内 容
「アカデミー」とは何か ——。学問・芸術に捧げられた公的機関として、世界的に見ても傑出した位置を占めたフランス王立アカデミー。言語・文芸や絵画彫刻から科学・歴史・音楽・建築まで、各分野の審査・研究・教育を包摂した画期的な制度と実態に迫り、啓蒙の影響や国外への伝播なども含め、その全体像を初めて解き明かす。
執筆者
(*は編者)
*隠岐さや香(序章・第4章・第7章・終章・コラム4・コラム7)
*栗田秀法(序章・第2章・第11章・終章・コラム2・コラム3)
玉田敦子(第1章・第10章・コラム1・コラム10)
佐々木真(第3章・第9章・コラム9・コラム11)
新居洋子(第5章・第12章・コラム5・コラム12)
中島智章(第6章・第8章・コラム6・コラム8)
目 次
序 章 …………………………… 隠岐さや香・栗田秀法
はじめに
1 「アカデミー」という概念
2 ルネサンス・アカデミーから17世紀のアカデミーへ
3 6つの王立諸アカデミーと他を分けるもの
4 本書の内容
第Ⅰ部
第1章 アカデミー・フランセーズ ………………………… 玉田敦子
はじめに
1 アカデミー・フランセーズ前史
2 創設時の制度と任務
3 ル・シッド論争とその余波
4 18世紀における展開
おわりに
コラム1 新旧論争とアカデミー(玉田敦子)
第2章 王立絵画彫刻アカデミー ………………………… 栗田秀法
はじめに
1 王立絵画彫刻アカデミーの設立
2 絵画彫刻アカデミーの開花
3 アカデミーの変革
おわりに
コラム2 在ローマ・フランス・アカデミー(栗田秀法)
第3章 王立碑文文芸アカデミー ………………………… 佐々木真
はじめに
1 王立碑文文芸アカデミーの前史
2 王立碑文文芸アカデミーの成立
3 アカデミー会員の横顔
4 アカデミーの活動
おわりに —— アカデミーの終焉とその意義
コラム3 国王のコレクションとアカデミー(栗田秀法)
第4章 王立科学アカデミー ………………………… 隠岐さや香
はじめに
1 科学アカデミーの由来とその初期の姿
2 「アカデミー型」組織の確立
3 啓蒙思想とパリ王立科学アカデミー
4 革命と旧体制期科学アカデミーの終焉
おわりに
コラム4 王権の科学・技術関連機関(隠岐さや香)
第5章 王立音楽アカデミー ………………………… 新居洋子
はじめに
1 王立音楽アカデミーの起源
2 運営の組織化
3 中央集権化の促進
4 パリ市による運営から王権による直接管理へ
おわりに
コラム5 作者の権利(新居洋子)
第6章 王立建築アカデミー ………………………… 中島智章
はじめに
1 王立建築アカデミーの設立
2 建築アカデミーの再編
3 アカデミーの役割の変容
4 パリと地方の建築
おわりに —— 建築アカデミーの終焉と再出発
コラム6 ルーヴル宮殿とアカデミー(中島智章)
第Ⅱ部
第7章 王立アカデミーとその財政事情 …………………… 隠岐さや香
はじめに
1 王政期における才人の庇護とその文化
2 アカデミー・フランセーズと文人の庇護モデル
3 碑文文芸アカデミーと科学アカデミー
4 革命期の動揺
おわりに
コラム7 ジュトン(隠岐さや香)
第8章 アカデミーと王権との関係性 ………………………… 中島智章
はじめに —— 諸アカデミーと建築総監
1 宮内卿と建築総監
2 アカデミー・フランセーズと絵画彫刻アカデミーの規約
3 科学アカデミー、碑文文芸アカデミー、建築アカデミーの規約
4 科学アカデミー、碑文文芸アカデミー、建築アカデミーの組織
5 音楽アカデミーと王の建築局
おわりに ——諸アカデミーの活動の場
コラム8 パレ・ロワイヤルのパリ・オペラ座(中島智章)
第9章 王立アカデミーの相互関係と比較 ………………………… 佐々木真
はじめに
1 3アカデミー会員の比較
2 アカデミーをまたぐ会員
3 他の組織との関係
4 アカデミー体制がもたらしたもの
おわりに
コラム9 イエズス会とアカデミー(佐々木真)
第10章 王立アカデミーと他の学術・教育組織 ………………………… 玉田敦子
はじめに
1 アカデミー・フランセーズと教育
2 絵画彫刻アカデミーと教育
おわりに
コラム10 宮廷生活と社交に関わるアカデミー(玉田敦子)
第11章 王立アカデミーと社会 ………………………… 栗田秀法
はじめに
1 王の顕彰
2 啓蒙と普及
3 フォーラム化への傾き
おわりに
コラム11 『ジュルナル・デ・サヴァン』とアカデミー(佐々木真)
第12章 王立アカデミーと他国・他地域 ………………………… 新居洋子
はじめに
1 知の集積と拡散における主体の多様化
2 「アカデミー」モデルの拡散
3 東アジアにおけるフランス「アカデミー」モデルの拡散
おわりに
コラム12 通信会員(新居洋子)
終 章 ………………………… 隠岐さや香・栗田秀法
1 革命という中断
2 再生と伝播
あとがき
附録資料
索 引


