当会について
大学からの「知」の発信基地として
大学の基本的機能は「研究」と「教育」であり、また近年では特に大学と一般社会の交流が、大学の果たすべき重要な役割と考えられています。大学出版会とは”publishing”(=publicなものにすること)という仕事を通じて、このような大学の機能に参加するものです。いま、大学は21世紀を迎えて、社会の変化に対応した新しい姿を模索しており、大学出版会の役割もますます大きくなっていると言えます。
名古屋大学出版会は、名古屋大学をはじめ中部地方の各大学における研究成果である学術図書の刊行を行い、中部地方の、さらにはわが国の学術文化の振興に寄与することを目的として、1982年6月に任意団体として設立、その後1985年に財団法人となり、現在に至っています。
「知」を全国に広めるために
私たちの仕事は、具体的には、
・大学における研究成果を表現した優れた学術書の刊行
・質の高い教科書の出版
・研究成果の普及をはかる啓蒙書ならびに教養書の刊行
を三本柱として、幅広く出版活動をおこなっています。やみくもに堅い研究成果をそのまま出版するのではなく、社会に開かれたものとすること、さりとて流行にとらわれるのではなく、これまで誰も手をつけてこなかった重要なテーマを形にしていきます。執筆者とともに、出版物のコンセプトや構成などをトータルに吟味し作っていくことで、質の高い書物を世に送り出しています。
私たちの仕事内容は多岐にわたっていますが、大きくは<編集>と<総務・営業>に分けられます。<編集部>では、企画立案、編集、広告などのプロフェッショナルとして、<総務・営業>は販売促進、経理、管理などのエキスパートとして業務に当たり、それを通じて大学における「知」を広く日本全国、ひいては世界へと広めるために活動しています。
質の高い出版物を刊行
名古屋大学出版会の刊行物は、「大佛次郎賞」(2009年)、「毎日出版文化賞」(2002年度ほか)、「サントリー学芸賞」(2009年度ほか)といった権威ある出版賞を、創立以来多数受賞しています(「受賞一覧」を参照)。1999年には、日本でただひとつ出版社の業績に与えられる賞である「梓会出版文化賞特別賞」を受賞、そして2006年には学術分野での先駆的出版活動を評価され、「中日文化賞」を受賞しました。
また、新聞や雑誌の書評欄においても、刊行図書がしばしば取り上げられ高い評価をえています(「書評一覧」を参照)。
法人概要
法人名 | 名古屋大学出版会 (The University of Nagoya Press) |
---|---|
設立 | 1982年(昭和57年)6月4日 |
会長 | 名古屋大学総長 |
理事会 | 理事長1名(名古屋大学教授)、理事6名 |
職員数 | 9名 |
主な取引の取次会社 | 大阪屋栗田、トーハン、西村書店、日本出版販売(50音順) |
常備協力店 | 全国354店(書店272、生協82) |