2008年度書評一覧
『ソシオロジ』 [第53巻第3号、2009年2月] から(評者:細見和之氏)
魅惑する帝国
政治の美学化とナチズム
田野大輔著『魅惑する帝国』が、『ソシオロジ』(第53巻第3号、2009年2月)で紹介されました。総統、労働者、民族共同体をモチーフに「芸術作品」として創造された第三帝国 —— ナチズムの「政治の美学化」による支配の全体構造と、大衆消費社会におけるキッチュと結びついて統合力を発揮していくメカニズムを、歴史社会学的手法によって解明し、美的なものの現実性を浮彫りにした力作。
田野大輔 著
価格 5,600円
A5判・上製・388頁
ISBN978-4-8158-0562-3 C3022
在庫有り
『みすず』[2009年1・2月合併号、特集「2008年読書アンケート」] から(評者:五十嵐太郎氏)
日本植民地建築論
西澤泰彦著『日本植民地建築論』が、『みすず』(2009年1・2月合併号、みすず書房発行)の特集「2008年読書アンケート」で紹介されました。日本帝国の拡大に伴って広がった、日本近代建築の忘却された作品群を体系的に展望、各地域における建築史的位置づけの基礎データを提供するとともに、建築が植民地支配に果たした役割を余す所なく描き出します。日本近代建築史の巨大な欠落を埋め、初めて本格的な歴史的評価を示した労作。
西澤泰彦 著
価格 6,600円
A5判・上製・520頁
ISBN978-4-8158-0580-7 C3052
在庫有り
『歴史学研究』 [2009年1月号、第849号] から(評者:横山和加子氏)
南米キリスト教美術とコロニアリズム
岡田裕成・齋藤晃著『南米キリスト教美術とコロニアリズム』が、『歴史学研究』(2009年1月号、第849号、歴史学研究会編集/青木書店発行)で紹介されました。植民地美術とは、征服の暴力とともに始まった、文化的他者の間の交渉の産物である。植民地的状況のダイナミズムに根ざした、その特異で複雑な美術のありようを、「混血・融合」の論理を超えて問い直す。現地調査に基づく新資料と多数の貴重な図版による、初の南米植民地美術論。
“…… 全体を通じて、キリスト教美術を自らの文脈に読み直し、新たな表象文化を構築した主体としての先住民の作り手に、綿密な考証によって迫り、植民地美術が、複雑で屈折した異文化の接触と交渉の産物であること、そして、成り立ちを深く問い直すことによって初めて正当に理解されるものであることを、説得力をもって示すことに成功している。本書はまた、中南米社会が独立から1世紀半を経てもなお抱えつづけたポスト・コロニアル状況を、美術史の論争から考えさせる貴重な著作ともいえる。……”(『歴史学研究』第849号、p.60)
岡田裕成・齋藤 晃 著
価格 6,600円
菊判・上製・506頁
ISBN978-4-8158-0556-2 C3071
在庫有り
毎日新聞[09/1/18(日)]読書欄から
動物からの倫理学入門
「こんな横書き364ページの倫理学入門を、ともかく苦痛なく読みとおせたのは意外だった。パズルみたいな面白さもあるし、実際の自分の仕事の問題——人の暴力とか支配とかトラウマ記憶とか——をいろいろ考えながら読めるのである。この本のように倫理学を教えてくれる人がいたら、少しは頭の風通しがよくなって、複雑な臨床の現実も、もうちょっとよく考えられるかもしれない。」(小西 聖子氏)
伊勢田哲治 著
価格 2,800円
A5判・並製・368頁
ISBN978-4-8158-0599-9 C3012
在庫有り
『近現代東北アジア地域史研究会ニューズレター』[第20号、2008年12月] から
日本植民地建築論
西澤泰彦著『日本植民地建築論』が、『近現代東北アジア地域史研究会ニューズレター』(第20号、2008年12月、自著紹介、近現代東北アジア地域史研究会編集兼発行)で紹介されました。日本帝国の拡大に伴って広がった、日本近代建築の忘却された作品群を体系的に展望、各地域における建築史的位置づけの基礎データを提供するとともに、建築が植民地支配に果たした役割を余す所なく描き出します。日本近代建築史の巨大な欠落を埋め、初めて本格的な歴史的評価を示した労作。
西澤泰彦 著
価格 6,600円
A5判・上製・520頁
ISBN978-4-8158-0580-7 C3052
在庫有り
『建築ノート』[第5号、2008年] から
日本植民地建築論
西澤泰彦著『日本植民地建築論』が、『建築ノート』(第5号、2008年5月、誠文堂新光社発行)で紹介されました。日本帝国の拡大に伴って広がった、日本近代建築の忘却された作品群を体系的に展望、各地域における建築史的位置づけの基礎データを提供するとともに、建築が植民地支配に果たした役割を余す所なく描き出します。日本近代建築史の巨大な欠落を埋め、初めて本格的な歴史的評価を示した労作。
西澤泰彦 著
価格 6,600円
A5判・上製・520頁
ISBN978-4-8158-0580-7 C3052
在庫有り
「中日新聞」[2008年12月23日付] から
日本植民地建築論
西澤泰彦著『日本植民地建築論』が、「中日新聞」(2008年12月23日付)で紹介されました。日本帝国の拡大に伴って広がった、日本近代建築の忘却された作品群を体系的に展望、各地域における建築史的位置づけの基礎データを提供するとともに、建築が植民地支配に果たした役割を余す所なく描き出します。日本近代建築史の巨大な欠落を埋め、初めて本格的な歴史的評価を示した労作。
西澤泰彦 著
価格 6,600円
A5判・上製・520頁
ISBN978-4-8158-0580-7 C3052
在庫有り
毎日新聞[08/12/14(日)]2008年「この三冊」から
マキァヴェリアン・モーメント
フィレンツェの政治思想と大西洋圏の共和主義の伝統
「人類の合理性と進歩とを信じる自由・民主主義に対し、共和主義が西欧史の隠された背骨であることを説き、囂々たる反響を学界にもたらした。待望の完訳だ。」(松原隆一郎氏)
J・G・A ポーコック 著 田中秀夫 他訳
価格 8,000円
A5判・上製・718頁
ISBN978-4-8158-0575-3 C3031
在庫有り
毎日新聞[08/12/14(日)]2008年「この三冊」から
インドネシア 展開するイスラーム
「インドネシアは世界最大のイスラム教徒人口を抱えるが、同国のイスラムに関する著作は少なかった。本書は植民地時代、第二次大戦後の独立から、スハルト退陣やバリ島のテロなどに揺れた近年に至るまで、イスラムが政治や社会にどのような影響を及ぼしてきたかを丹念に記述している。東南アジアの政治とイスラムの関係を理解するうえで有益な労作である。」
小林寧子 著
価格 6,600円
A5判・上製・482頁
ISBN978-4-8158-0596-8 C3022
在庫有り
『2008.11 ICUとCCU』から
新生児ECMO
臨床の手引き
「本書は、シンポジウムや研究論文などの寄せ集めではない実践の書である。……著者自身がよりどころとしてきた呼吸循環の基礎知識やECMOの原理・構成、そして運用の実際までを系統立てて取り上げている。…ところどころに歴史的に重要な文献が挙げてあるが、単に多数羅列したものでないところがよい。文章は平易で専門用語には注釈までつけてある。……心臓手術などで体外循環に関与し、その方面の専門と任じておられる方は、時に呼吸不全者の救命措置として、ECMOを依頼されることがありうる。そのような場合にも本書のように著者自身の豊富な経験に基づいた手引書はきわめて参考になろう。」(森岡 亨氏)
長屋昌宏 著
価格 4,600円
A5判・上製・200頁
ISBN978-4-8158-0593-7 C3047
在庫有り
朝日新聞[08/12/7(日)]読書欄からから
インドネシア 展開するイスラーム
「本書では、ずっと忘れられていたインドネシアのイスラームを、20年以上研究してきた貴重な成果がまとめられている。イスラームはもともとは外来の宗教であるが、次第に地元に受容され、土着の文化と適合して展開してきた。それを踏まえた現代社会の実態が、入念な調査で克明に解き明かされている。……01年に、豚の酵素を製造過程で使ったことが問題とされて、「味の素事件」がおこったが、その時の法解釈論争も実に正確に活写されている。これからインドネシアの理解を深めていくうえで、本書は礎の一つとして大いに貢献することであろう。」(小杉 泰氏)
小林寧子 著
価格 6,600円
A5判・上製・482頁
ISBN978-4-8158-0596-8 C3022
在庫有り
『2008.10 科学』から
新しい地球学
太陽-地球-生命圏相互作用系の変動学
「太陽・地球・生命間の相互作用の全容を捉えるべく多様に議論が展開されており、内容はずしりと重い(本も重い)。……本書は、個々バラバラに進められていた地球科学が、全体系を理解しようという共通の意識で組織化されているという意味で記念すべき労作である。学生諸君が地球科学の手法や考え方を学ぶ上で好適であることは言うまでもない。」(池内 了氏)
渡邊誠一郎・檜山哲哉・安成哲三 編
価格 4,800円
B5判・並製・360頁
ISBN978-4-8158-0590-6 C3044
在庫有り
讀賣新聞[08/10/26(日)]読書欄から
カルデロン演劇集
「十七世紀スペインを代表する劇作家カルデロンが、わかりやすい訳と丁寧な解説により、ついに親しめるものとなった。快哉。」(河合祥一郎氏)
ペドロ・カルデロン・デ・ラ・バルカ 著 佐竹謙一 訳
価格 6,600円
A5判・上製・514頁
ISBN978-4-8158-0597-5 C0098
在庫有り
『2008.9.6 週刊東洋経済』から
戦後アメリカ通貨金融政策の形成
ニューディールから「アコード」へ
「現代の米国金融制度や今後の動向を考えるうえで有用な示唆が多数含まれている。…実務家にも薦めたい一冊だ。」
須藤 功 著
価格 5,700円
菊判・上製・356頁
ISBN978-4-8158-0584-5 C3033
在庫有り
『会報 瞽女』 [第12号、2008年9月] から(評者:市川信夫氏)
瞽女と瞽女唄の研究
ジェラルド・グローマ―著『瞽女と瞽女唄の研究』が、『会報 瞽女』(第12号、2008年9月、瞽女文化を顕彰する会発行)で紹介されました。20年にわたる徹底的な史資料の調査によって実現した、瞽女と瞽女唄をめぐる初の本格的な総合研究。日本各地に活躍した瞽女の社会的あり方を歴史的に明らかにするとともに、瞽女が携わっていた芸能と音楽を多角的に分析し、「瞽女文化」の知られざる世界をこれまでになく明確に描き出します。
ジェラルド・グローマー 著
価格 30,000円
菊判・上製・研究篇778頁+史料篇958頁
ISBN978-4-8158-0558-6 C3021
在庫有り
『満鐵會報』[第228号、2008年8月] から(評者:橋爪紳也氏)
日本植民地建築論
西澤泰彦著『日本植民地建築論』が、『満鐵會報』(第228号、2008年8月、満鉄会発行)で紹介されました。日本帝国の拡大に伴って広がった、日本近代建築の忘却された作品群を体系的に展望、各地域における建築史的位置づけの基礎データを提供するとともに、建築が植民地支配に果たした役割を余す所なく描き出します。日本近代建築史の巨大な欠落を埋め、初めて本格的な歴史的評価を示した労作。
西澤泰彦 著
価格 6,600円
A5判・上製・520頁
ISBN978-4-8158-0580-7 C3052
在庫有り
朝日新聞[08/08/19(火)]文化欄から
藤田嗣治 作品をひらく
旅・手仕事・日本
「林氏の著作は、作品本位で藤田を分析した初めての本。28年の大作は藤田の変わり目で極めて重要。藤田研究は始まったばかり。」
林 洋子 著
価格 5,200円
A5判・上製・596頁
ISBN978-4-8158-0588-3 C3071
在庫有り
「朝日新聞」[2008年8月17日付、夏の読書特集] から(評者:石原千秋氏)
男同士の絆
イギリス文学とホモソーシャルな欲望
イヴ・K・セジウィック著『男同士の絆』(上原早苗・亀澤美由紀訳)が、「朝日新聞」(2008年8月17日付)の「夏の読書特集」で紹介されました。シェイクスピアからディケンズにいたるイギリス文学の代表的テクストを読み解くことによって、近代における欲望のホモソーシャル/ヘテロセクシュアルな体制と、その背後に潜む「女性嫌悪」「同性愛恐怖」を掴み出し、文学・ジェンダー研究に新生面を拓いた画期的著作。
“…… ホモソーシャル(男性中心の均質化された社会)という概念を確立した記念碑的な書物。近代の父権制資本主義は、家同士の結婚によって女性を交換し、男同士の絆を深めて男社会を作ることで成立していると言う。新しい感覚によって書かれたと思われがちなケータイ小説が、実はこの構図にすっぽり収まるのだ。ケータイ小説も、現代社会の陰画でしかなかったのだろうか。”(「朝日新聞」2008年8月17日付)
イヴ・K・セジウィック 著
上原早苗・亀澤美由紀 訳
価格 3,800円
A5判・上製・394頁
ISBN978-4-8158-0400-8 C3098
在庫有り
「読売新聞」[2008年8月3日付] から(評者:米本昌平氏)
水洗トイレの産業史
20世紀日本の見えざるイノベーション
前田裕子著『水洗トイレの産業史』が、「読売新聞」(2008年8月3日付)で紹介されました。 日本にとって20世紀はトイレ水洗化の世紀でもあった。排泄のための空間から衛生的で快適な空間へ、わたしたちの日常を変えた密やかで偉大なイノベーションを、それに携わった人々の思想や行動とモノづくりの関係のなかで捉え、トイレ工業化の視角からわが国近代化の歴史を浮かび上がらせた快作。
“…… 産業化の情熱によって、日本人の排泄感覚には、短期間のうちに、密かに、しかし確実に大変革がもたらされた。凄みのある事業欲と世俗的名誉への禁欲。これを貫いた大倉父子に対する著者の愛着がにじむ、味のある専門書である。”(「読売新聞」2008年8月3日付から)
前田裕子 著
価格 4,600円
A5判・上製・338頁
ISBN978-4-8158-0592-0 C3033
在庫有り
日本経済新聞[08/07/13(日)]読書欄から
イスラーム世界研究マニュアル
「八十人以上の専門家が執筆に参加した。「読む事典」的な内容の「研究案内」が記述の中心で、研究・学説史から、歴史、文化、地域、社会、民族と宗教などを概説する。」
小杉 泰・林佳世子・東長 靖 編
価格 3,800円
A5判・上製・600頁
ISBN978-4-8158-0594-4 C3014
在庫有り
「毎日新聞」 [2008年7月13日付] から
水洗トイレの産業史
20世紀日本の見えざるイノベーション
前田裕子著『水洗トイレの産業史』が、「毎日新聞」(2008年7月13日付)で紹介されました。 日本にとって20世紀はトイレ水洗化の世紀でもあった。排泄のための空間から衛生的で快適な空間へ、わたしたちの日常を変えた密やかで偉大なイノベーションを、それに携わった人々の思想や行動とモノづくりの関係のなかで捉え、トイレ工業化の視角からわが国近代化の歴史を浮かび上がらせた快作。
前田裕子 著
価格 4,600円
A5判・上製・338頁
ISBN978-4-8158-0592-0 C3033
在庫有り
讀賣新聞[08/06/29(日)]読書欄から
藤田嗣治 作品をひらく
旅・手仕事・日本
「多数の絵画や写真がちりばめられ、藤田の世界の広がりを示す十九にも上るコラムと相俟って、本書を読み進めるとあたかも藤田の展覧会を見て歩いているような感覚に襲われる。」(御厨 貴氏)
林 洋子 著
価格 4,800円
A5判・上製・596頁
ISBN978-4-8158-0588-3 C3071
在庫有り
「日本経済新聞」 [2008年6月22日付] から
水洗トイレの産業史
20世紀日本の見えざるイノベーション
前田裕子著『水洗トイレの産業史』が、「日本経済新聞」(2008年6月22日付)で紹介されました。 日本にとって20世紀はトイレ水洗化の世紀でもあった。排泄のための空間から衛生的で快適な空間へ、わたしたちの日常を変えた密やかで偉大なイノベーションを、それに携わった人々の思想や行動とモノづくりの関係のなかで捉え、トイレ工業化の視角からわが国近代化の歴史を浮かび上がらせた快作。
“本書は「水洗化の世紀」ともいえる日本の20世紀トイレ史を描いた。衛生陶器はじめ、部材や上下水道のインフラ、工事技術など関連するイノベーション全般に目配りした労作だ。製陶産業近代化に尽力した大倉孫兵衛や、東陶の社長を務めた杉原周一など、キーパーソンの思想を丹念に拾い上げることで厚みのある記述になった。”(「日本経済新聞」2008年6月22日付、第23面から)
前田裕子 著
価格 4,600円
A5判・上製・338頁
ISBN978-4-8158-0592-0 C3033
在庫有り
日本経済新聞[08/06/15(日)]読書欄から
藤田嗣治 作品をひらく
旅・手仕事・日本
「本書は、毀誉褒貶に揺れるその生涯の振幅に挑む。数々の評伝とは一線を画し、一次史料発掘を手がかりに、神話・醜聞の堆積の下に隠されてきた作品生成の現場に迫る。膨大な資料を整理する手際には、「詰将棋」の手堅さがある。」(稲賀繁美氏)
林 洋子 著
価格 5,200円
A5判・上製・596頁
ISBN978-4-8158-0588-3 C3071
在庫有り
日本経済新聞[08/06/08(日)]読書欄から
戦後アメリカ通貨金融政策の形成
20世紀日本の見えざるイノベーション
「本書の貢献は、上院銀行通貨委員会(ワグナー委員会)による「全国銀行通貨政策」に関する当局者や金融関係者へのアンケートを丹念に発掘した点にある。金融政策と銀行検査・監督体制の両面にわたって、委員会が包括的に調査していたのには驚かされる。」
須藤 功 著
価格 5,700円
菊判・上製・356頁
ISBN978-4-8158-0584-5 C3033
在庫有り
毎日新聞[08/05/25(日)]読書欄から
ヨーロッパ統合史
「ガバナンスと統合の問題を読みやすい書物を通して世に発信した点でも、若い研究者たちの努力は評価されてよいだろう。」(山内昌之氏)
遠藤 乾 編
価格 3,200円
A5判・上製・384頁
ISBN978-4-8158-0583-8 C3031
在庫有り
毎日新聞[08/05/25(日)]読書欄から
アトランティック・ヒストリー
「この小さな本は、われわれの持っている世界史像を激変させる。…これからの時代が必要とする情報が、間違いなく、そこにある。」(富山太佳夫氏)
バーナード・ベイリン 著 和田光弘 他訳
価格 2,800円
四六判・上製・228頁
ISBN978-4-8158-0577-7 C3022
在庫有り
「朝日新聞」[2008年5月11日付] から(評者:橋爪紳也氏)
日本植民地建築論
西澤泰彦著『日本植民地建築論』が、「朝日新聞」(2008年5月11日付)で紹介されました。日本帝国の拡大に伴って広がった、日本近代建築の忘却された作品群を体系的に展望、各地域における建築史的位置づけの基礎データを提供するとともに、建築が植民地支配に果たした役割を余す所なく描き出します。日本近代建築史の巨大な欠落を埋め、初めて本格的な歴史的評価を示した労作。
“…… 集大成である本書は、列強のコロニアル建築と比較し、同時代の世界の建築潮流のなかに日本の「植民地建築」を位置づけることで、日本のみならず東アジア各国の近代建築史学にとっても重要な見解と論点をいくつも示す。……「植民地建築の存在は、絶えず日本と日本人に植民地支配を風化させないための信号を送っている」という結びの言葉に、著者の思いが集約されている。”(「朝日新聞」2008年5月11日付から)
西澤泰彦 著
価格 6,600円
A5判・上製・520頁
ISBN978-4-8158-0580-7 C3052
在庫有り
「日本経済新聞」[2008年5月3日付] から
日本植民地建築論
西澤泰彦著『日本植民地建築論』が、「日本経済新聞」(2008年5月3日付)で紹介されました。日本帝国の拡大に伴って広がった、日本近代建築の忘却された作品群を体系的に展望、各地域における建築史的位置づけの基礎データを提供するとともに、建築が植民地支配に果たした役割を余す所なく描き出します。日本近代建築史の巨大な欠落を埋め、初めて本格的な歴史的評価を示した労作。
西澤泰彦 著
価格 6,600円
A5判・上製・520頁
ISBN978-4-8158-0580-7 C3052
在庫有り
「京都新聞」[2008年4月20日付] 他から(評者:五十嵐太郎氏)
日本植民地建築論
西澤泰彦著『日本植民地建築論』が、「京都新聞」(2008年4月20日付)他で紹介されました。日本帝国の拡大に伴って広がった、日本近代建築の忘却された作品群を体系的に展望、各地域における建築史的位置づけの基礎データを提供するとともに、建築が植民地支配に果たした役割を余す所なく描き出します。日本近代建築史の巨大な欠落を埋め、初めて本格的な歴史的評価を示した労作。
“日本近代建築史の大きな空白だった植民地の状況を包括的に論じた画期的な著作である。建築は純粋な芸術でもないし、純粋な工学でもない。政治的かつ社会的であり、生活の場であり、不純なモノとして存在する。著者は、台湾、中国の東北地方、朝鮮半島に造られた建築というのぞき穴を通じて、植民地研究に新しい視野を与えた。
政治と建築に関して、指導者に明快なデザインの方針があったドイツのナチスに比べ、日本にはそれがなかったとされる。だが著者は鮮やかな手付きで、個別の建築を丁寧に読み解き、背後に潜むさまざまな思惑を浮かび上がらせる。そして庁舎、学校、病院、百貨店、ホテルというふうに近代的な施設をタイプごとに取り上げ、地域の違い、官と民、組織と制度、人や情報の移動などのトピックを解析していく。……”(「京都新聞」2008年4月20日付、第12面)
西澤泰彦 著
価格 6,600円
A5判・上製・520頁
ISBN978-4-8158-0580-7 C3052
在庫有り
日本経済新聞[08/04/06(日)]読書欄から
ヨーロッパ統合史
「文章も比較的読みやすく、EUを知る格好の入門書といえる。」
遠藤 乾 編
価格 3,200円
A5判・上製・384頁
ISBN978-4-8158-0583-8 C3031
在庫有り