書籍の内容
戦後社会科学に大きな影響を与えた宇野経済学から出立した著者が、マルクスや宇野の体系に捕らわれることなく、資本主義の基本概念から現代資本主義論までを、大衆的過剰富裕化という強烈な問題意識に焦点を合わせて読み解く。従来の資本主義批判とは全く異なる根元的な資本主義批判。
書籍の目次
目次:
序 論 対象としての資本主義
【第Ⅰ部】資本主義の基礎理論
第一章 歴史における資本主義――例外的成長体制
第二章 経済が目的となった社会
第三章 市場への登場者たち
第四章 生産と再生産
第五章 利潤・地代・利子
第六章 資本蓄積の諸相
第七章 資本主義の歴史
【第Ⅱ部】現代資本主義概論
第八章 危機の三〇年
第九章 戦後史四四年
第十章 世界的経済成長
第十一章 スタグフレーション
第十二章 大衆資本主義
第十三章 地理的障壁の溶解
第十四章 会社主義
結 論 過剰富裕時代の到来