内 容
明治維新による旧武士団の解体から新しい階層秩序の形成まで、上昇組と没落組という二極に単純化しえない士族層の複雑な軌跡を歴史社会学的視点から解明。封建身分と近代的階層構造との連続性と非連続性や、近代化に果たした旧武士団の役割を明らかにする歴史社会学の成果である。
目 次
序 章 武士の近代
—— 歴史社会学の視点から
第Ⅰ部 経済と社会
第1章 社会学における「士族」
第2章 武士から士族へ
—— 社会層としての変化
第3章 士族層の分解
—— 岐阜県の事例
第Ⅱ部 家 族
第4章 武士の通婚、士族の通婚
第5章 養子・相続・隠居
—— 幕末と明治
第Ⅲ部 教 育
第6章 士族と平民の学校教育機会
第7章 士族層内部の学校教育機会の分化
第8章 城下町における小学校就学
第9章 明治初期初等教育就学と教員への道
終 章 明治維新、身分秩序と社会変動
あとがき
索 引