内 容
この1冊で、きっと映画の見かたが変わる!—— 初期から近年までの世界中の映画を視野におさめ、映画の技法・スタイルを中心に、製作・興行、形式・ジャンル、批評・歴史にわたる映画芸術のすべてを、多数の図版とともに体系的に解説したアメリカで最も定評ある映画入門、待望の邦訳。
目 次
はじめに
第Ⅰ部 映画製作、配給、興行
第1章 映画製作,配給,興行
1 映画のメカニズム
2 映画を観客にもたらす
コラム:独立系の製作と主流のハリウッド —— グッド・マシーンの場合
3 映画を作る —— 映画製作
4 製作形態
さらなる探究のために
第Ⅱ部 映画形式
第2章 映画形式の意味
1 映画形式という概念
2 映画形式の原則
3 まとめ
さらなる探究のために
第3章 形式上のシステムとしての物語
1 物語構成の原則
コラム:ストーリー上の時間をめぐるゲーム
2 語り —– ストーリー情報の流れ
3 古典的ハリウッド映画
4 『市民ケーン』の物語形式
5 まとめ
さらなる探究のために
第Ⅲ部 映画のタイプ
第4章 映画ジャンル
1 ジャンルを理解する
コラム:現代のジャンル —— 犯罪スリラー
2 3つのジャンル
3 まとめ
さらなる探究のために
第5章 ドキュメンタリー映画、実験映画、アニメーション映画
1 ドキュメンタリー
2 実験映画
3 アニメーション映画
4 まとめ
さらなる探究のために
第Ⅳ部 映画スタイル
第6章 ショット —— ミザンセン
1 ミザンセンとは何か
2 リアリズム
3 ミザンセンの力
4 ミザンセンの構成要素
コラム:映画俳優の道具箱
5 すべてを1つに組み合わせる —— 空間と時間のミザンセン
6 ミザンセンの物語上の機能 ——『荒武者キートン』
7 まとめ
さらなる探究のために
第7章 ショット —— 撮影法
1 写真的な映像
コラム:怪物から日常まで ——『ロード・オブ・ザ・リング』のCGI映像
2 フレーミング
3 映像の持続時間 —— ロング・テイク
4 まとめ
さらなる探究のために
第8章 ショットとショットの関係 —— 編集
1 編集とは何か
2 映画編集の次元
3 コンティニュイティ編集
コラム:コンティニュイティの強 化——『L.A.コンフィデンシャル』と現代の編集
4 コンティニュイティ編集に対するオルタナティヴ
5 まとめ
さらなる探究のために
第9章 映画の音
1 音の力
2 映画の音の基礎
3 音の次元
コラム:2つのトラックのリズム ——『ラスト・オブ・モヒカン』の死のダンス
4 映画の音の機能 ——『抵抗』
5 まとめ
さらなる探究のために
第10章 形式上のシステムとしてのスタイル
1 スタイルという概念
2 映画スタイルを分析する
3 『市民ケーン』のスタイル
4 『透き歯の女たち』のスタイル
5 『ザ・リヴァーのスタイル』
6 『バレエ・メカニック』のスタイル
7 『ア・ムーヴィー』のスタイル
さらなる探究のために
第Ⅴ部 映画の批評分析
第11章 映画批評 —— 分析例
1 古典的物語映画
2 古典的映画に対するオルタナティヴの物語映画
3 ドキュメンタリーの形式とスタイル
4 形式、スタイル、そしてイデオロギー
さらなる探究のために
第Ⅵ部 映画史
第12章 映画形式と映画史
1 初期映画(1893-1903年)
2 古典的ハリウッド映画の発展(1908-27年)
3 ドイツ表現主義(1919-26年)
4 フランス印象主義とシュールリアリズム(1918-30年)
5 ソヴィエト・モンタージュ(1924-30年)
6 サウンド到来後の古典的ハリウッド映画
7 イタリア・ネオリアリズム(1942-51年)
8 フランスのヌーヴェル・ヴァーグ(1959-64年)
9 ニュー・ハリウッドと独立系映画製作
10 現代香港映画
さらなる探究のために
第Ⅶ部 映画を見るための手引き
第13章 映画の見方と書き方
1 映画を見る
2 映画について書く
用語集
用語集(英日対応表)
クレジット
訳者あとがき
索 引
書 評
【朝日新聞紹介】
【キネマ旬報書評】
関連書
『アニメ・マシーン』 トーマス・ラマール 著/藤木秀朗 監訳