内 容
ウェーバーは1905年革命の報に接するや、数ヶ月でロシア語をマスターして2つの長大な論文をものした。本書はその第1論と第2次革命後執筆の短い第3論文を収載。迸る学問的情熱をもって書かれた中期の傑作論文であり、ソ連崩壊後のロシアを再考するために逸することのできない古典。
目 次
凡 例
ロシアにおける市民的民主主義の状態について
序
[Ⅰ]自由主義派の改革構想
「解放同盟」とゼムストヴォ立憲派
立憲民主党
ゼムストヴォと地方自治の問題
普通平等選挙権の問題
民族問題
教育・宗教問題
[Ⅱ]都市住民層の動向
社会民主党と労働者階級
「第三の要素」と「諸同盟連合」
ブルジョアジー
都市小市民層
[Ⅲ]農業・農民問題
自由主義派の農業綱領
社会革命派の農業綱領
農民層の動向
[Ⅳ]自由主義派のディレンマとその課題
自由主義派のディレンマ
セルゲイ・ヴィッテの立場
右派諸勢力と宮廷・官僚勢力
自由主義派の現状とその課題
「流れに抗して」
ロシアとアメリカ
結 語
ロシアの外見的民主主義への移行
序
[Ⅰ]晴天の霹靂としての二月革命
[Ⅱ]革命勃発の諸要因
[Ⅲ]ロシアの政治体制の外見的民主制への移行
[Ⅳ]臨時政府の農民政策
[Ⅴ]「急進派」と労働者代表ソヴェトの立場
[Ⅵ]ロシア革命と講和の問題
結 語
ロシア革命と講和
原 注
訳 注
訳者解説(雀部幸隆)
人名索引
『ロシア革命論Ⅱ』
『ロシア革命論Ⅱ』 M.ウェーバー著/肥前栄一・鈴木健夫・小島修一・佐藤芳行 訳