内 容
核時代の原点としての歴史の場へ——。新たな観光事業の立ち上げや市民球場・球団設立といった広島の「復興」を描く一方、被爆者の生活苦、外国人をめぐる政策や孤児の問題、原水禁運動における政治的対立などにもフォーカスし、原爆の遺した深い爪痕をありありと伝えるレポートの後編。
訳者紹介
(五十音順)
川口悠子(第1編、第2編) 西井麻里奈(第1編、第4編)
菊楽 忍(第3編) 横山雄一(第4編)
菊楽 肇(第4編、第5編) 若尾祐司(ロベルト・ユンク「広島での出会い」)
竹本真希子(第3編)
目 次
凡 例
第4編 戦後の生活と性の現場へ
—— 1959年2月から同年5月まで
概 要
小倉書簡(1959年2月2日~5月29日)
解説1 遊郭関係者へのインタビュー
解説2 ロベルト・ユンクの動向(4)
第5編 平和を求めて生きる人々
—— 1959年6月から同年10月半ばまで
概 要
小倉書簡(1959年6月3日~8月24日と9月15日~10月13日)
解説1 河本一郎インタビュー
解説2 広島市観光課へのインタビュー
解説3 ロベルト・ユンクの動向(5)
付 録 小倉馨の人と生涯
1 小倉馨関係年譜
2 小倉桂子インタビュー
3 追 記
あとがき
資料文献一覧
図版一覧
事項索引
人名索引
【上巻目次】
はじめに
本文の構成と翻訳について
ロベルト・ユンク「広島での出会い」
第1編 共同作業に向けて —— 1957年5月末から同年末まで
第2編 反核平和運動の高まりの中で —— 1958年1月から同年5月まで
第3編 被爆当時と後障害の究明 —— 1958年9月から59年1月まで
『戦後ヒロシマの記録と記憶』
『戦後ヒロシマの記録と記憶【上巻】』 若尾祐司・小倉桂子 編
書 評
『図書新聞』(2018年10月6日号、第3369号、評者:山本昭宏氏)
『週刊読書人』(2018年8月31日号、第3254号、評者:好井裕明氏)