書籍の内容
ガンマナイフとはガンマ線を使い脳の中の動静脈奇形や腫瘍を治療する無侵襲の手術技術である。本書は1991年全国に先駆けて治療を開始し、1500人以上の患者を手掛けた小牧市民病院の医師たちがガンマナイフ治療の歴史と実際を簡潔にまとめ、104例の症例について詳しく解説した。
書籍の目次
目次:
【総 論】
Ⅰ 序論
1.Radiosurgeryの定義、歴史
2.ガンマナイフの構造、特徴、普及
3.ガンマナイフの適応の変遷
4.Radiosurgeryの将来
5.ガンマナイフ治療の実際
a.治療計画と線量計算
b.ガンマプランについて
c.照射線量の決定
d.治療
Ⅱ 腫瘍
1.対象疾患
2.脳腫瘍に対する治療計画の際の注意点
3.脳腫瘍の治療後の経過観察
a.画像診断 b.腫瘍マーカーを用いて
c.神経学的所見
4.脳腫瘍の治療条件と効果
a.ガンマナイフ治療の条件
b.ガンマナイフ治療の結果の比較検討
c.腫瘍治療結果のまとめ
d.腫瘍に対する適応の検討
e.脳腫瘍に対するガンマナイフ治療の問題点と将来展望
【各 論】
Ⅰ 血管障害
1.脳動静脈奇形
2.海綿状血管腫、あるいはAOVM
a.AOVMの症候学的特色とMRI所見
b.ガンマナイフ治療
c.症例呈示
d.考察
Ⅱ 腫 瘍
1.頭蓋内腫瘍
a.聴神経鞘腫
b.三叉神経鞘腫
c.顔面神経鞘腫
d.蓿静脈孔腫瘍
e.転移性脳腫瘍
f.髄膜腫
g.悪性髄膜腫
h.神経膠腫
i.脳下垂体腺腫
j.頭蓋咽頭腫
k.笂細胞性腫瘍
l.脊索腫
m.悪性リンパ腫
n.頭蓋内血管芽腫
2.頭蓋外腫瘍
a.悪性頭蓋底腫瘍
b.網膜悪性黒色腫
Ⅲ 機能的疾患に対するガンマナイフ治療
1.疼痛、頑痛
2.パーキンソン病に対するRadiosurgery
3.てんかん
4.神経外科に対するガンマナイフ治療
■・・・・小牧市民病院におけるガンマナイフに関する業績
■・・・・付表 協力病院名