内 容
知られざる美仏の宝庫へ ——。豊かな造形を誇り、独自の美を示して華ひらいた朝鮮半島の仏像史を、わが国で初めて包括的かつ平易に紹介。古代から近世までの流れを一望にするとともに、日本・中国の作例との深い関連性も縦横に捉えて、東アジア圏での交流の重要性を浮彫りにする。日本の仏像の理解にも必携の一書。
目 次
はじめに
第1章 三国時代
1 高句麗の仏像
2 百済の仏像
3 新羅の仏像
4 菩薩半跏思惟像
第2章 統一新羅時代
1 石窟庵の諸像 —— 研究史と問題点
2 慶州南山の仏蹟 —— 新羅の聖地
3 金銅仏と鉄仏
4 薬師如来像の展開
第3章 高麗時代
1 高麗仏を形成する諸要素
2 巨大石仏の造立
3 鉄 仏
4 木造仏・乾漆(夾紵) 仏
第4章 石造物に表される仏像
1 仏像を表す石造物
2 四仏 —— 石造物に付随する仏像(1)
3 四天王・八部神将 —— 石造物に付随する仏像(2)
4 八部衆 —— 石造物に付随する仏像(3)
第5章 朝鮮時代
1 従来の朝鮮時代の仏像観
2 朝鮮時代仏像様式の時代区分
おわりに
参考文献
あとがき
寺院・博物館等一覧
図表一覧
索 引