内 容
現代のローマ史研究の基礎を築いた碩学が若き才能を注ぎ込んだ歴史の一大傑作にして、ノーベル文学賞を受賞した情熱の書。雄大な構想と鋭く核心を衝く洞察により、人間の営みの全体 —— 政治から経済、社会、制度、宗教、文学、芸術まで —— を描きだし、不動の地位を占める。この巻では、ローマの成立から王政の崩壊をへてイタリアを統一するまでを描く。
目 次
凡 例
第Ⅰ編 ローマ王政の崩壊まで
第1章 序 論
第2章 最古期のイタリアへの来住
第3章 ラテン人の定住
第4章 ローマの始原
第5章 ローマの最初期の国制
第6章 非市民と改革された国制
第7章 ラティウムにおけるローマの覇権
第8章 ウンブリア・サッベリ人、サムニウム人の始原
第9章 エトルリア人
第10章 イタリアのヘレネス、エトルリア人とカルタゴ人の海上支配
第11章 法と裁判
第12章 宗 教
第13章 農業、工業、商取引
第14章 度量衡と文字
第15章 芸 術
第Ⅱ編 ローマ王政の解体からイタリアの統一まで
第1章 国制の変化、政務官の権限の制限
第2章 護民官制と十人委員
第3章 身分の和解と新貴族政
第4章 エトルリア人の力の失墜、ケルト人
第5章 ラテン人とカンパニア人がローマに屈服する
第6章 ローマに対するイタリキの抵抗
第7章 ローマに対抗するピュッロス王とイタリアの統一
第8章 法、宗教、軍事制度、国民経済、民族性
第9章 芸術と学問
邦訳についての覚え書
訳者解説
参考地図
関連年表
受 賞
書 評
『モムゼン ローマの歴史』
『モムゼン ローマの歴史Ⅱ —— 地中海世界の覇者へ』 モムゼン 著/長谷川博隆 訳
『モムゼン ローマの歴史Ⅲ —— 革新と復古』 モムゼン 著/長谷川博隆 訳
『モムゼン ローマの歴史Ⅳ —— カエサルの時代』 モムゼン 著/長谷川博隆 訳
『ローマ政治家伝』シリーズ
『ローマ政治家伝Ⅰ カエサル』 マティアス・ゲルツァー 著/長谷川博隆 訳
『ローマ政治家伝Ⅱ ポンペイウス』 マティアス・ゲルツァー 著/長谷川博隆 訳
『ローマ政治家伝Ⅲ キケロ』 マティアス・ゲルツァー 著/長谷川博隆 訳