2026年度書評一覧
『図書新聞』 [2026年4月4日号、第3730号] から(評者:水上拓哉氏)
AI・ロボットからの倫理学入門

久木田水生・神崎宣次・佐々木拓・本田康二郎著『AI・ロボットからの倫理学入門』が、『図書新聞』(2026年4月4日号、第3730号、武久出版発行)で紹介されました。AI・ロボット技術が日々進化する中で、生成AI や自動運転車、自律型兵器などが引き起こしうる倫理的問題を通し、人間の道徳を考える、知的興奮に満ちた入門書。「本書には、ロボットや AI という新しい隣人たちとつきあう上で参考となる倫理学の知恵がつまっている」 —— 伊勢田哲治。
久木田水生・神崎宣次・佐々木 拓・本田康二郎 著
税込2,970円/本体2,700円
A5判・並製・250頁
ISBN978-4-8158-1200-3 C3012
『図書新聞』 [2026年4月4日号、第3730号] から(評者:高萩智也氏)
ヒューム イングランド史Ⅰ・Ⅱ

犬塚元・壽里竜・池田和央訳『ヒューム イングランド史Ⅰ・Ⅱ』が、『図書新聞』(2026年4月4日号、第3730号、武久出版発行)で紹介されました。啓蒙の歴史叙述の最高傑作として近年注目が集まっている『イングランド史』。そのうち最初に公刊されたステュアート史を、網羅的な資料調査と綿密な校訂にもとづき初めて全訳。内戦へと向かう分断の時代を語るなかで、認識論、因果論、情念論などの哲学的分析は歴史といかに出会うのか。
犬塚 元・壽里 竜・池田和央 訳
税込各9,350円/本体各8,500円
A5判・上製・上564頁+下496頁
ISBN 上:978-4-8158-1209-6 下:978-4-8158-1210-2
C3010
『都市問題』 [2026年4月号、第117巻] から(評者:鄭黄燕氏)
「生保レディ」の現代史
保険大国の形成とジェンダー

金井郁・申琪榮著『「生保レディ」の現代史』が、『都市問題』(2026年4月号、第117巻、後藤・安田記念東京都市研究所発行)で紹介されました。なぜ女性が担ってきたのか —— 9割に迫る驚異的な加入率を実現し、高度成長の基盤となった日本の生命保険産業。その発展を最前線で支えた女性営業職に着目し、大量採用・大量離職から成果給までその実像を初めて解明。外資系男性営業職もとらえたジェンダー分析により、「非効率」として見過ごされてきた労働のあり方をつぶさに捉え、保険大国への歩みに新たな光を当てます。
金井 郁・申 琪榮 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・352頁
ISBN978-4-8158-1214-0 C3033
「UTokyo BiblioPlaza」 [2026年3月31日公開] から
天皇の軍事輔弼体制
元帥と戦争指導の政治史

飯島直樹著『天皇の軍事輔弼体制』の自著紹介が、「UTokyo BiblioPlaza」(2026年3月31日公開、東京大学)に掲載されました。「輔弼」として知られる天皇への助言システムは、昭和期までは有効に機能し、軍統制の一大焦点となっていた。天皇-軍関係の核心を、明治の建軍から二度の大戦まで初めて統一的に解明。多角的な輔弼構造の形成と衰微を実証し、軍部の台頭や戦争責任問題にも新たな光を当てる意欲作。
飯島直樹 著
税込7,480円/本体6,800円
A5判・上製・368頁
ISBN978-4-8158-1192-1 C3021
『社会と倫理』 [第40号、2025年12月] から(評者:横路佳幸氏)
道徳はなぜ価値判断の問題になるのか
ヘアの道徳哲学と好敵手たち

冨田絢矢著『道徳はなぜ価値判断の問題になるのか』が、『社会と倫理』(第40号、2025年12月、南山大学社会倫理研究所発行)で紹介されました。我々がもつべき生き方の自由と、普遍的規範を求める理性 ——。価値観の林立する現代において溝を深めるこの2つは、果たして調停しうるのか。ヘアの哲学を軸にサールやトゥールミンらの議論も検討し、共同の学びに焦点を置いた倫理を提示、Why-be-moral? 問題に新たな答えを与える野心作。
冨田絢矢 著
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・334頁
ISBN978-4-8158-1143-3 C3012
『経営史学』 [第60巻第4号、2026年3月] から(評者:老川慶喜氏)
日本帝国圏鉄道史
技術導入から東アジアへ

沢井実著『日本帝国圏鉄道史』が、『経営史学』(第60巻第4号、2026年3月、経営史学会発行)で紹介されました。帝国日本の「骨格」はいかに形成されたのか。欧米から吸収した最先端の鉄道技術が朝鮮・満洲といった外地において固有の仕方で実践され、戦後へとつながる一大鉄道ネットワークの構築に至る歩みを、技術者など人的資源の移転を軸に隅々まで捉え、比類なきスケールで鉄道史を描き直します。
沢井 実 著
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・340頁
ISBN978-4-8158-1135-8 C3021
『大原社会問題研究所雑誌』 [第810号、2026年4月] から(評者:竹ノ下弘久氏)
在日フィリピン人社会
1980~2020年代の結婚移民と日系人

高畑幸著『在日フィリピン人社会』が、『大原社会問題研究所雑誌』(第810号、2026年4月、法政大学大原社会問題研究所発行)で紹介されました。バブル期に毎年数万人の流入をみたエンターテイナー世代から、ブラジル人に代わり急増する日系人まで、いまや幅広い世代と領域に広がり日本社会の一部となったフィリピン人たち。外国人労働者の先駆でもある一大エスニック集団の暮らしと語りに密着し、全体像を活き活きと描き出します。
高畑 幸 著
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・326頁
ISBN978-4-8158-1153-2 C3036
『週刊読書人』 [2026年3月27日号、第3631号] から(評者:安藤究氏)
「生保レディ」の現代史
保険大国の形成とジェンダー

金井郁・申琪榮著『「生保レディ」の現代史』が、『週刊読書人』(2026年3月27日号、第3631号、読書人発行)で紹介されました。なぜ女性が担ってきたのか —— 9割に迫る驚異的な加入率を実現し、高度成長の基盤となった日本の生命保険産業。その発展を最前線で支えた女性営業職に着目し、大量採用・大量離職から成果給までその実像を初めて解明。外資系男性営業職もとらえたジェンダー分析により、「非効率」として見過ごされてきた労働のあり方をつぶさに捉え、保険大国への歩みに新たな光を当てます。
金井 郁・申 琪榮 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・352頁
ISBN978-4-8158-1214-0 C3033
『現代化学』 [2026年4月号] から
揺らぎの中の遺伝情報
ソフトマターとしてのクロマチンと生命

藤城新・笹井理生著『揺らぎの中の遺伝情報』が、『現代化学』(2026年4月号、東京化学同人発行)で紹介されました。遺伝情報を担う「柔らかな物質」である、DNA とタンパク質の複合体=クロマチン。その構造・運動・機能と、三者が相互に連関し安定的に遺伝子活動を制御する仕組みに、実験・理論・シミュレーションから迫ります。分子生物学と物理学の垣根を越え、ミクロとメゾをつなぐ画期的著作。
藤城 新・笹井理生 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・302頁
ISBN978-4-8158-1222-5 C3045
「アフリカレポート」 [第64号、2026年3月] から(評者:網中昭世氏)
善意の帝国
イギリスのフィランスロピーと南アフリカ

大澤広晃著『善意の帝国』が、「アフリカレポート」(第64号、2026年3月、ジェトロ・アジア経済研究所発行)で紹介されました。国内の弱者をこえ、奴隷や先住民にも救いの手を伸ばそうとした帝国大の「善意」。救済・福祉・支配がかさなりあうその姿とは? 植民地における人道主義の活動とイデオロギーを克明に跡づけ、非白人への屈折したまなざしや人種隔離との両義的関係を析出。大西洋に広がる慈善のネットワークも視野に、チャリティの可能性と限界、そして現代への遺産に迫ります。
大澤広晃 著
税込7,480円/本体6,800円
A5判・上製・466頁
ISBN978-4-8158-1174-7 C3022
『図書新聞』 [第3729号、2026年3月28日号] から(評者:佃陽子氏)
リトルトーキョーは語る
凝集・越境・包摂の日系アメリカ史

南川文里著『リトルトーキョーは語る』が、『図書新聞』(第3729号、2026年3月28日号、武久出版発行)で紹介されました。二重国籍者や移民女性から黒人・コリア系まで、モデル・マイノリティの物語からこぼれ落ちる者たちは、日系コミュニティといかに交わり、何を残したのか。戦時強制収容のインパクトや出身国日本との関係にも新たな解釈を与え、国境・人種をこえた多層的な語りをもとに歴史像を刷新します。
南川文里 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・328頁
ISBN978-4-8158-1215-7 C3022
『史学雑誌』 [第135編第2号、2026年2月] から(評者:増田都希氏)
猫を愛でる近代
啓蒙時代のペットとメディア

貝原伴寛著『猫を愛でる近代』が、『史学雑誌』(第135編第2号、2026年2月、史学会発行)で紹介されました。かつては害獣対策はもちろん、薬用や祝祭の犠牲にも供されていた猫。なぜ、どのようにして「愛らしいペット」になったのか ——。啓蒙期フランスの科学・文学・美術を通して、「文明」の伴侶としての猫観の誕生に迫り、「ネコ好き」社会をもたらした、人々の感情の大転換を跡づけます。
貝原伴寛 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・498頁
ISBN978-4-8158-1172-3 C3022
「北海道新聞」 [2026年3月22日付] から(評者:日置貴之氏)
歌舞伎の戦争
十五年戦争とその影

ジェームズ・R・ブランドン著『歌舞伎の戦争』(小田中章浩・岩井眞實訳)が、「北海道新聞」(2026年3月22日付)で紹介されました。今や「国宝」的な古典芸能となっている歌舞伎は、かつては意欲的な新作劇を次々と上演していた。では戦時中の新作とはどのようなものだったのか。そして占領期の歌舞伎に何が起きたのか。英語圏における日本演劇研究の第一人者が、同時代を生きた歌舞伎の姿を初めて蘇らせる。永らく忘却されてきた歴史を掘り起こす労作。
ジェームズ・R・ブランドン 著
小田中章浩・岩井眞實 訳
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・380頁
ISBN978-4-8158-1212-6 C3095
『原爆文学研究』 [第24号、2026年2月] から(評者:後山剛毅氏)
グローバル・ヒバクシャ

ロバート・A・ジェイコブズ著『グローバル・ヒバクシャ』(竹本真希子・川口悠子・梅原季哉・佐藤温子訳)が、『原爆文学研究』(第24号、2026年2月、原爆文学研究会編)で紹介されました。広島・長崎だけではない、惑星的な被曝の全体像へ ——。現在の科学的知見や幅広い聞き取り調査を踏まえて、核実験・原発事故・ウラン採掘の被害者をはじめ、これまで不可視化されてきた世界のヒバクシャの実態を追究。原爆の記憶や福島の経験と接続するとともに、核抑止論の前提を鋭く問い直します。
ロバート・A・ジェイコブズ 著
竹本真希子・川口悠子・梅原季哉・佐藤温子 訳
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・360頁
ISBN978-4-8158-1188-4 C3031
『アジア経済』 [第67巻第1号、2026年3月] から(評者:角崎信也氏)
中国革命の方法
共産党はいかにして権力を樹立したか

三品英憲著『中国革命の方法』が、『アジア経済』(第67巻第1号、2026年3月、ジェトロ・アジア経済研究所発行)で紹介されました。国家による社会のコントロールはいかに深化し、共産党への忠誠競争をかき立てたのか。国共内戦期、土地改革のうねりの中で農村の権力構造が激しく流動するさまに着目、エスカレートする暴力と従軍への圧力を捉え、今日の中国のルーツをなす大転換を、史料への鋭いまなざしと臨場感あふれる筆致で描きます。
三品英憲 著
税込8,800円/本体8,000円
A5判・上製・544頁
ISBN978-4-8158-1167-9 C3031
『アジア経済』 [第67巻第1号、2026年3月] から(評者:やまだあつし氏)
日本統治下の台湾
開発・植民地主義・主体性

平井健介著『日本統治下の台湾』が、『アジア経済』(第67巻第1号、2026年3月、ジェトロ・アジア経済研究所発行)で紹介されました。半世紀に及ぶ支配のなかで、台湾は何を経験したのか。経済開発を軸として社会の隅々にまで及んだ統治の実態と、環境の激変を生き抜く台湾人の主体性を同時に捉え、日本最初の植民地における「近代化」の全容と限界を描き出します。「収奪」一色でも賛美・肯定でもない、信頼できる通史の決定版。
平井健介 著
税込3,960円/本体3,600円
四六判・上製・386頁
ISBN978-4-8158-1158-7 C3022
「朝日新聞」 [2026年3月18日付、「天声人語」] から
帝国の隠し方
大アメリカ合衆国の歴史

ダニエル・イマヴァール著『帝国の隠し方』(和田光弘監訳/森脇由美子・小澤卓也・内田綾子・高橋博子・上英明訳)が、「朝日新聞」(2026年3月18日付)の「天声人語」で取り上げられました。アメリカ合衆国といえば、一体となった大陸本土の地図が思い浮かぶ。だが歴史上は、ハワイ、フィリピン、プエルトリコをはじめ多数の海外領土や内陸准州を保持してきた。アメリカは辺境との関係で、また辺境の地で何をしてきたのか。なぜそれは見えなかったのか ——。新たな帝国像とともにアメリカのリアルな姿を明るみに出す卓抜な通史。
ダニエル・イマヴァール 著/和田光弘 監訳
森脇由美子・小澤卓也・内田綾子・高橋博子・上 英明 訳
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・456頁
ISBN978-4-8158-1199-0 C3022
TBS CROSS DIG with Bloomberg [2026年3月17日] から
アメリカはなぜイスラエルを支援するのか
揺れ動くまなざしの歴史

佐藤雅哉著『アメリカはなぜイスラエルを支援するのか』が、TBS CROSS DIG with Bloomberg の「CROSS DIG 1on1」(2026年3月17日公開、加藤喜之氏)で紹介されました。宗教、メディア、ビジネス界から記憶の政治まで —— アメリカ社会で広く創出され続けるイスラエルへの好意的感情は現実の政治を動かし、「特別な関係」を根底で支えてきた。異論や批判との衝突のなかで絶えず編み直されるイメージの力学を、特定の勢力や時代に還元することなく包括的に描き出した刮目の書。
佐藤雅哉 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・346頁
ISBN978-4-8158-1226-3 C3022
『中国21』 [第63号、2026年1月] から(評者:砂山幸雄氏)
中国共産党の神経系
情報システムの起源・構造・機能

周俊著『中国共産党の神経系』が、『中国21』(第63号、2026年1月、愛知大学現代中国学会編)で紹介されました。秘密主義のベールを乗り越える ——。毛沢東ら共産党中枢は、全知の支配者でも無知な指導者でもなかった。社会の実態を掴むべく形作られた制度はどのように作動したのか。今日にも通底する、一党支配下の情報収集・利用のあり方を膨大な史料により解明、中国政治の理解を一新します。
周 俊 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・478頁
ISBN978-4-8158-1152-5 C3031
「日本経済新聞」 [2026年3月14日付、読書面「今を読み解く」(前嶋和弘氏)] から
帝国の隠し方
大アメリカ合衆国の歴史

ダニエル・イマヴァール著『帝国の隠し方』(和田光弘監訳/森脇由美子・小澤卓也・内田綾子・高橋博子・上英明訳)が、「日本経済新聞」(2026年3月14日付)読書面の「今を読み解く」で紹介されました。アメリカ合衆国といえば、一体となった大陸本土の地図が思い浮かぶ。だが歴史上は、ハワイ、フィリピン、プエルトリコをはじめ多数の海外領土や内陸准州を保持してきた。アメリカは辺境との関係で、また辺境の地で何をしてきたのか。なぜそれは見えなかったのか ——。新たな帝国像とともにアメリカのリアルな姿を明るみに出す卓抜な通史。
ダニエル・イマヴァール 著/和田光弘 監訳
森脇由美子・小澤卓也・内田綾子・高橋博子・上 英明 訳
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・456頁
ISBN978-4-8158-1199-0 C3022
『週刊読書人』 [2026年3月13日号、第3629号] から(評者:岡村太郎氏)
ヒューム イングランド史Ⅰ・Ⅱ

犬塚元・壽里竜・池田和央訳『ヒューム イングランド史Ⅰ・Ⅱ』が、『週刊読書人』(2026年3月13日号、第3629号、読書人発行)で紹介されました。啓蒙の歴史叙述の最高傑作として近年注目が集まっている『イングランド史』。そのうち最初に公刊されたステュアート史を、網羅的な資料調査と綿密な校訂にもとづき初めて全訳。内戦へと向かう分断の時代を語るなかで、認識論、因果論、情念論などの哲学的分析は歴史といかに出会うのか。
犬塚 元・壽里 竜・池田和央 訳
税込各9,350円/本体各8,500円
A5判・上製・上564頁+下496頁
ISBN 上:978-4-8158-1209-6 下:978-4-8158-1210-2
C3010
『大原社会問題研究所雑誌』 [第809号、2026年3月] から(評者:前川一郎氏)
善意の帝国
イギリスのフィランスロピーと南アフリカ

大澤広晃著『善意の帝国』が、『大原社会問題研究所雑誌』(第809号、2026年3月、法政大学大原社会問題研究所発行)で紹介されました。国内の弱者をこえ、奴隷や先住民にも救いの手を伸ばそうとした帝国大の「善意」。救済・福祉・支配がかさなりあうその姿とは? 植民地における人道主義の活動とイデオロギーを克明に跡づけ、非白人への屈折したまなざしや人種隔離との両義的関係を析出。大西洋に広がる慈善のネットワークも視野に、チャリティの可能性と限界、そして現代への遺産に迫ります。
大澤広晃 著
税込7,480円/本体6,800円
A5判・上製・466頁
ISBN978-4-8158-1174-7 C3022
『史林』 [第108巻第6号、2025年11月] から(評者:嶋中博章氏)
猫を愛でる近代
啓蒙時代のペットとメディア

貝原伴寛著『猫を愛でる近代』が、『史林』(第108巻第6号、2025年11月、史学研究会発行)で紹介されました。かつては害獣対策はもちろん、薬用や祝祭の犠牲にも供されていた猫。なぜ、どのようにして「愛らしいペット」になったのか ——。啓蒙期フランスの科学・文学・美術を通して、「文明」の伴侶としての猫観の誕生に迫り、「ネコ好き」社会をもたらした、人々の感情の大転換を跡づけます。
貝原伴寛 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・498頁
ISBN978-4-8158-1172-3 C3022
「朝日新聞」 [2026年3月11日付、夕刊] から
ヒューム イングランド史Ⅰ・Ⅱ

『ヒューム イングランド史Ⅰ・Ⅱ』(犬塚元・壽里竜・池田和央訳)の訳者の一人・犬塚先生のインタビューが、「朝日新聞」(2026年3月11日付、夕刊)に掲載されました。啓蒙の歴史叙述の最高傑作として近年注目が集まっている『イングランド史』。そのうち最初に公刊されたステュアート史を、網羅的な資料調査と綿密な校訂にもとづき初めて全訳。内戦へと向かう分断の時代を語るなかで、認識論、因果論、情念論などの哲学的分析は歴史といかに出会うのか。
犬塚 元・壽里 竜・池田和央 訳
税込各9,350円/本体各8,500円
A5判・上製・上564頁+下496頁
ISBN 上:978-4-8158-1209-6 下:978-4-8158-1210-2
C3010
「朝日新聞」 [2026年3月7日付] から(評者:中澤達哉氏)
リトルトーキョーは語る
凝集・越境・包摂の日系アメリカ史

南川文里著『リトルトーキョーは語る』が、「朝日新聞」(2026年3月7日付)で紹介されました。二重国籍者や移民女性から黒人・コリア系まで、モデル・マイノリティの物語からこぼれ落ちる者たちは、日系コミュニティといかに交わり、何を残したのか。戦時強制収容のインパクトや出身国日本との関係にも新たな解釈を与え、国境・人種をこえた多層的な語りをもとに歴史像を刷新します。
南川文里 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・328頁
ISBN978-4-8158-1215-7 C3022
『西洋史学』 [第280号、2025年12月] から(評者:加納修氏)
フランク史(全3巻)

佐藤彰一著『フランク史』(全3巻)が、『西洋史学』(第280号、2025年12月、日本西洋史学会発行)で紹介されました。ヨーロッパのもう一つの起源 ——。グローバルな視野でとらえた初めての本格的通史。
税込7,920円/本体7,200円
A5判・上製・400頁
ISBN978-4-8158-1030-6 C3022
税込7,920円/本体7,200円
A5判・上製・536頁
ISBN978-4-8158-1094-8 C3022
税込7,920円/本体7,200円
A5判・上製・474頁
ISBN978-4-8158-1127-3 C3022
『西洋史学』 [第280号、2025年12月] から(評者:関哲行氏)
ヴェニスのユダヤ人
ゲットーと地中海の500年

リッカルド・カリマーニ著『ヴェニスのユダヤ人』(藤内哲也監訳/大杉淳子訳)が、『西洋史学』(第280号、2025年12月、日本西洋史学会発行)で紹介されました。隔離か、共生か ——。差別と寛容の狭間で、豊かな文化を育んだヴェネツィアのユダヤ人たち。16世紀から現代にいたるヨーロッパ・地中海世界の激動の歴史のなかで、金融業や商業、さらには政治・宗教・思想など多様な領域で活躍した「シャイロックたち」と、水の都が織りなす500年の物語。
リッカルド・カリマーニ 著
藤内哲也 監訳/大杉淳子 訳
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・392頁
ISBN978-4-8158-1156-3 C3022
『西洋史学』 [第280号、2025年12月] から(評者:増永理考氏)
アレクサンドロス以後
長いヘレニズムとギリシア世界

アンゲロス・ハニオティス著/藤井崇訳『アレクサンドロス以後』が、『西洋史学』(第280号、2025年12月、日本西洋史学会発行)で紹介されました。人・物・アイデアの活発な移動、メガシティや新宗教の出現、市民の政治参加とその浸蝕 ——。西地中海から中央アジアまでひろがった言語・制度・文化は、在地社会と交わりながらかつてない光景をもたらした。ローマ支配下でも継続したギリシア人の「グローバル」な拡散・統合を、500年のスパンで展望する画期的通史。
アンゲロス・ハニオティス 著
藤井 崇 訳
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・410頁
ISBN978-4-8158-1170-9 C3022
『月刊星ナビ』 [2026年4月号] から(評者:原智子氏)
時空の哲学と現代宇宙論

藤田翔著『時空の哲学と現代宇宙論』が、『月刊星ナビ』(2026年4月号、アストロアーツ発行)で紹介されました。この宇宙はどのようにして生まれ、どのような形で存在しているのか? 数多の数式で表現される物理学的宇宙像を、哲学的枠組みによって言語化し、統一的に把握する。マクロ・ミクロの物理学理論の将来も見据え、時間と空間の本質に迫る、気鋭による力作。
藤田 翔 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・296頁
ISBN978-4-8158-1218-8 C3010
「UTokyo BiblioPlaza」 [2026年3月3日公開] から
帝国の隠し方
大アメリカ合衆国の歴史

ダニエル・イマヴァール著『帝国の隠し方』の訳者のひとりである上英明先生による紹介記事が、「UTokyo BiblioPlaza」(2026年3月3日公開、東京大学)に掲載されました。アメリカ合衆国といえば、一体となった大陸本土の地図が思い浮かぶ。だが歴史上は、ハワイ、フィリピン、プエルトリコをはじめ多数の海外領土や内陸准州を保持してきた。アメリカは辺境との関係で、また辺境の地で何をしてきたのか。なぜそれは見えなかったのか ——。新たな帝国像とともにアメリカのリアルな姿を明るみに出す卓抜な通史。
ダニエル・イマヴァール 著/和田光弘 監訳
森脇由美子・小澤卓也・内田綾子・高橋博子・上 英明 訳
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・456頁
ISBN978-4-8158-1199-0 C3022

