: 長谷川貴彦 氏)
投資社会の勃興
財政金融革命の波及とイギリス
坂本優一郎著 『投資社会の勃興』 が、『歴史と経済』 (第233号、2016年10月、政治経済学・経済史学会) で紹介されました。イギリスで、投資はいかにして中流の人びとや労働者層・女性にまでいきわたったのか。政治・社会・文化・経済の幅広い文脈で生じた革新の全体像を、ヨーロッパ・アメリカへの拡大も視野に捉え、投資社会化がもたらした衝撃と、今日まで続くその構造を見事に浮き彫りにした注目の研究。
坂本優一郎 著
価格 6,400円
A5判・上製・496頁
ISBN978-4-8158-0802-0 C3022
在庫有り
『週刊読書人』 [第3161号、2016年10月21日] から (評者: 秋葉剛史 氏)
“洗練された論証とアイディアの宝庫”
世界の複数性について
デイヴィッド・ルイス著 『世界の複数性について』 が、『週刊読書人』 (第3161号、2016年10月21日、読書人) で紹介されました。われわれの住むこの世界とは異なる、可能世界は実在するのか? この上なく大胆な枠組みを、明晰かつ説得力ある語り口で展開。可能性や必然性などをまったく新たな形でとらえ直すことで、世界のあり方をかつてない仕方で問いかけ、知的転回をもたらした衝撃作、待望の邦訳。
デイヴィッド・ルイス 著
出口康夫 監訳
佐金 武・小山 虎・海田大輔・山口 尚 訳
価格 5,800円
A5判・上製・352頁
ISBN978-4-8158-0846-4 C3010
在庫有り
『図書新聞』 [2016年10月29日号、第3276号] から(評者:笹尾佳代氏)
彼女たちの文学
語りにくさと読まれること
飯田祐子著『彼女たちの文学』が、『図書新聞』(2016年10月29日、第3276号、図書新聞)で紹介されました。女性作家は〈女性〉を代表しない ——。〈女性〉へと呼びかけられ、亀裂の感覚を生きながら、彼女たちはいかに語ってきたのか。田村俊子、野上弥生子、宮本百合子、尾崎翠、林芙美子、円地文子、田辺聖子、松浦理英子、水村美苗、多和田葉子など、複数の読み手に曝されたマイノリティ文学として読む。
“…… 著者は「あとがき」において、「文学研究」を「単体の経験」を外へと広げる「感応に関わる行為」としたいと述べているが、「言挙げ」とは異なる方法として試みられたのは、「言葉が帯びている身体感覚」を解きほぐすことであった。「言葉を抱え込み、言語を生み出す身体はつねにそこに在る」。尾崎翠の歩き続ける少女像の身体性に、固定化されたジェンダー観を動かそうという志向を感じとること、田村俊子の過剰な官能表現に、異性愛制度を突き抜けるほどの攪乱性を感じとること。言葉の発せられた〈現場〉に徹底して寄り添い、亀裂を亀裂のままに、複雑性を複雑性のままに、「身体感覚」までをも感受する濃密な思考の軌跡からは、言葉の諸相が鮮やかに浮上する様を、まさに体感させられる。「そこにある『何か』を誰かに繋ぐこと」。「感応」の姿勢は、表現研究の新たな可能性をひらくだろう。”(『図書新聞』2016年10月29日付、第5面)
飯田祐子 著
価格 5,400円
A5判・上製・376頁
ISBN978-4-8158-0835-8 C3095
在庫有り
「日本経済新聞」 [2016年10月23日付] から
新制大学の誕生 (上下巻)
大衆高等教育への道
天野郁夫著 『新制大学の誕生』 (上下巻) が、「日本経済新聞」 (2016年10月23日) で紹介されました。大学大衆化の道を開いたわが国最大の学制改革は、どのような経緯と論議を経て準備され実施されたのか。文部省と審議会、それに戦中は軍部、戦後はアメリカ占領軍との間の葛藤をはらんだ三つ巴の関係と、そこでの選択と決定の過程を解き明かし、大学・学校が否応なく迫られた変革の現実を描きます。
天野郁夫 著
価格 各3,600円
A5判・上製・上372頁+下416頁
ISBN 上: 978-4-8158-0844-0
下: 978-4-8158-0845-7
C3037
在庫有り
『日本思想史学』 [第48号、2016年9月] から (評者: 近藤俊太郎 氏)
新宗教と総力戦
教祖以後を生きる
永岡崇著 『新宗教と総力戦』 が、『日本思想史学』 (第48号、2016年9月、日本思想史学会) で紹介されました。教祖亡き後、その存続をかけて自己形成をはかる新宗教。当局の介入や国家主義の高まり、戦時総動員の動きといった状況のなかで、指導者や信者たちは、前代の 「遺産」 をどう読み替え、信仰実践の地平を拓いてきたのか。天理教を事例に、人びとが生きた新宗教の実像に迫ります。
永岡 崇 著
価格 5,400円
A5判・上製・368頁
ISBN978-4-8158-0815-0 C3014
在庫有り
『週刊読書人』 [3160号、2016年10月14日] から (評者: 井上美香子 氏)
“大学改革の羅針盤として 高等教育史研究者の必読書”
新制大学の誕生 (上下巻)
大衆高等教育への道
天野郁夫著 『新制大学の誕生』 (上下巻) が、『週刊読書人』 (3160号、2016年10月14日、読書人) で紹介されました。大学大衆化の道を開いたわが国最大の学制改革は、どのような経緯と論議を経て準備され実施されたのか。文部省と審議会、それに戦中は軍部、戦後はアメリカ占領軍との間の葛藤をはらんだ三つ巴の関係と、そこでの選択と決定の過程を解き明かし、大学・学校が否応なく迫られた変革の現実を描きます。
天野郁夫 著
価格 各3,600円
A5判・上製・上372頁+下416頁
ISBN 上: 978-4-8158-0844-0
下: 978-4-8158-0845-7
C3037
在庫有り
「朝日新聞」 [2016年10月9日付] から (評者: 中村和恵 氏)
“インドで協力して築かれた土台”
近代科学のリロケーション
南アジアとヨーロッパにおける知の循環と構築
カピル・ラジ著 『近代科学のリロケーション』 (水谷智・水井万里子・大澤広晃訳) が、「朝日新聞」 (2016年10月9日付) で紹介されました。西洋中心でもなく、地域主義でもなく ——。科学的な 「知」 はどこで、いかにして生まれたのか。植物学や地理学から、法、教育の分野まで、近代的な学知の形成において植民地のアクターが果たした役割に注目し、帝国のネットワークにおける移動・循環の中で科学が共同的に構築される現場を描き出す画期的な書。
カピル・ラジ 著
水谷 智・水井万里子・大澤広晃 訳
価格 5,400円
A5判・上製・316頁
ISBN978-4-8158-0841-9 C3022
在庫有り
『国際法外交雑誌』 [第115巻第1号、2016年] から (評者: 篠田英朗 氏)
戦争違法化運動の時代
「危機の20年」 のアメリカ国際関係思想
三牧聖子著 『戦争違法化運動の時代』 が、『国際法外交雑誌』 (第115巻第1号、2016年、国際法学会) で紹介されました。「現実主義」 対 「理想主義」 をこえて——。国際関係を権力闘争に還元する見方も、「悪」 の侵略国に対する 「善」 なる制裁という見方も説得力を失った。合衆国における戦争違法化思想をトータルに跡づけ、忘却された戦間期のラディカルな展開を再考することで、国際秩序の新たな可能性を探ります。
三牧聖子 著
価格 5,800円
A5判・上製・358頁
ISBN978-4-8158-0782-5 C3031
在庫有り
『東海社会学会年報』 [第8号、2016年] から (評者: 松谷 満 氏)
福祉のアジア
国際比較から政策構想へ
上村泰裕著 『福祉のアジア』 が、『東海社会学会年報』 (第8号、2016年、東海社会学会) で紹介されました。グローバル時代の社会的基盤とは——。相互依存の深まる東アジアでは地域全体の福祉拡充が緊要となっている。福祉国家と企業福祉・家族福祉・ボランタリー福祉の関係をいかに結びなおすべきか。歴史も経済も多様な東アジア諸国間で国際協力は可能なのか。比較研究から新時代への提言を試みます。
上村泰裕 著
価格 4,500円
A5判・上製・272頁
ISBN978-4-8158-0813-6 C3036
在庫有り
『経済科学』 [第64巻第2号、2016年9月] から (評者: 前田直哉 氏)
ポンドの譲位
ユーロダラーの発展とシティの復活
金井雄一著 『ポンドの譲位』 が、『経済科学』 (第64巻第2号、2016年9月、名古屋大学大学院経済学研究科) で紹介されました。ポンドはなす術もなく凋落したのか。ユーロダラーの発展と国際金融市場シティの隆盛も視野に、戦後ポンドの役割を再評価、基軸通貨交代の知られざる意義を描出。福祉国家化による国内均衡優先へと舵をきったイギリスの政策転換をも捉えて、一面的な衰退史像を大きく書き換えます。
『イングランド銀行金融政策の形成』、『ポンドの苦闘』 に続く三部作の完結編。
金井雄一 著
価格 5,500円
A5判・上製・336頁
ISBN978-4-8158-0759-7 C3033
在庫有り
『東洋史研究』 [第75巻第2号、2016年9月] から (評者: 高橋博巳 氏)
朝鮮燕行使と朝鮮通信使
夫馬進著 『朝鮮燕行使と朝鮮通信使』 が、『東洋史研究』 (第75巻第2号、2016年9月、東洋史研究会) で紹介されました。中国への使節494回、日本への使節12回 —— 桁違いの巨大外交ルートが映し出す、しられざる東アジア世界の構造とは。琉球の位置づけや、日朝中知識人の学術交流、洪大容の中国行などを手がかりに、朝貢-冊封体制論をこえて東アジア国際関係の実像を浮び上がらせた、燕行使研究の決定版。
夫馬 進 著
価格 8,800円
A5判・上製・744頁
ISBN978-4-8158-0800-6 C3022
在庫有り
『化学経済』 [2016年10月号 (第63巻第12号)] から
日本の石油化学産業
勃興・構造不況から再成長へ
平野創著 『日本の石油化学産業』 が、『化学経済』 (2016年10月号 (第63巻第12号)、化学工業日報社) で紹介されました。世界有数の巨大産業の誕生から今日までを、初めて通史として捉えた産業史の決定版。急速な成長と生産過剰のメカニズムを鋭く分析、政府による産業規制の理解を書き換えるとともに、世界的高シェア企業の叢生など、変容する日本の石油化学産業の新たな潮流も描き出します。
平野 創 著
価格 5,800円
A5判・上製・408頁
ISBN978-4-8158-0842-6 C3033
在庫有り
「読売新聞」 [2016年10月2日付] から (評者: 納富信留 氏)
“欧州型から米国型へ”
新制大学の誕生 (上下巻)
大衆高等教育への道
天野郁夫著 『新制大学の誕生』 (上下巻) が、「読売新聞」 (2016年10月2日付) で紹介されました。大学大衆化の道を開いたわが国最大の学制改革は、どのような経緯と論議を経て準備され実施されたのか。文部省と審議会、それに戦中は軍部、戦後はアメリカ占領軍との間の葛藤をはらんだ三つ巴の関係と、そこでの選択と決定の過程を解き明かし、大学・学校が否応なく迫られた変革の現実を描きます。
天野郁夫 著
価格 各3,600円
A5判・上製・上372頁+下416頁
ISBN 上: 978-4-8158-0844-0
下: 978-4-8158-0845-7
C3037
在庫有り
『経済セミナー』 [692号、2016年10・11月] から (評者: 橘木俊詔 氏)
“丹念なヒアリング調査によって労働問題の定説を覆す”
「非正規労働」 を考える
戦後労働史の視角から
小池和男著 『「非正規労働」 を考える』 が、『経済セミナー』 (692号、2016年10・11月、日本評論社) で紹介されました。自動車工場や外食チェーン店から米国の保険会社まで、終身雇用崩壊が叫ばれる以前から非正規労働は幅広く存在してきた。合理性があるから存続する、ならばその根拠は何なのか。職場まで下りた貴重な調査資料をもとに、「低賃金・使い捨て」 のイメージを超えた実像を描き、改善策を提案。
小池和男 著
価格 3,200円
四六判・上製・240頁
ISBN978-4-8158-0838-9 C3033
在庫有り
『中国研究月報』 [第70巻第9号、2016年9月] から (評者: 戴 海斌 氏)
出使日記の時代
清末の中国と外交
岡本隆司・箱田恵子・青山治世著 『出使日記の時代』 が、『中国研究月報』 (第70巻第9号、2016年9月、中国研究所) で紹介されました。使節たちの報告書が映しだす世界と中国——。イギリス、ロシア、アメリカなど欧米に派遣された常駐公使が、途上や任地での見聞・交渉と、変動する本国のはざまで記した 「出使日記」。中国外交形成期の在外公館というプリズムを通して、日本を含む各国の状況や国際関係、そして中国の政治・社会・思想の姿が鮮やかに浮かび上がります。
岡本隆司・箱田恵子・青山治世 著
価格 7,400円
A5判・上製・516頁
ISBN978-4-8158-0778-8 C3022
在庫有り
『出版ニュース』 [2016年9月下旬号] から
韓国仏像史
三国時代から朝鮮王朝まで
水野さや著 『韓国仏像史』 が、『出版ニュース』 (2016年9月下旬号、出版ニュース社) で紹介されました。知られざる美仏の宝庫へ ——。豊かな造形を誇り、独自の美を示して華ひらいた朝鮮半島の仏像史を、わが国で初めて包括的かつ平易に紹介。古代から近世までの流れを一望にするとともに、日本・中国の作例との深い関連性も縦横に捉えて、東アジア圏での交流の重要性を浮彫りにします。日本の仏像の理解にも必携の一書。
水野さや 著
価格 4,800円
A5判・上製・304頁
ISBN978-4-8158-0847-1 C3071
在庫有り
『早稲田学報』 [第1219号、2016年10月] から (評者: 西村周三 氏)
介護市場の経済学
ヒューマン・サービス市場とは何か
角谷快彦著 『介護市場の経済学』 が、『早稲田学報』 (第1219号、2016年10月、早稲田大学校友会) で紹介されました。競争市場を通じたヒューマン・サービスの供給はいかにあるべきか。一定の成果をあげている日本の介護市場を事例に国際的視野でその政策モデルを検証、ケア品質の向上と効率性の両立を可能にする社会システムを領域横断的に示して、理想の介護市場モデルを包括的に描き出します。
角谷快彦 著
価格 5,400円
A5判・上製・266頁
ISBN978-4-8158-0833-4 C3033
在庫有り
『史学雑誌』 [第125編第8号、2016年8月] から (評者: 立林奈々子 氏)
アメリカを創る男たち
ニューヨーク建設労働者の生活世界と 「愛国主義」
南修平著 『アメリカを創る男たち』 が、『史学雑誌』 (第125編第8号、2016年8月、史学会) で紹介されました。彼らはなぜ 「U・S・A!」 と叫ぶのか ——。ヴェトナム戦争時の暴動からWTCの再建現場まで、その 「愛国主義的」 な行動が注目されてきたニューヨークの建設労働者たち。インタヴュー資料をもとにその生活世界を内側から解明し、人種やジェンダーの境界が揺らぐ世紀を生きた人々の実像に迫ります。
南 修平 著
価格 6,300円
A5判・上製・376頁
ISBN978-4-8158-0811-2 C3022
在庫有り
『出版ニュース』 [2016年9月中旬号] から
近代科学のリロケーション
南アジアとヨーロッパにおける知の循環と構築
カピル・ラジ著 『近代科学のリロケーション』 (水谷智・水井万里子・大澤広晃訳) が、『出版ニュース』 (2016年9月中旬号、出版ニュース社) で紹介されました。西洋中心でもなく、地域主義でもなく ——。科学的な 「知」 はどこで、いかにして生まれたのか。植物学や地理学から、法、教育の分野まで、近代的な学知の形成において植民地のアクターが果たした役割に注目し、帝国のネットワークにおける移動・循環の中で科学が共同的に構築される現場を描き出す画期的な書。
カピル・ラジ 著
水谷 智・水井万里子・大澤広晃 訳
価格 5,400円
A5判・上製・316頁
ISBN978-4-8158-0841-9 C3022
在庫有り
『週刊エコノミスト』 [2016年9月20日特大号] から (評者: 橘川武郎 氏)
「全史」 検証があぶり出す “知られざる真実”
日本の石油化学産業
勃興・構造不況から再成長へ
平野創著 『日本の石油化学産業』 が、『週刊エコノミスト』 (2016年9月20日特大号、毎日新聞出版) で紹介されました。世界有数の巨大産業の誕生から今日までを、初めて通史として捉えた産業史の決定版。急速な成長と生産過剰のメカニズムを鋭く分析、政府による産業規制の理解を書き換えるとともに、世界的高シェア企業の叢生など、変容する日本の石油化学産業の新たな潮流も描き出します。
平野 創 著
価格 5,800円
A5判・上製・408頁
ISBN978-4-8158-0842-6 C3033
在庫有り
『社会経済史学』 [第82巻第2号、2016年8月] から (評者: 斎藤 修 氏)
日本経済の長い近代化
統治と市場、そして組織1600~1970
中林真幸編 『日本経済の長い近代化』 が、『社会経済史学』 (第82巻第2号、2016年8月、社会経済史学会) で紹介されました。最先端の経済学の成果にもとづき、日本経済の400年にわたる超長期の近代化過程を新たなヴィジョンで描き出します。米など近世期の財市場、江戸から明治にかけての金融市場、そして明治以降の労働市場へ、時間差をもって継起的に進化した市場経済化のプロセスを鮮やかに示す必読の著作。
中林真幸 編
価格 5,600円
A5判・上製・400頁
ISBN978-4-8158-0725-2 C3033
在庫有り
『社会経済史学』 [第82巻第2号、2016年8月] から (評者: 木村健二 氏)
帝国主義日本の対外戦略
石井寛治著 『帝国主義日本の対外戦略』 が、『社会経済史学』 (第82巻第2号、2016年8月、社会経済史学会) で紹介されました。日本の経済人はなぜアジア太平洋戦争を阻止できなかったのか —— 長年の研究にもとづき、近代の植民地帝国の形成から、在華紡路線・満鉄路線の対抗をへて、盧溝橋事件へと至る歴史を丹念に跡付け、新たな全体像を描きます。碩学による日本帝国主義史の決定版。
石井寛治 著
価格 5,600円
A5判・上製・336頁
ISBN978-4-8158-0707-8 C3033
在庫有り
『社会経済史学』 [第82巻第2号、2016年8月] から (評者: 中島楽章 氏)
海の近代中国
福建人の活動とイギリス・清朝
村上衛著 『海の近代中国』 が、『社会経済史学』 (第82巻第2号、2016年8月、社会経済史学会) で紹介されました。貿易、海賊・海難、移民など、清末中国の 「海の歴史」 に注目し、福建人の活動とイギリスの役割を焦点に、漢文・英文史料を博捜することで、アヘン戦争の再定義を含め、中国を新たな時代へと突き動かした力を多角的に明らかにします。海と陸、近世と近代を接続し、歴史像を刷新した労作。
村上 衛 著
価格 8,400円
A5判・上製・690頁
ISBN978-4-8158-0719-1 C3022
在庫有り
『宗教研究』 [第90巻第2輯、2016年9月] から (評者: 弓山達也 氏)
新宗教と総力戦
教祖以後を生きる
永岡崇著 『新宗教と総力戦』 が、『宗教研究』 (第90巻第2輯、2016年9月、日本宗教学会) で紹介されました。教祖亡き後、その存続をかけて自己形成をはかる新宗教。当局の介入や国家主義の高まり、戦時総動員の動きといった状況のなかで、指導者や信者たちは、前代の 「遺産」 をどう読み替え、信仰実践の地平を拓いてきたのか。天理教を事例に、人びとが生きた新宗教の実像に迫ります。
永岡 崇 著
価格 5,400円
A5判・上製・368頁
ISBN978-4-8158-0815-0 C3014
在庫有り
『週刊読書人』 [2016年8月26日号、第3154号] から(評者:山﨑眞紀子氏)
彼女たちの文学
語りにくさと読まれること
飯田祐子著『彼女たちの文学』が、『週刊読書人』(2016年8月26日号、第3154号、読書人)で紹介されました。女性作家は〈女性〉を代表しない ——。〈女性〉へと呼びかけられ、亀裂の感覚を生きながら、彼女たちはいかに語ってきたのか。田村俊子、野上弥生子、宮本百合子、尾崎翠、林芙美子、円地文子、田辺聖子、松浦理英子、水村美苗、多和田葉子など、複数の読み手に曝されたマイノリティ文学として読む。
“…… 多岐にわたるテクストに言及されており、…… 複数の女性たちの言説、そして女性をめぐる複数の問題系を見事に論じた書である。「彼女たち」に潜む微妙な差異を目の前にして、彼女たちの文学にますます興味は掻き立てられる。”(『週刊読書人』2016年8月26日号、第5面)
飯田祐子 著
価格 5,400円
A5判・上製・376頁
ISBN978-4-8158-0835-8 C3095
在庫有り
「毎日新聞」 [2016年8月28日付] から(評者:内田麻理香氏)
“間文化的な知識生産の未来像示す”
近代科学のリロケーション
南アジアとヨーロッパにおける知の循環と構築
カピル・ラジ著 『近代科学のリロケーション』 (水谷智・水井万里子・大澤広晃訳) が、「毎日新聞」 (2016年8月28日付) で紹介されました。西洋中心でもなく、地域主義でもなく ——。科学的な 「知」 はどこで、いかにして生まれたのか。植物学や地理学から、法、教育の分野まで、近代的な学知の形成において植民地のアクターが果たした役割に注目し、帝国のネットワークにおける移動・循環の中で科学が共同的に構築される現場を描き出す画期的な書。
“科学革命以降の近代科学は純粋に西洋発か、もしくは地域の諸学問をこそ重視すべきか。この西洋と非西洋の対立という、単純な二分法から逃れた新鮮な立ち位置を示すのが本書だ。近代科学が両地域の人々の間で知の循環があり、間文化的な遭遇のもと生成されたという視野を提供する。つまり、事例研究を通じて近代科学を「リロケート」するという、近代科学史の新たな読み解きを示すのだ。…… 科学知も含めた知が内在的に普遍的でもなく、他者に強引に押しつけることができない上に、間文化的に知が生産されてきたという視点は、私たちに対して多くの示唆をもたらす。例えば、日本で培われた本草学と、西洋の植物学の関係を連想する者もいるだろう。また、異なる角度からも知の受容と変容について考えることができる。教育でも、教える側が教わる側からの反応で新たな知見を得ることは珍しくない。両者の間文化的な知識生産もあり得るだろう。著者の視座は、交流を通じた豊かな知識生産の場を積極的に作り出すことができるかもしれない未来像を示している。”(「毎日新聞」2016年8月28日付、第12面から)
カピル・ラジ 著
水谷 智・水井万里子・大澤広晃 訳
価格 5,400円
A5判・上製・316頁
ISBN978-4-8158-0841-9 C3022
在庫有り
『日本物理学会誌』 [第71巻第8号、2016年8月] から (評者: 廣政直彦 氏)
20世紀物理学史 (上下巻)
理論・実験・社会
ヘリガ・カーオ著 『20世紀物理学史』 (上下巻、岡本拓司監訳/有賀暢迪・稲葉肇他訳) が、『日本物理学会誌』 (第71巻第8号、2016年8月、日本物理学会) で紹介されました。栄光と失敗、論理と閃きのダイナミクスとしての 「物理学の世紀」。量子力学と相対論という二大革命に始まり、社会と関わりつつビッグ・サイエンスに至るまで、華々しくも苦難に満ちた100年を一望し、確かな筆致で全領域をバランスよく記述した名著、待望の邦訳。
ヘリガ・カーオ 著
岡本拓司 監訳
有賀暢迪・稲葉 肇 他訳
価格 各3,600円
菊判・上製・上308頁+下338頁
ISBN 上: 978-4-8158-0809-9
下: 978-4-8158-0810-5
C3042
在庫有り
『史学雑誌』 [第125編第7号、2016年7月] から (評者: 髙橋亮介 氏)
ナイル世界のヘレニズム
エジプトとギリシアの遭遇
周藤芳幸著 『ナイル世界のヘレニズム』 が、『史学雑誌』 (第125編第7号、2016年7月、史学会) で紹介されました。地中海世界の新時代 ——。西洋最古のグローバル化の時代であったヘレニズム期、エジプトとギリシアという二つの高文化の交錯は何をもたらしたのか。中心都市アレクサンドリアに見るプトレマイオス朝の表象戦略から在地社会の文化変容まで、エジプトでの長期発掘調査をもとに、物質史料と文字史料を総合して新たな像を提示する労作。
周藤芳幸 著
価格 6,800円
A5判・上製・438頁
ISBN978-4-8158-0785-6 C3022
在庫有り
「朝日新聞」 [2016年8月14日付] から (評者: 加藤 出 氏)
“調査事例を基に制度改善を提唱”
「非正規労働」 を考える
戦後労働史の視角から
小池和男著 『「非正規労働」 を考える』 が、「朝日新聞」 (2016年8月14日付) で紹介されました。自動車工場や外食チェーン店から米国の保険会社まで、終身雇用崩壊が叫ばれる以前から非正規労働は幅広く存在してきた。合理性があるから存続する、ならばその根拠は何なのか。職場まで下りた貴重な調査資料をもとに、「低賃金・使い捨て」 のイメージを超えた実像を描き、改善策を提案。
小池和男 著
価格 3,200円
四六判・上製・240頁
ISBN978-4-8158-0838-9 C3033
在庫有り
『図書新聞』 [第3267号、2016年8月13日付] から (評者: 泉 淳 氏)
“米国の中東政策の質的変遷を提示する――圧倒的な情報量と他に類をみない詳細な分析”
幻の同盟 (上下巻)
冷戦初期アメリカの中東政策
小野沢透著 『幻の同盟』 (上下巻) が、『図書新聞』 (第3267号、2016年8月13日付、図書新聞) で紹介されました。1950年代初頭、西側世界の同盟相手として中東は再発見された。盟友イギリスの思惑や、勃興するアラブ・ナショナリズムと交差しつつ、米国はいかにして中東政治への関与を深めていったのか。膨大な一次史料を読み解き、知られざる地域構想の運命を鮮やかに描き出した一大叙事詩。
小野沢 透 著
価格 各6,000円
菊判・上製・上650頁+下614頁
ISBN 上: 978-4-8158-0829-7
下: 978-4-8158-0830-3
C3022
在庫有り
『週刊東洋経済』 [2016年8月13日・20日合併号] から
『週刊東洋経済』 (2016年8月13日・20日合併号、東洋経済新報社) の 「近代と資本主義を考えるための50冊」 で以下の図書が紹介されました。
【水野和夫氏による紹介】
大黒俊二 著
『嘘と貪欲 —— 西欧中世の商業・商人観』
山本有造 編
『帝国の研究 —— 原理・類型・関係』
「朝日新聞」 [2016年8月7日付] から (評者: 木畑洋一 氏)
イギリス帝国からヨーロッパ統合へ
戦後イギリス対外政策の転換とEEC加盟申請
小川浩之著 『イギリス帝国からヨーロッパ統合へ』 が、「朝日新聞」 (2016年8月7日付) で紹介されました。EUの今日の発展を決定づけた戦後イギリス最大の外交転換を、帝国=コモンウェルス、英米特殊関係、対ヨーロッパ関係の困難に満ちた再編過程を軸に、徹底的な資料の博捜により解明、EFTA設立など経済的要因も踏まえ、現在に続くイギリスとヨーロッパ関係の特質を浮彫りにした画期的成果。
小川浩之 著
価格 6,200円
A5判・上製・412頁
ISBN978-4-8158-0595-1 C3031
在庫有り
『炎芸術』 [No.127、2016年秋] から
接触造形論
触れあう魂、紡がれる形
稲賀繁美著 『接触造形論』 が、『炎芸術』 (No.127、2016年秋、阿部出版) で紹介されました。「触れる」 ことで作品は紡がれ、「接触」 によって思想や文化が 「写り/移り」 を遂げる。彫刻・陶藝などの立体作品から、建築や翻訳の領域まで、異質なるものが触れあう時に何が生まれるのか。「接触造形」 の視点から近現代の藝術や文化を探究し、未踏の領野へと踏み出します。
稲賀繁美 著
価格 5,400円
A5判・上製・484頁
ISBN978-4-8158-0831-0 C3071
在庫有り
『週刊読書人』 [第3149号、2016年7月22日] から (評者: 鎌田東二 氏)
新宗教と総力戦
教祖以後を生きる
永岡崇著 『新宗教と総力戦』 が、『週刊読書人』 (第3149号、2016年7月22日、読書人) の 「2016年上半期の収穫から」 で紹介されました。教祖亡き後、その存続をかけて自己形成をはかる新宗教。当局の介入や国家主義の高まり、戦時総動員の動きといった状況のなかで、指導者や信者たちは、前代の 「遺産」 をどう読み替え、信仰実践の地平を拓いてきたのか。天理教を事例に、人びとが生きた新宗教の実像に迫ります。
永岡 崇 著
価格 5,400円
A5判・上製・368頁
ISBN978-4-8158-0815-0 C3014
在庫有り
「毎日新聞」 [2016年7月24日付] から (評者: 大竹文雄 氏)
“人材選別機能としての位置付けを”
「非正規労働」 を考える
戦後労働史の視角から
小池和男著 『「非正規労働」 を考える』 が、「毎日新聞」 (2016年7月24日付) で紹介されました。自動車工場や外食チェーン店から米国の保険会社まで、終身雇用崩壊が叫ばれる以前から非正規労働は幅広く存在してきた。合理性があるから存続する、ならばその根拠は何なのか。職場まで下りた貴重な調査資料をもとに、「低賃金・使い捨て」 のイメージを超えた実像を描き、改善策を提案。
小池和男 著
価格 3,200円
四六判・上製・240頁
ISBN978-4-8158-0838-9 C3033
在庫有り
「日本経済新聞」 [2016年7月24日付] から (評者: 伊藤さゆり 氏)
ヨーロッパ統合史
遠藤乾編 『ヨーロッパ統合史』 (通史篇 (増補版)、史料篇)が、「日本経済新聞」 (2016年7月24日付) で紹介されました。地域統合の先進モデルとされるEU —— 本書はそれが、冷戦という状況下で起動し、政治・経済から軍事・安全保障、規範・社会イメージにまたがる複合的な国際体制のなかで実現していくダイナミックな過程を、近年公開の進んだ膨大な史料に基づいて内容豊かに描き出し、今日にいたるヨーロッパ統合の新たな全体像を提示します。
遠藤 乾 編
価格 通史篇: 3,200円
史料篇: 9,500円
体裁 通史篇: A5判・上製・402頁
史料篇: A5判・上製・804頁
ISBN 通史篇 978-4-8158-0767-2 C3031
史料篇 978-4-8158-0601-9 C3031
通史篇、史料篇ともに在庫有り
『出版ニュース』 [2016年7月下旬号] から
フィクションとは何か
ごっこ遊びと芸術
ケンダル・ウォルトン著 『フィクションとは何か』 (田村均訳) が、『出版ニュース』 (2016年7月下旬号、出版ニュース社) で紹介されました。ホラー映画を観れば恐怖を覚え、小説を読めば主人公に共感する —— しかし、そもそも私たちはなぜ虚構にすぎないものに感情を動かされるのか。絵画、文学、演劇、映画などの芸術作品から日常生活まで、虚構世界が私たちを魅了し、想像や行動を促す原理をトータルに解明するフィクション論の金字塔、待望の邦訳。
ケンダル・ウォルトン 著
田村 均 訳
価格 6,400円
A5判・上製・514頁
ISBN978-4-8158-0837-2 C3010
在庫有り
『出版ニュース』 [2016年7月中旬号] から
「非正規労働」 を考える
戦後労働史の視角から
小池和男著 『「非正規労働」 を考える』 が、『出版ニュース』 (2016年7月中旬号、出版ニュース社) で紹介されました。自動車工場や外食チェーン店から米国の保険会社まで、終身雇用崩壊が叫ばれる以前から非正規労働は幅広く存在してきた。合理性があるから存続する、ならばその根拠は何なのか。職場まで下りた貴重な調査資料をもとに、「低賃金・使い捨て」 のイメージを超えた実像を描き、改善策を提案。
小池和男 著
価格 3,200円
四六判・上製・240頁
ISBN978-4-8158-0838-9 C3033
在庫有り
「読売新聞」 [2016年7月3日付] から (評者: 柳川範之 氏)
“現場レベルで議論展開”
「非正規労働」 を考える
戦後労働史の視角から
小池和男著 『「非正規労働」 を考える』 が、「読売新聞」 (2016年7月3日付) で紹介されました。自動車工場や外食チェーン店から米国の保険会社まで、終身雇用崩壊が叫ばれる以前から非正規労働は幅広く存在してきた。合理性があるから存続する、ならばその根拠は何なのか。職場まで下りた貴重な調査資料をもとに、「低賃金・使い捨て」 のイメージを超えた実像を描き、改善策を提案。
小池和男 著
価格 3,200円
四六判・上製・240頁
ISBN978-4-8158-0838-9 C3033
在庫有り
「日本経済新聞」 [2016年7月3日付] から
「非正規労働」 を考える
戦後労働史の視角から
小池和男著 『「非正規労働」 を考える』 が、「日本経済新聞」 (2016年7月3日付) で紹介されました。自動車工場や外食チェーン店から米国の保険会社まで、終身雇用崩壊が叫ばれる以前から非正規労働は幅広く存在してきた。合理性があるから存続する、ならばその根拠は何なのか。職場まで下りた貴重な調査資料をもとに、「低賃金・使い捨て」 のイメージを超えた実像を描き、改善策を提案。
小池和男 著
価格 3,200円
四六判・上製・240頁
ISBN978-4-8158-0838-9 C3033
在庫有り
『東アジア近代史』 [第20号、2016年6月] から(評者:ノハラ・ジュン・ジュリアン氏)
人民解放軍と中国政治
文化大革命から鄧小平へ
林載桓著『人民解放軍と中国政治』が、『東アジア近代史』(第20号、2016年6月、東アジア近代史学会発行)で紹介されました。文化大革命への解放軍の介入はいかにして起こり、その後の中国政治に何をもたらしたのか。新たな資料の博捜と独裁政治の制度論にもとづき、毛沢東の役割、林彪事件、中越戦争の理解を一新、改革開放に向けた大転換の知られざる道筋を示した、気鋭の著者による画期的論考。
林 載桓 著
税込6,050円/本体5,500円
A5判・上製・254頁
ISBN978-4-8158-0786-3 C3031
在庫有り
『日本労働研究雑誌』 [第672号、2016年7月] から (評者: 熊沢 誠 氏)
アメリカを創る男たち
ニューヨーク建設労働者の生活世界と 「愛国主義」
南修平著 『アメリカを創る男たち』 が、『日本労働研究雑誌』 (第672号、2016年7月、労働政策研究・研修機構) で紹介されました。彼らはなぜ 「U・S・A!」 と叫ぶのか ——。ヴェトナム戦争時の暴動からWTCの再建現場まで、その 「愛国主義的」 な行動が注目されてきたニューヨークの建設労働者たち。インタヴュー資料をもとにその生活世界を内側から解明し、人種やジェンダーの境界が揺らぐ世紀を生きた人々の実像に迫ります。
南 修平 著
価格 6,300円
A5判・上製・376頁
ISBN978-4-8158-0811-2 C3022
在庫有り
「日本経済新聞」 [2016年6月23日付、夕刊] から (評者: 中沢孝夫 氏)
“日米の実例挙げ冷静に考察”
「非正規労働」 を考える
戦後労働史の視角から
小池和男著 『「非正規労働」 を考える』 が、「日本経済新聞」 (2016年6月23日付、夕刊) の 「目利きが選ぶ3冊」 で紹介されました。自動車工場や外食チェーン店から米国の保険会社まで、終身雇用崩壊が叫ばれる以前から非正規労働は幅広く存在してきた。合理性があるから存続する、ならばその根拠は何なのか。職場まで下りた貴重な調査資料をもとに、「低賃金・使い捨て」 のイメージを超えた実像を描き、改善策を提案。
小池和男 著
価格 3,200円
四六判・上製・240頁
ISBN978-4-8158-0838-9 C3033
在庫有り
『図書新聞』 [3260号、2016年6月25日] から (評者: 南 明日香 氏)
“既存の学術的方法論を凌駕する考察”
接触造形論
触れあう魂、紡がれる形
稲賀繁美著 『接触造形論』 が、『図書新聞』 (3260号、2016年6月25日、図書新聞) で紹介されました。「触れる」 ことで作品は紡がれ、「接触」 によって思想や文化が 「写り/移り」 を遂げる。彫刻・陶藝などの立体作品から、建築や翻訳の領域まで、異質なるものが触れあう時に何が生まれるのか。「接触造形」 の視点から近現代の藝術や文化を探究し、未踏の領野へと踏み出します。
稲賀繁美 著
価格 5,400円
A5判・上製・484頁
ISBN978-4-8158-0831-0 C3071
在庫有り
『アジア経済』 [第57巻第2号、2016年6月] から (評者: 中溝和弥 氏)
現代インド政治
多様性の中の民主主義
近藤則夫著 『現代インド政治』 が、『アジア経済』 (第57巻第2号、2016年6月、アジア経済研究所) で紹介されました。12億の人口を抱え、民族・宗教的にも経済的にも多様なインドはどのように動いているのか?—— インド政治のダイナミズムは、実は経済成長以上の驚異である。独立から現在までの民主主義体制の構造変化を軸に、巨大で複雑な全体像を、叙述的分析と統計的分析によって見通しよく描いた待望の著作。
近藤則夫 著
価格 7,200円
A5判・上製・608頁
ISBN978-4-8158-0794-8 C3031
在庫有り
『アジア経済』 [第57巻第2号、2016年6月] から (評者: 李 蓮花 氏)
福祉のアジア
国際比較から政策構想へ
上村泰裕著 『福祉のアジア』 が、『アジア経済』 (第57巻第2号、2016年6月、アジア経済研究所) で紹介されました。相互依存の深まる東アジアでは地域全体の福祉拡充が緊要となっている。福祉国家と企業福祉・家族福祉・ボランタリー福祉の関係をいかに結びなおすべきか。歴史も経済も多様な東アジア諸国間で国際協力は可能なのか。比較研究から新時代への提言を試みます。
上村泰裕 著
価格 4,500円
A5判・上製・272頁
ISBN978-4-8158-0813-6 C3036
在庫有り
『福祉社会学研究』 [第13号、2016年6月] から (評者: 下平好博 氏)
福祉のアジア
国際比較から政策構想へ
上村泰裕著 『福祉のアジア』 が、『福祉社会学研究』 (第13号、2016年6月、福祉社会学会) で紹介されました。相互依存の深まる東アジアでは地域全体の福祉拡充が緊要となっている。福祉国家と企業福祉・家族福祉・ボランタリー福祉の関係をいかに結びなおすべきか。歴史も経済も多様な東アジア諸国間で国際協力は可能なのか。比較研究から新時代への提言を試みます。
上村泰裕 著
価格 4,500円
A5判・上製・272頁
ISBN978-4-8158-0813-6 C3036
在庫有り
『週刊エコノミスト』 [2016年6月21日特大号] から (評者: 樋口美雄 氏)
“非正規労働者の仕事に着目 正規昇格による解決策示す”
「非正規労働」 を考える
戦後労働史の視角から
小池和男著 『「非正規労働」 を考える』 が、『週刊エコノミスト』 (2016年6月21日特大号、毎日新聞出版) で紹介されました。自動車工場や外食チェーン店から米国の保険会社まで、終身雇用崩壊が叫ばれる以前から非正規労働は幅広く存在してきた。合理性があるから存続する、ならばその根拠は何なのか。職場まで下りた貴重な調査資料をもとに、「低賃金・使い捨て」 のイメージを超えた実像を描き、改善策を提案。
小池和男 著
価格 3,200円
四六判・上製・240頁
ISBN978-4-8158-0838-9 C3033
在庫有り
『週刊東洋経済』 [2016年6月18日号] から (評者: 渡邊啓貴 氏)
“広い枠組みからとらえた米国中東政策分析の労作”
幻の同盟 (上下巻)
冷戦初期アメリカの中東政策
小野沢透著 『幻の同盟』 (上下巻) が、『週刊東洋経済』 (2016年6月18日号、東洋経済新報社) で紹介されました。1950年代初頭、西側世界の同盟相手として中東は再発見された。盟友イギリスの思惑や、勃興するアラブ・ナショナリズムと交差しつつ、米国はいかにして中東政治への関与を深めていったのか。膨大な一次史料を読み解き、知られざる地域構想の運命を鮮やかに描き出した一大叙事詩。
小野沢 透 著
価格 各6,000円
菊判・上製・上650頁+下614頁
ISBN 上: 978-4-8158-0829-7
下: 978-4-8158-0830-3
C3022
在庫有り
「読売新聞」 [2016年6月12日付] から(評者:安藤宏氏)
彼女たちの文学
語りにくさと読まれること
飯田祐子著『彼女たちの文学』が、「読売新聞」(2016年6月12日付)で紹介されました。女性作家は〈女性〉を代表しない ——。〈女性〉へと呼びかけられ、亀裂の感覚を生きながら、彼女たちはいかに語ってきたのか。田村俊子、野上弥生子、宮本百合子、尾崎翠、林芙美子、円地文子、田辺聖子、松浦理英子、水村美苗、多和田葉子など、複数の読み手に曝されたマイノリティ文学として読む。
“…… 本書には多くの女性が取り上げられているが、愛国婦人会の創始者、奥村五百子から田辺聖子に至るまで、従来のフェミニズム批評では扱いにくかった人物たちも含まれており、彼女たちの奔放な “逸脱” ぶりもまた一つの魅力になっている。あらゆる意味づけの攪乱を狙う本書は、ジェンダー研究の最前線、という「レッテル」をあるいはもっとも嫌うのかもしれない。”(「読売新聞」2016年6月12日付、第11面)
飯田祐子 著
価格 5,400円
A5判・上製・376頁
ISBN978-4-8158-0835-8 C3095
在庫有り
『東京人』 [第372号、2016年7月] から (評者: 苅部 直 氏)
“移動する人々の歴史から学ぶ、国民国家のあるべき姿”
越境者の政治史
アジア太平洋における日本人の移民と植民
塩出浩之著 『越境者の政治史』 が、『東京人』 (第372号、2016年7月、都市出版) で紹介されました。明治期からの国民統合の過程と並行し、大量に送り出された日本人移民たち。近代史から見落とされてきた彼らの政治統合は、日本およびアジア太平洋地域の秩序にどのようなインパクトをもたらしたのか。移民史・政治史の盲点を克服し、一貫した視点で新たな全体像を描き出します。
塩出浩之 著
価格 6,300円
A5判・上製・524頁
ISBN978-4-8158-0820-4 C3031
在庫有り
『週刊読書人』 [第3142号、2016年6月3日付] から (評者: 福田眞人 氏)
“手に汗握る描写に充ちる 科学史、化学史、医学史を横断”
病原菌と国家
ヴィクトリア時代の衛生・科学・政治
小川眞里子著 『病原菌と国家』 が、『週刊読書人』 (第3142号、2016年6月3日付、読書人) で紹介されました。19世紀に相次いで産声を上げた、公衆保健と実験医学。イギリスでは、前者は数々の施策を経て国家医学から帝国医学へと至り、後者は感染症の病因探求の中で進化論を組み込みながら独自の展開を遂げた。本書はそれらの全体像と相互の関係を初めて示し、社会と医学の関係を問い直します。
小川眞里子 著
価格 6,300円
A5判・上製・488頁
ISBN978-4-8158-0826-6 C3022
在庫有り
『経済セミナー』 [690号、2016年6・7月] から
中国経済学入門
「曖昧な制度」 はいかに機能しているか
加藤弘之著 『中国経済学入門』 が、『経済セミナー』 (690号、2016年6・7月、日本評論社) で紹介されました。「論」 から 「学」 へ ——。成熟した中国経済研究からエッセンスをつかみ出し、所有・市場からガバナンスやイノベーション、対外援助、さらには腐敗・格差まで、生動する独自の経済システムを、トータルに、かつ長期的なパースペクティブのなかで、明解に説き明かした待望の書。
加藤弘之 著
価格 4,500円
A5判・上製・248頁
ISBN978-4-8158-0834-1 C3033
在庫有り
『出版ニュース』 [2016年5月中・下旬号] から
接触造形論
触れあう魂、紡がれる形
稲賀繁美著 『接触造形論』 が、『出版ニュース』 (2016年5月中・下旬号、出版ニュース社) で紹介されました。「触れる」 ことで作品は紡がれ、「接触」 によって思想や文化が 「写り/移り」 を遂げる。彫刻・陶藝などの立体作品から、建築や翻訳の領域まで、異質なるものが触れあう時に何が生まれるのか。「接触造形」 の視点から近現代の藝術や文化を探究し、未踏の領野へと踏み出します。
稲賀繁美 著
価格 5,400円
A5判・上製・484頁
ISBN978-4-8158-0831-0 C3071
在庫有り
『歴史学研究』 [945号、2016年6月] から (評者: 森 万佑子 氏)
出使日記の時代
清末の中国と外交
岡本隆司・箱田恵子・青山治世著 『出使日記の時代』 が、『歴史学研究』 (945号、2016年6月、歴史学研究会) で紹介されました。使節たちの報告書が映しだす世界と中国 ——。イギリス、ロシア、アメリカなど欧米に派遣された常駐公使が、途上や任地での見聞・交渉と、変動する本国のはざまで記した 「出使日記」。中国外交形成期の在外公館というプリズムを通して、日本を含む各国の状況や国際関係、そして中国の政治・社会・思想の姿が鮮やかに浮かび上がります。
岡本隆司・箱田恵子・青山治世 著
価格 7,400円
A5判・上製・516頁
ISBN978-4-8158-0778-8 C3022
在庫有り
『出版ニュース』 [2016年5月上旬号] から
病原菌と国家
ヴィクトリア時代の衛生・科学・政治
小川眞里子著 『病原菌と国家』 が、『出版ニュース』 (2016年5月上旬号、出版ニュース社) で紹介されました。19世紀に相次いで産声を上げた、公衆保健と実験医学。イギリスでは、前者は数々の施策を経て国家医学から帝国医学へと至り、後者は感染症の病因探求の中で進化論を組み込みながら独自の展開を遂げた。本書はそれらの全体像と相互の関係を初めて示し、社会と医学の関係を問い直します。
小川眞里子 著
価格 6,300円
A5判・上製・488頁
ISBN978-4-8158-0826-6 C3022
在庫有り
『科学史研究』 [第55巻第277号、2016年4月] から (評者: 平井正人 氏)
複数世界の思想史
長尾伸一著 『複数世界の思想史』 が、『科学史研究』 (第55巻第277号、2016年4月、日本科学史学会) で紹介されました。人間知性の歴史のなかで、宗教・形而上学から科学まで様々な形をとって展開してきた 「世界の複数性」 論。天文学的複数性論を軸にその水脈をたどり、宇宙に関する知的考察を方向づけてきたこの世界観=「巨大仮説」の意義を明らかにします。自己中心性が駆動する 「近代」 を問い直す力作。
長尾伸一 著
価格 5,500円
A5判・上製・368頁
ISBN978-4-8158-0796-2 C3010
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『アメリカ学会会報』 [第190号、2016年4月] から (評者: 黒﨑 真 氏)
アファーマティヴ・アクションの行方
過去と未来に向き合うアメリカ
川島正樹著 『アファーマティヴ・アクションの行方』 が、『アメリカ学会会報』 (第190号、2016年4月、アメリカ学会) で紹介されました。差別なき公正な社会の実現は可能か。奴隷制が横行した植民期から、「黒人初の大統領」 であるオバマの就任まで、「人種」 問題を軸に400年にわたる米国史をコンパクトに一望し、数々の困難を抱えた積極的差別是正措置の現実と将来を描き出します。
川島正樹 著
価格 3,200円
A5判・上製・240頁
ISBN978-4-8158-0791-7 C3022
在庫有り
『歴史と経済』 [第231号、2016年4月] から (評者: 中村尚史 氏)
ビジネス・インフラの明治
白石直治と土木の世界
前田裕子著 『ビジネス・インフラの明治』 が、『歴史と経済』 (第231号、2016年4月、政治経済学・経済史学会) で紹介されました。起業にあたり自力でのインフラ建設が不可避であった時代に、鉄道、港湾、電力などの整備に奮闘し、多くの土木技術者を育てた白石直治。彼を中心とする緊密な人的交流や、先進的技術も取り入れた大規模工事の実態を通じ、日本の産業化の基盤形成に民間が果たした役割を浮彫りにします。
前田裕子 著
価格 5,800円
A5判・上製・416頁
ISBN978-4-8158-0788-7 C3034
在庫有り
『技術と文明』 [20巻1号、2016年2月] から (評者: 鈴木 淳 氏)
ビジネス・インフラの明治
白石直治と土木の世界
前田裕子著 『ビジネス・インフラの明治』 が、『技術と文明』 (20巻1号、2016年2月、日本産業技術史学会) で紹介されました。起業にあたり自力でのインフラ建設が不可避であった時代に、鉄道、港湾、電力などの整備に奮闘し、多くの土木技術者を育てた白石直治。彼を中心とする緊密な人的交流や、先進的技術も取り入れた大規模工事の実態を通じ、日本の産業化の基盤形成に民間が果たした役割を浮彫りにします。
前田裕子 著
価格 5,800円
A5判・上製・416頁
ISBN978-4-8158-0788-7 C3034
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『日本近代文学』 [第94集、2016年5月] から (評者: 関谷 博 氏)
文学熱の時代
慷慨から煩悶へ
木村洋著 『文学熱の時代』 が、『日本近代文学』 (第94集、2016年5月、日本近代文学会) で紹介されました。政治の季節が終わり、蘇峰が新たな理想を求め、独歩が無名の人民の経験を 「記憶せよ」 と呼びかけるうちに、文学は切実な営みとして 「発見」 された。内面の告白や青年の煩悶をひとたび正面から受け止め、経世の世にあって人生を問いかけていった知識人の挑戦を、端正に描き出す力作。
木村 洋 著
価格 5,400円
A5判・上製・320頁
ISBN978-4-8158-0821-1 C3095
在庫有り
「日本経済新聞」 [2016年5月15日付] から
介護市場の経済学
ヒューマン・サービス市場とは何か
角谷快彦著 『介護市場の経済学』 が、「日本経済新聞」 (2016年5月15日付) で紹介されました。競争市場を通じたヒューマン・サービスの供給はいかにあるべきか。一定の成果をあげている日本の介護市場を事例に国際的視野でその政策モデルを検証、ケア品質の向上と効率性の両立を可能にする社会システムを領域横断的に示して、理想の介護市場モデルを包括的に描き出します。
角谷快彦 著
価格 5,400円
A5判・上製・266頁
ISBN978-4-8158-0833-4 C3033
在庫有り
『アメリカ太平洋研究』 [第16号、2016年3月] から (評者: 松原宏之 氏)
20世紀アメリカ国民秩序の形成
中野耕太郎著 『20世紀アメリカ国民秩序の形成』 が、『アメリカ太平洋研究』 (第16号、2016年3月、東京大学大学院総合文化研究科アメリカ太平洋地域研究センター) で紹介されました。歴史の中で動くアメリカ・ナショナリズムを凝視 ——。「社会的なもの」 がせり上がっていく新時代のシカゴに焦点を合わせ、革新主義運動の展開から 「カラーライン」 の構築まで、集団を単位とする 「国民秩序」 の淵源に迫り、アメリカニズムの変貌を描き出した力作。
中野耕太郎 著
価格 5,800円
A5判・上製・408頁
ISBN978-4-8158-0799-3 C3022
在庫有り
『アメリカ太平洋研究』 [第16号、2016年3月] から (評者: 佐々木卓也 氏)
戦争違法化運動の時代
「危機の20年」 のアメリカ国際関係思想
三牧聖子著 『戦争違法化運動の時代』 が、『アメリカ太平洋研究』 (第16号、2016年3月、東京大学大学院総合文化研究科アメリカ太平洋地域研究センター) で紹介されました。「現実主義」 対 「理想主義」 をこえて——。国際関係を権力闘争に還元する見方も、「悪」 の侵略国に対する 「善」 なる制裁という見方も説得力を失った。合衆国における戦争違法化思想をトータルに跡づけ、忘却された戦間期のラディカルな展開を再考することで、国際秩序の新たな可能性を探ります。
三牧聖子 著
価格 5,800円
A5判・上製・358頁
ISBN978-4-8158-0782-5 C3031
在庫有り
『パブリック・ヒストリー』 [第13号、2016年2月] から (評者: 安井倫子 氏)
20世紀アメリカ国民秩序の形成
中野耕太郎著 『20世紀アメリカ国民秩序の形成』 が、『パブリック・ヒストリー』 (第13号、2016年2月、大阪大学西洋史学会) で紹介されました。歴史の中で動くアメリカ・ナショナリズムを凝視 ——。「社会的なもの」 がせり上がっていく新時代のシカゴに焦点を合わせ、革新主義運動の展開から 「カラーライン」 の構築まで、集団を単位とする 「国民秩序」 の淵源に迫り、アメリカニズムの変貌を描き出した力作。
中野耕太郎 著
価格 5,800円
A5判・上製・408頁
ISBN978-4-8158-0799-3 C3022
在庫有り
『パブリック・ヒストリー』 [第13号、2016年2月] から (評者: 大西吉之 氏)
投資社会の勃興
財政金融革命の波及とイギリス
坂本優一郎著 『投資社会の勃興』 が、『パブリック・ヒストリー』 (第13号、2016年2月、大阪大学西洋史学会) で紹介されました。イギリスで、投資はいかにして中流の人びとや労働者層・女性にまでいきわたったのか。政治・社会・文化・経済の幅広い文脈で生じた革新の全体像を、ヨーロッパ・アメリカへの拡大も視野に捉え、投資社会化がもたらした衝撃と、今日まで続くその構造を見事に浮き彫りにした注目の研究。
坂本優一郎 著
価格 6,400円
A5判・上製・496頁
ISBN978-4-8158-0802-0 C3022
在庫有り
『国際政治』 [183号、2016年4月] から (評者: 溝渕正季 氏)
イスラーム主義と中東政治
レバノン・ヒズブッラーの抵抗と革命
末近浩太著 『イスラーム主義と中東政治』 が、『国際政治』 (183号、2016年4月、日本国際政治学会) で紹介されました。暴力と平和、過激と穏健 —— 真実はどこにあるのか。「自爆テロ」 から民主政治まで多様な貌をもつイスラーム主義組織 「ヒズボラ」 の、知られざる実像を初めて明らかにすることを通して、激動するレバノン政治・中東政治・国際政治のダイナミクスを深部から描きだした気鋭の力作。
末近浩太 著
価格 6,600円
A5判・上製・480頁
ISBN978-4-8158-0750-4 C3031
在庫有り
『IDE 現代の高等教育』 [2016年5月号、第580号] から(評者:杉本均氏)
英語化するアジア
トランスナショナルな高等教育モデルとその波及
吉野耕作著『英語化するアジア』が、『IDE 現代の高等教育』(2016年5月号、第580号、IDE大学協会)で紹介されました。英語支配論をこえて、ポストコロニアルな現場から ——。中心国によるグローバル支配の道具といった単純化された見方をしりぞけ、マルチエスニックなマレーシアでうみだされた高等教育モデルとその波及を通して、アジアの英語化の生きた姿を、変動する社会と地域の中でつぶさに捉えた力作。
“…… 本書の趣旨は、その英語化が西洋英語圏による国力の差を背景にした英語文化・ツールの押しつけではなく、マレーシアという途上国が自らの意思で、西洋英語圏の優位性に対抗して、自国の経済性、地理的優位性、宗教的環境を生かした戦略として、独自の路線を切り開いた経緯を詳細に辿ることによって、英語支配論とは異なるメカニズムの展開を描いている。…… トランスナショナル高等教育がマレーシアで生まれた経緯を、その丁寧な聞き取り調査と膨大な文献資料を用いて、詳細に描いたもので、その価値は他に類を見ない。……”(『IDE 現代の高等教育』2016年5月号、pp.70-71)
吉野耕作 著
価格 4,800円
A5判・上製・240頁
ISBN978-4-8158-0779-5 C3036
在庫有り
『中国研究月報』 [第70巻第4号、2016年4月] から (評者: 阿南友亮 氏)
人民解放軍と中国政治
文化大革命から鄧小平へ
林載桓著 『人民解放軍と中国政治』 が、『中国研究月報』 (第70巻第4号、2016年4月、中国研究所) で紹介されました。文化大革命への解放軍の介入はいかにして起こり、その後の中国政治に何をもたらしたのか。新たな資料の博捜と独裁政治の制度論にもとづき、毛沢東の役割、林彪事件、中越戦争の理解を一新、改革開放に向けた大転換の知られざる道筋を示した、気鋭の著者による画期的論考。
林 載桓 著
価格 5,500円
A5判・上製・254頁
ISBN978-4-8158-0786-3 C3031
在庫有り
「日本経済新聞」 [2016年5月1日付] から
“独特の所有構造と経営効率”
中国経済学入門
「曖昧な制度」 はいかに機能しているか
加藤弘之著 『中国経済学入門』 が、「日本経済新聞」 (2016年5月1日付) で紹介されました。「論」 から 「学」 へ ——。成熟した中国経済研究からエッセンスをつかみ出し、所有・市場からガバナンスやイノベーション、対外援助、さらには腐敗・格差まで、生動する独自の経済システムを、トータルに、かつ長期的なパースペクティブのなかで、明解に説き明かした待望の書。
加藤弘之 著
価格 4,500円
A5判・上製・248頁
ISBN978-4-8158-0834-1 C3033
在庫有り
『西洋史学』 [第258号] から (評者: 石田真衣 氏)
ナイル世界のヘレニズム
エジプトとギリシアの遭遇
周藤芳幸著 『ナイル世界のヘレニズム』 が、『西洋史学』 (第258号、日本西洋史学会) で紹介されました。西洋最古のグローバル化の時代であったヘレニズム期、エジプトとギリシアという二つの高文化の交錯は何をもたらしたのか。中心都市アレクサンドリアに見るプトレマイオス朝の表象戦略から在地社会の文化変容まで、エジプトでの長期発掘調査をもとに、物質史料と文字史料を総合して新たな像を提示する労作。
周藤芳幸 著
価格 6,800円
A5判・上製・438頁
ISBN978-4-8158-0785-6 C3022
在庫有り
『週刊社会保障』 [第2865号、2016年3月] から
福祉のアジア
国際比較から政策構想へ
上村泰裕著 『福祉のアジア』 が、『週刊社会保障』 (第2865号、2016年3月、法研) で紹介されました。グローバル時代の社会的基盤とは——。相互依存の深まる東アジアでは地域全体の福祉拡充が緊要となっている。福祉国家と企業福祉・家族福祉・ボランタリー福祉の関係をいかに結びなおすべきか。歴史も経済も多様な東アジア諸国間で国際協力は可能なのか。比較研究から新時代への提言を試みます。
上村泰裕 著
価格 4,500円
A5判・上製・272頁
ISBN978-4-8158-0813-6 C3036
在庫有り
『中京大学社会学研究科社会学論集』 [第15号、2016年3月] から (評者: 相澤真一 氏)
福祉のアジア
国際比較から政策構想へ
上村泰裕著 『福祉のアジア』 が、『中京大学社会学研究科社会学論集』 (第15号、2016年3月、中京大学大学院社会学研究科) で紹介されました。グローバル時代の社会的基盤とは——。相互依存の深まる東アジアでは地域全体の福祉拡充が緊要となっている。福祉国家と企業福祉・家族福祉・ボランタリー福祉の関係をいかに結びなおすべきか。歴史も経済も多様な東アジア諸国間で国際協力は可能なのか。比較研究から新時代への提言を試みます。
上村泰裕 著
価格 4,500円
A5判・上製・272頁
ISBN978-4-8158-0813-6 C3036
在庫有り
『歴史学研究』 [第944号、2016年5月] から (評者: 松本悠子 氏)
20世紀アメリカ国民秩序の形成
中野耕太郎著 『20世紀アメリカ国民秩序の形成』 が、『歴史学研究』 (第944号、2016年5月、歴史学研究会) で紹介されました。歴史の中で動くアメリカ・ナショナリズムを凝視 ——。「社会的なもの」 がせり上がっていく新時代のシカゴに焦点を合わせ、革新主義運動の展開から 「カラーライン」 の構築まで、集団を単位とする 「国民秩序」 の淵源に迫り、アメリカニズムの変貌を描き出した力作。
中野耕太郎 著
価格 5,800円
A5判・上製・408頁
ISBN978-4-8158-0799-3 C3022
在庫有り
『日本歴史』 [第816号、2016年5月] から (評者: 高島英之 氏)
漆紙文書と漆工房
古尾谷知浩著 『漆紙文書と漆工房』 が、『日本歴史』 (第816号、2016年5月、日本歴史学会) で紹介されました。漆の保護作用によって、千年の時を超えて遺存した漆紙文書。日本史研究に不可欠な出土文字資料として発掘・調査が進むなかで、何が見えてきたのか。現時点で確認されている漆紙文書を網羅的に集成し、漆工房との関係から律令国家の文書行政まで総合的に探究します。
古尾谷知浩 著
価格 7,400円
菊判・上製・406頁
ISBN978-4-8158-0783-2 C3021
在庫有り
『レヴァイアサン』 [第58号、2016年4月] から (評者: 箕輪允智 氏)
“主役不在の調整をめぐる政治ダイナミズム”
海港の政治史
明治から戦後へ
稲吉晃著 『海港の政治史』 が、『レヴァイアサン』 (第58号、2016年4月、木鐸社) で紹介されました。横浜・神戸に代表される国際貿易港から全国の中小港湾まで、帝国日本を世界と結んだ海港はいかにして形成されたのか。開港から戦後に至る史的展開を示すとともに、港湾整備の知られざる難題を剔出、日本の交通インフラ整備が抱える政治的課題をも浮き彫りにしたわが国初の近代海港史。
稲吉 晃 著
価格 5,800円
A5判・上製・400頁
ISBN978-4-8158-0789-4 C3031
在庫有り
『英文学研究』 [English Number 57、2016年] から (評者: 大矢玲子 氏)
シェイクスピア時代の読者と観客
山田昭廣著 『シェイクスピア時代の読者と観客』 が、『英文学研究』 (English Number 57、2016年) で紹介されました。英国史上未曾有の 「演劇熱」 を、推定観客数や戯曲の刊行点数などから捉えるとともに、当時の戯曲本への書き込みを読み解き、読者のリアルな反応を探ります。文化史および社会史の両面から、読者と観客の生きた姿に迫る労作。
山田昭廣 著
価格 5,800円
A5判・上製・338頁
ISBN978-4-8158-0748-1 C3098
在庫有り
『アメリカ研究』 [第50号、2016年3月] から (評者: 篠原初枝 氏)
戦争違法化運動の時代
「危機の20年」 のアメリカ国際関係思想
三牧聖子著 『戦争違法化運動の時代』 が、『アメリカ研究』 (第50号、2016年3月、アメリカ学会) で紹介されました。「現実主義」 対 「理想主義」 をこえて——。国際関係を権力闘争に還元する見方も、「悪」 の侵略国に対する 「善」 なる制裁という見方も説得力を失った。合衆国における戦争違法化思想をトータルに跡づけ、忘却された戦間期のラディカルな展開を再考することで、国際秩序の新たな可能性を探ります。
三牧聖子 著
価格 5,800円
A5判・上製・358頁
ISBN978-4-8158-0782-5 C3031
在庫有り
東京財団ホームページ [2016年4月8日] から (評者: 川島 真 氏)
対華二十一ヵ条要求とは何だったのか
第一次世界大戦と日中対立の原点
奈良岡聰智著 『対華二十一ヵ条要求とは何だったのか』 が、東京財団のホームページ (2016年4月8日) で紹介されました。反日への決定的転換をもたらした世紀の失政の原因を詳細な実証により解明、満州問題、加藤高明の外交構想、世論、第一次世界大戦などを手がかりに、謎の多い外交交渉の全貌をバランスよく描き出します。今日の日中関係、東アジア国際関係をも展望してその大きな影響を捉えた必読の成果。
奈良岡聰智 著
価格 5,500円
A5判・上製・488頁
ISBN978-4-8158-0805-1 C3021
在庫有り
『日本学報』 [第35巻、2016年3月] から (評者: 五十嵐惠邦 氏)
新宗教と総力戦
教祖以後を生きる
永岡崇著 『新宗教と総力戦』 が、『日本学報』 (第35巻、2016年3月、大阪大学大学院文学研究科) で紹介されました。教祖亡き後、その存続をかけて自己形成をはかる新宗教。当局の介入や国家主義の高まり、戦時総動員の動きといった状況のなかで、指導者や信者たちは、前代の 「遺産」 をどう読み替え、信仰実践の地平を拓いてきたのか。天理教を事例に、人びとが生きた新宗教の実像に迫ります。
永岡 崇 著
価格 5,400円
A5判・上製・368頁
ISBN978-4-8158-0815-0 C3014
在庫有り
『金融経済研究』 [第38号、2016年3月] から (評者: 上川孝夫 氏)
戦後IMF史
創生と変容
伊藤正直・浅井良夫編 『戦後IMF史』 が、『金融経済研究』 (第38号、2016年3月、日本金融学会) で紹介されました。「アメリカの道具」 「休眠期」 といった否定的通説を斥け、ブレトンウッズ期IMFにおける自律的な制度・機構・政策体系の成立と、戦後国際金融秩序に及んだ広範な影響を解明、主要資本主義国の対応もふまえた包括的な記述により、毀誉褒貶を超えた一貫したIMF像を初めて示した画期的成果。
伊藤正直・浅井良夫 編
価格 5,800円
A5判・上製・336頁
ISBN978-4-8158-0776-4 C3033
在庫有り
『金融経済研究』 [第38号、2016年3月] から (評者: 菅原 歩 氏)
ポンドの譲位
ユーロダラーの発展とシティの復活
金井雄一著 『ポンドの譲位』 が、『金融経済研究』 (第38号、2016年3月、日本金融学会) で紹介されました。ポンドはなす術もなく凋落したのか。ユーロダラーの発展と国際金融市場シティの隆盛も視野に、戦後ポンドの役割を再評価、基軸通貨交代の知られざる意義を描出。福祉国家化による国内均衡優先へと舵をきったイギリスの政策転換をも捉えて、一面的な衰退史像を大きく書き換えます。
金井雄一 著
価格 5,500円
A5判・上製・336頁
ISBN978-4-8158-0759-7 C3033
在庫有り
『週刊エコノミスト』 [2016年4月12日号] から (評者: 土居丈朗 氏)
“日本の介護保険制度の特徴と妥当性を検証”
介護市場の経済学
ヒューマン・サービス市場とは何か
角谷快彦著 『介護市場の経済学』 が、『週刊エコノミスト』 (2016年4月12日号) で紹介されました。競争市場を通じたヒューマン・サービスの供給はいかにあるべきか。一定の成果をあげている日本の介護市場を事例に国際的視野でその政策モデルを検証、ケア品質の向上と効率性の両立を可能にする社会システムを領域横断的に示して、理想の介護市場モデルを包括的に描き出します。
角谷快彦 著
価格 5,400円
A5判・上製・266頁
ISBN978-4-8158-0833-4 C3033
在庫有り
「静岡新聞」 [2016年3月27日付] から
文学熱の時代
慷慨から煩悶へ
木村洋著 『文学熱の時代』 が、「静岡新聞」 (2016年3月27日付) で紹介されました。政治の季節が終わり、蘇峰が新たな理想を求め、独歩が無名の人民の経験を 「記憶せよ」 と呼びかけるうちに、文学は切実な営みとして 「発見」 された。内面の告白や青年の煩悶をひとたび正面から受け止め、経世の世にあって人生を問いかけていった知識人の挑戦を、端正に描き出す力作。
木村 洋 著
価格 5,400円
A5判・上製・320頁
ISBN978-4-8158-0821-1 C3095
在庫有り
『週刊読書人』 [第3133号、2016年3月25日付] から (評者: 蘭 信三 氏)
越境者の政治史
アジア太平洋における日本人の移民と植民
塩出浩之著 『越境者の政治史』 が、『週刊読書人』 (第3133号、2016年3月25日付、読書人) で紹介されました。明治期からの国民統合の過程と並行し、大量に送り出された日本人移民たち。近代史から見落とされてきた彼らの政治統合は、日本およびアジア太平洋地域の秩序にどのようなインパクトをもたらしたのか。移民史・政治史の盲点を克服し、一貫した視点で新たな全体像を描き出します。
塩出浩之 著
価格 6,300円
A5判・上製・524頁
ISBN978-4-8158-0820-4 C3031
在庫有り
「熊本日日新聞」 [2016年3月20日付] から (評者: 竹内 洋 氏)
“「文学の平民主義」 開いた蘇峰”
文学熱の時代
慷慨から煩悶へ
木村洋著 『文学熱の時代』 が、「熊本日日新聞」 (2016年3月20日付) で紹介されました。政治の季節が終わり、蘇峰が新たな理想を求め、独歩が無名の人民の経験を 「記憶せよ」 と呼びかけるうちに、文学は切実な営みとして 「発見」 された。内面の告白や青年の煩悶をひとたび正面から受け止め、経世の世にあって人生を問いかけていった知識人の挑戦を、端正に描き出す力作。
木村 洋 著
価格 5,400円
A5判・上製・320頁
ISBN978-4-8158-0821-1 C3095
在庫有り
『アジア研究』 [第62巻第1号、2016年] から (評者: 森 悠子 氏)
現代インド政治
多様性の中の民主主義
近藤則夫著 『現代インド政治』 が、『アジア研究』 (第62巻第1号、2016年、アジア政経学会) で紹介されました。12億の人口を抱え、民族・宗教的にも経済的にも多様なインドはどのように動いているのか?—— インド政治のダイナミズムは、実は経済成長以上の驚異である。独立から現在までの民主主義体制の構造変化を軸に、巨大で複雑な全体像を、叙述的分析と統計的分析によって見通しよく描いた待望の著作。
近藤則夫 著
価格 7,200円
A5判・上製・608頁
ISBN978-4-8158-0794-8 C3031
在庫有り
『出版ニュース』 [2016年3月中旬号] から
現代アメリカ選挙の変貌
アウトリーチ・政党・デモクラシー
渡辺将人著 『現代アメリカ選挙の変貌』 が、『出版ニュース』 (2016年3月中旬号、出版ニュース社) で紹介されました。アメリカ政治は選挙で動く。コンサルタント主導のメディア戦略では手の届かなかった多様な人々をいかにして摑んでいくか。オンライン技術とともに新たな潮流が展開する選挙民対策の現場から、デモクラシーの進展と分裂の可能性をともに孕んだアメリカ選挙の現在を浮彫りにします。
渡辺将人 著
価格 4,500円
A5判・上製・340頁
ISBN978-4-8158-0824-2 C3031
在庫有り
「北海道新聞」 [2016年3月6日付] から
現代アメリカ選挙の変貌
アウトリーチ・政党・デモクラシー
渡辺将人著 『現代アメリカ選挙の変貌』 が、「北海道新聞」 (2016年3月6日付) で紹介されました。アメリカ政治は選挙で動く。コンサルタント主導のメディア戦略では手の届かなかった多様な人々をいかにして摑んでいくか。オンライン技術とともに新たな潮流が展開する選挙民対策の現場から、デモクラシーの進展と分裂の可能性をともに孕んだアメリカ選挙の現在を浮彫りにします。
渡辺将人 著
価格 4,500円
A5判・上製・340頁
ISBN978-4-8158-0824-2 C3031
在庫有り
『宗教と現代がわかる本 2016』 [2016年3月4日発行] から
新宗教と総力戦
教祖以後を生きる
永岡崇著 『新宗教と総力戦』 が、『宗教と現代がわかる本 2016』 (2016年3月4日発行、平凡社) で紹介されました。教祖亡き後、その存続をかけて自己形成をはかる新宗教。当局の介入や国家主義の高まり、戦時総動員の動きといった状況のなかで、指導者や信者たちは、前代の 「遺産」 をどう読み替え、信仰実践の地平を拓いてきたのか。天理教を事例に、人びとが生きた新宗教の実像に迫ります。
永岡 崇 著
価格 5,400円
A5判・上製・368頁
ISBN978-4-8158-0815-0 C3014
在庫有り
『日本史研究』 [641号、2016年1月] から (評者: 熊本史雄 氏)
対華二十一ヵ条要求とは何だったのか
第一次世界大戦と日中対立の原点
奈良岡聰智著 『対華二十一ヵ条要求とは何だったのか』 が、『日本史研究』 (641号、2016年1月、日本史研究会) で紹介されました。反日への決定的転換をもたらした世紀の失政の原因を詳細な実証により解明、満州問題、加藤高明の外交構想、世論、第一次世界大戦などを手がかりに、謎の多い外交交渉の全貌をバランスよく描き出します。今日の日中関係、東アジア国際関係をも展望してその大きな影響を捉えた必読の成果。
奈良岡聰智 著
価格 5,500円
A5判・上製・488頁
ISBN978-4-8158-0805-1 C3021
在庫有り
『図書新聞』 [第3246号、2016年3月12日付] から (評者: 中丸宣明 氏)
文学熱の時代
慷慨から煩悶へ
木村洋著 『文学熱の時代』 が、『図書新聞』 (第3246号、2016年3月12日付、図書新聞) で紹介されました。政治の季節が終わり、蘇峰が新たな理想を求め、独歩が無名の人民の経験を 「記憶せよ」 と呼びかけるうちに、文学は切実な営みとして 「発見」 された。内面の告白や青年の煩悶をひとたび正面から受け止め、経世の世にあって人生を問いかけていった知識人の挑戦を、端正に描き出す力作。
木村 洋 著
価格 5,400円
A5判・上製・320頁
ISBN978-4-8158-0821-1 C3095
在庫有り
『東京人』 [368号、2016年4月] から (評者: 苅部 直 氏)
文学熱の時代
慷慨から煩悶へ
木村洋著 『文学熱の時代』 が、『東京人』 (368号、2016年4月、都市出版) で紹介されました。政治の季節が終わり、蘇峰が新たな理想を求め、独歩が無名の人民の経験を 「記憶せよ」 と呼びかけるうちに、文学は切実な営みとして 「発見」 された。内面の告白や青年の煩悶をひとたび正面から受け止め、経世の世にあって人生を問いかけていった知識人の挑戦を、端正に描き出す力作。
木村 洋 著
価格 5,400円
A5判・上製・320頁
ISBN978-4-8158-0821-1 C3095
在庫有り
『九州歴史科学』 [第43号、2015年12月] から (評者: 松塚俊三 氏)
投資社会の勃興
財政金融革命の波及とイギリス
坂本優一郎著 『投資社会の勃興』 が、『九州歴史科学』 (第43号、2015年12月、九州歴史科学研究会) で紹介されました。イギリスで、投資はいかにして中流の人びとや労働者層・女性にまでいきわたったのか。政治・社会・文化・経済の幅広い文脈で生じた革新の全体像を、ヨーロッパ・アメリカへの拡大も視野に捉え、投資社会化がもたらした衝撃と、今日まで続くその構造を見事に浮き彫りにした注目の研究。
坂本優一郎 著
価格 6,400円
A5判・上製・496頁
ISBN978-4-8158-0802-0 C3022
在庫有り
『図書新聞』 [第3245号、2016年3月5日付] から (評者: 中山大将 氏)
越境者の政治史
アジア太平洋における日本人の移民と植民
塩出浩之著 『越境者の政治史』 が、『図書新聞』 (第3245号、2016年3月5日付、図書新聞) で紹介されました。明治期からの国民統合の過程と並行し、大量に送り出された日本人移民たち。近代史から見落とされてきた彼らの政治統合は、日本およびアジア太平洋地域の秩序にどのようなインパクトをもたらしたのか。移民史・政治史の盲点を克服し、一貫した視点で新たな全体像を描き出します。
塩出浩之 著
価格 6,300円
A5判・上製・524頁
ISBN978-4-8158-0820-4 C3031
在庫有り
『歴史学研究』 [2016年3月号] から (評者: 松井真子 氏)
三つの世界の狭間で
西欧・ロシア・オスマンとワラキア・モルドヴァ問題
黛秋津著 『三つの世界の狭間で』 が、『歴史学研究』 (2016年3月号、歴史学研究会) で紹介されました。世界史の 「見えざる焦点」、そこでは何が起こっていたのか——。西欧・正教・イスラームの三つの世界が接する境域地帯に視点を定め、近代へと移行していく複雑な 「世界の一体化」 プロセスを、政治外交面から、多言語の一次史料に基づいてつぶさに描き出した、世界的にも稀有な労作。
黛 秋津 著
価格 5,600円
A5判・上製・272頁
ISBN978-4-8158-0720-7 C3022
在庫有り