内 容
近年のスミス研究は『国富論』をもその一部とするスミス社会哲学=道徳哲学体系の研究へと移行しつつあり、『道徳感情論』とならぶスミス前期の重要著作である本書は、遺稿集とはいえ18世紀思想史に独自な位置を占め、今後のスミス研究に不可欠なテクストであると言えるだろう。
訳者一覧
(五十音順)
篠原 久 藤江効子
須藤壬章 水田 洋
只腰親和 山崎 怜
目 次
はしがき(小林 昇)
凡 例
編者から読者に
哲学的研究を導き指導する諸原理
—— 天文学の歴史によって例証される
哲学的研究を導き指導する諸原理
—— 古代物理学の歴史によって例証される
哲学的研究を導き指導する諸原理
—— 古代論理学と古代形而上学の歴史によって例証される
いわゆる模倣芸術においておこなわれる模倣の本性について
音楽、舞踊および詩のあいだの親近性について
ある種のイギリスの詩形とイタリアの詩形との親近性について
外部感覚について
〔付 録〕
『エディンバラ評論』(1755-56年)への寄稿文
ジョンスン『辞典』の批評
『エディンバラ評論』同人たちへの手紙
ウィリアム・ハミルトン『折々の詩』(1748年)の序文
ウィリアム・ハミルトン『折々の詩』(1758年)への献辞
解 説(水田 洋)
索 引(事項索引・人名索引)
関連書
『アダム・スミス 法学講義 1762~1763』 アダム・スミスの会 監修/水田 洋・篠原 久・只腰親和・前田俊文 訳