内 容
20年にわたる徹底的な史資料の調査によって実現した、瞽女と瞽女唄をめぐる初の本格的な総合研究。日本各地に活躍した瞽女の社会的あり方を歴史的に明らかにするとともに、瞽女が携わっていた芸能と音楽を多角的に分析し、「瞽女文化」の知られざる世界をこれまでになく明確に描き出す。
目 次
【研究篇】
序 文
凡 例
第Ⅰ部 総 論
第1章 近世の瞽女
—— 障害・差別・芸能
第2章 瞽女唄の研究をめぐって
第Ⅱ部 日本各地の瞽女
第3章 北国の瞽女
第4章 九州の瞽女と瞽女唄
第5章 西日本の瞽女
第6章 東海地方・美濃・飛騨の瞽女
第7章 加賀藩の瞽女と瞽女唄
第8章 江戸東京の瞽女と瞽女唄
第9章 関八州の瞽女と瞽女唄
第10章 甲斐国の瞽女
第11章 信州の瞽女と瞽女唄
第12章 越後の瞽女
第Ⅲ部 越後瞽女唄の研究
第13章 越後瞽女の「口語り」再考
——「祭文松坂」の詞章の形成過程と伝承をめぐって
第14章 越後の瞽女唄
—— その音楽形式的要素を中心に
注
後 書
譜 例
瞽女関係文献目録・解題
索 引
【史料篇】
凡 例
Ⅰ 年表 —— 瞽女関係史料
Ⅱ 村入用帳・夫銭帳・宿帳などに見られる瞽女
Ⅲ 諸国瞽女由緒記・縁起・式目
Ⅳ 近世の川柳に見られる瞽女
Ⅴ 真楽寺(現静岡県沼津市)の過去帳に見られる瞽女
Ⅵ 幕府が座頭・瞽女に支給した配当金
受 賞
書 評
『会報 瞽女』(第12号、2008年9月、評者:市川信夫氏)