内 容
哲学と弁論を武器に戦った政治家キケロ。共和主義の原点とも目されるその思想は、いかなる政治を目指し、なぜ敗北したのか ——。最盛期の共和制ローマを舞台に繰り広げられる攻防から、政治の知とは何かを問う。『カエサル』『ポンペイウス』に続くシリーズ最終巻、本邦初訳。(全3巻)
目 次
凡 例
はしがき
第1章 修業時代
第2章 公的活動のはじまり
第3章 財務官職 —— 元老院議員としての第一歩
第4章 ウェッレス弾劾
第5章 按察官職から法務官職に
第6章 執政官職を目指しての戦い
第7章 執政官職
第8章 執政官在任中の政策を護って
第9章 亡命と帰還
第10章 「このような政治状態には喜ばしいことはひとかけらもない」
第11章 執政官代理職
第12章 内 乱
第13章 カエサルの独裁官職のもとで
第14章 44年3月15日以降
第15章 レス・プブリカのための最後の戦い
注
訳者あとがき
年 譜
参考地図
人名索引
受 賞
書 評
『史学雑誌』 (2015年8月号、第124編第8号、評者:阿部衛氏)
『ローマ政治家伝』シリーズ
『ローマ政治家伝Ⅰ カエサル』 マティアス・ゲルツァー 著/長谷川博隆 訳
『ローマ政治家伝Ⅱ ポンペイウス』 マティアス・ゲルツァー 著/長谷川博隆 訳
『モムゼン ローマの歴史』(全4巻)
『モムゼン ローマの歴史Ⅰ—— ローマの成立』 テオドール・モムゼン 著/長谷川博隆 訳
『モムゼン ローマの歴史Ⅱ—— 地中海世界の覇者へ』 テオドール・モムゼン 著/長谷川博隆 訳
『モムゼン ローマの歴史Ⅲ—— 革新と復古』 テオドール・モムゼン 著/長谷川博隆 訳
『モムゼン ローマの歴史Ⅳ—— カエサルの時代』 テオドール・モムゼン 著/長谷川博隆 訳