内 容
ネットに法情報があふれるこの時代、弁護士に求められる能力とは何か。依頼者の「納得」に欠かせない弁護士実務の基礎的技能を、その「考え方」から説明した決定版。全場面で役立つ実践的スキルとともに、経験則をこえて成長のための道標を体系的に示す。
目 次
はじめに
第Ⅰ部 総 論
第1章 ローヤリング概論
第1節 ローヤリングとは
第2節 ローヤリングはだれのためにあるか
第3節 ローヤリングの目的
第4節 ローヤリングが前提とする弁護士像
コラム① 「この制度はだれのためにあるか」
解説1 アメリカのローヤリング
第2章 ローヤリング技法の概観
第1節 依頼者への説明と報告
第2節 基礎となるコミュニケーション技法
第3節 選択肢の開発と絞り込み
コラム② 依頼者に「納得」してもらう力を身につける方法
解説2 心理学とローヤリング
補論1 ローヤリングの目的論
第1節 ローヤリングは何のためにあるか
第2節 「納得」をめぐる論点
コラム③ ローヤリングと民事弁護科目との違い
解説3 法哲学とローヤリング
第Ⅱ部 各 論
第1章 法律相談・面談
第1節 法律相談とは
第2節 面談技法の必要性
第3節 法律相談の理論的基礎
第4節 各種の面談技法 —— よりよいコミュニケーションのために
第5節 法律相談の枠組み
第6節 目指すべき法律相談 ——「法律相談」の再定義
コラム④ 依頼者の「法意識」を理解する
第2章 事件受任
第1節 事件受任とは
第2節 事件受任時に検討すべき事項
コラム⑤ 司法制度改革審議会意見書とローヤリング
第3章 調査・証拠収集 関連資料(巻末「付録」掲載・PDF)
第1節 調査・証拠収集とは
第2節 調査・証拠収集と弁護士倫理
第3節 調査・証拠収集と「選択肢の開発と絞り込み」
コラム⑥ 歴史学とリフレーミング
第4章 交 渉
第1節 交渉・法的交渉とは
第2節 法的交渉の類型
第3節 法的交渉における弁護士の機能
第4節 アメリカなどで論じられてきた交渉学の概要
第5節 日本における法的交渉のあり方
コラム⑦ 依頼者を説得するという矛盾
第5章 ADR・裁判外紛争解決手続
第1節 ADR・裁判外紛争解決手続とは —— 総論1
第2節 訴訟(裁判)と ADR の関係 —— 総論2
第3節 アメリカの「ADR ムーブメント」と日本の ADR
第4節 各 ADR の手続 —— 各論1
第5節 ADR の技法 —— 各論2
第6節 ADR と「選択肢の開発と絞り込み」
コラム⑧ 「仲裁」という日本語の再評価
第6章 委任終了時の作業・報酬金
第1節 委任終了とは
第2節 委任終了時の基本的技法
第3節 委任終了後の作業
第4節 委任終了後の作業・報酬金と弁護士倫理
第5節 委任終了後の作業・報酬金と「選択肢の開発と絞り込み」
コラム⑨ 「法サービス・モデル」と弁護士の使命
補論2 ローヤリングと弁護士像
第1節 弁護士像をめぐる複数の視点
第2節 本書が前提とした弁護士像
コラム⑩ プロフェッション論の現代的意義
おわりに
参考文献
付録[第Ⅱ部第3章「調査・証拠収集」関連資料(PDF)]
あとがき
索 引