内 容
日本だけではない。若者だけではない。—— 共通性と違いに目を向けることで、初めて見えてくる処方箋。著者自身の国内外での臨床経験と、精神医学の知見を踏まえつつ、当事者と向きあい、社会に問いかける、「ひきこもり」「ごみ屋敷」問題を根本から考え直す洞察の書。
目 次
序 章 「ひきこもり」とは、「ごみ屋敷」とは何か
Ⅰ ひきこもり —— 総論
第1章 精神医学におけるひきこもり
第2章 ひきこもりの精神病理
第3章 社会を見るひきこもり
—— ひきこもりにとって「画面」とは何か
第4章 ひきこもりは病気なのか
Ⅱ ひきこもり —— 各論
第5章 ひきこもりはヨーロッパでどう見られているか
第6章 フランスのひきこもりの精神病理
第7章 日本のひきこもりに対して何ができるか
第8章 海外のひきこもりに対して何ができるか
Ⅲ ごみ屋敷
第9章 ごみ屋敷はひきこもりの高齢者版か
第10章 海外のごみ屋敷とその精神病理
—— ディオゲネス症候群、溜め込み障害、ノア症候群
第11章 ごみ屋敷の臨床経験
第12章 日本と海外のごみ屋敷に対して何ができるか
終 章 個人の病理か、社会の病理か
あとがき
参考文献
索 引
書 評
『週刊読書人』(2023年4月7日号、第3484号、評者:藤谷悠氏)
『図書新聞』(2023年5月27日号、第3592号、評者:松田美枝氏)
日本経済新聞(2023年4月1日付、読書欄、評者:斎藤環氏)
関連書
『精神医学の科学哲学』 レイチェル・クーパー 著/伊勢田哲治・村井俊哉 監訳/植野仙経・中尾 央・川島啓嗣・菅原裕輝 訳