書籍の内容
地球は太陽からのエネルギーで生命圏を維持するが、一方生命圏は地球に能動的影響を与える。サブシステム間の相互作用・フィードバックの理解が、新しい地球像の構築には必須である。本書はこのシームレスなシステムの過去と現在を、観測・モデルの両面から把握する先駆的テキスト。
書籍の目次
序 章 地球学:太陽-地球-生命圏相互作用系の理解
序.1 地球学とは何か
序.2 太陽-地球-生命圏相互作用系とは何か
第1章 太陽-地球-生命圏相互作用系の動態把握
1.1 太陽-地球系とその変動
1.2 大気と水循環
1.3 地球生命圏―海洋
1.4 地球生命圏―陸域
第2章 古環境記録から見た太陽-地球-生命圏相互作用系
2.1 古環境復元のためのプロキシー
2.2 花粉分析
2.3 陸域古環境変動解析
第3章 太陽-地球-生命圏相互作用系のモデリング
3.1 大循環モデルとシンプルモデル
3.2 シンプルモデルによる気候変動メカニズムの解明
3.3 海が関わる気候変化
3.4 生命が気候を調整する
3.5 山岳上昇とアジアモンスーンの成立
3.6 氷河時代における気候変化
書籍の書評紹介
【『科学』書評】