内 容
被爆後を生きた人々の物語——。「原爆市長」浜井信三の肉声、見出されていく原爆症と医師たちの葛藤、はたまた平和活動に身を投じた青年たちの歩みと心のひだから、公娼制や遊郭経営、闇市ややくざの抗争にいたるまで、戦後広島の再生の足どりを人々の息遣いとともに伝える第一級のドキュメント。
訳者紹介
(五十音順)
川口悠子(第1編、第2編) 西井麻里奈(第1編、第4編)
菊楽 忍(第3編) 横山雄一(第4編)
菊楽 肇(第4編、第5編) 若尾祐司(ロベルト・ユンク「広島での出会い」)
竹本真希子(第3編)
目 次
はじめに
本文の構成と翻訳について
凡 例
ロベルト・ユンク「広島での出会い」
第1編 共同作業に向けて
—— 1957年5月末から同年末まで
概 要
小倉書簡(1957年5月25日~12月30日)
解説1 浜井信三インタビュー
解説2 ロベルト・ユンクの動向(1)
第2編 反核平和運動の高まりの中で
—— 1958年1月から同年5月まで
概 要
小倉書簡(1958年1月8日~5月27日)
補遺(1958年6月初旬~9月4日)
解説1 中央公論1958年8月号「ヒロシマ —— その後13年」
解説2 ロベルト・ユンクの動向(2)
第3編 被爆当時と後障害の究明
—— 1958年9月から59年1月まで
概 要
小倉書簡(1958年9月8日~59年1月29日)
解説1 長岡省吾インタビュー
解説2 医師へのインタビュー
解説3 ロベルト・ユンクの動向(3)
【下巻目次】
第4編 戦後の生活と性の現場へ —— 1959年2月から同年5月まで
第5編 平和を求めて生きる人々 —— 1959年6月から同年10月半ばまで
付 録 小倉馨の人と生涯
あとがき
資料文献一覧
図版一覧
事項索引
人名索引
『戦後ヒロシマの記録と記憶』
『戦後ヒロシマの記録と記憶【下巻】』 若尾祐司・小倉桂子 編
書 評
『図書新聞』(2018年10月6日号、第3369号、評者:山本昭宏氏)
『週刊読書人』(2018年8月31日号、第3254号、評者:好井裕明氏)