書籍の内容
家父長制からパートナー関係へというヨーロッパの家族発展の基本線を、家族が本来担っていた諸機能の削減・解除という側面から巨視的に捉えるとともに、家族サイクル論の視点から、歴史のなかの「若者」や「老人」の問題にメスをいれた、ドイツ語圏の家族史研究を代表する著作。
書籍の目次
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第4版へのはしがき
第2版へのはしがき
序
1 歴史的社会形態としての家族
2 前工業的大家族の神話
3 近代的な家族サイクルへの発展
4 家族の機能喪失?
5 家族のなかの若者
6 婚姻・生殖・セクシュアリティ
7 家族の構造転換と老いの問題
8 家族経済と老人扶養
解説 ドイツ語圏の歴史家族研究とウィーン・グループ(若尾祐司)
訳者あとがき
付地図 オーストリアの各州
参考文献
事項索引