書籍の内容
ヒュームからサミュエルソン、ガルブレイス、センまで、25人の代表的経済学者の経済・社会認識の歩みをその人物・思想・理論から平易に解説した好評テキストの新版。 限界革命以前・以後の展開をたどるとともに、経済学における社会認識・思想の規定的役割に迫った最良の経済思想入門。
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書籍の目次
序 章 「経済学」 と経済思想史
第Ⅰ部 経済学の古典的世界
Ⅰ-1 デヴィッド・ヒューム
近代文明社会の哲学的・社会科学的基礎づけ
Ⅰ-2 ジェイムズ・ステュアート
市場制御の経済学
Ⅰ-3 フランソワ・ケネー
再生産の秩序学 —— 啓蒙の世紀の光のもとで
Ⅰ-4 アダム・スミス
慣習と秩序 —— 商業社会における自生的秩序の解明
Ⅰ-5 ジェレミー・ベンサム
社会工学者 —— 治政と管理の経済学
Ⅰ-6 D・リカードウとT・R・マルサス
スミス批判の二類型、生産の経済学と需要の経済学
Ⅰ-7 ジョン・S・ミル
モラリストの経済学
Ⅰ-8 カール・マルクス
認識と変革のディアレクティーク
Ⅰ-9 カール・G・A・クニース
ドイツ歴史学派の倫理的経済思想
第Ⅱ部 現在経済学の諸相
Ⅱ-1 W・スタンレー・ジェヴォンズ
科学者から経済学者へ
Ⅱ-2 カール・メンガー
主観主義の経済学
Ⅱ-3 ゲオルグ・ジンメル
貨幣経済社会と近代性
Ⅱ-4 マックス・ヴェーバー
生の不協和音と歴史の悲劇
Ⅱ-5 レオン・ワルラス
純粋経済学の社会哲学的基礎
Ⅱ-6 アルフレッド・マーシャル
新古典派経済学の原像
Ⅱ-7 ソースティン・B・ヴェブレン
経済学の進化論化と文化人類学的再構成
Ⅱ-8 ジョン・メイナード・ケインズ
「古典派」 の重力圏外への扉
Ⅱ-9 ヨーゼフ・A・シュンペーター
資本主義のアイロニーと企業者
Ⅱ-10 ピエロ・スラッファ
寡黙な生涯と経済学の革新
Ⅱ-11 フリードリッヒ・A・ハイエク
社会の自生的秩序化作用の利用
Ⅱ-12 カール・ポランニー
実体=実在としての経済を求めて
Ⅱ-13 ポール・サミュエルソン
経済学を 「科学」 にすること
Ⅱ-14 J・K・ガルブレイス
時代の不安に切り込んだ通念批判者
Ⅱ-15 アマルティア・セン
近代経済学の革命家
終 章 経済学の冒険