内 容
夢、「フィクション・サイエンス」、森、荒野、野人、そしてインド洋 —— ヨーロッパ中世において、人間社会の現実と不可分な関係の中で成立した、これら夢や幻想の世界を、文学・人類学との出会いのもと、アナール学派の巨匠が雄大なスケールで論じ、歴史に失われた半身を回復する。
目 次
日本の読者へ
中世の科学的驚異
西洋中世とインド洋 —— 夢の領域
キリスト教と夢 —— 2世紀から7世紀
西洋中世の荒野=森
プロセリアンドのレヴィ=ストロース
—— 宮廷風ロマン分析のための一試論
原 注
解 題
訳者の既刊書
『原典 イタリア・ルネサンス芸術論』(上下巻) 池上俊一 監修
『西洋中世史研究入門[増補改訂版]』 佐藤彰一・池上俊一・高山 博 編