書籍紹介

哲学・思想史・老年論

老年と正義

西洋古代思想にみる老年の哲学
瀬口昌久 著

書籍のカバー画像

書籍を注文する

価格 3,600円
判型 四六判・上製
ページ数 328頁
刊行年月日 2011年
在庫状況 在庫有り
ISBNコード 978-4-8158-0676-7
Cコード C3010

書籍画像のサムネール書籍画像のサムネール

書籍の内容

老年論の原点 —— 。老年とはたんに福祉の対象なのか。人生の最終章をむかえ、あらためてよく生きることを考え、実践すべき時ではないのか。老人は政治にも参与すべきか。西洋古代思想にさかのぼり、見失われた正義という観点から、老年を内面から支える精神的基盤を問い直す注目の書。


書籍の目次

序 章 「老いは険しい道か、楽しい道か」
      プラトン 『国家』 の問い
      プラトン、キケロ、プルタルコス
      アリストテレスの老年観

第1章 西洋古代世界における老年像
   1 西洋古代文学における多様な老年像
      西洋古代世界では老年は何歳からはじまるのか
      文学のなかの多様な老年像
   2 ホメロス世界の老年像 —— 老賢者の理想とポスト英雄時代
      老賢者の理想像 —— ネストル
      ポスト英雄時代の老年像 —— オデュッセウスの帰還
      ティトノスの物語 —— 永続する老年
   3 ヘシオドス —— 人間の成熟と老後の世話
      五時代説話のなかのヒュブリスと成熟
      『仕事と日』 と 『国家』 の密接な関係
      老いた両親を養う責務 (ゲーロトロポス)
      ピエタースへ
   4 悲劇における老年 —– 悲観的な老年像の支配とその超克
      老いたオイディプスの最期
      老年の嘆きと生への執着
   5 喜劇のなかの老年 —— 世代間の争い
      周縁化された老人たちの反逆
      年長の女性の役割
      伝統的価値の 「復権」 ?
      古喜劇から新喜劇へ —— 政治性を失った老年像の拡大

第2章 文学から哲学へ —— プラトンとアリストテレスの老年観
   1 プラトンの老年論と自然学的理論 —— 『ティマイオス』
      プラトン 『ティマイオス』 のコスモロジーの骨格
      幾何学的アトミズムの導入
      生命活動の源としての髄の重要性と老化のプロセス
      老年と病気の区別
      身体と精神の運動と調和
   2 アリストテレスの老年論と自然学的理論 —— 『自然学小論集』
      「冷」 と 「乾燥」 —— 老化の二つの原理
      生得的な生命熱とは
      生命熱と知的能力
      老年と病気
      二つの自然学的理論から帰結すること
   3 プラトンとアリストテレスの老年論の比較
      ボーヴォワールへの批判
      プラトンの 「老年」 の自然学的理論と心身の衰弱
      晩学 (オプシマティアー) についてのプラトンの見解
      アリストテレスの 「老年」 の自然学的理論と老年の心身の衰弱
      老年を示す用語の異なる用法
      アリストテレスの老年論のスコープ
      アリストテレスの 『弁論術』 の老年像
      老人の政治的・社会的位置づけは同じか
      プラトン 『法律』 における国家の要職者の年齢規定
      老人たちの歌舞団 (コロス)
      老いた両親への態度
      心身観の相違に根ざした差異

第3章 ヘレニズム・ローマ期の老年像の変遷 —— 晩年の理想と現実
   1 プラトンの老年論の系譜 —— キケロの 「悦ばしい老年」
      キケロの生涯
      著作の意図と作品の設定
      老年をめぐる四つの誤解とその反論
      「元老院 (セナートゥス)」
      「公の活動」 と 「世代間倫理」
      肉体と肉体的快楽の衰え
      死の近さと魂の不死の教説
      老年と成熟
   2 プルタルコスと老人の政治参加
      中期プラトニスト
      『老人は政治に参与するべきか』
      老年を理由に公的生活から引退すべきでないこと
      老年に適切な仕事と若者への教育的役割
      日常のなかの政治と哲学
      キケロとプルタルコスの老年論の比較
      プルタルコスの老年論の意図
      晩年の理想としての閑暇 —— スプリンナの一日
   3 セネカ —— 閑暇の意義
      『閑暇について』
      『人生の短さについて』
      オーティウムとスコレーと観想
      老年と自殺
   4 エピクロス派の老年論
      古代原子論のなかの老年
      ルクレティウス 『事物の本性について』 の老年論
      魂の老化と死の恐れ
      エピクロス派への批判

終 章 西洋古代思想における老年と正義
      ガレノスの老年論
      精神の競技の判定者としての老年


書評紹介


関連書籍の紹介


関連キーワードの一覧


関連カテゴリーの一覧


各オンライン書籍販売サービスサイトからも書籍は購入できます。

近刊案内

2017年8月1日出来予定

祖父母であること

安藤 究 著
A5判・上製・272頁
価格  4,500円
ISBN 978-4-8158-0882-2
Cコード 3036

2017年8月1日出来予定

朝鮮外交の近代

森 万佑子 著
A5判・上製・360頁
価格  5,400円
ISBN 978-4-8158-0883-9
Cコード 3022

近刊書籍の予約を受け付けております。予約をご希望の方は、上の「予約の受付ページへ」をクリックして受付ページへリンクしていただき、そこでご予約の手続きをお願いいたします。刊行次第、商品を発送いたします。

購入について

書籍を購入される方は以下の注文受付ページから必要事項をご記入の上ご注文下さい。

また、個別の書籍紹介ページ上からもご購入いただけます。ご購入に関する詳細については、下の「購入についての説明」をクリックして、説明をご覧ください。

その他の書籍購入方法

小会刊行の書籍は以下のオンラインショップでも取り扱っております。

お問い合わせ

書籍に関するお問い合わせ、その他のお問い合わせについては、下記のお問い合わせフォームよりお願いいたします。電話でのお問い合わせも受け付けております。

TEL:052-781-5027

FAX:052-781-0697


ページの先頭へ戻る