書籍の内容
陸域最大の炭素貯蔵庫である土壌が、大気中の温室効果ガス濃度を制御する様子について、全地球規模で捉えると同時に、水田・畑など土地利用形態の変化による炭素循環の違いをあ実例に基づき記述。地球温暖化問題において土壌が果たす重要な役割を解説し、その管理の必要性を訴える。
書籍の目次
目次:
第I編 地球の温暖化と土壌
第1章 土壌における炭素ダイナミクスと地球環境
第2章 陸域生態系をめぐる炭素循環
第3章 森林生態系の炭素循環と土壌有機物
第II編 森林・草地・畑・水田における炭素の循環
第4章 日本の森林における土壌呼吸の季節変動と炭素収支
第5章 南関東の森林における土壌呼吸
第6章 草地における炭素循環とルート・マット形成
第7章 畑地における土壌呼吸と炭素収支―北海道道央のタマネギ畑における例
第8章 水田における有機物の分解と炭素循環
第9章 北海道旭川地域における炭素のストックとフロー
第III編 土壌における二酸化炭素の生成から発生まで
第10章 異なる土壌間での二酸化炭素発生能の比較
第11章 土壌中における二酸化炭素の化学
第IV編 土壌炭素管理による地球温暖化への挑戦
第12章 土壌管理戦略にむけて
書籍の書評紹介
【日本経済新聞「春秋」】