内 容
テレビでアニメを見る —— それはどのような経験なのか。「ポケモン・ショック」から現代のメディアミックスまで、視聴者の脳・身体を巻き込み、テレビ、アニメーション、ゲームが動的に接続されるメディア環境についての思考を拓く。『アニメ・マシーン』の著者による、新たな時代の映像論。
著者紹介
トーマス・ラマール (Thomas Lamarre)
1959年生まれ。1985年、エクス=マルセイユ第2大学にて博士号(海洋学)取得。1992年、シカゴ大学にて博士号(東アジア言語文化)取得。マッギル大学教授などを経て、現在、シカゴ大学教授。主な著書に、Uncovering Heian Japan(2000年)、Shadows on the Screen(2005年)、The Anime Machine(2009年、邦訳『アニメ・マシーン』名古屋大学出版会、2013年)などがある。川又千秋『幻詩狩り』の英語訳をはじめ,日本の小説や批評の翻訳も多数行っている。
(所属等は邦訳初版第1刷発行時のものです)
目 次
序 論 テレビアニメとインフラストラクチャー・エコロジー
第Ⅰ部 脳=スクリーン装置
第1章 全国民規模の発作
—— ポケモン・ショックをめぐって
第2章 神経科学とテレビ
第3章 瞬きという名の素材
第4章 千の小さな
第Ⅱ部 テレビの社会的メディア小史
第5章 メディアの系譜学とトランスメディア・エコロジー
第6章 日本のテレビ小史
第7章 テレビとニューメディア
第8章
第9章 プラットフォーマティヴィティと
第Ⅲ部 インフラストラクチャー・コンプレックス
第10章 ファミリー・ブロードキャスト・コンプレックス
——『クレヨンしんちゃん』
第11章 ホームシアター・コンプレックス
——『名探偵コナン』
第12章 ゲームプレイ・コンプレックス
——『.hack』
第13章 ポータブル・インターフェイス・コンプレックス
——『ペルソナ4』
結 論 信号的アニミズム
謝 辞
解題 アニメ・エコロジーは来るべきエコソフィーの扉を開く(上野俊哉)
注
参考文献
図版一覧
索 引
書 評
『週刊読書人』(2023年11月17日号、第3515号、評者:西貝怜氏)
『図書新聞』(2024年1月27日号、第3624号、評者:増田展大氏)
関連書
『アニメ・マシーン』 トーマス・ラマール 著/藤木秀朗 監訳/大﨑晴美 訳