内 容
ユートピア思想に始まり、抵抗権や宗教的寛容、あるいはヴォルテール、スミス、ミルなどの近代を形作る諸思想が、国境を越え時間を遍歴する中で交流し位相を変えていく姿を捉えることで、変化を促した社会的文脈と、転位を可能性として持っていた思想の本質を、二つながら追究した労作。
書籍の目次
序 章 旅をする思想
[第Ⅰ部]
第一章 ユートピア思想
第二章 アイアランドの啓蒙とデンマークの専制
第三章 ヴォルテールとイギリス
[第Ⅱ部]
第四章 十八世紀思想とアダム・スミス
第五章 海をわたったアダム・スミス
第六章 『アドルフ』とアダム・スミス
[第Ⅲ部]
第七章 経済学事始―その明治日本への導入―
第八章 ヨーロッパ近代思想の日本への導入―J・S・ミルとアダム・スミスを中心に―
関連書
『アダム・スミス 法学講義 1762~1763』 水田 洋・篠原 久・只腰親和・前田俊文 訳
『アダム・スミス 哲学論文集』 アダム・スミス 著/アダム・スミスの会 監修/水田 洋 他訳
『アダム・スミス 修辞学・文学講義』 アダム・スミス 著/アダム・スミスの会 監修/水田 洋・松原慶子 訳