内 容
現代のローマ史研究の基礎を築いた碩学が若き才能を注ぎ込んだ歴史の一大傑作にして、ノーベル文学賞を受賞した情熱の書の第Ⅲ巻。雄大な構想と鋭く核心を衝く洞察により、人間の営みの全体を描く。この巻では、地中海世界の覇者となったローマが、元老院による統治体制の機能不全から革新と復古のあいだを揺れ動く、混迷の時代を叙述。モムゼンの筆が冴えわたる。
目 次
凡 例
第Ⅳ編 革 命
第1章 グラックス時代までの服属地帯
第2章 改革運動とティベリウス・グラックス
第3章 革命とガイウス・グラックス
第4章 復古的な支配
第5章 北方の諸部族
第6章 マリウスの革命とドルススの改革の企て
第7章 イタリアの服属民の蜂起とスルピキウスの革命
第8章 東方と王ミトラダテス
第9章 キンナとスッラ
第10章 スッラ体制
第11章 公共体ローマとその経済
第12章 民族性、宗教、教育
第13章 文学と芸術
訳者解説
参考地図
関連年表
受 賞
書 評
『モムゼン ローマの歴史』
『モムゼン ローマの歴史Ⅰ —— ローマの成立』 モムゼン 著/長谷川博隆 訳
『モムゼン ローマの歴史Ⅱ —— 地中海世界の覇者へ』 モムゼン 著/長谷川博隆 訳
『モムゼン ローマの歴史Ⅳ —— カエサルの時代』 モムゼン 著/長谷川博隆 訳
『ローマ政治家伝』 シリーズ
『ローマ政治家伝Ⅰ カエサル』 マティアス・ゲルツァー 著/長谷川博隆 訳
『ローマ政治家伝Ⅱ ポンペイウス』 マティアス・ゲルツァー 著/長谷川博隆 訳
『ローマ政治家伝Ⅲ キケロ』 マティアス・ゲルツァー 著/長谷川博隆 訳