2025年度書評一覧

『中国21』 [第63号、2026年1月] から(評者:砂山幸雄氏)

中国共産党の神経系
情報システムの起源・構造・機能

中国共産党の神経系

周俊著『中国共産党の神経系』が、『中国21』(第63号、2026年1月、愛知大学現代中国学会編)で紹介されました。秘密主義のベールを乗り越える ——。毛沢東ら共産党中枢は、全知の支配者でも無知な指導者でもなかった。社会の実態を掴むべく形作られた制度はどのように作動したのか。今日にも通底する、一党支配下の情報収集・利用のあり方を膨大な史料により解明、中国政治の理解を一新します。

周 俊 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・478頁
ISBN978-4-8158-1152-5 C3031
在庫有り


「日本経済新聞」 [2026年3月14日付、読書面「今を読み解く」(前嶋和弘氏)] から

帝国の隠し方
大アメリカ合衆国の歴史

帝国の隠し方

ダニエル・イマヴァール著『帝国の隠し方』(和田光弘監訳/森脇由美子・小澤卓也・内田綾子・高橋博子・上英明訳)が、「日本経済新聞」(2026年3月14日付)読書面の「今を読み解く」で紹介されました。アメリカ合衆国といえば、一体となった大陸本土の地図が思い浮かぶ。だが歴史上は、ハワイ、フィリピン、プエルトリコをはじめ多数の海外領土や内陸准州を保持してきた。アメリカは辺境との関係で、また辺境の地で何をしてきたのか。なぜそれは見えなかったのか ——。新たな帝国像とともにアメリカのリアルな姿を明るみに出す卓抜な通史。

ダニエル・イマヴァール 著/和田光弘 監訳
森脇由美子・小澤卓也・内田綾子・高橋博子・上 英明 訳
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・456頁
ISBN978-4-8158-1199-0 C3022
在庫有り


『週刊読書人』 [2026年3月13日号、第3629号] から(評者:岡村太郎氏)

ヒューム イングランド史Ⅰ・Ⅱ

ヒュームイングランド史

犬塚元・壽里竜・池田和央訳『ヒューム イングランド史Ⅰ・Ⅱ』が、『週刊読書人』(2026年3月13日号、第3629号、読書人発行)で紹介されました。啓蒙の歴史叙述の最高傑作として近年注目が集まっている『イングランド史』。そのうち最初に公刊されたステュアート史を、網羅的な資料調査と綿密な校訂にもとづき初めて全訳。内戦へと向かう分断の時代を語るなかで、認識論、因果論、情念論などの哲学的分析は歴史といかに出会うのか。

犬塚 元・壽里 竜・池田和央 訳
税込各9,350円/本体各8,500円
A5判・上製・上564頁+下496頁
ISBN 上:978-4-8158-1209-6 下:978-4-8158-1210-2
C3010
在庫有り


『大原社会問題研究所雑誌』 [第809号、2026年3月] から(評者:前川一郎氏)

善意の帝国
イギリスのフィランスロピーと南アフリカ

善意の帝国

大澤広晃著『善意の帝国』が、『大原社会問題研究所雑誌』(第809号、2026年3月、法政大学大原社会問題研究所発行)で紹介されました。国内の弱者をこえ、奴隷や先住民にも救いの手を伸ばそうとした帝国大の「善意」。救済・福祉・支配がかさなりあうその姿とは? 植民地における人道主義の活動とイデオロギーを克明に跡づけ、非白人への屈折したまなざしや人種隔離との両義的関係を析出。大西洋に広がる慈善のネットワークも視野に、チャリティの可能性と限界、そして現代への遺産に迫ります。

大澤広晃 著
税込7,480円/本体6,800円
A5判・上製・466頁
ISBN978-4-8158-1174-7 C3022
在庫有り


『史林』 [第108巻第6号、2025年11月] から(評者:嶋中博章氏)

猫を愛でる近代
啓蒙時代のペットとメディア

猫を愛でる近代

貝原伴寛著『猫を愛でる近代』が、『史林』(第108巻第6号、2025年11月、史学研究会発行)で紹介されました。かつては害獣対策はもちろん、薬用や祝祭の犠牲にも供されていた猫。なぜ、どのようにして「愛らしいペット」になったのか ——。啓蒙期フランスの科学・文学・美術を通して、「文明」の伴侶としての猫観の誕生に迫り、「ネコ好き」社会をもたらした、人々の感情の大転換を跡づけます。

貝原伴寛 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・498頁
ISBN978-4-8158-1172-3 C3022
在庫有り


「朝日新聞」 [2026年3月11日付、夕刊] から

ヒューム イングランド史Ⅰ・Ⅱ

ヒュームイングランド史

『ヒューム イングランド史Ⅰ・Ⅱ』(犬塚元・壽里竜・池田和央訳)の訳者の一人・犬塚先生のインタビューが、「朝日新聞」(2026年3月11日付、夕刊)に掲載されました。啓蒙の歴史叙述の最高傑作として近年注目が集まっている『イングランド史』。そのうち最初に公刊されたステュアート史を、網羅的な資料調査と綿密な校訂にもとづき初めて全訳。内戦へと向かう分断の時代を語るなかで、認識論、因果論、情念論などの哲学的分析は歴史といかに出会うのか。

犬塚 元・壽里 竜・池田和央 訳
税込各9,350円/本体各8,500円
A5判・上製・上564頁+下496頁
ISBN 上:978-4-8158-1209-6 下:978-4-8158-1210-2
C3010
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「朝日新聞」 [2026年3月7日付] から(評者:中澤達哉氏)

リトルトーキョーは語る
凝集・越境・包摂の日系アメリカ史

リトルトーキョーは語る

南川文里著『リトルトーキョーは語る』が、「朝日新聞」(2026年3月7日付)で紹介されました。二重国籍者や移民女性から黒人・コリア系まで、モデル・マイノリティの物語からこぼれ落ちる者たちは、日系コミュニティといかに交わり、何を残したのか。戦時強制収容のインパクトや出身国日本との関係にも新たな解釈を与え、国境・人種をこえた多層的な語りをもとに歴史像を刷新します。

南川文里 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・328頁
ISBN978-4-8158-1215-7 C3022
在庫有り


『西洋史学』 [第280号、2025年12月] から(評者:加納修氏)

フランク史(全3巻)

フランク史

佐藤彰一著『フランク史』(全3巻)が、『西洋史学』(第280号、2025年12月、日本西洋史学会発行)で紹介されました。ヨーロッパのもう一つの起源 ——。グローバルな視野でとらえた初めての本格的通史。

税込7,920円/本体7,200円
A5判・上製・400頁
ISBN978-4-8158-1030-6 C3022

税込7,920円/本体7,200円
A5判・上製・536頁
ISBN978-4-8158-1094-8 C3022

税込7,920円/本体7,200円
A5判・上製・474頁
ISBN978-4-8158-1127-3 C3022


『西洋史学』 [第280号、2025年12月] から(評者:関哲行氏)

ヴェニスのユダヤ人
ゲットーと地中海の500年

ヴェニスのユダヤ人

リッカルド・カリマーニ著『ヴェニスのユダヤ人』(藤内哲也監訳/大杉淳子訳)が、『西洋史学』(第280号、2025年12月、日本西洋史学会発行)で紹介されました。隔離か、共生か ——。差別と寛容の狭間で、豊かな文化を育んだヴェネツィアのユダヤ人たち。16世紀から現代にいたるヨーロッパ・地中海世界の激動の歴史のなかで、金融業や商業、さらには政治・宗教・思想など多様な領域で活躍した「シャイロックたち」と、水の都が織りなす500年の物語。

リッカルド・カリマーニ 著
藤内哲也 監訳/大杉淳子 訳
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・392頁
ISBN978-4-8158-1156-3 C3022
在庫有り


『西洋史学』 [第280号、2025年12月] から(評者:増永理考氏)

アレクサンドロス以後
長いヘレニズムとギリシア世界

アレクサンドロス以後

アンゲロス・ハニオティス著/藤井崇訳『アレクサンドロス以後』が、『西洋史学』(第280号、2025年12月、日本西洋史学会発行)で紹介されました。人・物・アイデアの活発な移動、メガシティや新宗教の出現、市民の政治参加とその浸蝕 ——。西地中海から中央アジアまでひろがった言語・制度・文化は、在地社会と交わりながらかつてない光景をもたらした。ローマ支配下でも継続したギリシア人の「グローバル」な拡散・統合を、500年のスパンで展望する画期的通史。

アンゲロス・ハニオティス 著
藤井 崇 訳
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・410頁
ISBN978-4-8158-1170-9 C3022
在庫有り


『月刊星ナビ』 [2026年4月号] から(評者:原智子氏)

時空の哲学と現代宇宙論

時空の哲学と現代宇宙論

藤田翔著『時空の哲学と現代宇宙論』が、『月刊星ナビ』(2026年4月号、アストロアーツ発行)で紹介されました。この宇宙はどのようにして生まれ、どのような形で存在しているのか? 数多の数式で表現される物理学的宇宙像を、哲学的枠組みによって言語化し、統一的に把握する。マクロ・ミクロの物理学理論の将来も見据え、時間と空間の本質に迫る、気鋭による力作。

藤田 翔 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・296頁
ISBN978-4-8158-1218-8 C3010
在庫有り


「UTokyo BiblioPlaza」 [2026年3月3日公開] から

帝国の隠し方
大アメリカ合衆国の歴史

帝国の隠し方

ダニエル・イマヴァール著『帝国の隠し方』の訳者のひとりである上英明先生による紹介記事が、「UTokyo BiblioPlaza」(2026年3月3日公開、東京大学)に掲載されました。アメリカ合衆国といえば、一体となった大陸本土の地図が思い浮かぶ。だが歴史上は、ハワイ、フィリピン、プエルトリコをはじめ多数の海外領土や内陸准州を保持してきた。アメリカは辺境との関係で、また辺境の地で何をしてきたのか。なぜそれは見えなかったのか ——。新たな帝国像とともにアメリカのリアルな姿を明るみに出す卓抜な通史。

ダニエル・イマヴァール 著/和田光弘 監訳
森脇由美子・小澤卓也・内田綾子・高橋博子・上 英明 訳
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・456頁
ISBN978-4-8158-1199-0 C3022
在庫有り


「毎日新聞」 [2026年2月28日付] から

「生保レディ」の現代史
保険大国の形成とジェンダー

「生保レディ」の現代史

金井郁・申琪榮著『「生保レディ」の現代史』が、「毎日新聞」(2026年2月28日付)で紹介されました。なぜ女性が担ってきたのか —— 9割に迫る驚異的な加入率を実現し、高度成長の基盤となった日本の生命保険産業。その発展を最前線で支えた女性営業職に着目し、大量採用・大量離職から成果給までその実像を初めて解明。外資系男性営業職もとらえたジェンダー分析により、「非効率」として見過ごされてきた労働のあり方をつぶさに捉え、保険大国への歩みに新たな光を当てます。

金井 郁・申 琪榮 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・352頁
ISBN978-4-8158-1214-0 C3033
在庫有り


「毎日新聞」 [2026年2月21日付] から(評者:本村凌二氏)

ヒューム イングランド史Ⅰ・Ⅱ

ヒュームイングランド史

犬塚元・壽里竜・池田和央訳『ヒューム イングランド史Ⅰ・Ⅱ』が、「毎日新聞」(2026年2月21日付)で紹介されました。啓蒙の歴史叙述の最高傑作 ——。ヒューム思想の結晶として近年注目が集まっている『イングランド史』。そのうち最初に公刊されたステュアート史を、網羅的な資料調査と綿密な校訂にもとづき初めて全訳。内戦へと向かう分断の時代を語るなかで、認識論、因果論、情念論などの哲学的分析は歴史といかに出会うのか。

犬塚 元・壽里 竜・池田和央 訳
税込各9,350円/本体各8,500円
A5判・上製・上564頁+下496頁
ISBN 上:978-4-8158-1209-6 下:978-4-8158-1210-2
C3010
在庫有り


『みすず 読書アンケート 2025』 [2026年2月] から

『みすず 読書アンケート 2025』(2026年2月、みすず書房発行)で、以下の図書が紹介されました。

【堀川惠子氏による紹介】

國分典子著
『憲法からみた韓国 ——「民主共和国」とは何か』

【古川隆久氏による紹介】

吉井文美著
『日本の中国占領地支配 —— イギリス権益との攻防と在来秩序』

【油井大三郎氏による紹介】

ロバート・A・ジェイコブズ著
竹本真希子・川口悠子・梅原季哉・佐藤温子訳
『グローバル・ヒバクシャ』

ダニエル・イマヴァール著/和田光弘 監訳
森脇由美子・小澤卓也・内田綾子・高橋博子・上英明訳
『帝国の隠し方 —— 大アメリカ合衆国の歴史』

【朽木祥氏による紹介】

ラン・ツヴァイゲンバーグ著
若尾祐司・西井麻里奈・髙橋優子・竹本真希子訳
『ヒロシマ —— グローバルな記憶文化の形成』

【諫早庸一氏による紹介】

大塚修・赤坂恒明・髙木小苗・水上遼・渡部良子訳註
『カーシャーニー オルジェイトゥ史 —— イランのモンゴル政権イル・ハン国の宮廷年代記』

【エイミー・スタンリー氏による紹介】

谷徹也著
『豊臣政権の統治構造』

【吉良貴之氏による紹介】

山口晃人著
『エレクトクラシー・エピストクラシー・ロトクラシー —— 代表制デモクラシーを再考する』

【倉田徹氏による紹介】

周俊著
『中国共産党の神経系 —— 情報システムの起源・構造・機能』

【髙山裕二氏による紹介】

犬塚元・壽里竜・池田和央訳
『ヒューム イングランド史 Ⅰ・Ⅱ』

【石原千秋氏、川端康雄氏による紹介】

上原早苗著
『大衆検閲の時代 —— ヴィクトリア朝の道徳主義とハーディ』

【長谷正人氏による紹介】

北村洋著
『淀川長治 ——「映画の伝道師」と日本のモダン』

【板橋拓己氏による紹介】

髙坂博史著
『新冷戦をこえて —— ヨーロッパデタントから冷戦の終焉へ』

【大貫俊夫氏による紹介】

池上俊一・河原温編
『聖人崇敬の歴史』


『経済史研究』 [第29号、2026年1月] から(評者:髙橋亘氏)

中央銀行はお金を創造できるか
信用システムの貨幣史

中央銀行はお金を創造できるか

金井雄一著『中央銀行はお金を創造できるか』が、『経済史研究』(第29号、2026年1月、大阪経済大学日本経済史研究所発行)で紹介されました。社会に深く浸透している経済学の「常識」が、いかに貨幣の実態を捉えそこね、不合理な判断や施策を生み出してきたか、イギリス金融史の精緻な分析をもとに鋭く実証。近代的貨幣の生成プロセスを「信用」の次元から描き直すことで、MMTにもつながる素朴な認識を覆し、政策の指針を示します。

金井雄一 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・234頁
ISBN978-4-8158-1125-9 C3033
在庫有り


「朝日新聞」 [2026年2月14日付、読書面「ひもとく」] から(評者:齋藤純一氏)

エレクトクラシー・エピストクラシー・ロトクラシー
代表制デモクラシーを再考する

エレクトクラシー・エピストクラシー・ロトクラシー

山口晃人著『エレクトクラシー・エピストクラシー・ロトクラシー』が、「朝日新聞」(2026年2月14日付)の読書面「ひもとく 民意と統治」で紹介されました。「代表制の危機」を乗り越えるために ——。私たちが自明視してきた選挙による議員の選出は、いまや様々な批判にさらされている。では、より望ましい政体として何がありうるのか。有力視される抽選代表政や知者代表政と比較し、理想化されたモデルを超えて包括的に検討。混合システムとしての新たな構想を提示する。

山口晃人 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・358頁
ISBN978-4-8158-1217-1 C3031
在庫有り


『週刊読書人』 [2026年2月13日号、第3625号、著者インタビュー] から

時空の哲学と現代宇宙論

時空の哲学と現代宇宙論

藤田翔著『時空の哲学と現代宇宙論』の著者インタビューが、『週刊読書人』(2026年2月13日号、第3625号、読書人発行)に掲載されました。この宇宙はどのようにして生まれ、どのような形で存在しているのか? 数多の数式で表現される物理学的宇宙像を、哲学的枠組みによって言語化し、統一的に把握する。マクロ・ミクロの物理学理論の将来も見据え、時間と空間の本質に迫る、気鋭による力作。

藤田 翔 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・296頁
ISBN978-4-8158-1218-8 C3010
在庫有り


『都市問題』 [第117巻第2号、2026年2月号] から

リトルトーキョーは語る
凝集・越境・包摂の日系アメリカ史

リトルトーキョーは語る

南川文里著『リトルトーキョーは語る』が、『都市問題』(第117巻第2号、2026年2月号、後藤・安田記念東京都市研究所発行)で紹介されました。二重国籍者や移民女性から黒人・コリア系まで、モデル・マイノリティの物語からこぼれ落ちる者たちは、日系コミュニティといかに交わり、何を残したのか。戦時強制収容のインパクトや出身国日本との関係にも新たな解釈を与え、国境・人種をこえた多層的な語りをもとに歴史像を刷新します。

南川文里 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・328頁
ISBN978-4-8158-1215-7 C3022
在庫有り


『外交』 [第95号、2026年1・2月] から

「中国」をめぐる国交樹立外交
グローバル展開と国際社会の対応

「中国」をめぐる国交樹立外交

三宅康之著『「中国」をめぐる国交樹立外交』が、『外交』(第95号、2026年1・2月、外務省発行)で紹介されました。現代外交の一大焦点に挑む ——。今日における「中国」の国際的地位は、一日にして形成されたものではない。なぜ、どのように交渉を行い、各国政府はいかに対応したのか。共産圏・欧米・日本からアジア・アフリカ・ラテンアメリカ・太平洋の中小諸国まで、冷戦の枠組みを超えた駆け引きの実態と、知られざる国家間ネットワークの力学を浮き彫りにする、未踏の成果。

三宅康之 著
税込9,900円/本体9,000円
A5判・上製・648頁
ISBN978-4-8158-1205-8 C3031
在庫有り


『外交』 [第95号、2026年1・2月] から

塩政・関税・国家
近代中国の徴税と社会

塩政・関税・国家

岡本隆司著『塩政・関税・国家』が、『外交』(第95号、2026年1・2月、外務省発行)で紹介されました。取引=徴税が映しだす中国固有の秩序とは —— 唐代から千年以上続いた塩取引の統制と流通課税、すなわち「塩政」。清末以降の関税・海関制度とのパラレルな展開を手がかりに、「専売」「独占」といった既存の枠組みでは捉えきれないその実像を解明し、今につながる中国経済・社会の深層構造を浮き彫りにします。

岡本隆司 著
税込7,920円/本体7,200円
A5判・上製・456頁
ISBN978-4-8158-1207-2 C3022
在庫有り


Technology and Culture [Volume 67, Number 1, January 2026] から(評者:今泉飛鳥氏)

在来的発展と大都市
20世紀日本における中小経営の展開

在来的発展と大都市

谷本雅之著『在来的発展と大都市』が、Technology and Culture(Volume 67, Number 1, January 2026, Johns Hopkins University Press)で紹介されました。最も「近代的」な大都市において、なぜ伝統的な農業経営とも通底する、中小自営業の拡大がみられたのか? 東京に広がる玩具生産・流通のダイナミズムを読み解き、大工場と雇用労働のセットに収斂しない発展の論理を解明、近世から戦後に連なる日本経済の構造的特質に光をあてます。

谷本雅之 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・424頁
ISBN978-4-8158-1149-5 C3033
在庫有り


「朝日新聞」 [2026年1月31日付] から(評者:中澤達哉氏)

塩政・関税・国家
近代中国の徴税と社会

塩政・関税・国家

岡本隆司著『塩政・関税・国家』が、「朝日新聞」(2026年1月31日付)で紹介されました。取引=徴税が映しだす中国固有の秩序とは —— 唐代から千年以上続いた塩取引の統制と流通課税、すなわち「塩政」。清末以降の関税・海関制度とのパラレルな展開を手がかりに、「専売」「独占」といった既存の枠組みでは捉えきれないその実像を解明し、今につながる中国経済・社会の深層構造を浮き彫りにします。

岡本隆司 著
税込7,920円/本体7,200円
A5判・上製・456頁
ISBN978-4-8158-1207-2 C3022
在庫有り


「UTokyo BiblioPlaza」 [2026年1月30日公開、自著紹介] から

天津の近代
清末都市における政治文化と社会統合

天津の近代

吉澤誠一郎著『天津の近代』の自著紹介が、「UTokyo BiblioPlaza」(2026年1月30日公開、東京大学)に掲載されました。従来「中国」史というナショナルな枠組みで考えられてきた歴史を、天津という一都市の視点から捉え返した力作。地域防衛の実践から行政機構の革新、愛国主義の発揚にいたるまで、統治を支える価値観の変化と社会統合のあり方に注目し、地域的要因と国際的契機の相互作用が織りなす「近代」の実像を描き出します。

吉澤誠一郎 著
税込7,150円/本体6,500円
A5判・上製・440頁
ISBN978-4-8158-0423-7 C3022
在庫有り


『現代中国研究』 [第55号、2026年1月] から(評者:谷川真一氏)

中国共産党の神経系
情報システムの起源・構造・機能

中国共産党の神経系

周俊著『中国共産党の神経系』が、『現代中国研究』(第55号、2026年1月、中国現代史研究会発行)で紹介されました。秘密主義のベールを乗り越える ——。毛沢東ら共産党中枢は、全知の支配者でも無知な指導者でもなかった。社会の実態を掴むべく形作られた制度はどのように作動したのか。今日にも通底する、一党支配下の情報収集・利用のあり方を膨大な史料により解明、中国政治の理解を一新する。

周 俊 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・478頁
ISBN978-4-8158-1152-5 C3031
在庫有り


「読売新聞」 [2026年1月25日付] から(評者:ドミニク・チェン氏)

人新世 再入門
その本質を多面的にとらえる

人新世 再入門

J・A・トーマス/M・ウィリアムズ/J・ザラシェヴィクシュ著『人新世 再入門』(加三千宣訳)が、「読売新聞」(2026年1月25日付)で紹介されました。人類の手により地球システムが変容を遂げた危機の時代に、どう向き合うべきか。最も信頼できる著者らが、あらためて地質学的背景から社会的意味まで、系統的かつ包括的にわかりやすく語ります。人新世を長大な地球史の流れの中に明快に位置づけた、「文系」「理系」を横断する待望の入門書。

J・A・トーマス/M・ウィリアムズ/J・ザラシェヴィクシュ 著
加 三千宣 訳
税込3,850円/本体3,500円
A5判・並製・288頁
ISBN978-4-8158-1216-4 C3040
在庫有り


『週刊エコノミスト』 [2026年1月27日号、特集「本で知る 女性と経済学」] から

「生保レディ」の現代史
保険大国の形成とジェンダー

「生保レディ」の現代史

金井郁・申琪榮著『「生保レディ」の現代史』が、『週刊エコノミスト』(2026年1月27日号、毎日新聞出版発行)の特集「本で知る 女性と経済学」で紹介されました。なぜ女性が担ってきたのか —— 9割に迫る驚異的な加入率を実現し、高度成長の基盤となった日本の生命保険産業。その発展を最前線で支えた女性営業職に着目し、大量採用・大量離職から成果給までその実像を初めて解明。外資系男性営業職もとらえたジェンダー分析により、「非効率」として見過ごされてきた労働のあり方をつぶさに捉え、保険大国への歩みに新たな光を当てる。

金井 郁・申 琪榮 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・352頁
ISBN978-4-8158-1214-0 C3033
在庫有り


『日本史研究』 [第760号、2025年12月] から(評者:北野剛氏)

日本の中国占領地支配
イギリス権益との攻防と在来秩序

日本の中国占領地支配

吉井文美著『日本の中国占領地支配』が、『日本史研究』(第760号、2025年12月、日本史研究会発行)で紹介されました。満洲事変以降、固有の矛盾と制約をはらんだ日本の中国支配において、外国資本や海関制度の掌握にむけた試みは前例のない展開をみせた。既存の法秩序や欧米の利権を残存させたまま進んだ特殊な支配の内実を、見過ごされてきた在華外国人の反応の諸相とともに、日・英・中の視点をクロスさせ立体的に描き出す。

吉井文美 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・330頁
ISBN978-4-8158-1169-3 C3021
在庫有り


『日本植民地研究』 [第37号、2025年11月] から(評者:木越義則氏)

日本の中国占領地支配
イギリス権益との攻防と在来秩序

日本の中国占領地支配

吉井文美著『日本の中国占領地支配』が、『日本植民地研究』(第37号、2025年11月、日本植民地研究会発行)で紹介されました。満洲事変以降、固有の矛盾と制約をはらんだ日本の中国支配において、外国資本や海関制度の掌握にむけた試みは前例のない展開をみせた。既存の法秩序や欧米の利権を残存させたまま進んだ特殊な支配の内実を、見過ごされてきた在華外国人の反応の諸相とともに、日・英・中の視点をクロスさせ立体的に描き出す。

吉井文美 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・330頁
ISBN978-4-8158-1169-3 C3021
在庫有り


『週刊読書人』 [2025年12月19日号、第3619号] から

『週刊読書人』(2025年12月19日号、第3619号、読書人発行)の「2025年回顧総特集」で、以下の図書が紹介されました。

【吉田徹氏による紹介】

山口晃人著
『エレクトクラシー・エピストクラシー・ロトクラシー —— 代表制デモクラシーを再考する』

【江藤双恵氏による紹介】

金井郁・申琪榮著
『「生保レディ」の現代史 —— 保険大国の形成とジェンダー』

【鈴木楠緒子氏による紹介】

橋本伸也著
『記憶の戦争 ——「ホロコースト」の呪縛と現代的危機』

伊東剛史著
『近代イギリスの動物史 —— 歴史学のアニマル・ターン』

【関智英氏による紹介】

岡本隆司著
『塩政・関税・国家 —— 近代中国の徴税と社会』

【櫻井彦氏による紹介】

谷徹也著
『豊臣政権の統治構造』

【阿部安成氏による紹介】

ジェームズ・R・ブランドン著/小田中章浩・岩井眞實訳
『歌舞伎の戦争 —— 十五年戦争とその影』


『東南アジア —— 歴史と文化』 [第54号、2025年6月] から(評者:久志本裕子氏)

インドネシア政治とイスラーム主義
ひとつの現代史

インドネシア政治とイスラーム主義

茅根由佳著『インドネシア政治とイスラーム主義』が、『東南アジア —— 歴史と文化』(第54号、2025年6月、東南アジア学会発行)で紹介されました。多様な宗教を包摂する「民主化の成功国」で、「不寛容」の烙印を押されたイスラーム主義者の系譜がなぜ人々を糾合できたのか。デモクラシーと排他性の間で揺れてきた彼らの活動を軸に、インドネシアにおける政治と宗教のダイナミズムを、独立期からSNSの時代まで総体的に捉え直した、俊英の力作。

茅根由佳 著
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・282頁
ISBN978-4-8158-1134-1 C3031
在庫有り


「朝日新聞」 [2026年1月17日付] から(評者:酒井正氏)

「生保レディ」の現代史
保険大国の形成とジェンダー

「生保レディ」の現代史

金井郁・申琪榮著『「生保レディ」の現代史』が、「朝日新聞」(2026年1月17日付)で紹介されました。なぜ女性が担ってきたのか —— 9割に迫る驚異的な加入率を実現し、高度成長の基盤となった日本の生命保険産業。その発展を最前線で支えた女性営業職に着目し、大量採用・大量離職から成果給までその実像を初めて解明。外資系男性営業職もとらえたジェンダー分析により、「非効率」として見過ごされてきた労働のあり方をつぶさに捉え、保険大国への歩みに新たな光を当てる。

金井 郁・申 琪榮 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・352頁
ISBN978-4-8158-1214-0 C3033
在庫有り


「毎日新聞」 [2026年1月17日付] から(評者:藻谷浩介氏)

エレクトクラシー・エピストクラシー・ロトクラシー
代表制デモクラシーを再考する

エレクトクラシー・エピストクラシー・ロトクラシー

山口晃人著『エレクトクラシー・エピストクラシー・ロトクラシー』が、「毎日新聞」(2026年1月17日付)で紹介されました。「代表制の危機」を乗り越えるために ——。私たちが自明視してきた選挙による議員の選出は、いまや様々な批判にさらされている。では、より望ましい政体として何がありうるのか。有力視される抽選代表政や知者代表政と比較し、理想化されたモデルを超えて包括的に検討。混合システムとしての新たな構想を提示する。

山口晃人 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・358頁
ISBN978-4-8158-1217-1 C3031
在庫有り


『国際安全保障』 [第53巻第3号、2025年12月] から(評者:上杉勇司氏)

PKOの思想
その実践を紡ぎだすもの

PKOの思想

山下光著『PKOの思想』が、『国際安全保障』(第53巻第3号、2025年12月、国際安全保障学会発行)で紹介されました。なぜPKOに協力するのか。紛争後の国家・社会はいかなる形をとるべきか。そもそも平和とは何か。現場の実践に深くビルトインされた概念を根本から問い直し、多岐にわたる活動を貫き支えるPKOの本質を鋭く析出。内在する緊張や矛盾をも正面から見つめ、理想論をこえてその行方を展望します。

山下 光 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・248頁
ISBN978-4-8158-1179-2 C3031
在庫有り


『アジア研究』 [J-STAGE早期公開 2025年10月1日] から(評者:山根健至氏)

インドネシア政治とイスラーム主義
ひとつの現代史

インドネシア政治とイスラーム主義

茅根由佳著『インドネシア政治とイスラーム主義』が、『アジア研究』(J-STAGE早期公開 2025年10月1日、アジア政経学会発行)で紹介されました。多様な宗教を包摂する「民主化の成功国」で、「不寛容」の烙印を押されたイスラーム主義者の系譜がなぜ人々を糾合できたのか。デモクラシーと排他性の間で揺れてきた彼らの活動を軸に、インドネシアにおける政治と宗教のダイナミズムを、独立期からSNSの時代まで総体的に捉え直した、俊英の力作。

茅根由佳 著
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・282頁
ISBN978-4-8158-1134-1 C3031
在庫有り


『アジア研究』 [71巻1-2号、2025年6月] から(評者:柿崎一郎氏)

日本帝国圏鉄道史
技術導入から東アジアへ

日本帝国圏鉄道史

沢井実著『日本帝国圏鉄道史』が、『アジア研究』(71巻1-2号、2025年6月、アジア政経学会発行)で紹介されました。帝国日本の「骨格」はいかに形成されたのか。欧米から吸収した最先端の鉄道技術が朝鮮・満洲といった外地において固有の仕方で実践され、戦後へとつながる一大鉄道ネットワークの構築に至る歩みを、技術者など人的資源の移転を軸に隅々まで捉え、比類なきスケールで鉄道史を描き直します。

沢井 実 著
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・340頁
ISBN978-4-8158-1135-8 C3021
在庫有り


『AERA』 [2026年1月19日号] から(評者:武田砂鉄氏)

旧きものの衝撃
1900年以降のテクノロジーとグローバル・ヒストリー

旧きものの衝撃

デイヴィッド・エジャトン著/中澤聡訳『旧きものの衝撃』が、『AERA』(2026年1月19日号、朝日新聞出版発行)の「武田砂鉄 今週のわだかまり」で紹介されました。イノベーション中心主義をこえて ——。日々の暮らしや巨大産業、さらには軍事も、「新型」だけでは成り立たない。むしろ我々は、慣れ親しんだ品々や技術を、修理・改良して使い続けている。この事実から見えてくる、驚くほど豊かな世界とは。日本を含む先進国から最貧困地域まで、新旧入り混じるテクノロジーの進化をたどり、歴史像を鮮やかに刷新する。

デイヴィッド・エジャトン 著
中澤 聡 訳
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・304頁
ISBN978-4-8158-1198-3 C3022
在庫有り


『経営史学』 [第60巻第3号、2025年12月] から(評者:沢井実氏)

「後進国」日本の研究開発
電気通信工学・技師・ナショナリズム

「後進国」日本の研究開発

河西棟馬著『「後進国」日本の研究開発』が、『経営史学』(第60巻第3号、2025年12月、経営史学会発行)で紹介されました。「後進国」は、発明された技術の利用者にとどまるのか。鳥潟右一や八木秀次、松前重義など、移植や模倣を脱した戦前の技術者たちの系譜を、彼らを突き動かした要因や跳躍を可能にした条件ともども明らかにします。挫折した構想や時代的制約も見据え、技術史的達成を冷静に分析した気鋭の力作。

河西棟馬 著
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・386頁
ISBN978-4-8158-1168-6 C3021
在庫有り


『近現代東北アジア地域史研究会ニューズレター』 [第37号、2025年12月] から(評者:飯塚靖氏)

「満洲国」以後
中国工業化の源流を考える

「満洲国」以後

松本俊郎編『「満洲国」以後』が、『近現代東北アジア地域史研究会ニューズレター』(第37号、2025年12月、近現代東北アジア地域史研究会発行)で紹介されました。戦後の混乱と破壊を乗りこえ、社会主義化の最前線かつ最大の生産拠点へと成長した中国東北。鞍山や瀋陽といった巨大都市の内外で、帝国支配の「遺産」が時代をこえて幾重にも再編されるプロセスを初めて実証。改革開放後の変容も視野に、歴史を貫く流れを比類なき密度で描きます。

松本俊郎 編
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・358頁
ISBN978-4-8158-1114-3 C3033
在庫有り


『宗教研究』 [99巻3号、2025年12月] から(評者:鈴木正崇氏)

神仏融合史の研究

神仏融合史の研究

吉田一彦著『神仏融合史の研究』が、『宗教研究』(99巻3号、2025年12月、日本宗教学会発行)で紹介されました。アジア各地に見られる神仏の〈融合〉は、日本ではどのように導入・発展・定着し、その過程でいかなる独自性を獲得したのか。神宮寺建立とそれを支えた思想から、山岳信仰や鬼神観念、本地垂迹説の成立まで、仏法と神信仰の重層的な融合過程をつぶさに検討。日本宗教を世界史的視座から再考します。

吉田一彦 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・448頁
ISBN978-4-8158-1173-0 C3021
在庫有り


『中国研究月報』 [2025年12月号、第79巻第12号] から(評者:金野純氏)

中国共産党の神経系
情報システムの起源・構造・機能

中国共産党の神経系

周俊著『中国共産党の神経系』が、『中国研究月報』(2025年12月号、第79巻第12号、中国研究所発行)で紹介されました。秘密主義のベールを乗り越える ——。毛沢東ら共産党中枢は、全知の支配者でも無知な指導者でもなかった。社会の実態を掴むべく形作られた制度はどのように作動したのか。今日にも通底する、一党支配下の情報収集・利用のあり方を膨大な史料により解明、中国政治の理解を一新する。

周 俊 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・478頁
ISBN978-4-8158-1152-5 C3031
在庫有り


「東京新聞・中日新聞」 [2025年12月28日付、読書欄特集「2025年 私の推し本!」] から(評者:鷲田めるろ氏)

「東洋」の変貌
近代日本の美術史像とペルシア

「東洋」の変貌

ザヘラ・モハッラミプール著『「東洋」の変貌』が、「東京新聞・中日新聞」(2025年12月28日付)読書欄の特集「2025年 私の推し本!」で紹介されました。〈東洋芸術〉とは何か ——。近代日本において歴史像が刷新されるなかで、「東洋」は拡大・変容していった。ペルシア芸術を焦点として、伊東忠太・黒板勝美ら学術界、美術商や展覧会、メディア・思想などのグローバルな動向を結びつけ、今日の美術史が確立されていく過程を丹念に掘り起こした挑戦作。

ザヘラ・モハッラミプール 著
税込7,480円/本体6,800円
A5判・上製・430頁
ISBN978-4-8158-1182-2 C3071
在庫有り


「朝日新聞」 [2025年12月27日付、読書欄特集「今年の3点」] から(評者:隠岐さや香氏)

旧きものの衝撃
1900年以降のテクノロジーとグローバル・ヒストリー

旧きものの衝撃

デイヴィッド・エジャトン著/中澤聡訳『旧きものの衝撃』が、「朝日新聞」(2025年12月27日付)読書欄の特集「今年の3点」で紹介されました。イノベーション中心主義をこえて ——。日々の暮らしや巨大産業、さらには軍事も、「新型」だけでは成り立たない。むしろ我々は、慣れ親しんだ品々や技術を、修理・改良して使い続けている。この事実から見えてくる、驚くほど豊かな世界とは。日本を含む先進国から最貧困地域まで、新旧入り混じるテクノロジーの進化をたどり、歴史像を鮮やかに刷新する。

デイヴィッド・エジャトン 著
中澤 聡 訳
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・304頁
ISBN978-4-8158-1198-3 C3022
在庫有り


「朝日新聞」 [2025年12月27日付、読書欄特集「今年の3点」] から(評者:保阪正康氏)

リトルトーキョーは語る
凝集・越境・包摂の日系アメリカ史

リトルトーキョーは語る

南川文里著『リトルトーキョーは語る』が、「朝日新聞」(2025年12月27日付)読書欄の特集「今年の3点」で紹介されました。二重国籍者や移民女性から黒人・コリア系まで、モデル・マイノリティの物語からこぼれ落ちる者たちは、日系コミュニティといかに交わり、何を残したのか。戦時強制収容のインパクトや出身国日本との関係にも新たな解釈を与え、国境・人種をこえた多層的な語りをもとに歴史像を刷新します。

南川文里 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・328頁
ISBN978-4-8158-1215-7 C3022
在庫有り


「朝日新聞」 [2025年12月26日 オンライン公開/紙版 2025年12月27日付、インタビュー記事] から

記憶の戦争
「ホロコースト」の呪縛と現代的危機

記憶の戦争

『記憶の戦争』の著者・橋本伸也先生のインタビュー記事が、「朝日新聞」(2025年12月26日 オンライン公開//紙版 2025年12月27日付)の連載「深世界」第1回「イスラエルなぜ批判されにくい? 『記憶の戦争』が動かす国際政治」として掲載されました。本書『記憶の戦争』の内容と関連したインタビューとなっています。[本書の内容]「戦争を生みだす磁場」を捉える ——。ウクライナ、パレスチナ …… 相次いで現前化した激烈な武力紛争をつなぐものは何か。「記憶の政治」の過熱と、それをもたらす国際的構図を見据え、我々の認識を拘束するものを剔抉。現代の「ジェノサイド」をめぐる歴史と政治を鋭く論じた洞察の書。

橋本伸也 著
税込3,960円/本体3,600円
四六判・上製・248頁
ISBN978-4-8158-1189-1 C3022
在庫有り


『歴史学研究』 [2026年1月号、第1070号] から(評者:飯山知保氏)

ユーラシア東方の多極共存時代
大モンゴル以前

ユーラシア東方の多極共存時代

古松崇志著『ユーラシア東方の多極共存時代』が、『歴史学研究』(2026年1月号、第1070号、歴史学研究会発行)で紹介されました。遊牧王朝と中国王朝、なぜ数百年間も併存できたのか ——。モンゴル帝国による統合以前のユーラシア東方では、複数の国家が並び立っていた。契丹(遼)と北宋の盟約による「澶淵体制」、さらには金(女真)の時代の国際関係に焦点を当て、考古資料も活用しつつ、外交・儀礼・信仰から歴史編纂まで東洋史・中国史像を刷新する。

古松崇志 著
税込14,300円/本体13,000円
A5判・上製・836頁
ISBN978-4-8158-1150-1 C3022
在庫有り


『週刊読書人』 [2026年1月2日号、第3620号] から(評者:大澤武彦氏)

毛沢東時代の統治と民兵

毛沢東時代の統治と民兵

高暁彦著『毛沢東時代の統治と民兵』が、『週刊読書人』(2026年1月2日号、第3620号、読書人発行)で紹介されました。人々を動かしたものは何だったのか ——。社会主義建設や大躍進運動、そして文化大革命の背後で、軍とは異なる武装団体が組織され、統治に利用されていた。伝統社会の暴力が新たな制度に取り込まれる過程と帰結を、その苛烈な活動とともに初めて本格的に検証し、毛沢東政権の実行力を根底から問い直す、気鋭の力作。

高 暁彦 著
税込7,480円/本体6,800円
A5判・上製・440頁
ISBN978-4-8158-1213-3 C3031
在庫有り


「中国学.com」 [2025年12月25日公開、著者インタビュー] から

毛沢東時代の統治と民兵

毛沢東時代の統治と民兵

高暁彦著『毛沢東時代の統治と民兵』の著者インタビューが、「中国学.com」(2025年12月25日公開、中国学イニシアティブ運営サイト)に掲載されました。人々を動かしたものは何だったのか ——。社会主義建設や大躍進運動、そして文化大革命の背後で、軍とは異なる武装団体が組織され、統治に利用されていた。伝統社会の暴力が新たな制度に取り込まれる過程と帰結を、その苛烈な活動とともに初めて本格的に検証し、毛沢東政権の実行力を根底から問い直す、気鋭の力作。

高 暁彦 著
税込7,480円/本体6,800円
A5判・上製・440頁
ISBN978-4-8158-1213-3 C3031
在庫有り


「Forbes JAPAN」 [2025年12月25日公開] から

知識経済の形成
産業革命から情報化社会まで

知識経済の形成

『知識経済の形成』の著者ジョエル・モキイア氏のインタビューが、「Forbes JAPAN」(2025年12月25日公開、Forbes)に掲載されました。ノーベル経済学賞受賞に関連したインタビューで、受賞理由となった成果がまとめられている本書についても触れられています。

ジョエル・モキイア 著
長尾伸一 監訳/伊藤庄一 訳
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・410頁
ISBN978-4-8158-0957-7 C3033
僅少


『社会経済史学』 [第91巻第2号、2025年8月] から(評者:蔡龍保氏)

日本帝国圏鉄道史
技術導入から東アジアへ

日本帝国圏鉄道史

沢井実著『日本帝国圏鉄道史』が、『社会経済史学』(第91巻第2号、2025年8月、社会経済史学会発行)で紹介されました。帝国日本の「骨格」はいかに形成されたのか。欧米から吸収した最先端の鉄道技術が朝鮮・満洲といった外地において固有の仕方で実践され、戦後へとつながる一大鉄道ネットワークの構築に至る歩みを、技術者など人的資源の移転を軸に隅々まで捉え、比類なきスケールで鉄道史を描き直します。

沢井 実 著
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・340頁
ISBN978-4-8158-1135-8 C3021
在庫有り


「産経新聞」 [2025年12月21日付、特集「令和7年 私の3冊」] から(評者:会田弘継氏)

帝国の隠し方
大アメリカ合衆国の歴史

帝国の隠し方

ダニエル・イマヴァール著『帝国の隠し方』(和田光弘監訳/森脇由美子・小澤卓也・内田綾子・高橋博子・上英明訳)が、「産経新聞」(2025年12月21日)書評欄の特集「令和7年 私の3冊」で紹介されました。アメリカ合衆国といえば、一体となった大陸本土の地図が思い浮かぶ。だが歴史上は、ハワイ、フィリピン、プエルトリコをはじめ多数の海外領土や内陸准州を保持してきた。アメリカは辺境との関係で、また辺境の地で何をしてきたのか。なぜそれは見えなかったのか ——。新たな帝国像とともにアメリカのリアルな姿を明るみに出す卓抜な通史。

ダニエル・イマヴァール 著
和田光弘 監訳
森脇由美子・小澤卓也・内田綾子・高橋博子・上 英明 訳
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・456頁
ISBN978-4-8158-1199-0 C3022
在庫有り


「毎日新聞」 [2025年12月20日付、特集「2025年『この3冊』下」] から(評者:岩間陽子氏)

帝国の隠し方
大アメリカ合衆国の歴史

帝国の隠し方

ダニエル・イマヴァール著『帝国の隠し方』(和田光弘監訳/森脇由美子・小澤卓也・内田綾子・高橋博子・上英明訳)が、「毎日新聞」(2025年12月20日)書評欄の特集「2025年『この3冊』下」で紹介されました。アメリカ合衆国といえば、一体となった大陸本土の地図が思い浮かぶ。だが歴史上は、ハワイ、フィリピン、プエルトリコをはじめ多数の海外領土や内陸准州を保持してきた。アメリカは辺境との関係で、また辺境の地で何をしてきたのか。なぜそれは見えなかったのか ——。新たな帝国像とともにアメリカのリアルな姿を明るみに出す卓抜な通史。

ダニエル・イマヴァール 著
和田光弘 監訳
森脇由美子・小澤卓也・内田綾子・高橋博子・上 英明 訳
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・456頁
ISBN978-4-8158-1199-0 C3022
在庫有り


「毎日新聞」 [2025年12月20日付、特集「2025年『この3冊』下」] から(評者:鹿島茂氏)

フランス中世史Ⅰ カペー朝の革新

フランス中世史Ⅰカペー朝の革新

佐藤彰一著『フランス中世史Ⅰ カペー朝の革新』が、「毎日新聞」(2025年12月20日)書評欄の特集「2025年『この3冊』下」で紹介されました。フランクからフランスへ、西洋国家の淵源をたどる ——。紀元千年に現れた王国は、強大なライヴァルとの対決を経て、いかにその領域と体制を形作ったのか。グローバルな視座で政治・社会・経済を一望する本格的通史。本巻では、弱小な王権が西欧最強の君主へと飛躍する過程を、都市・領邦からスラヴ・地中海・中東まで広がるネットワークの中で描きます(全2巻)。

佐藤彰一 著
税込8,800円/本体8,000円
A5判・上製・544頁
ISBN978-4-8158-1203-4 C3022
在庫有り


『アジア経済』 [第66巻第4号、2025年12月] から(評者:辻本登志子氏)

在日フィリピン人社会
1980~2020年代の結婚移民と日系人

在日フィリピン人社会

高畑幸著『在日フィリピン人社会』が、『アジア経済』(第66巻第4号、2025年12月、ジェトロ・アジア経済研究所発行)で紹介されました。バブル期に毎年数万人の流入をみたエンターテイナー世代から、ブラジル人に代わり急増する日系人まで、いまや幅広い世代と領域に広がり日本社会の一部となったフィリピン人たち。外国人労働者の先駆でもある一大エスニック集団の暮らしと語りに密着し、全体像を活き活きと描き出します。

高畑 幸 著
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・326頁
ISBN978-4-8158-1153-2 C3036
在庫有り


『図書新聞』 [第3716号、2025年12月20日号、特集「2025年下半期読書アンケート」] から(評者:川崎賢子氏)

歌舞伎の戦争
十五年戦争とその影

歌舞伎の戦争

ジェームズ・R・ブランドン著『歌舞伎の戦争』(小田中章浩・岩井眞實訳)が、『図書新聞』(第3716号、2025年12月20日号、武久出版発行)の特集「2025年下半期読書アンケート」で紹介されました。今や「国宝」的な古典芸能となっている歌舞伎は、かつては意欲的な新作劇を次々と上演していた。では戦時中の新作とはどのようなものだったのか。そして占領期の歌舞伎に何が起きたのか。英語圏における日本演劇研究の第一人者が、同時代を生きた歌舞伎の姿を初めて蘇らせる。永らく忘却されてきた歴史を掘り起こす労作、ついに邦訳。

ジェームズ・R・ブランドン 著
小田中章浩・岩井眞實 訳
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・380頁
ISBN978-4-8158-1212-6 C3095
在庫有り


『週刊読書人』 [第3618号、2025年12月12日号、特集「令和7年/2025年の収穫!!」] から(評者:廣野喜幸氏)

近代イギリスの動物史
歴史学のアニマル・ターン

近代イギリスの動物史

伊東剛史著『近代イギリスの動物史』が、『週刊読書人』(第3618号、2025年12月12日号、読書人発行)の特集「令和7年/2025年の収穫!!」で紹介されました。都市化・産業化が進み、生命に関する新たな学問が発展するなか、人と動物の関係も大きな転機を迎えた。科学振興を目指すロンドン動物園の展示から、虐待・実験をめぐる社会的論争、進化論やグローバルな採集に基づく「生物多様性」の誕生まで、現代にいたる動物観の形成を解き明かす。

伊東剛史 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・424頁
ISBN978-4-8158-1183-9 C3022
在庫有り


『歴史と経済』 [第269号、2025年10月] から(評者:鈴木哲造氏)

健康朝鮮
植民地のなかの感染症・衛生・身体

健康朝鮮

林采成著『健康朝鮮』が、『歴史と経済』(第269号、2025年10月、政治経済学・経済史学会発行)で紹介されました。スペイン・インフルエンザのパンデミックを経験した植民地は、いかにしてその医療衛生システムを構築し、人々の健康を管理しようとしたのか。学校・工場・農村・軍・遊郭などの実態を、スポーツやレクリエーションも視野にトータルに解明、帝国下での医療の社会化の光と影をとらえた渾身の成果。

林 采成 著
税込7,480円/本体6,800円
A5判・上製・564頁
ISBN978-4-8158-1144-0 C3022
在庫有り


『キネマ旬報』 [2025年12月号] から(評者:岡田秀則氏)

小津映画の音
物音・言葉・音楽

小津映画の音

正清健介著『小津映画の音』が、『キネマ旬報』(2025年12月号、キネマ旬報社発行)の「映画ブッキッシュ・デイズ」(岡田秀則氏)で紹介されました。「音」は映画的ではない? —— 声にためらい、音楽を軽視したとも言われる小津安二郎だが、トーキー以後の作品には、巧みに音が配されている。音楽にとどまらない「音」と映像の連関を丹念に読み解くことで、そこに生み出された驚くべき効果を明らかにし、小津論・映画論の新地平を拓く。

正清健介 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・356頁
ISBN978-4-8158-1195-2 C3074
在庫有り


『社会経済史学』 [第91巻第3号、2025年11月] から(評者:湊照宏氏)

日本統治下の台湾
開発・植民地主義・主体性

日本統治下の台湾

平井健介著『日本統治下の台湾』が、『社会経済史学』(第91巻第3号、2025年11月、社会経済史学会発行)で紹介されました。半世紀に及ぶ支配のなかで、台湾は何を経験したのか。経済開発を軸として社会の隅々にまで及んだ統治の実態と、環境の激変を生き抜く台湾人の主体性を同時に捉え、日本最初の植民地における「近代化」の全容と限界を描き出す。「収奪」一色でも賛美・肯定でもない、信頼できる通史の決定版。

平井健介 著
税込3,960円/本体3,600円
四六判・上製・386頁
ISBN978-4-8158-1158-7 C3022
在庫有り


「朝日新聞」 [2025年11月22日付] から(評者:植原亮氏)

疑似科学と科学の哲学

疑似科学と科学の哲学

伊勢田哲治著『疑似科学と科学の哲学』が、「朝日新聞」(2025年11月22日付)読書欄の「ひもとく」で紹介されました。占星術、超能力研究、東洋医学、創造科学 ……… これらはなぜ「疑似科学」と言われるのだろうか。はたして疑似科学と科学の間に線は引けるのだろうか。科学のようで科学でない疑似科学を考察することを通して、「科学とは何か」を解き明かしてゆくユニークで真っ当な科学哲学入門。

伊勢田哲治 著
税込3,080円/本体2,800円
A5判・上製・288頁
ISBN978-4-8158-0453-4 C3010
在庫有り


『図書新聞』 [2025年11月22日号、第3712号] から(評者:玉木寛輝氏)

天皇の軍事輔弼体制
元帥と戦争指導の政治史

天皇の軍事輔弼体制

飯島直樹著『天皇の軍事輔弼体制』が、『図書新聞』(2025年11月22日号、第3712号、武久出版発行)で紹介されました。「輔弼」として知られる天皇への助言システムは、昭和期までは有効に機能し、軍統制の一大焦点となっていた。天皇-軍関係の核心を、明治の建軍から二度の大戦まで初めて統一的に解明。多角的な輔弼構造の形成と衰微を実証し、軍部の台頭や戦争責任問題にも新たな光を当てる意欲作。

飯島直樹 著
税込7,480円/本体6,800円
A5判・上製・368頁
ISBN978-4-8158-1192-1 C3021
在庫有り


『史林』 [第108巻第5号、2025年9月] から(評者:舩田善之氏)

ユーラシア東方の多極共存時代
大モンゴル以前

ユーラシア東方の多極共存時代

古松崇志著『ユーラシア東方の多極共存時代』が、『史林』(第108巻第5号、2025年9月、史学研究会発行)で紹介されました。遊牧王朝と中国王朝、なぜ数百年間も併存できたのか ——。モンゴル帝国による統合以前のユーラシア東方では、複数の国家が並び立っていた。契丹(遼)と北宋の盟約による「澶淵体制」、さらには金(女真)の時代の国際関係に焦点を当て、考古資料も活用しつつ、外交・儀礼・信仰から歴史編纂まで東洋史・中国史像を刷新する。

古松崇志 著
税込14,300円/本体13,000円
A5判・上製・836頁
ISBN978-4-8158-1150-1 C3022
在庫有り


「毎日新聞」 [2025年11月15日付] から(評者:鹿島茂氏)

フランス中世史Ⅰ カペー朝の革新

フランス中世史Ⅰカペー朝の革新

佐藤彰一著『フランス中世史Ⅰ カペー朝の革新』が、「毎日新聞」(2025年11月15日付)で紹介されました。フランクからフランスへ、西洋国家の淵源をたどる ——。紀元千年に現れた王国は、強大なライヴァルとの対決を経て、いかにその領域と体制を形作ったのか。グローバルな視座で政治・社会・経済を一望する本格的通史。本巻では、弱小な王権が西欧最強の君主へと飛躍する過程を、都市・領邦からスラヴ・地中海・中東まで広がるネットワークの中で描く(全2巻)。

佐藤彰一 著
税込8,800円/本体8,000円
A5判・上製・544頁
ISBN978-4-8158-1203-4 C3022
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『週刊読書人』 [2025年11月14日号、第3614号] から(評者:小城拓理氏)

イギリス思想家書簡集 ロック

イギリス思想家書簡集ロック

下川潔・青木滋之・渡邊裕一・中野安章訳『イギリス思想家書簡集 ロック』が、『週刊読書人』(2025年11月14日号、第3614号、読書人発行)で紹介されました。手紙がつくった〈知の共和国〉へ —— 書物とは異なる知的対話の場として決定的な位置をしめた手紙。革命と内戦に揺れる17世紀英国で、人々はいかに生き、考え、書いたのか。友人・恋人との親密かつ率直なやりとりから、知性・寛容・統治をめぐる白熱した議論まで、当時の政治的・思想的激動を臨場感あふれる筆致で伝えるロック書簡、初の包括的な邦訳。

下川 潔・青木滋之・渡邊裕一・中野安章 訳
(シリーズ監修者 田中秀夫・坂本達哉)
税込7,920円/本体7,200円
A5判・上製・598頁
ISBN978-4-8158-1204-1 C3010
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『歴史と経済』 [第268号、2025年7月] から(評者:阿部武司氏)

在来的発展と大都市
20世紀日本における中小経営の展開

在来的発展と大都市

谷本雅之著『在来的発展と大都市』が、『歴史と経済』(第268号、2025年7月、政治経済学・経済史学会発行)で紹介されました。最も「近代的」な大都市において、なぜ伝統的な農業経営とも通底する、中小自営業の拡大がみられたのか? 東京に広がる玩具生産・流通のダイナミズムを読み解き、大工場と雇用労働のセットに収斂しない発展の論理を解明、近世から戦後に連なる日本経済の構造的特質に光をあてます。

谷本雅之 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・424頁
ISBN978-4-8158-1149-5 C3033
在庫有り


『図書新聞』 [2025年11月8日号、第3710号] から(評者:橋川健竜氏)

帝国の隠し方
大アメリカ合衆国の歴史

帝国の隠し方

ダニエル・イマヴァール著『帝国の隠し方』(和田光弘監訳/森脇由美子・小澤卓也・内田綾子・高橋博子・上英明訳)が、『図書新聞』(2025年11月8日号、第3710号、武久出版発行)で紹介されました。アメリカ合衆国といえば、一体となった大陸本土の地図が思い浮かぶ。だが歴史上は、ハワイ、フィリピン、プエルトリコをはじめ多数の海外領土や内陸准州を保持してきた。アメリカは辺境との関係で、また辺境の地で何をしてきたのか。なぜそれは見えなかったのか ——。新たな帝国像とともにアメリカのリアルな姿を明るみに出す卓抜な通史。

ダニエル・イマヴァール 著/和田光弘 監訳
森脇由美子・小澤卓也・内田綾子・高橋博子・上 英明 訳
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・456頁
ISBN978-4-8158-1199-0 C3022
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『日本植民地研究』 [第37号、2025年11月] から(評者:谷ヶ城秀吉氏)

日本統治下の台湾
開発・植民地主義・主体性

日本統治下の台湾

平井健介著『日本統治下の台湾』が、『日本植民地研究』(第37号、2025年11月、日本植民地研究会発行)で紹介されました。半世紀に及ぶ支配のなかで、台湾は何を経験したのか。経済開発を軸として社会の隅々にまで及んだ統治の実態と、環境の激変を生き抜く台湾人の主体性を同時に捉え、日本最初の植民地における「近代化」の全容と限界を描き出します。「収奪」一色でも賛美・肯定でもない、信頼できる通史の決定版。

平井健介 著
税込3,960円/本体3,600円
菊判・上製・386頁
ISBN978-4-8158-1158-7 C3022
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『地方金融史研究』 [第56号、2025年6月] から(評者:鹿野嘉昭氏)

銀行監督の歴史
日本の銀行業とプルーデンス

銀行監督の歴史

邉英治著『銀行監督の歴史』が、『地方金融史研究』(第56号、2025年6月、地方金融史研究会発行)で紹介されました。金融業のわが国での近代化と発展を支えた、見えざる原動力とは? 明治の草創期から戦後復興期までの史料を丹念にたどり、大蔵省検査が果たしてきた重要な役割とその変遷を、初めて明らかにする力作。今後の金融危機勃発を回避するためにも、示唆に富む。

邉 英治 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・408頁
ISBN978-4-8158-1155-6 C3033
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『現代中国』 [第99号、2025年9月] から(評者:李昊氏)

中国共産党の神経系
情報システムの起源・構造・機能

中国共産党の神経系

周俊著『中国共産党の神経系』が、『現代中国』(第99号、2025年9月、日本現代中国学会発行)で紹介されました。秘密主義のベールを乗り越える ——。毛沢東ら共産党中枢は、全知の支配者でも無知な指導者でもなかった。社会の実態を掴むべく形作られた制度はどのように作動したのか。今日にも通底する、一党支配下の情報収集・利用のあり方を膨大な史料により解明、中国政治の理解を一新する。

周 俊 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・478頁
ISBN978-4-8158-1152-5 C3031
在庫有り


『現代中国』 [第99号、2025年9月] から(評者:笹川裕史氏)

中国革命の方法
共産党はいかにして権力を樹立したか

中国革命の方法

三品英憲著『中国革命の方法』が、『現代中国』(第99号、2025年9月、日本現代中国学会発行)で紹介されました。国家による社会のコントロールはいかに深化し、共産党への忠誠競争をかき立てたのか。国共内戦期、土地改革のうねりの中で農村の権力構造が激しく流動するさまに着目、エスカレートする暴力と従軍への圧力を捉え、今日の中国のルーツをなす大転換を、史料への鋭いまなざしと臨場感あふれる筆致で描きます。

三品英憲 著
税込8,800円/本体8,000円
A5判・上製・544頁
ISBN978-4-8158-1167-9 C3031
在庫有り


『九州史学』 [第201号、2025年10月] から(評者:麻生伸一氏)

近世日琉関係の形成
附庸と異国のはざまで

近世日琉関係の形成

木土博成著『近世日琉関係の形成』が、『九州史学』(第201号、2025年10月、九州史学研究会発行)で紹介されました。近世日本の外部にして島津氏の「属国」—— 琉球王国の両義的地位はいかに確立したのか、幕府と琉球のチャネルたる薩摩を主軸として立体的かつ動態的に把握。琉球使節の実態や海禁・華夷秩序との関係に新たな光をあて、朝鮮との比較も視野に日琉関係の全体像を鮮やかに一新します。

木土博成 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・442頁
ISBN978-4-8158-1142-6 C3021
在庫有り


『人工知能』 [第40巻第6号、2025年11月] から(評者:峯岸朋弥氏)

AI・ロボットからの倫理学入門

AIロボットからの倫理学入門

久木田水生・神崎宣次・佐々木拓・本田康二郎著『AI・ロボットからの倫理学入門』が、『人工知能』(第40巻第6号、2025年11月、人工知能学会発行)で紹介されました。AI・ロボット技術が日々進化する中で、生成 AI や自動運転車、自律型兵器などが引き起こしうる倫理的問題を通し、人間の道徳を考える、知的興奮に満ちた入門書。「本書には、ロボットや AI という新しい隣人たちとつきあう上で参考となる倫理学の知恵がつまっている」—— 伊勢田哲治。

久木田水生・神崎宣次・佐々木 拓・本田康二郎 著
税込2,970円/本体2,700円
A5判・上製・250頁
ISBN978-4-8158-1200-3 C3012
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『中国研究月報』 [2025年10月号、第79巻第10号] から(評者:河野正氏)

中国革命の方法
共産党はいかにして権力を樹立したか

中国革命の方法

三品英憲著『中国革命の方法』が、『中国研究月報』(2025年10月号、第79巻第10号、中国研究所発行)で紹介されました。国家による社会のコントロールはいかに深化し、共産党への忠誠競争をかき立てたのか。国共内戦期、土地改革のうねりの中で農村の権力構造が激しく流動するさまに着目、エスカレートする暴力と従軍への圧力を捉え、今日の中国のルーツをなす大転換を、史料への鋭いまなざしと臨場感あふれる筆致で描きます。

三品英憲 著
税込8,800円/本体8,000円
A5判・上製・544頁
ISBN978-4-8158-1167-9 C3031
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「朝日新聞」 [2025年10月25日付] から(評者:中澤達哉氏)

帝国の隠し方
大アメリカ合衆国の歴史

帝国の隠し方

ダニエル・イマヴァール著『帝国の隠し方』(和田光弘監訳/森脇由美子・小澤卓也・内田綾子・高橋博子・上英明訳)が、「朝日新聞」(2025年10月25日付)で紹介されました。アメリカ合衆国といえば、一体となった大陸本土の地図が思い浮かぶ。だが歴史上は、ハワイ、フィリピン、プエルトリコをはじめ多数の海外領土や内陸准州を保持してきた。アメリカは辺境との関係で、また辺境の地で何をしてきたのか。なぜそれは見えなかったのか ——。新たな帝国像とともにアメリカのリアルな姿を明るみに出す卓抜な通史。

ダニエル・イマヴァール 著
和田光弘 監訳
森脇由美子・小澤卓也・内田綾子・高橋博子・上 英明 訳
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・456頁
ISBN978-4-8158-1199-0 C3022
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『社会学評論』 [第76巻第2号、2025年9月] から(評者:巣内尚子氏)

強制送還の国際社会学
「ヒスパニック」系移民とアメリカのゆくえ

強制送還の国際社会学

飯尾真貴子著『強制送還の国際社会学』が、『社会学評論』(第76巻第2号、2025年9月、日本社会学会発行)で紹介されました。「史上最大」とも称される国外追放政策は、移民社会に何をもたらすのか。米国とメキシコをつなぐ画期的な調査を通して、取締り・収容から帰国後のさらなる困難、分断される家族、再移動の試みまで、一国に限定された視野では捉えきれない強制送還の全容を力強く描き出し、移民論の新領域を拓きます。

飯尾真貴子 著
税込7,480円/本体6,800円
A5判・上製・334頁
ISBN978-4-8158-1190-7 C3036
在庫有り


『社会学評論』 [第76巻第2号、2025年9月] から(評者:中村麻理氏)

食の豊かさ 食の貧困
近現代日本における規範と実態

食の豊かさ食の貧困

上田遥著『食の豊かさ 食の貧困』が、『社会学評論』(第76巻第2号、2025年9月、日本社会学会発行)で紹介されました。「善き食生活」とは何か ——。「崩食」を背景として、栄養学や伝統・自然など多様な指針が乱立するいま、食の豊かさ/貧困をどう再定義するかが問われている。社会学と倫理学を結び合わせて「食潜在能力」の考え方を提示し、日本食文化の歴史的考察と現代の食卓調査から、私たちの食生活を問い直す力作。

上田 遥 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・368頁
ISBN978-4-8158-1166-2 C3036
在庫有り


『七隈史学』 [第27・28合併号、2025年7月] から(評者:新貝隼士氏)

ユーラシア東方の多極共存時代
大モンゴル以前

ユーラシア東方の多極共存時代

古松崇志著『ユーラシア東方の多極共存時代』が、『七隈史学』(第27・28合併号、2025年7月、七隈史学会発行)で紹介されました。遊牧王朝と中国王朝、なぜ数百年間も併存できたのか ——。モンゴル帝国による統合以前のユーラシア東方では、複数の国家が並び立っていた。契丹(遼)と北宋の盟約による「澶淵体制」、さらには金(女真)の時代の国際関係に焦点を当て、考古資料も活用しつつ、外交・儀礼・信仰から歴史編纂まで東洋史・中国史像を刷新する。

古松崇志 著
税込14,300円/本体13,000円
A5判・上製・836頁
ISBN978-4-8158-1150-1 C3022
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『中央公論』 [2025年11月号] から(評者:砂原庸介氏)

日本の地方政治
二元代表制政府の政策選択

日本の地方政治

曽我謙悟・待鳥聡史著『日本の地方政治』が、『中央公論』(2025年11月号、中央公論新社発行)所収の「(座談会)文化、政治、経済 …… いま読むべき本は 平成以降の「新しい古典」を決めよう」で紹介されました。比較政治制度論からのアプローチにより、戦後の議会と首長の個別公選制下における地方政府の政策選択の大きな変化を実証、大規模なデータ分析と事例分析をもとに、知られざる地方政府の政治的ダイナミクスをかつてない水準で描き出します。地方政治論に新たなフロンティアを拓く画期的論考。

曽我謙悟・待鳥聡史 著
税込5,280円/本体4,800円
A5判・上製・382頁
ISBN978-4-8158-0571-5 C3031
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「毎日新聞」 [2025年10月4日付] から(評者:岩間陽子氏)

帝国の隠し方
大アメリカ合衆国の歴史

帝国の隠し方

ダニエル・イマヴァール著『帝国の隠し方』(和田光弘監訳/森脇由美子・小澤卓也・内田綾子・高橋博子・上英明訳)が、「毎日新聞」(2025年10月4日付)で紹介されました。アメリカ合衆国といえば、一体となった大陸本土の地図が思い浮かぶ。だが歴史上は、ハワイ、フィリピン、プエルトリコをはじめ多数の海外領土や内陸准州を保持してきた。アメリカは辺境との関係で、また辺境の地で何をしてきたのか。なぜそれは見えなかったのか ——。新たな帝国像とともにアメリカのリアルな姿を明るみに出す卓抜な通史。

ダニエル・イマヴァール 著
和田光弘 監訳
森脇由美子・小澤卓也・内田綾子・高橋博子・上 英明 訳
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・456頁
ISBN978-4-8158-1199-0 C3022
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『社会と調査』 [第35号、2025年9月] から(評者:徳永智子氏)

在日フィリピン人社会
1980~2020年代の結婚移民と日系人

在日フィリピン人社会

高畑幸著『在日フィリピン人社会』が、『社会と調査』(第35号、2025年9月、社会調査協会発行)で紹介されました。バブル期に毎年数万人の流入をみたエンターテイナー世代から、ブラジル人に代わり急増する日系人まで、いまや幅広い世代と領域に広がり日本社会の一部となったフィリピン人たち。外国人労働者の先駆でもある一大エスニック集団の暮らしと語りに密着し、全体像を活き活きと描き出します。

高畑 幸 著
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・326頁
ISBN978-4-8158-1153-2 C3036
在庫有り


『日本都市社会学会年報』 [43号、2025年9月] から(評者:藤原法子氏)

在日フィリピン人社会
1980~2020年代の結婚移民と日系人

在日フィリピン人社会

高畑幸著『在日フィリピン人社会』が、『日本都市社会学会年報』(43号、2025年9月、日本都市社会学会発行)で紹介されました。バブル期に毎年数万人の流入をみたエンターテイナー世代から、ブラジル人に代わり急増する日系人まで、いまや幅広い世代と領域に広がり日本社会の一部となったフィリピン人たち。外国人労働者の先駆でもある一大エスニック集団の暮らしと語りに密着し、全体像を活き活きと描き出します。

高畑 幸 著
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・326頁
ISBN978-4-8158-1153-2 C3036
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「ブック・ラウンジ・アカデミア」 [2025年9月10日] から

在日フィリピン人社会
1980~2020年代の結婚移民と日系人

在日フィリピン人社会

高畑幸著『在日フィリピン人社会』の著者インタビューが、「ブック・ラウンジ・アカデミア」(2025年9月10日、ブック・ラウンジ・アカデミア運営)に掲載されました。[本書の内容]バブル期に毎年数万人の流入をみたエンターテイナー世代から、ブラジル人に代わり急増する日系人まで、いまや幅広い世代と領域に広がり日本社会の一部となったフィリピン人たち。外国人労働者の先駆でもある一大エスニック集団の暮らしと語りに密着し、全体像を活き活きと描き出す。

高畑 幸 著
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・326頁
ISBN978-4-8158-1153-2 C3036
在庫有り


『史林』 [第108巻第4号、2025年7月] から(評者:池田さなえ氏)

皇室財政の研究
もう一つの近代日本政治史

皇室財政の研究

加藤祐介著『皇室財政の研究』が、『史林』(第108巻第4号、2025年7月、史学研究会発行)で紹介されました。ヴェールに覆われた皇室財政の姿を初めてトータルに解明。御料地経営や証券投資、恩賜などの経済・財政の展開から皇室の公私や民衆との関係を大きく位置づけなおすとともに、国務と並び立つもう一つの国制の体系を浮かび上がらせます。戦後の皇室が抱える葛藤も照らし出す、刮目の成果。

加藤祐介 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・410頁
ISBN978-4-8158-1126-6 C3021
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『史林』 [第108巻第4号、2025年7月] から(評者:堀内隆行氏)

善意の帝国
イギリスのフィランスロピーと南アフリカ

善意の帝国

大澤広晃著『善意の帝国』が、『史林』(第108巻第4号、2025年7月、史学研究会発行)で紹介されました。国内の弱者をこえ、奴隷や先住民にも救いの手を伸ばそうとした帝国大の「善意」。救済・福祉・支配がかさなりあうその姿とは? 植民地における人道主義の活動とイデオロギーを克明に跡づけ、非白人への屈折したまなざしや人種隔離との両義的関係を析出。大西洋に広がる慈善のネットワークも視野に、チャリティの可能性と限界、そして現代への遺産に迫ります。

大澤広晃 著
税込7,480円/本体6,800円
A5判・上製・466頁
ISBN978-4-8158-1174-7 C3022
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『東アジア近代史』 [第29号、2025年6月] から(評者:矢野真太郎氏)

日本の中国占領地支配
イギリス権益との攻防と在来秩序

日本の中国占領地支配

吉井文美著『日本の中国占領地支配』が、『東アジア近代史』(第29号、2025年6月、東アジア近代史学会発行)で紹介されました。満洲事変以降、固有の矛盾と制約をはらんだ日本の中国支配において、外国資本や海関制度の掌握にむけた試みは前例のない展開をみせた。既存の法秩序や欧米の利権を残存させたまま進んだ特殊な支配の内実を、見過ごされてきた在華外国人の反応の諸相とともに、日・英・中の視点をクロスさせ立体的に描き出す。

吉井文美 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・330頁
ISBN978-4-8158-1169-3 C3021
在庫有り


『アジア経済』 [第66巻第3号、2025年9月] から(評者:長谷川さおり氏)

健康朝鮮
植民地のなかの感染症・衛生・身体

健康朝鮮

林采成著『健康朝鮮』が、『アジア経済』(第66巻第3号、2025年9月、ジェトロ・アジア経済研究所発行)で紹介されました。スペイン・インフルエンザのパンデミックを経験した植民地は、いかにしてその医療衛生システムを構築し、人々の健康を管理しようとしたのか。学校・工場・農村・軍・遊郭などの実態を、スポーツやレクリエーションも視野にトータルに解明、帝国下での医療の社会化の光と影をとらえた渾身の成果。

林 采成 著
税込7,480円/本体6,800円
A5判・上製・564頁
ISBN978-4-8158-1144-0 C3022
在庫有り


『アジア経済』 [第66巻第3号、2025年9月] から

中国共産党の神経系
情報システムの起源・構造・機能

中国共産党の神経系

周俊著『中国共産党の神経系』の、第46回「アジア経済研究所発展途上国研究奨励賞」受賞の講評および受賞のことばが、『アジア経済』(第66巻第3号、2025年9月、ジェトロ・アジア経済研究所発行)に掲載されました。[本書の内容]秘密主義のベールを乗り越える ——。毛沢東ら共産党中枢は、全知の支配者でも無知な指導者でもなかった。社会の実態を掴むべく形作られた制度はどのように作動したのか。今日にも通底する、一党支配下の情報収集・利用のあり方を膨大な史料により解明、中国政治の理解を一新する。

周 俊 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・478頁
ISBN978-4-8158-1152-5 C3031
在庫有り


『日本歴史』 [2025年10月号、第929号] から(評者:後藤春美氏)

日本の中国占領地支配
イギリス権益との攻防と在来秩序

日本の中国占領地支配

吉井文美著『日本の中国占領地支配』が、『日本歴史』(2025年10月号、第929号、日本歴史学会編/吉川弘文館発行)で紹介されました。満洲事変以降、固有の矛盾と制約をはらんだ日本の中国支配において、外国資本や海関制度の掌握にむけた試みは前例のない展開をみせた。既存の法秩序や欧米の利権を残存させたまま進んだ特殊な支配の内実を、見過ごされてきた在華外国人の反応の諸相とともに、日・英・中の視点をクロスさせ立体的に描き出す。

吉井文美 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・330頁
ISBN978-4-8158-1169-3 C3021
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『図書新聞』 [2025年9月13日号、第3703号] から(評者:瀬川高央氏)

新冷戦をこえて
ヨーロッパデタントから冷戦の終焉へ

新冷戦をこえて

髙坂博史著『新冷戦をこえて』が、『図書新聞』(2025年9月13日号、第3703号、武久出版発行)で紹介されました。過去最多の核弾頭、止まない第三世界への介入 —— 新冷戦のピークにあって、対立の最前線に立つヨーロッパ諸国はいかにして冷戦の終わりへの扉をひらくことができたのか。米ソ両超大国を動かした外交の苦闘の過程を、人道・経済にとどまらない軍事の領域に分け入って解明した注目の力作。

髙坂博史 著
税込7,480円/本体6,800円
A5判・上製・324頁
ISBN978-4-8158-1191-4 C3031
在庫有り


『経済』 [2025年9月号] から(評者:大西広氏)

中国の産業政策
主導権獲得への模索

中国の産業政策

丸川知雄著『中国の産業政策』が、『経済』(2025年9月号、新日本出版社発行)で紹介されました。米中対立の一大焦点と化した中国の産業政策。国際競争力や技術力に与えた真の効果をめぐり、中央・地方の開発戦略や企業データを徹底分析、鉄鋼から半導体・EVまで重要産業を網羅し、誤解にもとづく脅威論を退けてその全貌と限界を描きます。日本への示唆にも富んだ、第一人者による決定版。

丸川知雄 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・400頁
ISBN978-4-8158-1187-7 C3033
在庫有り


「毎日新聞」 [2025年9月4日付、オピニオン面「Scope」] から(成沢健一氏)

近代チベット政治外交史
清朝崩壊にともなう政治的地位と境界

近代チベット政治外交史

小林亮介著『近代チベット政治外交史』が、「毎日新聞」(2025年9月4日付)オピニオン面「Scope」のナビゲーターで紹介されました。仏教を介して中国と特別な関係を結び、広大な領域を治めたダライ・ラマ政権。東アジア国際秩序の構造転換を前に、彼らは勢力を維持すべくいかに行動したのか。そこで主張された「独立」「自治」の意味とは何か。現代に至るチベット問題の起源を、チベット語を中心とする貴重な一次史料にもとづき究明した画期的成果。

小林亮介 著
税込7,920円/本体7,200円
A5判・上製・430頁
ISBN978-4-8158-1146-4 C3022
在庫有り


「読売新聞」 [2025年8月31日付] から(評者:岡本隆司氏)

戦後日本の形成と東アジア
「入亜」の経済・経営史

戦後日本の形成と東アジア

沢井実著『戦後日本の形成と東アジア』が、「読売新聞」(2025年8月31日付)で紹介されました。民需への転換の手前で模索を続けた軍需産業の戦後史的意義を初めて本格的に跡づけるとともに、技術協力からバナナ貿易まで、アジアとの経済関係の再構築過程を包括的に実証。戦前からの人脈・企業の連続性や賠償・植民地問題もふまえ、戦後史の大きな物語が覆い隠した選択と挫折の積み重ねに新たな光を当てる、渾身の成果。

沢井 実 著
税込8,580円/本体7,800円
A5判・上製・496頁
ISBN978-4-8158-1197-6 C3033
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『科学史研究』 [2025年7月号、第Ⅲ期第64巻] から(評者:多久和理実氏、鈴木悠理氏、大内孝子氏、根木颯也氏)

ルネサンスの数学思想

ルネサンスの数学思想

東慎一郎著『ルネサンスの数学思想』のエッセー・レビューが、『科学史研究』(2025年7月号、第Ⅲ期第64巻、日本科学史学会発行)に掲載されました。科学革命の前夜、数学や関連する諸学はどのように捉えられていたのか。それらは果たして確実なものなのか。数学の対象や認識・論証の特質、学問全体における位置づけ、教育的意義などをめぐって、当時の思想家たちのテキストを精緻に読み解き、見失われて久しい知の相互連関を問い直す、白眉の学問論。

東 慎一郎 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・408頁
ISBN978-4-8158-1010-8 C3010
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『科学史研究』 [2025年7月号、第Ⅲ期第64巻] から(評者:秦皖梅氏)

科学ジャーナルの成立

科学ジャーナルの成立

アレックス・シザール著『科学ジャーナルの成立』(柴田和宏訳/伊藤憲二解説)が、『科学史研究』(2025年7月号、第Ⅲ期第64巻、日本科学史学会発行)で紹介されました。学術雑誌の歴史から、科学のあり方を問い直す ——。科学ジャーナルはいつ誕生し、いかにしてその地位を確立したのか。科学者はなぜ論文を投稿するようになったのか。19世紀イギリス・フランスの学協会やメディアを中心に、商業化、オープン化、査読、不正など現代の学術ジャーナルにも通ずる課題の根源を解き明かします。

アレックス・シザール 著
柴田和宏 訳/伊藤憲二 解説
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・376頁
ISBN978-4-8158-1145-7 C3022
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『西洋史学』 [第279号、2025年6月] から(評者:光永雅明氏)

家のイングランド
変貌する社会と建築物の詩学

家のイングランド

大石和欣著『家のイングランド』が、『西洋史学』(第279号、2025年6月、日本西洋史学会発行)で紹介されました。建築物に積み重なる経験と記憶に寄り添うとき、そこには何が見えてくるのか。カントリー・ハウスや田舎家、郊外住宅から、都市の闇としてのスラムまで、テクストが描きだす多様な建築表象を歴史的・社会的文脈の中で読み解き、「イングリッシュな家」の神話を問い直す画期的な建築文学論。

大石和欣 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・418頁
ISBN978-4-8158-0959-1 C3098
在庫有り


『西洋史学』 [第279号、2025年6月] から(評者:頼順子氏)

村の公証人
近世フランスの家政書を読む

村の公証人

ニコル・ルメートル著『村の公証人』(佐藤彰一・持田智子訳)が、『西洋史学』(第279号、2025年6月、日本西洋史学会発行)で紹介されました。勤勉な農夫、貪欲な高利貸し、病を癒す魔術師 ——。公証人テラード一族の家長たちは、宗教戦争を経て訪れたあらたな時代を記録する。彼らが生きた物質的・精神的世界とその変容を、農村から都市にひろがる人々の繫がりとともに活写しながら、公証人が持つ「書くこと」の力に迫ります。

ニコル・ルメートル 著
佐藤彰一・持田智子 訳
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・380頁
ISBN978-4-8158-1089-4 C3022
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『神奈川大学評論』 [第109号、2025年7月] から(評者:永千絵氏)

淀川長治
「映画の伝道師」と日本のモダン

淀川長治

北村洋著『淀川長治』が、『神奈川大学評論』(第109号、2025年7月、神奈川大学広報委員会発行)で紹介されました。俳優でもなく監督でもないが、この人なくして映画は語れない ——。『日曜洋画劇場』の解説で人気を博した「サヨナラおじさん」こと淀川長治。映画会社の宣伝員、雑誌編集者、批評家など、いくつもの顔をもつこの人物は何者だったのか。膨大な資料を博捜し、多様な価値観を包摂する変革者=映画人の思想・仕事・人生を描きあげます。

北村 洋 著
税込4,950円/本体4,500円
A5判・上製・304頁
ISBN978-4-8158-1178-5 C3074
在庫有り


『日本18世紀学会年報』 [第40号、2025年] から(評者:後藤正英氏)

猫を愛でる近代
啓蒙時代のペットとメディア

猫を愛でる近代

貝原伴寛著『猫を愛でる近代』が、『日本18世紀学会年報』(第40号、2025年、日本18世紀学会発行)で紹介されました。かつては害獣対策はもちろん、薬用や祝祭の犠牲にも供されていた猫。なぜ、どのようにして「愛らしいペット」になったのか ——。啓蒙期フランスの科学・文学・美術を通して、「文明」の伴侶としての猫観の誕生に迫り、「ネコ好き」社会をもたらした、人々の感情の大転換を跡づけます。

貝原伴寛 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・498頁
ISBN978-4-8158-1172-3 C3022
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『現代化学』 [2025年9月号] から

AI・ロボットからの倫理学入門

AI・ロボットからの倫理学入門

久木田水生・神崎宣次・佐々木拓・本田康二郎著『AI・ロボットからの倫理学入門』が、『現代化学』(2025年9月号、東京化学同人発行)で紹介されました。AI・ロボット技術が日々進化する中で、生成AI や自動運転車、自律型兵器などが引き起こしうる倫理的問題を通し、人間の道徳を考える、知的興奮に満ちた入門書。「本書には、ロボットや AI という新しい隣人たちとつきあう上で参考となる倫理学の知恵がつまっている」 —— 伊勢田哲治。

久木田水生・神崎宣次・佐々木 拓・本田康二郎 著
税込2,970円/本体2,700円
A5判・上製・250頁
ISBN978-4-8158-1200-3 C3012
在庫有り


『日本物理学会誌』 [80巻8号、2025年8月] から(評者:谷村省吾氏)

創発と物理
ミクロとマクロをつなぐ哲学

創発と物理

森田紘平著『創発と物理』が、『日本物理学会誌』(80巻8号、2025年8月、日本物理学会発行)で紹介されました。物理学分野の個々の事例に基づくボトムアップ式議論と、従来の哲学分野におけるトップダウン式議論とを往還しつつ、創発の伝統的な捉え方を塗り替える。古典力学と量子力学との関係、熱力学と統計力学との関係をあらためて考え直す、気鋭による力作。

森田紘平 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・278頁
ISBN978-4-8158-1175-4 C3010
在庫有り


『図書新聞』 [2025年8月16日号、第3700号] から(評者:高城建人氏)

憲法からみた韓国
「民主共和国」とは何か

憲法からみた韓国

國分典子著『憲法からみた韓国』が、『図書新聞』(2025年8月16日号、第3700号、武久出版発行)で紹介されました。韓国政治を枠づけてきた憲法体制の変遷を日本ではじめて包括的に解明、激しい政治変動のなかでの憲法の試行錯誤を、民主と立憲をめぐる歴史的理解や憲法裁判所の役割からとらえるとともに、キャンドル・デモや政治の司法化として現れる民主主義の韓国固有のかたちにも迫る、渾身の成果。

國分典子 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・430頁
ISBN978-4-8158-1184-6 C3032
在庫有り


『移民研究年報』 [第31号、2025年6月] から(評者:鈴木伸隆氏)

在日フィリピン人社会
1980~2020年代の結婚移民と日系人

在日フィリピン人社会

高畑幸著『在日フィリピン人社会』が、『移民研究年報』(第31号、2025年6月、日本移民学会発行)で紹介されました。バブル期に毎年数万人の流入をみたエンターテイナー世代から、ブラジル人に代わり急増する日系人まで、いまや幅広い世代と領域に広がり日本社会の一部となったフィリピン人たち。外国人労働者の先駆でもある一大エスニック集団の暮らしと語りに密着し、全体像を活き活きと描き出します。

高畑 幸 著
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・326頁
ISBN978-4-8158-1153-2 C3036
在庫有り


『歴史評論』 [2025年9月号、第905号] から(評者:伏見岳人氏)

皇室財政の研究
もう一つの近代日本政治史

皇室財政の研究

加藤祐介著『皇室財政の研究』が、『歴史評論』(2025年9月号、第905号、歴史科学協議会発行)で紹介されました。ヴェールに覆われた皇室財政の姿を初めてトータルに解明。御料地経営や証券投資、恩賜などの経済・財政の展開から皇室の公私や民衆との関係を大きく位置づけなおすとともに、国務と並び立つもう一つの国制の体系を浮かび上がらせます。戦後の皇室が抱える葛藤も照らし出す、刮目の成果。

加藤祐介 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・410頁
ISBN978-4-8158-1126-6 C3021
在庫有り


『歴史と経済』 [第268号、2025年7月] から(評者:谷川みらい氏)

皇室財政の研究
もう一つの近代日本政治史

皇室財政の研究

加藤祐介著『皇室財政の研究』が、『歴史と経済』(第268号、2025年7月、政治経済学・経済史学会発行)で紹介されました。ヴェールに覆われた皇室財政の姿を初めてトータルに解明。御料地経営や証券投資、恩賜などの経済・財政の展開から皇室の公私や民衆との関係を大きく位置づけなおすとともに、国務と並び立つもう一つの国制の体系を浮かび上がらせます。戦後の皇室が抱える葛藤も照らし出す、刮目の成果。

加藤祐介 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・410頁
ISBN978-4-8158-1126-6 C3021
在庫有り


『東南アジア研究』 [63巻1号、2025年7月] から(評者:小林篤史氏)

世界史のなかの東南アジア 上・下
歴史を変える交差路

世界史のなかの東南アジア

アンソニー・リード著『世界史のなかの東南アジア 上・下』(太田淳・長田紀之監訳)が、『東南アジア研究』(63巻1号、2025年7月、京都大学東南アジア地域研究研究所発行)で紹介されました。世界史を動かし続けた東南アジアを、先史から現代に至る全体史として描くとともに、豊かな多様性を生み出す人びとの姿に迫る決定版。

アンソニー・リード 著
太田 淳・長田紀之 監訳
税込各3,960円/本体各3,600円
A5判・上製・上398頁+下386頁
ISBN 上:978-4-8158-1051-1 下:978-4-8158-1052-8
C3022
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『東南アジア研究』 [63巻1号、2025年7月] から(評者:日下渉氏)

在日フィリピン人社会
1980~2020年代の結婚移民と日系人

在日フィリピン人社会

高畑幸著『在日フィリピン人社会』が、『東南アジア研究』(63巻1号、2025年7月、京都大学東南アジア地域研究研究所発行)で紹介されました。バブル期に毎年数万人の流入をみたエンターテイナー世代から、ブラジル人に代わり急増する日系人まで、いまや幅広い世代と領域に広がり日本社会の一部となったフィリピン人たち。外国人労働者の先駆でもある一大エスニック集団の暮らしと語りに密着し、全体像を活き活きと描き出します。

高畑 幸 著
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・326頁
ISBN978-4-8158-1153-2 C3036
在庫有り


『図書新聞』 [2025年8月9日号、第3699号] から(評者:藤田祐氏)

近代イギリスの動物史
歴史学のアニマル・ターン

近代イギリスの動物史

伊東剛史著『近代イギリスの動物史』が、『図書新聞』(2025年8月9日号、第3699号、武久出版発行)で紹介されました。都市化・産業化が進み、生命に関する新たな学問が発展するなか、人と動物の関係も大きな転機を迎えた。科学振興を目指すロンドン動物園の展示から、虐待・実験をめぐる社会的論争、進化論やグローバルな採集に基づく「生物多様性」の誕生まで、現代にいたる動物観の形成を解き明かす。

伊東剛史 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・424頁
ISBN978-4-8158-1183-9 C3022
在庫有り


『週刊東洋経済』 [2025年8月2日号] から(評者:大澤博隆氏)

AI・ロボットからの倫理学入門

AI・ロボットからの倫理学入門

久木田水生・神崎宣次・佐々木拓・本田康二郎著『AI・ロボットからの倫理学入門』が、『週刊東洋経済』(2025年8月2日号、東洋経済新報社発行)で紹介されました。AI・ロボット技術が日々進化する中で、生成AI や自動運転車、自律型兵器などが引き起こしうる倫理的問題を通し、人間の道徳を考える、知的興奮に満ちた入門書。「本書には、ロボットや AI という新しい隣人たちとつきあう上で参考となる倫理学の知恵がつまっている」—— 伊勢田哲治。

久木田水生・神崎宣次・佐々木 拓・本田康二郎 著
税込2,970円/本体2,700円
A5判・並製・250頁
ISBN978-4-8158-1200-3 C3012
在庫有り


『国連と秩序構想』 [国連研究 第26号、2025年6月] から(評者:村上友章氏)

日本の国連外交
戦前から現代まで

日本の国連外交

潘亮著『日本の国連外交』が、『国連と秩序構想』(国連研究 第26号、2025年6月、日本国際連合学会編/国際書院発行)で紹介されました。時代やテーマによる分断をこえ、複雑多岐にわたる国連外交の軌跡を一貫した視座で把握。連盟以降の国際秩序をめぐる構想から、「東西の架け橋」役や紛争調停の実態、組織運営・予算・PKOへの貢献まで、冷戦や国内世論といった文脈も含めトータルに論じ尽くす、未到の通史。二国間外交だけでは見えてこない、もうひとつの日本の姿を浮き彫りにします。

潘 亮 著
税込9,900円/本体9,000円
A5判・上製・806頁
ISBN978-4-8158-1148-8 C3031
在庫有り


『年報近現代史研究』 [第17号、2025年5月] から(評者:大谷正氏、林淳氏)

軍国の文化 上・下
日清戦争・ナショナリズム・地域社会

軍国の文化

羽賀祥二著『軍国の文化』が、『年報近現代史研究』(第17号、2025年5月、近現代史研究会編)で紹介されました。近代初の本格的対外戦争は、いかなる制度と心性のもとに遂行され、戦いと病いによる膨大な犠牲を社会はどのように受容したのか。動員体制の確立から、戦闘と占領地統治の様相、葬送・記念や仏教教団の活動まであまねく探究、「大量死の時代」が生んだ戦争協同体の構造を解明します。

羽賀祥二 著
上 税込6,930円/本体6,300円
下 税込8,030円/本体7,300円
A5判・上製・上478頁+下640頁
ISBN 上:978-4-8158-1137-2 下:978-4-8158-1138-9
C3021
在庫有り


『書標 ほんのしるべ』 [2025年7月号] から(評者:神谷竜介氏)

『書標 ほんのしるべ』(2025年7月、丸善ジュンク堂書店発行)で、以下の図書が紹介されました。

原田昌博著
『政治的暴力の共和国 —— ワイマル時代における街頭・酒場とナチズム』

W. シヴェルブシュ著/小野清美・原田一美訳
『三つの新体制 —— ファシズム、ナチズム、ニューディール』


『中国研究月報』 [2025年6月号、第79巻第6号] から(評者:梅村尚樹氏)

ユーラシア東方の多極共存時代
大モンゴル以前

ユーラシア東方の多極共存時代

古松崇志著『ユーラシア東方の多極共存時代』が、『中国研究月報』(2025年6月号、第79巻第6号、中国研究所発行)で紹介されました。遊牧王朝と中国王朝、なぜ数百年間も併存できたのか ——。モンゴル帝国による統合以前のユーラシア東方では、複数の国家が並び立っていた。契丹(遼)と北宋の盟約による「澶淵体制」、さらには金(女真)の時代の国際関係に焦点を当て、考古資料も活用しつつ、外交・儀礼・信仰から歴史編纂まで東洋史・中国史像を刷新します。

古松崇志 著
税込14,300円/本体13,000円
A5判・上製・836頁
ISBN978-4-8158-1150-1 C3022
在庫有り


『週刊読書人』 [2025年7月4日号、第3596号] から(評者:岩間陽子氏)

新冷戦をこえて
ヨーロッパデタントから冷戦の終焉へ

新冷戦をこえて

髙坂博史著『新冷戦をこえて』が、『週刊読書人』(2025年7月4日号、第3596号、読書人発行)で紹介されました。過去最多の核弾頭、止まない第三世界への介入 —— 新冷戦のピークにあって、対立の最前線に立つヨーロッパ諸国はいかにして冷戦の終わりへの扉をひらくことができたのか。米ソ両超大国を動かした外交の苦闘の過程を、人道・経済にとどまらない軍事の領域に分け入って解明した注目の力作。

髙坂博史 著
税込7,480円/本体6,800円
A5判・上製・324頁
ISBN978-4-8158-1191-4 C3031
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『図書新聞』 [2025年7月12日号、第3695号] から(評者:鎌田由美子氏)

「東洋」の変貌
近代日本の美術史像とペルシア

「東洋」の変貌

ザヘラ・モハッラミプール著『「東洋」の変貌』が、『図書新聞』(2025年7月12日号、第3695号、武久出版発行)で紹介されました。〈東洋芸術〉とは何か ——。近代日本において歴史像が刷新されるなかで、「東洋」は拡大・変容していった。ペルシア芸術を焦点として、伊東忠太・黒板勝美ら学術界、美術商や展覧会、メディア・思想などのグローバルな動向を結びつけ、今日の美術史が確立されていく過程を丹念に掘り起こした挑戦作。

ザヘラ・モハッラミプール 著
税込7,480円/本体6,800円
A5判・上製・430頁
ISBN978-4-8158-1182-2 C3071
在庫有り


『思想』 [2025年7月号] から

神仏融合史の研究

神仏融合史の研究

吉田一彦著『神仏融合史の研究』、吉田一彦編『神仏融合の東アジア史』が、『思想』(2025年7月号、岩波書店発行)の彌永信美氏の連載で取り上げられました(「概念史、認識論的歴史、日本の近代化 —— 世界の近代化と前近代世界の概念体系(4):近代初期の概念・番外編『神仏習合』」)。

『神仏融合史の研究』
吉田一彦 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・448頁
ISBN978-4-8158-1173-0 C3021
在庫有り

『神仏融合の東アジア史』
吉田一彦 編
税込7,920円/本体7,200円
A5判・上製・726頁
ISBN978-4-8158-1021-4 C3021
在庫有り


『仏教タイムス』 [2025年7月7日付] から

神仏融合史の研究

神仏融合史の研究

吉田一彦著『神仏融合史の研究』が、『仏教タイムス』(2025年7月7日付、仏教タイムス社発行)で紹介されました。アジア各地に見られる神仏の〈融合〉は、日本ではどのように導入・発展・定着し、その過程でいかなる独自性を獲得したのか。神宮寺建立とそれを支えた思想から、山岳信仰や鬼神観念、本地垂迹説の成立まで、仏法と神信仰の重層的な融合過程をつぶさに検討。日本宗教を世界史的視座から再考します。

吉田一彦 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・448頁
ISBN978-4-8158-1173-0 C3021
在庫有り


「UTokyo BiblioPlaza」 [2025年7月7日公開、自著紹介] から

派閥の中国政治
毛沢東から習近平まで

派閥の中国政治

李昊著『派閥の中国政治』の自著紹介が、「UTokyo BiblioPlaza」(2025年7月7日公開、東京大学)に掲載されました。公式には存在を否認されながら、権力闘争や政策論争の展開を根本で規定してきた中国共産党の派閥集団。その隠れた実態とダイナミズムをクリアに描出し、建国以前から文化大革命や改革開放を経て現在に至る流れを新たな視点で再解釈します。権威主義体制において派閥が担う真の役割とは?

李 昊 著
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・396頁
ISBN978-4-8158-1131-0 C3031
在庫有り


『ドイツ研究』 [第59号、2025年3月] から(評者:秋野有紀氏)

〈文化外交〉の逆説をこえて
ドイツ対外文化政策の形成

〈文化外交〉の逆説をこえて

川村陶子著『〈文化外交〉の逆説をこえて』が、『ドイツ研究』(第59号、2025年3月、日本ドイツ学会発行)で紹介されました。文化交流への国家の関与という、内外・硬軟が交差する繊細な領域を分析する理論枠組みを示すとともに、冷戦期に発展したドイツの先端的とりくみに注目。戦後復興とナチの過去、東西競争や外国人問題を背景とする政策形成過程と具体的実践をつぶさに検証し、現代日本の文化運営にも示唆を与える意欲作。

川村陶子 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・552頁
ISBN978-4-8158-1147-1 C3031
在庫有り


『地中海学研究』 [第48号、2025年5月] から(評者:谷古宇尚氏)

聖母の晩年
中世・ルネサンス期イタリアにおける図像の系譜

聖母の晩年

桑原夏子著『聖母の晩年』が、『地中海学研究』(第48号、2025年5月、地中海学会発行)で紹介されました。聖書には、彼女がどのように生を終えたかについての記述がない。しかし、マリア崇敬の高まりとともに、外典や伝承などにもとづき晩年伝の多様な図像が生み出されてきた。地中海圏の聖堂壁画からチマブーエやドゥッチョ、ジョットらの作品までをその背景とともに跡づけ、知られざる聖母の美術史をよみがえらせます。

桑原夏子 著
税込16,500円/本体15,000円
A5判・上製・904頁
ISBN978-4-8158-1141-9 C3071
在庫有り


「読売新聞」 [2025年6月15日付] から(評者:福間良明氏)

天皇の軍事輔弼体制
元帥と戦争指導の政治史

天皇の軍事輔弼体制

飯島直樹著『天皇の軍事輔弼体制』が、「読売新聞」(2025年6月15日付)で紹介されました。「輔弼」として知られる天皇への助言システムは、昭和期までは有効に機能し、軍統制の一大焦点となっていた。天皇-軍関係の核心を、明治の建軍から二度の大戦まで初めて統一的に解明。多角的な輔弼構造の形成と衰微を実証し、軍部の台頭や戦争責任問題にも新たな光を当てる意欲作。

飯島直樹 著
税込7,480円/本体6,800円
A5判・上製・368頁
ISBN978-4-8158-1192-1 C3021
在庫有り


「朝日新聞」 [2025年6月7日付] から(評者:中澤達哉氏)

近代イギリスの動物史
歴史学のアニマル・ターン

近代イギリスの動物史

伊東剛史著『近代イギリスの動物史』が、「朝日新聞」(2025年6月7日付)で紹介されました。都市化・産業化が進み、生命に関する新たな学問が発展するなか、人と動物の関係も大きな転機を迎えた。科学振興を目指すロンドン動物園の展示から、虐待・実験をめぐる社会的論争、進化論やグローバルな採集に基づく「生物多様性」の誕生まで、現代にいたる動物観の形成を解き明かします。

伊東剛史 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・424頁
ISBN978-4-8158-1183-9 C3022
在庫有り


『週刊読書人』 [2025年6月6日号、第3592号] から(評者:永岑三千輝氏)

記憶の戦争
「ホロコースト」の呪縛と現代的危機

記憶の戦争

橋本伸也著『記憶の戦争』が、『週刊読書人』(2025年6月6日号、第3592号、読書人発行)で紹介されました。「戦争を生みだす磁場」を捉える ——。ウクライナ、パレスチナ …… 相次いで現前化した激烈な武力紛争をつなぐものは何か。「記憶の政治」の過熱と、それをもたらす国際的構図を見据え、我々の認識を拘束するものを剔抉。現代の「ジェノサイド」をめぐる歴史と政治を鋭く論じた洞察の書。

橋本伸也 著
税込3,960円/本体3,600円
四六判・上製・248頁
ISBN978-4-8158-1189-1 C0022
在庫有り


『外交』 [第91号、2025年5月] から

中国の産業政策
主導権獲得への模索

中国の産業政策

丸川知雄著『中国の産業政策』が、『外交』(第91号、2025年5月、外務省発行)で紹介されました。米中対立の一大焦点と化した中国の産業政策。国際競争力や技術力に与えた真の効果をめぐり、中央・地方の開発戦略や企業データを徹底分析、鉄鋼から半導体・EVまで重要産業を網羅し、誤解にもとづく脅威論を退けてその全貌と限界を描く。日本への示唆にも富んだ、第一人者による決定版。

丸川知雄 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・400頁
ISBN978-4-8158-1187-7 C0033
在庫有り


『外交』 [第91号、2025年5月] から

記憶の戦争
「ホロコースト」の呪縛と現代的危機

記憶の戦争

橋本伸也著『記憶の戦争』が、『外交』(第91号、2025年5月、外務省発行)で紹介されました。「戦争を生みだす磁場」を捉える ——。ウクライナ、パレスチナ …… 相次いで現前化した激烈な武力紛争をつなぐものは何か。「記憶の政治」の過熱と、それをもたらす国際的構図を見据え、我々の認識を拘束するものを剔抉。現代の「ジェノサイド」をめぐる歴史と政治を鋭く論じた洞察の書。

橋本伸也 著
税込3,960円/本体3,600円
四六判・上製・248頁
ISBN978-4-8158-1189-1 C0022
在庫有り


『日本史研究』 [753号、2025年5月] から(評者:河原林直人氏)

日本統治下の台湾
開発・植民地主義・主体性

日本統治下の台湾

平井健介著『日本統治下の台湾』が、『日本史研究』(753号、2025年5月、日本史研究会発行)で紹介されました。半世紀に及ぶ支配のなかで、台湾は何を経験したのか。経済開発を軸として社会の隅々にまで及んだ統治の実態と、環境の激変を生き抜く台湾人の主体性を同時に捉え、日本最初の植民地における「近代化」の全容と限界を描き出します。「収奪」一色でも賛美・肯定でもない、信頼できる通史の決定版。

平井健介 著
税込3,960円/本体3,600円
四六判・上製・386頁
ISBN978-4-8158-1158-7 C3022
在庫有り


「朝日新聞」 [2025年5月24日付、読書欄「著者に会いたい」] から

「東洋」の変貌
近代日本の美術史像とペルシア

「東洋」の変貌

「朝日新聞」(2025年5月24日付)の読書欄「著者に会いたい」で、『「東洋」の変貌』の著者であるザヘラ・モハッラミプール先生が紹介されました。【本書の内容】〈東洋芸術〉とは何か ——。近代日本において歴史像が刷新されるなかで、「東洋」は拡大・変容していった。ペルシア芸術を焦点として、伊東忠太・黒板勝美ら学術界、美術商や展覧会、メディア・思想などのグローバルな動向を結びつけ、今日の美術史が確立されていく過程を丹念に掘り起こした挑戦作。

ザヘラ・モハッラミプール 著
税込7,480円/本体6,800円
A5判・上製・430頁
ISBN978-4-8158-1182-2 C3071
在庫有り


『図書新聞』 [2025年5月24日号、第3688号] から

猫を愛でる近代
啓蒙時代のペットとメディア

猫を愛でる近代

貝原伴寛著『猫を愛でる近代』が、『図書新聞』(2025年5月24日号、第3688号、武久出版発行)で紹介されました。かつては害獣対策はもちろん、薬用や祝祭の犠牲にも供されていた猫。なぜ、どのようにして「愛らしいペット」になったのか ——。啓蒙期フランスの科学・文学・美術を通して、「文明」の伴侶としての猫観の誕生に迫り、「ネコ好き」社会をもたらした、人々の感情の大転換を跡づけます。

貝原伴寛 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・498頁
ISBN978-4-8158-1172-3 C3022
在庫有り


『南アジア研究』 [第35号、2024年3月] から(評者:石井溥氏)

カースト再考
バングラデシュのヒンドゥーとムスリム

カースト再考

杉江あい著『カースト再考』が、『南アジア研究』(第35号、2024年3月、日本南アジア学会発行)で紹介されました。宗教が異なれば社会のかたちも異なる、という図式は、本当に有効なのか。生活の場を介して、カーストを含む多様な集団が相互に交錯する過程を、宗教の別をこえてトータルに把握。物乞いや聖者など宗教横断的な主体も視野に、分裂した南アジア像が覆い隠してきたものをすくいだします。

杉江あい 著
税込7,920円/本体7,200円
A5判・上製・426頁
ISBN978-4-8158-1112-9 C3022
在庫有り


「毎日新聞」 [2025年5月17日付] から(評者:橋本麻里氏)

「東洋」の変貌
近代日本の美術史像とペルシア

「東洋」の変貌

ザヘラ・モハッラミプール著『「東洋」の変貌』が、「毎日新聞」(2025年5月17日付)で紹介されました。〈東洋芸術〉とは何か ——。近代日本において歴史像が刷新されるなかで、「東洋」は拡大・変容していった。ペルシア芸術を焦点として、伊東忠太・黒板勝美ら学術界、美術商や展覧会、メディア・思想などのグローバルな動向を結びつけ、今日の美術史が確立されていく過程を丹念に掘り起こした挑戦作。

ザヘラ・モハッラミプール 著
税込7,480円/本体6,800円
A5判・上製・430頁
ISBN978-4-8158-1182-2 C3071
在庫有り


『経済学論集』 [第84巻第2号、2025年3月] から(評者:満薗勇氏)

在来的発展と大都市
20世紀日本における中小経営の展開

在来的発展と大都市

谷本雅之著『在来的発展と大都市』が、『経済学論集』(第84巻第2号、2025年3月、東京大学大学院経済学研究科発行)で紹介されました。最も「近代的」な大都市において、なぜ伝統的な農業経営とも通底する、中小自営業の拡大がみられたのか? 東京に広がる玩具生産・流通のダイナミズムを読み解き、大工場と雇用労働のセットに収斂しない発展の論理を解明、近世から戦後に連なる日本経済の構造的特質に光をあてます。

谷本雅之 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・424頁
ISBN978-4-8158-1149-5 C3033
在庫有り


『東北アジア研究』 [第29号、2025年] から(評者:酒井一輔氏)

在来的発展と大都市
20世紀日本における中小経営の展開

在来的発展と大都市

谷本雅之著『在来的発展と大都市』が、『東北アジア研究』(第29号、2025年、東北大学東北アジア研究センター発行)で紹介されました。最も「近代的」な大都市において、なぜ伝統的な農業経営とも通底する、中小自営業の拡大がみられたのか? 東京に広がる玩具生産・流通のダイナミズムを読み解き、大工場と雇用労働のセットに収斂しない発展の論理を解明、近世から戦後に連なる日本経済の構造的特質に光をあてます。

谷本雅之 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・424頁
ISBN978-4-8158-1149-5 C3033
在庫有り


『中国経済経営研究』 [第9巻第1号、2025年4月] から(評者:岡本信広氏)

都市化の中国政治
土地取引の展開と多元化する社会

都市化の中国政治

鄭黄燕著『都市化の中国政治』が、『中国経済経営研究』(第9巻第1号、2025年4月、中国経済経営学会発行)で紹介されました。改革と開放後、独自の不動産市場の展開に伴い都市空間の急拡大をみた中国において、都市と農村で分断された従来の社会構造がいかに変容したのかを、徹底したフィールド調査で解明。土地収用による一方的収奪を超えた農村のしたたかな対応も捉え、今日に及ぶ政治経済の核心的問題に迫ります。

鄭 黄燕 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・268頁
ISBN978-4-8158-1133-4 C3031
在庫有り


『アジア・アフリカ地域研究』 [2024年 第24-2号、2025年3月] から(評者:井谷鋼造氏)

カーシャーニー オルジェイトゥ史
イランのモンゴル政権イル・ハン国の宮廷年代記

カーシャーニーオルジェイトゥ史

大塚修・赤坂恒明・髙木小苗・水上遼・渡部良子訳註『カーシャーニー オルジェイトゥ史』が、『アジア・アフリカ地域研究』(2024年 第24-2号、2025年3月、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科発行)で紹介されました。モンゴル帝国を構成する政権の一つ、イル・ハン国に仕えた歴史家カーシャーニー。その手になるオルジェイトゥ治世の年代記は、『集史』以降の時代を扱い、大帝国の実像を伝えるとともに、ユーラシア各地の貴重な情報をも記録した第一級の史料である。詳細な解題・訳註を付した、ペルシア語史書初の日本語全訳。

大塚 修・赤坂恒明・髙木小苗・水上 遼・渡部良子 訳註
税込9,900円/本体9,000円
A5判・上製・516頁
ISBN978-4-8158-1105-1 C3022
在庫有り


「毎日新聞」 [2025年5月10日付] から

淀川長治
「映画の伝道師」と日本のモダン

淀川長治

北村洋著『淀川長治』が、「毎日新聞」(2025年5月10日付)で紹介されました。俳優でもなく監督でもないが、この人なくして映画は語れない ——。『日曜洋画劇場』の解説で人気を博した「サヨナラおじさん」こと淀川長治。映画会社の宣伝員、雑誌編集者、批評家など、いくつもの顔をもつこの人物は何者だったのか。膨大な資料を博捜し、多様な価値観を包摂する変革者=映画人の思想・仕事・人生を描きあげます。

北村 洋 著
税込4,950円/本体4,500円
A5判・上製・304頁
ISBN978-4-8158-1178-5 C3074
在庫有り


『図書新聞』 [2025年5月10日号、第3687号] から(評者:川口智恵氏)

PKOの思想
その実践を紡ぎだすもの

PKOの思想

山下光著『PKOの思想』が、『図書新聞』(2025年5月10日号、第3687号、武久出版発行)で紹介されました。なぜPKOに協力するのか。紛争後の国家・社会はいかなる形をとるべきか。そもそも平和とは何か。現場の実践に深くビルトインされた概念を根本から問い直し、多岐にわたる活動を貫き支えるPKOの本質を鋭く析出。内在する緊張や矛盾をも正面から見つめ、理想論をこえてその行方を展望します。

山下 光 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・248頁
ISBN978-4-8158-1179-2 C3031
在庫有り


『アジア研究』 [J-STAGE早期公開 2025年5月8日] から(評者:角崎信也氏)

中国共産党の神経系
情報システムの起源・構造・機能

中国共産党の神経系

周俊著『中国共産党の神経系』が、『アジア研究』(J-STAGE早期公開 2025年5月8日、アジア政経学会発行)で紹介されました。秘密主義のベールを乗り越える ——。毛沢東ら共産党中枢は、全知の支配者でも無知な指導者でもなかった。社会の実態を掴むべく形作られた制度はどのように作動したのか。今日にも通底する、一党支配下の情報収集・利用のあり方を膨大な史料により解明、中国政治の理解を一新します。

周 俊 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・478頁
ISBN978-4-8158-1152-5 C3031
在庫有り


『思想』 [2025年5月号] から(評者:髙村峰生氏)

この生
世俗的信と精神的自由

この生

マーティン・ヘグルンド著『この生』(宮﨑裕助・木内久美子・小田透訳)が、『思想』(2025年5月号、岩波書店発行)で紹介されました。有限性の忘却に抗して、今ここにある生の哲学へ ——。「死後の生」を超え、我々が〈自由な時間〉を生きる社会とはどのようなものか。ハイデガーやデリダの難解さを脱し、アーレントとは別の仕方で、グローバル資本主義下の人間の条件を洞察、それを超え出るヴィジョンを提起します。

マーティン・ヘグルンド 著
宮﨑裕助・木内久美子・小田 透 訳
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・388頁
ISBN978-4-8158-1160-0 C3010
在庫有り


『インターカルチュラル 23』 [日本国際文化学会年報、2025年3月] から(評者:中村美帆氏)

〈文化外交〉の逆説をこえて
ドイツ対外文化政策の形成

〈文化外交〉の逆説をこえて

川村陶子著『〈文化外交〉の逆説をこえて』が、『インターカルチュラル 23』(日本国際文化学会年報、2025年3月)で紹介されました。文化交流への国家の関与という、内外・硬軟が交差する繊細な領域を分析する理論枠組みを示すとともに、冷戦期に発展したドイツの先端的とりくみに注目。戦後復興とナチの過去、東西競争や外国人問題を背景とする政策形成過程と具体的実践をつぶさに検証し、現代日本の文化運営にも示唆を与える意欲作。

川村陶子 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・552頁
ISBN978-4-8158-1147-1 C3031
在庫有り


『映画芸術』 [2025年春号、第491号] から(評者:川本徹氏)

淀川長治
「映画の伝道師」と日本のモダン

淀川長治

北村洋著『淀川長治』が、『映画芸術』(2025年春号、第491号、編集プロダクション映芸発行)で紹介されました。俳優でもなく監督でもないが、この人なくして映画は語れない ——。『日曜洋画劇場』の解説で人気を博した「サヨナラおじさん」こと淀川長治。映画会社の宣伝員、雑誌編集者、批評家など、いくつもの顔をもつこの人物は何者だったのか。膨大な資料を博捜し、多様な価値観を包摂する変革者=映画人の思想・仕事・人生を描きあげます。

北村 洋 著
税込4,950円/本体4,500円
A5判・上製・304頁
ISBN978-4-8158-1178-5 C3074
在庫有り


「読売新聞」 [2025年4月27日付] から(評者:岡本隆司氏)

中国の産業政策
主導権獲得への模索

中国の産業政策

丸川知雄著『中国の産業政策』が、「読売新聞」(2025年4月27日付)で紹介されました。米中対立の一大焦点と化した中国の産業政策。国際競争力や技術力に与えた真の効果をめぐり、中央・地方の開発戦略や企業データを徹底分析、鉄鋼から半導体・EVまで重要産業を網羅し、誤解にもとづく脅威論を退けてその全貌と限界を描きます。日本への示唆にも富んだ、第一人者による決定版。

丸川知雄 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・400頁
ISBN978-4-8158-1187-7 C3033
在庫有り


『図書新聞』 [2025年4月26日号、第3685号] から(評者:中谷直司氏)

日本の中国占領地支配
イギリス権益との攻防と在来秩序

日本の中国占領地支配

吉井文美著『日本の中国占領地支配』が、『図書新聞』(2025年4月26日号、第3685号、武久出版発行)で紹介されました。満洲事変以降、固有の矛盾と制約をはらんだ日本の中国支配において、外国資本や海関制度の掌握にむけた試みは前例のない展開をみせた。既存の法秩序や欧米の利権を残存させたまま進んだ特殊な支配の内実を、見過ごされてきた在華外国人の反応の諸相とともに、日・英・中の視点をクロスさせ立体的に描き出します。

吉井文美 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・330頁
ISBN978-4-8158-1169-3 C3021
在庫有り


『歴史評論』 [2025年5月号、第901号] から(評者:毛利英介氏)

ユーラシア東方の多極共存時代

ユーラシア東方の多極共存時代

古松崇志著『ユーラシア東方の多極共存時代』が、『歴史評論』(2025年5月号、第901号、歴史科学協議会発行)で紹介されました。遊牧王朝と中国王朝、なぜ数百年間も併存できたのか ——。モンゴル帝国による統合以前のユーラシア東方では、複数の国家が並び立っていた。契丹(遼)と北宋の盟約による「澶淵体制」、さらには金(女真)の時代の国際関係に焦点を当て、考古資料も活用しつつ、外交・儀礼・信仰から歴史編纂まで東洋史・中国史像を刷新します。

古松崇志 著
税込14,300円/本体13,000円
A5判・上製・836頁
ISBN978-4-8158-1150-1 C3022
在庫有り


『科学基礎論研究』 [52巻1-2号、2025年3月] から(評者:中根美知代氏)

科学ジャーナルの成立

科学ジャーナルの成立

アレックス・シザール著『科学ジャーナルの成立』が、『科学基礎論研究』(52巻1-2号、2025年3月、科学基礎論学会発行)で紹介されました。学術雑誌の歴史から、科学のあり方を問い直す ——。科学ジャーナルはいつ誕生し、いかにしてその地位を確立したのか。科学者はなぜ論文を投稿するようになったのか。19世紀イギリス・フランスの学協会やメディアを中心に、商業化、オープン化、査読、不正など現代の学術ジャーナルにも通ずる課題の根源を解き明かします。

アレックス・シザール 著
柴田和宏 訳/伊藤憲二 解説
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・376頁
ISBN978-4-8158-1145-7 C3022
在庫有り


「読売新聞」 [2025年4月20日付] から(評者:岡美穂子氏)

豊臣政権の統治構造

豊臣政権の統治構造

谷徹也著『豊臣政権の統治構造』が、「読売新聞」(2025年4月20日付)で紹介されました。秀吉の「天下一統」は、日本・東アジアの近世化をいかに導いたのか。それは単なる「専制」だったのか。実務を担う奉行らと自律的な在地社会の交渉から、複数の〈首都〉の成立、朝鮮侵略による転換まで、支配機構の全容と政策の柔軟性を一貫した視座で把握し、政権像を鮮やかに更新します。

谷 徹也 著
税込8,800円/本体8,000円
A5判・上製・624頁
ISBN978-4-8158-1181-5 C3021
在庫有り


『月刊美術』 [2025年5月号] から

「東洋」の変貌
近代日本の美術史像とペルシア

「東洋」の変貌

ザヘラ・モハッラミプール著『「東洋」の変貌』が、『月刊美術』(2025年5月号、サン・アート発行)で紹介されました。〈東洋芸術〉とは何か ——。近代日本において歴史像が刷新されるなかで、「東洋」は拡大・変容していった。ペルシア芸術を焦点として、伊東忠太・黒板勝美ら学術界、美術商や展覧会、メディア・思想などのグローバルな動向を結びつけ、今日の美術史が確立されていく過程を丹念に掘り起こした挑戦作。

ザヘラ・モハッラミプール 著
税込7,480円/本体6,800円
A5判・上製・430頁
ISBN978-4-8158-1182-2 C3071
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『キネマ旬報』 [2025年5月号] から(評者:岡田秀則氏ほか)

淀川長治
「映画の伝道師」と日本のモダン

淀川長治

北村洋著『淀川長治』が、『キネマ旬報』(2025年5月号、キネマ旬報社発行)の「映画ブッキッシュ・デイズ」と「映画本大賞 2024」で紹介されました。俳優でもなく監督でもないが、この人なくして映画は語れない ——。『日曜洋画劇場』の解説で人気を博した「サヨナラおじさん」こと淀川長治。映画会社の宣伝員、雑誌編集者、批評家など、いくつもの顔をもつこの人物は何者だったのか。膨大な資料を博捜し、多様な価値観を包摂する変革者=映画人の思想・仕事・人生を描きあげます。

北村 洋 著
税込4,950円/本体4,500円
A5判・上製・304頁
ISBN978-4-8158-1178-5 C3074
在庫有り


『外交』 [第90号、2025年3・4月] から

PKOの思想
その実践を紡ぎだすもの

PKOの思想

山下光著『PKOの思想』が、『外交』(第90号、2025年3・4月、外務省発行)で紹介されました。なぜPKOに協力するのか。紛争後の国家・社会はいかなる形をとるべきか。そもそも平和とは何か。現場の実践に深くビルトインされた概念を根本から問い直し、多岐にわたる活動を貫き支えるPKOの本質を鋭く析出。内在する緊張や矛盾をも正面から見つめ、理想論をこえてその行方を展望します。

山下 光 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・248頁
ISBN978-4-8158-1179-2 C3031
在庫有り


「読売新聞」 [2025年4月13日付] から(評者:佐橋亮氏)

強制送還の国際社会学
「ヒスパニック」系移民とアメリカのゆくえ

強制送還の国際社会学

飯尾真貴子著『強制送還の国際社会学』が、「読売新聞」(2025年4月13日付)で紹介されました。「史上最大」とも称される国外追放政策は、移民社会に何をもたらすのか。米国とメキシコをつなぐ画期的な調査を通して、取締り・収容から帰国後のさらなる困難、分断される家族、再移動の試みまで、一国に限定された視野では捉えきれない強制送還の全容を力強く描き出し、移民論の新領域を拓きます。

飯尾真貴子 著
税込7,480円/本体6,800円
A5判・上製・334頁
ISBN978-4-8158-1190-7 C3036
在庫有り


『週刊読書人』 [2025年3月28日号、第3583号] から(評者:河内将芳氏)

豊臣政権の統治構造

豊臣政権の統治構造

谷徹也著『豊臣政権の統治構造』が、『週刊読書人』(2025年3月28日号、第3583号、読書人発行)で紹介されました。秀吉の「天下一統」は、日本・東アジアの近世化をいかに導いたのか。それは単なる「専制」だったのか。実務を担う奉行らと自律的な在地社会の交渉から、複数の〈首都〉の成立、朝鮮侵略による転換まで、支配機構の全容と政策の柔軟性を一貫した視座で把握し、政権像を鮮やかに更新します。

谷 徹也 著
税込8,800円/本体8,000円
A5判・上製・624頁
ISBN978-4-8158-1181-5 C3021
在庫有り


『同志社時報』 [第159号、2025年4月] から

中国共産党の神経系
情報システムの起源・構造・機能

中国共産党の神経系

周俊著『中国共産党の神経系』の自著紹介が、『同志社時報』(第159号、2025年4月、同志社発行)に掲載されました。秘密主義のベールを乗り越える ——。毛沢東ら共産党中枢は、全知の支配者でも無知な指導者でもなかった。社会の実態を掴むべく形作られた制度はどのように作動したのか。今日にも通底する、一党支配下の情報収集・利用のあり方を膨大な史料により解明、中国政治の理解を一新します。

周 俊 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・478頁
ISBN978-4-8158-1152-5 C3031
在庫有り


「読売新聞」 [2025年3月30日付] から(評者:岡本隆司氏)

モンスーン経済
水と気候からみたインド史

モンスーン経済

ティルタンカル・ロイ著/小林和夫訳『モンスーン経済』が、「読売新聞」(2025年3月30日付)で紹介されました。水への安定したアクセスなしに、熱帯アジアの持続的な経済発展はありえなかった —— 飢饉やコレラとの闘い、井戸をめぐるカースト間の対立、失業と停滞を生む乾季への対処など、成長のボトルネックとなった過酷な環境との交渉に焦点をあて、西洋とは異なる新たな発展モデルを提示します。

ティルタンカル・ロイ 著
小林和夫 訳
税込3,960円/本体3,600円
四六判・上製・240頁
ISBN978-4-8158-1176-1 C3022
在庫有り


『歴史学研究』 [2025年4月号、第1060号] から(評者:岩田啓介氏)

近代チベット政治外交史
清朝崩壊にともなう政治的地位と境界

近代チベット政治外交史

小林亮介著『近代チベット政治外交史』が、『歴史学研究』(2025年4月号、第1060号、歴史学研究会編)で紹介されました。仏教を介して中国と特別な関係を結び、広大な領域を治めたダライ・ラマ政権。東アジア国際秩序の構造転換を前に、彼らは勢力を維持すべくいかに行動したのか。そこで主張された「独立」「自治」の意味とは何か。現代に至るチベット問題の起源を、チベット語を中心とする貴重な一次史料にもとづき究明した画期的成果。

小林亮介 著
税込7,920円/本体7,200円
A5判・上製・430頁
ISBN978-4-8158-1146-4 C3022
在庫有り


『アジア経済』 [第66巻第1号、2025年3月] から(評者:内藤寛子氏)

派閥の中国政治
毛沢東から習近平まで

派閥の中国政治

李昊著『派閥の中国政治』が、『アジア経済』(第66巻第1号、2025年3月、ジェトロ・アジア経済研究所発行)で紹介されました。公式には存在を否認されながら、権力闘争や政策論争の展開を根本で規定してきた中国共産党の派閥集団。その隠れた実態とダイナミズムをクリアに描出し、建国以前から文化大革命や改革開放を経て現在に至る流れを新たな視点で再解釈します。権威主義体制において派閥が担う真の役割とは?

李 昊 著
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・396頁
ISBN978-4-8158-1131-0 C3031
在庫有り


『アジア経済』 [第66巻第1号、2025年3月] から(評者:中村尚史氏)

日本帝国圏鉄道史
技術導入から東アジアへ

日本帝国圏鉄道史

沢井実著『日本帝国圏鉄道史』が、『アジア経済』(第66巻第1号、2025年3月、ジェトロ・アジア経済研究所発行)で紹介されました。帝国日本の「骨格」はいかに形成されたのか。欧米から吸収した最先端の鉄道技術が朝鮮・満洲といった外地において固有の仕方で実践され、戦後へとつながる一大鉄道ネットワークの構築に至る歩みを、技術者など人的資源の移転を軸に隅々まで捉え、比類なきスケールで鉄道史を描き直します。

沢井 実 著
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・340頁
ISBN978-4-8158-1135-8 C3021
在庫有り


『アジア経済』 [第66巻第1号、2025年3月] から(評者:足立真理氏)

インドネシア政治とイスラーム主義
ひとつの現代史

インドネシア政治とイスラーム主義

茅根由佳著『インドネシア政治とイスラーム主義』が、『アジア経済』(第66巻第1号、2025年3月、ジェトロ・アジア経済研究所発行)で紹介されました。多様な宗教を包摂する「民主化の成功国」で、「不寛容」の烙印を押されたイスラーム主義者の系譜がなぜ人々を糾合できたのか。デモクラシーと排他性の間で揺れてきた彼らの活動を軸に、インドネシアにおける政治と宗教のダイナミズムを、独立期からSNSの時代まで総体的に捉え直した、俊英の力作。

茅根由佳 著
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・282頁
ISBN978-4-8158-1134-1 C3031
在庫有り


『史学雑誌』 [第134編第2号、2025年2月号] から(評者:柴田広志氏)

アレクサンドロス以後
長いヘレニズムとギリシア世界

アレクサンドロス以後

アンゲロス・ハニオティス著/藤井崇訳『アレクサンドロス以後』が、『史学雑誌』(第134編第2号、2025年2月号、史学会発行)で紹介されました。人・物・アイデアの活発な移動、メガシティや新宗教の出現、市民の政治参加とその浸蝕 ——。西地中海から中央アジアまでひろがった言語・制度・文化は、在地社会と交わりながらかつてない光景をもたらした。ローマ支配下でも継続したギリシア人の「グローバル」な拡散・統合を、500年のスパンで展望する画期的通史。

アンゲロス・ハニオティス 著
藤井 崇 訳
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・410頁
ISBN978-4-8158-1170-9 C3022
在庫有り


『史学雑誌』 [第134編第2号、2025年2月号] から(評者:李美奈氏)

ヴェニスのユダヤ人
ゲットーと地中海の500年

ヴェニスのユダヤ人

リッカルド・カリマーニ著『ヴェニスのユダヤ人』(藤内哲也監訳/大杉淳子訳)が、『史学雑誌』(第134編第2号、2025年2月号、史学会発行)で紹介されました。隔離か、共生か ——。差別と寛容の狭間で、豊かな文化を育んだヴェネツィアのユダヤ人たち。16世紀から現代にいたるヨーロッパ・地中海世界の激動の歴史のなかで、金融業や商業、さらには政治・宗教・思想など多様な領域で活躍した「シャイロックたち」と、水の都が織りなす500年の物語。

リッカルド・カリマーニ 著
藤内哲也 監訳/大杉淳子 訳
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・392頁
ISBN978-4-8158-1156-3 C3022
在庫有り


『企業家研究』 [第25号、2025年2月] から(評者:田中幹大氏)

在来的発展と大都市
20世紀日本における中小経営の展開

在来的発展と大都市

谷本雅之著『在来的発展と大都市』が、『企業家研究』(第25号、2025年2月、企業家研究フォーラム発行)で紹介されました。最も「近代的」な大都市において、なぜ伝統的な農業経営とも通底する、中小自営業の拡大がみられたのか? 東京に広がる玩具生産・流通のダイナミズムを読み解き、大工場と雇用労働のセットに収斂しない発展の論理を解明、近世から戦後に連なる日本経済の構造的特質に光をあてます。

谷本雅之 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・424頁
ISBN978-4-8158-1149-5 C3033
在庫有り


『経済研究』 [J-STAGE早期公開 2025年2月28日] から(評者:斎藤修氏)

在来的発展と大都市
20世紀日本における中小経営の展開

在来的発展と大都市

谷本雅之著『在来的発展と大都市』が、『経済研究』(J-STAGE早期公開 2025年2月28日、一橋大学経済研究所発行)で紹介されました。最も「近代的」な大都市において、なぜ伝統的な農業経営とも通底する、中小自営業の拡大がみられたのか? 東京に広がる玩具生産・流通のダイナミズムを読み解き、大工場と雇用労働のセットに収斂しない発展の論理を解明、近世から戦後に連なる日本経済の構造的特質に光をあてます。

谷本雅之 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・424頁
ISBN978-4-8158-1149-5 C3033
在庫有り


『経済研究』 [J-STAGE早期公開 2024年12月20日] から(評者:佐藤正広氏)

日本統治下の台湾
開発・植民地主義・主体性

日本統治下の台湾

平井健介著『日本統治下の台湾』が、『経済研究』(J-STAGE早期公開 2024年12月20日、一橋大学経済研究所発行)で紹介されました。半世紀に及ぶ支配のなかで、台湾は何を経験したのか。経済開発を軸として社会の隅々にまで及んだ統治の実態と、環境の激変を生き抜く台湾人の主体性を同時に捉え、日本最初の植民地における「近代化」の全容と限界を描き出します。「収奪」一色でも賛美・肯定でもない、信頼できる通史の決定版。

平井健介 著
税込3,960円/本体3,600円
四六判・上製・386頁
ISBN978-4-8158-1158-7 C3022
在庫有り


「読売新聞」 [2025年3月16日付] から(評者:出口治明氏)

経済成長の日本史
古代から近世の超長期GDP推計 730-1874

経済成長の日本史

高島正憲著『経済成長の日本史』が、「読売新聞」(2025年3月16日付)読書欄の「昭和百年百冊 歴史を考える」で紹介されました。奈良時代~近代初頭にいたる列島経済の展開を一望、最貧国水準を抜け出し、1人あたりGDPが着実な上昇に転じていく過程を、利用可能な数値の精査と多様な文献の活用により、災害・飢饉・環境・都市化なども視野に解明。はじめて日本の超長期GDP推計を実現し、日本史の新たな扉を開きます。

高島正憲 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・348頁
ISBN978-4-8158-0890-7 C3033
在庫有り


『図書新聞』 [第3680号、2025年3月22日号] から(評者:安井大輔氏)

食の豊かさ 食の貧困
近現代日本における規範と実態

食の豊かさ食の貧困

上田遥著『食の豊かさ 食の貧困』が、『図書新聞』(第3680号、2025年3月22日号、武久出版発行)で紹介されました。「善き食生活」とは何か ——。「崩食」を背景として、栄養学や伝統・自然など多様な指針が乱立するいま、食の豊かさ/貧困をどう再定義するかが問われている。社会学と倫理学を結び合わせて「食潜在能力」の考え方を提示し、日本食文化の歴史的考察と現代の食卓調査から、私たちの食生活を問い直す力作。

上田 遥 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・368頁
ISBN978-4-8158-1166-2 C3036
在庫有り


『図書新聞』 [第3680号、2025年3月22日号] から(評者:遠藤直子氏)

アレクサンドロス以後
長いヘレニズムとギリシア世界

アレクサンドロス以後

アンゲロス・ハニオティス著/藤井崇訳『アレクサンドロス以後』が、『図書新聞』(第3680号、2025年3月22日号、武久出版発行)で紹介されました。人・物・アイデアの活発な移動、メガシティや新宗教の出現、市民の政治参加とその浸蝕 ——。西地中海から中央アジアまでひろがった言語・制度・文化は、在地社会と交わりながらかつてない光景をもたらした。ローマ支配下でも継続したギリシア人の「グローバル」な拡散・統合を、500年のスパンで展望する画期的通史。

アンゲロス・ハニオティス 著
藤井 崇 訳
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・410頁
ISBN978-4-8158-1170-9 C3022
在庫有り


『社会経済史学』 [第90巻第4号、2025年2月] から(評者:加島潤氏)

「満洲国」以後
中国工業化の源流を考える

「満洲国」以後

松本俊郎編『「満洲国」以後』が、『社会経済史学』(第90巻第4号、2025年2月、社会経済史学会発行)で紹介されました。戦後の混乱と破壊を乗りこえ、社会主義化の最前線かつ最大の生産拠点へと成長した中国東北。鞍山や瀋陽といった巨大都市の内外で、帝国支配の「遺産」が時代をこえて幾重にも再編されるプロセスを初めて実証。改革開放後の変容も視野に、歴史を貫く流れを比類なき密度で描きます。

松本俊郎 編
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・358頁
ISBN978-4-8158-1114-3 C3033
在庫有り


『西洋史学』 [第278号、2024年12月] から(評者:亀長洋子氏)

近世東地中海の形成
マムルーク朝・オスマン帝国とヴェネツィア人

近世東地中海の形成

堀井優著『近世東地中海の形成』が、『西洋史学』(第278号、2024年12月、日本西洋史学会発行)で紹介されました。古くから東西交易の要衝として栄えた「レヴァント」。中世から近世への転換のなか、イスラーム国家とヨーロッパ商人の「共生」を支えてきた秩序の行方は? オスマン条約体制や海港都市アレクサンドリアのありようから、異文化接触の実像を明らかにするとともに、東アジアに及ぶ「治外法権」の淵源をも示した力作。

堀井 優 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・240頁
ISBN978-4-8158-1053-5 C3022
在庫有り


『西洋史学』 [第278号、2024年12月] から(評者:石原俊時氏)

社会をつくった経済学者たち
スウェーデン・モデルの構想から展開へ

社会をつくった経済学者たち

藤田菜々子著『社会をつくった経済学者たち』が、『西洋史学』(第278号、2024年12月、日本西洋史学会発行)で紹介されました。不況・戦争など直面する危機を乗り越え、福祉先進国の礎を築いた経済学者たち。ケンブリッジ学派と双璧をなしたスウェーデン経済学の全体像を、彼らの政治・世論との深いかかわりとともに初めて解明、福祉国家への合意を導いた決定的役割と、現代におけるその変容までを鮮やかに描き出します。

藤田菜々子 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・438頁
ISBN978-4-8158-1097-9 C3033
在庫有り


『西洋史学』 [第278号、2024年12月] から(評者:根占献一氏)

殉教の日本
近世ヨーロッパにおける宣教のレトリック

殉教の日本

小俣ラポー日登美著『殉教の日本』が、『西洋史学』(第278号、2024年12月、日本西洋史学会発行)で紹介されました。キリスト教文化にとって、日本は〈暴虐と聖性の国〉だった。グローバルな宣教のなかで、驚くべきイメージはどのように成立・普及したのか。長崎二十六殉教者の列福やその聖遺物の行方、さらには多様な殉教伝・磔図像・残酷劇などを跡づけ、東西をつなぐ新たな「双方向の歴史」を実践します。

小俣ラポー日登美 著
税込9,680円/本体8,800円
A5判・上製・600頁
ISBN978-4-8158-1119-8 C3022
在庫有り


『文明動態学』 [第4号、2025年3月] から(評者:渡辺健哉氏)

ユーラシア東方の多極共存時代
大モンゴル以前

ユーラシア東方の多極共存時代

古松崇志著『ユーラシア東方の多極共存時代』が、『文明動態学』(第4号、2025年3月、岡山大学文明動態学研究所発行)で紹介されました。遊牧王朝と中国王朝、なぜ数百年間も併存できたのか ——。モンゴル帝国による統合以前のユーラシア東方では、複数の国家が並び立っていた。契丹(遼)と北宋の盟約による「澶淵体制」、さらには金(女真)の時代の国際関係に焦点を当て、考古資料も活用しつつ、外交・儀礼・信仰から歴史編纂まで東洋史・中国史像を刷新します。

古松崇志 著
税込14,300円/本体13,000円
A5判・上製・836頁
ISBN978-4-8158-1150-1 C3022
在庫有り


『読書アンケート 2024(みすず)』 [2025年2月] から

『読書アンケート 2024(みすず)』(2025年2月、みすず書房発行)で、以下の図書が紹介されました。

【関智英氏による紹介】

古松崇志著
『ユーラシア東方の多極共存時代 —— 大モンゴル以前』

吉井文美著
『日本の中国占領地支配 —— イギリス権益との攻防と在来秩序』

【板橋拓己氏による紹介】

川村陶子著
『〈文化外交〉の逆説をこえて —— ドイツ対外文化政策の形成』

【斎藤修氏による紹介】

B. ファン・バヴェル著/友部謙一・加藤博・大月康弘・田口英明訳
『市場経済の世界史 —— 見えざる手をこえて』


「読売新聞」 [2025年3月2日付] から(評者:岡美穂子氏)

戦国家法の形成と公界
『結城氏新法度』と『相良氏法度』を読む

戦国家法の形成と公界

安野眞幸著『戦国家法の形成と公界』が、「読売新聞」(2025年3月2日付)で紹介されました。戦国大名の領国経営を土台から捉え直す ——。君臣関係、軍事、賞罰、課役、契約など、多様な規定を含む家法。そこに現れる公界とは何か。当主の支配確立の取組みから、武士・百姓・下人のあり様、そして流通・金融を担う商人との関係まで、法文の精緻な読解により、新たな歴史像を立ち上げます。

安野眞幸 著
税込13,200円/本体12,000円
A5判・上製・576頁
ISBN978-4-8158-1177-8 C3021
在庫有り


年度別書評一覧

近刊案内

2026年3月31日出来予定

無知の世界史

ピーター・バーク 著
岩井 淳 監訳/小田 透・辻本 諭・米山優子 訳
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・372頁
ISBN 978-4-8158-1237-9
Cコード 3022

2026年4月13日出来予定

セックスの倫理学

ニール・マッカーサー 著
江口 聡 訳
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・368頁
ISBN 978-4-8158-1235-5
Cコード 3012

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重版案内

2026年4月上旬出来予定

飢饉・疫病・植民地統治[リ・アーカイヴ叢書]

脇村孝平 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・並製・270頁
ISBN 978-4-8158-1230-0
Cコード 3022

2026年4月上旬出来予定

生成論の探究[リ・アーカイヴ叢書]

松澤和宏 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・並製・524頁
ISBN 978-4-8158-1231-7
Cコード 3090

2026年4月上旬出来予定

『渓嵐拾葉集』の世界[リ・アーカイヴ叢書]

田中貴子 著
税込6,380円/本体5,800円
A5判・並製・298頁
ISBN 978-4-8158-1232-4
Cコード 3095

2026年4月上旬出来予定

近世仮名遣い論の研究[リ・アーカイヴ叢書]

釘貫 亨 著
税込6,380円/本体5,800円
A5判・並製・296頁
ISBN 978-4-8158-1233-1
Cコード 3081

2026年4月上旬出来予定

帝国日本の植民地法制[リ・アーカイヴ叢書]

浅野豊美 著
税込13,200円/本体12,000円
A5判・並製・808頁
ISBN 978-4-8158-1234-8
Cコード 3032

2026年3月13日出来

「生保レディ」の現代史(第2刷)

金井 郁・申 琪榮 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・352頁
ISBN 978-4-8158-1214-0
Cコード 3033

2026年3月2日出来

猫を愛でる近代(第2刷)

貝原伴寛 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・498頁
ISBN 978-4-8158-1172-3
Cコード 3022

2026年3月下旬出来予定

カラヴァッジョ(第4刷)

宮下規久朗 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・450頁
ISBN 978-4-8158-1227-0
Cコード 3071

2026年2月19日出来

知識経済の形成(第3刷)

ジョエル・モキイア 著
長尾伸一 監訳/伊藤庄一 訳
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・410頁
ISBN 978-4-8158-0957-7
Cコード 3033

2026年1月30日出来

野蛮から秩序へ(第3刷)

松森奈津子 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・402頁
ISBN 978-4-8158-1228-7
Cコード 3031

2026年1月27日出来

アニメ・マシーン(第2刷)

トーマス・ラマール 著
藤木秀朗 監訳/大﨑晴美 訳
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・462頁
ISBN 978-4-8158-0730-6
Cコード 3074

2026年1月16日出来

日本中世社会の形成と王権(第3刷)

上島 享 著
税込10,450円/本体9,500円
A5判・上製・998頁
ISBN 978-4-8158-0635-4
Cコード 3022

2026年1月14日出来

中国出版文化史(第3刷)

井上 進 著
税込5,280円/本体4,800円
A5判・上製・398頁
ISBN 978-4-8158-0420-6
Cコード 3022

2026年1月14日出来

政治的暴力の共和国(第2刷)

原田昌博 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・432頁
ISBN 978-4-8158-1039-9
Cコード 3022

2026年1月9日出来

自由の余地(第2刷)

ダニエル・C. デネット 著
戸田山和久 訳
税込4,950円/本体4,500円
A5判・上製・342頁
ISBN 978-4-8158-0996-6
Cコード 3010

2025年10月22日出来

天皇の軍事輔弼体制(第2刷)

飯島直樹 著
税込7,480円/本体6,800円
A5判・上製・368頁
ISBN 978-4-8158-1192-1
Cコード 3021

2025年10月20日出来

中国共産党の神経系(第2刷)

周 俊 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・478頁
ISBN 978-4-8158-1152-5
Cコード 3031

2025年10月14日出来

現代気候変動入門(第2刷)

アンドリュー・E・デスラー 著
神沢 博 監訳/石本美智 訳
税込3,850円/本体3,500円
菊判・並製・334頁
ISBN 978-4-8158-1130-3
Cコード 3040

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