2007年度受賞一覧
第2回「樫山純三賞」(2007年度)
ファミリービジネス論
後発工業化の担い手
『ファミリービジネス論 -後発工業化の担い手-』(末廣 昭 著)が、このたび、第2回「樫山純三賞」(財団法人樫山奨学財団)を受賞しました。ファミリービジネスは遅れた企業形態なのか? アジアやラテンアメリカの経験をふまえ、タイにおける豊富な事例に基づきながら、「進化するファミリービジネス」の論理を明らかにし、グローバル化時代における淘汰・生き残りの分岐点と、今後の行方を示した画期的論考です。
末廣 昭 著
価格 4,600円
A5判・上製・380頁
ISBN 978-4-8158-0553-1 C3034
在庫有り
2006年度「日本ドイツ学会奨励賞」
踊る身体の詩学
モデルネの舞踊表象
山口庸子著『踊る身体の詩学』が、2006年度「日本ドイツ学会奨励賞」(日本ドイツ学会)を受賞しました。新しく、根源的なもののイメージとしてのダンス。ダンカンら舞踊家たちと、ニーチェはじめ文学者たちとの交点で、全体性や聖性をめぐる思潮を捉え、20世紀に芸術や運動の一大結節点となった「踊る身体」の宇宙論的表象を読み解きます。
選考理由から:“…… これまでほとんど体系的検討がなされてこなかったモデルネ期の舞踏に焦点を当てたもので、それらを担う有名・無名の群像の分析からモデルネの舞踏、「踊る身体の詩学」のアンビバレントな性格、革新と危うさを描き出している。特に序章は歴史学・社会学その他この分野に関わる研究者に新しい視野と示唆的な問題提起を含む内容であり、3人のユダヤ系女性詩人を扱った第3部も印象深く読める。……”
山口庸子 著
価格 5,200円
A5判・上製・390頁
ISBN 978-4-8158-0550-0 C3073
在庫有り