2026年度受賞一覧
第47回「アジア経済研究所発展途上国研究奨励賞」
強制送還の国際社会学
「ヒスパニック」系移民とアメリカのゆくえ

飯尾真貴子著『強制送還の国際社会学』が、第47回「アジア経済研究所発展途上国研究奨励賞」(ジェトロ・アジア経済研究所主催)を受賞しました。「史上最大」とも称される国外追放政策は、移民社会に何をもたらすのか。米国とメキシコをつなぐ画期的な調査を通して、取締り・収容から帰国後のさらなる困難、分断される家族、再移動の試みまで、一国に限定された視野では捉えきれない強制送還の全容を力強く描き出し、移民論の新領域を拓く。
飯尾真貴子 著
税込7,480円/本体6,800円
A5判・上製・334頁
ISBN 978-4-8158-1190-7 C3036
第31回「日本比較文学会賞」
「東洋」の変貌
近代日本の美術史像とペルシア

ザヘラ・モハッラミプール著『「東洋」の変貌』が、第31回「日本比較文学会賞」(日本比較文学会主催)を受賞しました。〈東洋芸術〉とは何か ——。近代日本において歴史像が刷新されるなかで、「東洋」は拡大・変容していった。ペルシア芸術を焦点として、伊東忠太・黒板勝美ら学術界、美術商や展覧会、メディア・思想などのグローバルな動向を結びつけ、今日の美術史が確立されていく過程を丹念に掘り起こした挑戦作。
ザヘラ・モハッラミプール 著
税込7,480円/本体6,800円
A5判・上製・430頁
ISBN 978-4-8158-1182-2 C3071
第17回「表象文化論学会賞 奨励賞」
小津映画の音
物音・言葉・音楽

正清健介著『小津映画の音』の、第17回「表象文化論学会賞 奨励賞」(表象文化論学会主催)受賞が決定しました。「音」は映画的ではない?—— 声にためらい、音楽を軽視したとも言われる小津安二郎だが、トーキー以後の作品には、巧みに音が配されている。音楽にとどまらない「音」と映像の連関を丹念に読み解くことで、そこに生み出された驚くべき効果を明らかにし、小津論・映画論の新地平を拓く。
正清健介 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・356頁
ISBN 978-4-8158-1195-2 C3074
2026年「日本建築学会著作賞」
チョコレート・タウン
〈食〉が拓いた近代都市

片木篤著『チョコレート・タウン』が、2026年「日本建築学会著作賞」(日本建築学会主催)を受賞しました。チョコレート工場を中核として築かれた新たな都市「チョコレート・タウン」。甘くて苦い嗜好品の大量生産・輸送・消費・広告は、どのような空間や生活をもたらしたのか ——。欧米の代表的事例から、外来の〈食〉が〈住〉を刷新していく歴史をトータルに描きだします。
片木 篤 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・440頁
ISBN 978-4-8158-1132-7 C3052
第42回「大平正芳記念賞」
毛沢東時代の統治と民兵

高暁彦著『毛沢東時代の統治と民兵』が、第42回「大平正芳記念賞」(大平正芳記念財団主催)を受賞しました。人々を動かしたものは何だったのか ——。社会主義建設や大躍進運動、そして文化大革命の背後で、軍とは異なる武装団体が組織され、統治に利用されていた。伝統社会の暴力が新たな制度に取り込まれる過程と帰結を、その苛烈な活動とともに初めて本格的に検証し、毛沢東政権の実行力を根底から問い直す、気鋭の力作。
高 暁彦 著
税込7,480円/本体6,800円
A5判・上製・440頁
ISBN 978-4-8158-1213-3 C3031
第42回「大平正芳記念賞」
日本の国連外交
戦前から現代まで

潘亮著『日本の国連外交』が、第42回「大平正芳記念賞」(大平正芳記念財団主催)を受賞しました。時代やテーマによる分断をこえ、複雑多岐にわたる国連外交の軌跡を一貫した視座で把握。連盟以降の国際秩序をめぐる構想から、「東西の架け橋」役や紛争調停の実態、組織運営・予算・PKOへの貢献まで、冷戦や国内世論といった文脈も含めトータルに論じ尽くす、未到の通史。二国間外交だけでは見えてこない、もうひとつの日本の姿を浮き彫りにします。
潘 亮 著
税込9,900円/本体9,000円
A5判・上製・806頁
ISBN 978-4-8158-1148-8 C3031

