内 容
政治における代表とは何か。選挙で選ばれたことか、権威を有することか、説明責任を果たすことか、それとも国民の構成を反映していることか。「代表(representation)」の語義に立ち戻り、ホッブズの議論から自由主義まで、思想の土台より政治的代表の意味を徹底的に検討し、代表論の古典となった名著、待望の翻訳。
【ALL REVIEWS】『週刊読書人』書評(2018年2月16日号、評者:山本圭氏)
著者紹介
ハンナ・ピトキン
(Hanna Fenichel Pitkin)
1931年ベルリン生まれ。カリフォルニア大学バークレー校名誉教授。本書 The Concept of Representation によって1997年にリッピンコット賞を受賞したほか、2003年には最も権威ある政治学の学術賞であるヨハン・スクデ政治学賞を贈られている。本書のほかに Wittgenstein and Justice (初版1972)、Fortune Is a Woman (初版1984)、The Attack of the Blob (初版1998)などの著作がある。
目 次
凡 例
いくつかの訳語について
第1章 序 論
第2章 トマス・ホッブズの問題
第3章 形式主義的代表観
第4章 「写し出す」—— 描写的代表
第5章 「写し出す」—— 象徴的代表
第6章 「誰かのために行為する」ものとしての代表 —— 類比
第7章 委任-独立論争
第8章 人間にかかわらない利益を代表する —— バーク
第9章 利益を有する人びとを代表する —— 自由主義
第10章 政治的代表
補 遺 語源について
訳者あとがき
注
参考文献
索 引
書 評
『図書新聞』(2018年5月5日号、第3350号、評者:苅谷千尋氏)
『週刊読書人』(2018年2月16日号、第3227号、評者:山本圭氏)
北海道新聞(2017年12月24日付、特集「今年の3冊」、評者:吉田徹氏)
『図書新聞』(2017年12月23日付、第3332号、特集「2017年下半期読書アンケート」、評者:山本圭氏)