書籍の内容
熱帯は、豊饒な生態系をもつ熱帯雨林から砂嵐が吹き荒れる砂漠まで、多様な環境をその内に含んでいる。本書は、そのように変異に富む環境中の土壌の特性について、わが国第一線の研究者らが初めて包括的に論じたものであり、熱帯での農業開発と環境保全の調和のための道すじを探る。
書籍の目次
目次:
序文(川口 桂三郎)
第I編 熱帯の土壌
I-1 熱帯,および熱帯土壌学
I-2 熱帯の自然環境/土壌生成因子
I-3 熱帯土壌とその分類
I-4 熱帯の台地土壌とその生産力評価
I-5 熱帯の低地土壌とその生産力評価
第II編 熱帯の土壌にかかわる諸問題
II-1 マングローブ林下の堆積物と酸性硫酸塩土壌
II-2 湿地林下の有機質土壌
II-3 熱帯林の土壌生態
II-4 焼畑の土壌生態
II-5 土壌の塩類化とアルカリ化
II-6 土壌劣化/砂漠化
II-7 熱帯土壌の持続的管理―アフリカを中心として