内 容
第一次大戦以降とりわけ第二次大戦以降本格化する、独仏・独ポーランド間を中心とするヨーロッパにおける歴史教科書改訂作業の丹念な検証を通じて、ドイツが如何にして自国中心的歴史観を克服してきたかを明らかにする。わが国のアジア近隣諸国との教科書改訂問題にも示唆するところ大な労作。
目 次
まえがき
凡 例
序 章 国際教科書改善を捉える視角
第1章 国際教科書改善の歴史
第1節 第二次世界大戦前の活動の概観
第2節 戦後世界における展開
第3節 ドイツと国際教科書改善
第2章 ドイツ・フランス教科書改善
第1節 ナチス体制下での出発
第2節 戦後初期の再開と発展
第3節 1980年代の視点
第3章 ドイツ・ポーランド教科書改善
第1節 ドイツ・ポーランド教科書改善の前提
第2節 共同教科書委員会の創設まで
第3節 戦後の教科書改善の内容
第4章 国際教科書改善とドイツの歴史教科書
第1節 ドイツ・ポーランド教科書勧告をめぐるドイツ国内の論争
第2節 ドイツの歴史教育における勧告の反映
第3節 第一次世界大戦の記述の変遷
—— ドイツ・フランス教科書改善の現段階を考えるために
終 章 国際教科書改善の現在と日本
注
あとがき
資 料
人名索引
事項索引
英文目次