内 容
クルマと交通システムによって創り出された環境 —— 現代の〈モータウン〉はどのようなカタチをしているのか。自動車工場や住宅から、高速道路や物流ターミナル、レジャーセンターやショッピングモールまで、生産・居住・移動・消費の観点で車社会を捉え直し、環境デザインの可能性を問う力作。
目 次
はじめに
第1章 〈モータウン〉の背景
1 自動車をめぐる近現代の時期区分
2 〈モータウン〉の系譜
第2章 〈生産環境〉のデザイン
1 地形から見た自動車工場の分類
(1)〈台地〉の自動車工場
(2)〈平地(農耕地)〉の自動車工場
(3)〈水際〉の自動車工場
2 自動車工場をめぐる史的背景
3 自動車工場をめぐる都市空間
第3章 〈居住環境〉のデザイン
1 自動車会社による「量産住宅」
(1)RCパネルの「量産住宅」
(2)木造乾式構造の「量産住宅」
(3)LGSプレファブリケーションの「量産住宅」
2 自動車と建築の技術移転
3 自動車が創出した居住環境
第4章 〈移動環境〉のデザイン
1 自動車による高速移動のための環境
(1)都市間高速道路の建築
(2)都市高速道路と建築
2 駐車のための環境
3 燃料補給のための環境
第5章 〈消費環境〉のデザイン
1 自動車販売のための環境
2 自動車が拓いた消費環境
(1)自動車が拓いたレジャー
(2)自動車が拓いたショッピング
第6章 〈モータウン〉の環境デザイン
1 〈モノ〉と〈場所〉をめぐる両義的環境
2 〈モノ〉としての自動車の発見
3 自動車による〈場所〉の発見
4 自動車による環境デザインの地平
あとがき
付 表
註
図表一覧
索 引
書 評
東京新聞・中日新聞(2018年8月19日付、評者:市川紘司氏)
『週刊読書人』(2018年7月27日号、第3249号、評者:長谷川一氏)
『LANDSCAPE DESIGN』(第121号、2018年8月)
『CAR GRAPHIC』(2018年8月号、第57巻第8号)