内 容
いま文学を読むとは何か? フェミニズムから歴史と文化の理論にいたる批評の焦点を明晰に解説し、小説の成立、センティメンタリズム、ユートピア小説、植民地と教養、農村と「敬老」の文学など、大胆かつ精緻なテクストの読みを実践。知的興奮に満ちみちた新しい文学入門の誕生!
目 次
序 文化と精読
Ⅰ 批評の焦点
境界線の文学
フェミニズム批評の混沌
これからのディコンストラクション
文学史が崩壊する
ニューヒストリシズム
文学、フィクション、歴史
批評における均整について —— エドマンド・ウィルソン考
Ⅱ 文学史再読
最初は女 —— イギリス小説の成立
涙の流れる文学史
航海、帝国、ユートピア —— 18世紀ユートピア小説論
ジャマイカからの贈り物 —— 植民地と英文学
教養と国家
田舎では農民が……… —— イギリスの農村文学
おじいちゃん、おばあちゃん —— 敬老の文学
結語 闇の中の遊園地
あとがき
初出一覧
索 引
書 評
【毎日新聞書評】