書籍の内容
細胞の見方や、検体処理・染色法等の手技、各種疾病の特徴など、カラー写真や図表を多用して丁寧に解説。分子生物学の応用に関する章を設け、ますます高度化してゆくこれからの細胞診に不可欠な知識も盛り込む。一冊で細胞診のすべてが把握できるよう編まれた好評テキストの新版。
書籍の目次
細胞診の歴史と展望
Ⅰ 総 論
カラー写真
7 免疫組織化学 8 分子生物学の応用
1 細胞と組織
1 細胞と微細構造
2 細胞骨格蛋白とフィラメント
3 上皮細胞間の接着装置
4 細胞分裂と細胞周期
5 細胞の分化と組織形成のはじまり
6 上皮組織と非上皮組織
2 病理学総論
1 さまざまな刺激に対する細胞の変化
2 細胞内・細胞外の異常物質の沈着 (変性)
3 細胞の死
4 組織の修復
5 炎 症
6 腫 瘍
3 検体処理
1 主な細胞採取法
2 検体の処理と塗抹標本作製法
3 自動化細胞診
4 細胞診で用いられる固定法
4 細胞診で用いられる染色法
1 パパニコロウ染色
2 メイグリュンワルト・ギムザ染色
3 PAS反応
4 アルシアンブルー染色
5 グロコット染色
6 その他の細胞診で用いられる染色法
5 光学顕微鏡の構造と取り扱い
1 顕微鏡の構造
2 顕微鏡の基礎知識
3 実際の使用方法
4 注意点
6 スクリーニング
1 細胞の見方
2 基本的な細胞形態
3 腫瘍細胞のスクリーニング
4 悪性細胞の一般的特徴
5 細胞診の長所と短所
7 免疫組織化学・電子顕微鏡、他
1 免疫組織化学 (免疫細胞化学)
2 電子顕微鏡
3 位相差顕微鏡
4 共焦点レーザースキャン顕微鏡
5 フローサイトメトリー
8 分子生物学の細胞診への応用
1 発がんのメカニズムとがん関連遺伝子
2 分子生物学的検索方法
3 細胞診検体への応用
Ⅱ 各 論
カラー写真
1 婦人科 2 呼吸器 3 消化器 4 泌尿器 5 乳 腺
6 甲状腺 7 体腔液 8 骨・軟部など 9 リンパ節
1 婦人科
1 婦人科臓器の解剖と機能
2 ホルモン細胞診
3 子宮頸部の細胞診
4 子宮体部の細胞診
5 卵巣の細胞診
6 外陰および膣の細胞診
7 絨毛性疾患の細胞診
8 卵管の細胞診
2 呼吸器
1 呼吸器の正常構造
2 呼吸器の検体採取・判定・報告
3 呼吸器の正常細胞・良性細胞・非細胞性物質
4 肺癌検診と異型扁平上皮細胞
5 呼吸器の悪性細胞
3 消化器
1 消化器の正常構造
2 消化器の検体採取
3 消化器の正常細胞・良性細胞・悪性細胞
4 泌尿器
1 泌尿器系領域の細胞診に必要な検体処理方法とスクリーニング
2 尿路疾患の尿細胞診
3 腎臓の腫瘍および腫瘍様疾患の細胞診
4 前立腺の細胞診
5 精巣の細胞診
6 副腎の細胞診
5 乳 腺
1 乳腺細胞診の意義
2 乳腺の正常構造
3 乳腺の検体採取・判定・報告
4 乳腺細胞診の見方
5 乳腺の良性細胞・悪性細胞
6 甲状腺
1 穿刺の方法
2 染色法
3 甲状腺細胞診の判定方法
4 甲状腺細胞診で重要な細胞所見
5 甲状腺の細胞所見
7 体腔液
1 体腔液および体腔膜 (漿膜) 構造
2 体腔液細胞診における検体処理および標本作製法
3 体腔液細胞診での細胞鑑別のポイント
4 細胞鑑別に必要な細胞マーカーの応用と限界
5 術中体腔洗浄細胞診
6 今後の展望
8 骨・軟部、中枢神経系、小児腫瘍
1 骨・軟部腫瘍
2 中枢神経系
3 小児腫瘍
9 リンパ節
1 リンパ節の正常構造
2 リンパ節の検体採取
3 リンパ節の正常細胞、反応性病変で出現する細胞
4 リンパ節の細胞の表面形質
5 反応性リンパ増殖性病変
6 悪性リンパ腫
7 転移性腫瘍
8 骨髄の病変