内 容
発光バクテリアからツキヨタケ、ホタル、そしてチョウチンアンコウなどの脊椎動物まで ——。現在知られているすべての発光生物について、第一人者が分子生物学的知見を含めて紹介。光る生き物たちを通して見える世界と、そこに至る進化の道筋を描き出す。
【ALL REVIEWS】(コラム 日本の発光生物)ウミホタル
目 次
はじめに
序 章 発光生物の基本事項
A. 発光生物とは
B. 発光生物の内訳
C. 発光の役割(生物学的意義)
D. 発光の様式
E. 発光反応メカニズム
第1章 細 菌
第2章 渦鞭毛虫門
第3章 レタリア門
第4章 ケルコゾア門
第5章 陸上植物
第6章 菌 類
第7章 海綿動物門
第8章 有櫛動物門
第9章 刺胞動物門
A. ヒドロ虫綱
B. 鉢虫綱
C. 花虫綱
第10章 毛顎動物門
第11章 外肛動物門
第12章 紐形動物門
第13章 環形動物門
A. 多毛類
B. 貧毛類
第14章 軟体動物門1:二枚貝綱
第15章 軟体動物門2:腹足綱
A. 吸腔目
B. 裸鰓目
C. 水棲目
D. マイマイ目
第16章 軟体動物門3:頭足綱
A. 十腕形上目
B. 八腕形上目
第17章 線形動物門
第18章 節足動物門1:鋏角亜門
第19章 節足動物門2:多足亜門
A. ムカデ綱
B. ヤスデ綱
第20章 節足動物門3:甲殻亜門
A. 橈脚綱
B. 貝形虫綱1:ウミホタル目
C. 貝形虫綱2:ハロキプリダ目
D. 軟甲綱1:ロフォガスター目
E. 軟甲綱2:端脚目
F. 軟甲綱3:オキアミ目
G. 軟甲綱4:十脚目
第21章 節足動物門4:六脚亜門
A. トビムシ目
B. 双翅目
C. 鞘翅目
第22章 棘皮動物門
A. ヒトデ綱
B. ウミユリ綱
C. ナマコ綱
D. クモヒトデ綱
第23章 半索動物門
第24章 脊索動物門1:尾索動物亜門
A. ホヤ綱
B. タリア綱
C. オタマボヤ綱
第25章 脊索動物門2:脊椎動物亜門 軟骨魚綱
第26章 脊索動物門3:脊椎動物亜門 条鰭綱
A. ソコギス目
B. ウナギ目
C. ニシン目
D. ニギス目
E. ワニトカゲギス目
F. ヒメ目
G. ハダカイワシ目
H. タラ目
I. ガマアンコウ目
J. アンコウ目
K. キンメダイ目
L. スズキ目
終 章 発光生物の進化と私たち四足動物
注
参考文献
あとがきにかえて —— 発光生物学の未来
図版一覧
事項索引
和名索引
学名索引
英文目次
トピックス
淡水の発光バクテリア / 発光バクテリアは無害なのか? / 生物発光の利用者 / 光るクモ? / ルシファーの名を持つユメエビは発光するのか / ホタル科の多様な発光器 / ホタルの発光パターン / ホタルと白夜と皆既日食 / 2色に発光するホタル / ファム・ファタール / 世界のホタル / 化石の中のホタル / ルーズジョーの赤い発光器 / チョウチンアンコウ亜目のエスカと発光バクテリア / ヒカリキンメダイ科の特殊な共生発光
コラム 日本の発光生物
発光バクテリア / ヤコウチュウ / シイノトモシビタケ / クロエリシリス / ホタルミミズ / ホタルイカ / ウミホタル / ゲンジボタル / マツカサウオ
書評等
関連書
『生命科学の実験デザイン[第4版]』 G.D.ラクストンほか著/麻生一枝・南條郁子 訳
『糖鎖生物学』 北島 健・佐藤ちひろ・門松健治・加藤晃一 編