内 容
詩人タッソの代表作にして、イタリア文学・ヨーロッパ文学史上に輝く長編叙事詩。敵味方を超えた愛、英雄たちの戦い、魔女の誘惑 …… 歴史と幻想を織り交ぜ、絵画や舞台芸術にも大きな影響を与えた全20歌を本邦初の全訳。詳細な訳註・解題を付し、臨場感あふれる図版とともに、平明な散文訳でついに刊行。
目 次
凡 例
主要登場人物
地 図
訳者による作品鑑賞の手引き
第一歌
主題・祈願・献辞 / 神の使者 / ゴッフレードの演説 / キリスト教軍の閲兵式 / ギリシャへの使者派遣 / エルサレムへの行軍 / エルサレムの王
第二歌
エルサレム王に近づく魔術師イズメーノ / 消えた聖母像 / 火刑台に縛られたソフローニアとオリンド / 異国から到着した女戦士 / 追放されるキリスト教徒たち / エジプト王から派遣された二人の使者 / ゴッフレードの返答
第三歌
聖地に到着したキリスト教軍 / キリスト教軍を迎え撃つイスラム教軍 / クロリンダとタンクレーディの対決 / ドゥドーネを倒すアルガンテ / 復讐に燃えるリナルド / 戦略を練るゴッフレード / ドゥドーネの弔い / 森に向かう樵たち
第四歌
地獄の会合 / 魔術師イドラオーテの企み / キリスト教軍の陣営に着いたアルミーダ / 虚偽の身の上話 / 司令官の拒否とアルミーダの嘆き / 司令官の譲歩 / アルミーダの妖術
第五歌
冒険の騎士団の新隊長 / 内輪もめ / 軍から離れるリナルド / アルミーダとその護衛団の出発
第六歌
アルガンテに決闘の許可を与える王 / クロリンダの姿を見るタンクレーディ / アルガンテとタンクレーディの決闘 / 決闘を見つめるエルミーニア / 名誉と愛の対決 / 偽クロリンダ
第七歌
牧人たちに迎えられるエルミーニア / 囚われの身となったタンクレーディ / 決闘の再開 / アルガンテに挑む戦士の選出 / アルガンテとライモンドの決闘 / 両軍の乱戦
第八歌
襲撃されたズヴェーノの軍勢 / 幕営にもたらされた甲冑 / アルジッラーノの叛乱
第九歌
魔物に唆されるソリマーノ / キリスト教軍を急襲するソリマーノ / ラティンとその息子たち / アラブ軍を迎え撃つゴッフレード / 悪魔たちの介入 / 悪魔たちを追い払おうとする神 / 戦場に降り立つ大天使ミカエル / アルガンテとクロリンダの奮戦 / 二人の女戦士 / 名誉挽回を期するアルジッラーノ / ソリマーノの涙 / ゴッフレードの奮戦 / 帰還した五十人のキリスト教軍兵士たち / 再起を誓うソリマーノ
第十歌
ソリマーノのもとに現れた魔術師イズメーノ / 摩訶不思議な車両 / 王宮における会議 / 王の前に現れ出るソリマーノ / 戦地に戻った騎士たちの体験談 / 隠者ピエートロの予言
第十一歌
オリヴェート山に向かう祈願の行列 / 歩兵の武具をつけるゴッフレード / 抗戦に備えるエルサレムの町 / 城壁を攻めるキリスト教軍 / 射手クロリンダ / キリスト教軍の「塔」/ ゴッフレードらの負傷 / 競い合うアルガンテとソリマーノ / 治療を受けるゴッフレード / 闇に包まれていく戦場
第十二歌
王に計画を打ち明けるクロリンダとアルガンテ / クロリンダの出生と成長 / 破壁車への放火 / 真夜中の決闘 / クロリンダの死と改宗 / タンクレーディの嘆き / 悔しがるアルガンテ
第十三歌
森に魔法をかけるイズメーノ / 森の伐採を試みるキリスト教軍 / 森に入るアルカスト / 不可思議な樹木を斬りつけるタンクレーディ / 日照り / 雨乞い
第十四歌
ゴッフレードの夢に現れるウゴーネ / グエルフォの願い / 使者に選ばれた二兵士 / 二兵士を迎える老魔術師 / 地下の秘密空間 / アルミーダの策略 / 憎しみから愛へ / 老魔術師から教えを授かる二兵士
第十五歌
出航 / 未知の海へ / 幸福の島 / 島に聳える山 / 山頂の悦楽境
第十六歌
宮殿に入る二兵士 / アルミーダの園 / 魔女と戯れるリナルド / 我に返る英雄 / アルミーダの絶望 / 復讐の誓い
第十七歌
エジプト軍の閲兵式 / アルミーダの登場 / 老魔術師と出会うリナルド / 盾に示されたエステ家の歴史 / エステ家の未来についての予言
第十八歌
リナルドの帰還と贖罪 / 森の魔法を解くリナルド / 新たな「塔」の建設 / 鳩の飛来 / 攻城作戦 / リナルドらの突進 / 兵器による攻撃の応酬 / 天の軍団 / 聖都奪回
第十九歌
タンクレーディとアルガンテの最後の戦い / ソロモン神殿 —— リナルドの奮戦 / ダヴィデの塔 —— ソリマーノの猛威 / エジプト軍の陣営に忍び込んだウァフリーノ / エルミーニアの語り / 瀕死のタンクレーディ / ウァフリーノによる報告
第二十歌
エジプト軍のエルサレム到着 / キリスト教軍に迫るエジプト軍 / 合戦の火蓋が切られた戦場 / 不首尾に終わったゴッフレードの暗殺計画 / 一進一退の戦局 / リナルドを狙って矢を放つアルミーダ / ダヴィデの塔の陥落 / ソリマーノの刃に倒れた勇ましい夫婦 / リナルドに倒されるアドラストとソリマーノ / 戦場から逃れるアルミーダ / アルミーダを宥めるリナルド / 勝利するゴッフレード
註
註・図に関する文献表
訳者あとがき
参考資料
Ⅰ トルクヮート・タッソの略歴
Ⅱ 普及版が刊行される前にタッソが明かした物語の筋立て
Ⅲ 本作品およびその著者に関わる歌劇や戯曲など
Ⅳ 本作品の詩文に基づくマドリガーレ
Ⅴ 壁画に描かれた本叙事詩の場面
Ⅵ 工芸品に描かれた詩人にまつわるエピソードと本叙事詩の場面
Ⅶ 舞台表現による物語の紹介
Ⅷ 方言によって語られた『解放されたエルサレム』
索 引
書 評
関連書
『アリオスト 狂えるオルランド 上・下』 ルドヴィコ・アリオスト 著/脇 功 訳
『ペトラルカ 凱旋』 フランチェスコ・ペトラルカ 著/池田 廉 訳
『ペトラルカ カンツォニエーレ』 フランチェスコ・ペトラルカ 著/池田 廉 訳
『レオパルディ カンティ』 ジャコモ・レオパルディ 著/脇 功・柱本元彦 訳





