内 容
『読書人の没落』においてドイツ大学知識人の教育・文化・イデオロギーを解明した著者が、世紀転換期のフランス大学知識人界の思想を、この時期の教育と階層構造の変動を視野に入れつつドイツとの比較のもとに解明する知と教養の歴史社会学。知の歴史社会学に新生面を拓く。
目 次
謝 辞
序 章 知識人界・思想史・知識社会学
1 知識人界の研究
2 大学文化・社会関係・知識人
3 還元主義・相対主義・知識社会学
第1章 教育・中産階級・知識人
—— 近代のフランス・ドイツにおける社会空間
1 教育システムの比較史
2 ナポレオン以降のフランスの中等・高等教育
3 教育の
4 近代フランスのブルジョワ文化と知識人
第2章
1 「
2 マシュー・アーノルドの立場
3 1890~1920年のフランス教育論争の起源と諸相
4 フランスの知的プロレタリアート像
第3章
1 「
2 改革派の立場
3 3つの歴史的展望
4 メリトクラシーに向けて
第4章 新たなフランスの大学
1 ドイツの大学文化の危機
2 科学と政治
3 1900~1904年の新ソルボンヌのイデオロギー
4 文学との対立
第5章 歴史学と社会学にみられる教育改革の影響
1 哲学と人間諸科学
2 シャルル・セニョーボスと新しい科学的歴史学
3 エミール・デュルケームの教育論
4 職業としての学問
結 論 解釈としての教育
訳者あとがき
文献目録
人名索引