内 容
現代経済学を形成する新古典派、マネタリスト、ポスト・ケインジアンの相違は何か? 21世紀に向けて有効な経済学はどれか? 失業やインフレをめぐる論争の検討を通じて、ケインズ経済学の核心をなす貨幣、契約、不確実性、政府等の概念を明快に展開するケインズ経済学復権の書。
目 次
序 章
第1章 理論的な革命の必要性
第2章 政策の処方箋 —— 新古典派理論の経済の現実 対 ケインズの経済の現実
第3章 ポスト・ケインズ主義 —— アメリカのケインジアンに対する反発
第4章 不確実な未来の分析
第5章 不確実性と貨幣
第6章 理論と現実世界における契約と貨幣の役割
第7章 新古典派の政府観とポスト・ケインジアンの政府観
第8章 インフレーションについての三つの見方
—— マネタリスト、新古典派ケインジアン、ポスト・ケインジアン
第9章 緩衝在庫と課税ベースの所得政策
—— インフレーションと戦うためのポスト・ケインジアンの道具
第10章 21世紀の経済理論とは何か
訳者あとがき
関連書
『新版 社会経済システムの制度分析』 植村博恭・磯谷明徳・海老塚 明 著
『現代制度派経済学宣言』 G.M. ホジソン 著/八木紀一郎・橋本昭一・家本博一・中矢俊博 訳
『資本主義は生きのびるか』 J.A.シュンペーター 著/八木紀一郎 編訳
『新版 経済思想史』 大田一廣・鈴木信雄・高 哲男・八木紀一郎 編