書籍の内容
プロフェッショナルとして充実した仕事をするために、果たすべき社会的責任とは何か。ミクロからマクロまで具体的事例をもとに倫理的判断力を働かせるスキルを高めるとともに、日々の仕事の中でどのように行動すべきか、またそれをサポートする社会の仕組みについて明快な指針を提示。
書籍の目次
第Ⅰ部 技術者になるとはどういうことか
1 誇り高い技術者とは —— 具体例から学ぶ
1-1 社会の多様なニーズに配慮する企業と技術者
—— INAXのとりくみ
1-2 環境への配慮を開発に活かした技術者
—— デンソーのとりくみ
2 技術とは何か、技術者とはどういう人なのか
2-1 社会の中の技術
2-2 技術者とは何をする人か
2-3 プロフェッションとしての技術業
第Ⅱ部 技術者としての社会への責任
3 技術者は何に配慮するべきか —— 小さな視点から大きな視点まで
3-1 身近な人たち
3-2 少し見えにくい人たち
3-3 かなり見えにくい人たち
4 技術者はどう行動するべきか —— 社会の要求を解決するためのガイドライン
4-1 一般的な指針を個別の問題に加工する
4-2 設計の場面でどう行動するべきか
—— ユニバーサルデザインを中心に
4-3 人間関係と組織のなかでどう行動するべきか
—— 内部告発についての考え方を中心に
4-4 社会全体に対してどう行動するべきか
—— 社会への説明責任を中心に
5 責任ある技術者を社会はどうサポートするべきか
5-1 技術者の権利と責任に関する法律
5-2 企業の倫理と技術者の倫理
5-3 倫理綱領は何のためにあるか
【事例一覧】
事例1: ブラウンと新素材自転車の開発
事例2: ルメジャーとシティコープタワーの危機
事例3: ウェーラン・アソシエイツ社 対 ジャスロー・デンタル社事件
事例4: フォード・ピントのリコール
事例5: スペースシャトル・チャレンジャー号爆発事故
事例6: 水俣病事件
事例7: ARE社公害輸出事件
事例8: インドネシア味の素事件
事例9: ボパールの化学プラント毒ガス事故
事例10: 作業時間の短縮
事例11: 原発点検記録改竄隠蔽事件
事例12: 三菱自動車リコール隠し事件
事例13: 雪印乳業集団食中毒事件
事例14: もんじゅナトリウム漏洩事故
事例15: 職務発明の対価請求事例
事例16: ギルベイン・ゴールド
事例17: バート (BART) に関わる訴訟事件
書評紹介
『100人のプロが選んだソフトウェア開発の名著』 (評者: 榊原 彰 氏)
【讀賣新聞夕刊<よみうり寸評>掲載】
【日経ビジネス5月31日号・書評掲載】
【日本経済新聞夕刊<エンジョイ読書>・書評掲載