内 容
モンゴル帝国を構成する政権の一つ、イル・ハン国に仕えた歴史家カーシャーニー。その手になるオルジェイトゥ治世の年代記は、『集史』以降の時代を扱い、大帝国の実像を伝えるとともに、ユーラシア各地の貴重な情報をも記録した第一級の史料である。詳細な解題・訳註を付した、ペルシア語史書初の日本語全訳。
目 次
口 絵
凡 例
地 図
史料解題
1 はじめに
2 カーシャーニーの生涯と著作
2–1 生 涯
2–2 著作活動
3 『オルジェイトゥ史』の史料的価値
3–1 構 成
3–2 情報源
3–3 ペルシア語文化と『オルジェイトゥ史』
3–4 モンゴル文化と『オルジェイトゥ史』
4 『オルジェイトゥ史』諸手稿本
4–1 イスタンブル本
4–2 パリ本
5 『オルジェイトゥ史』諸刊本
5–1 テヘラン刊本
5–2 ゲッティンゲン刊本
6 本訳註の意義
『オルジェイトゥ史』訳註
著者による序文
序
本 編
オルジェイトゥ即位記
704年の出来事
705年の出来事
706年の出来事
707年の出来事
708年の出来事
709年の出来事
710年の出来事
711年の出来事
712年の出来事
713年の出来事
714年の出来事
715年の出来事
716年の出来事
跋 文
頌 詩
資 料
付録1 註で参照した主要史料の一覧
付録2 『オルジェイトゥ史』で使用されている暦における月名と十二支の片仮名表記
付録3 『オルジェイトゥ史』に登場するテュルク・モンゴル語語彙
付録4 『オルジェイトゥ史』関係モンゴル王族略系図
参考文献
訳者あとがき
図版一覧
索 引
書 評
UTokyo BiblioPlaza(2024年1月31日公開、自著紹介)