2011年度書評一覧

『週刊 読書人』 [2012年3月30日 (金) 号] から (評者: 羽根次郎 氏)
“制度成立に先立つ前史を詳細に分析”

外交官の誕生
近代中国の対外態勢の変容と在外公館

外交官の誕生

箱田恵子著 『外交官の誕生』 が、2012年3月30日 (金) 号 『週刊 読書人』 で紹介されました。科挙官僚の帝国で、いかにして近代外交の担い手は生まれたのか —— 。清末の公使館や領事館の開設はゴールではなく始まりにすぎない。体制外的な 「洋務」 機関たる在外公館を孵化器に、対外交渉を経験し積極的に国際法を援用するなど西洋国際関係を受容していく中から、国際認識や外交観とともに職業外交官が形成されていく過程を、個々の外交交渉のみならず、外交人事の実態を含めて把握することで、中国近代外交の形成が、「伝統」 からの断絶ではなく、連続性において捉えられることを実証的に明らかにした力作です。

箱田恵子 著
価格 6,200円
A5判・上製・384頁
ISBN978-4-8158-0687-3 C3022
在庫有り


『図書新聞』 [2012年3月31日(土)号] から (評者: 高田広行 氏)
“戦間期の中欧で誕生した民主主義の内実を明らかにする、日本初の本格的研究”

農民と労働者の民主主義
戦間期チェコスロヴァキア政治史

農民と労働者の民主主義

中田瑞穂著 『農民と労働者の民主主義』 が、2012年3月31日 (土) 号 『図書新聞』 で紹介されました。多数のネイションを抱える大衆社会で 「民主制」 はいかに維持されたのか —— 。中欧の新興国として出発し議会制民主主義体制を安定化させた共和国が、経済危機と権威主義体制による競合という困難な時代を迎え、「実効力」 ある独自の民主制を構想していく過程を、はじめて実証的に分析。ヨーロッパ史のみならず、今日の民主主義のあり方を考える上でも示唆に富む労作です。

中田瑞穂 著
価格 7,600円
A5判・上製・468頁
ISBN978-4-8158-0693-4 C3031
在庫有り


『戦争社会学ブックガイド —— 現代世界を読み解く132冊』 から

帝国の銀幕
十五年戦争と日本映画

帝国の銀幕

ピーター B. ハーイ著 『帝国の銀幕』 が、『戦争社会学ブックガイド —— 現代世界を読み解く132冊』 (野上元・福間良明編、創元社刊) で紹介されています。戦時下、人々は映画に何を見たのか? 全体主義統制下の映画産業と創造性のあり方を凝視するとともに、「文化」 映画、「ヒューマニズム」 戦争映画、精神主義映画等、戦争プロパガンダ映画の発展を通して 「大日本帝国」 の戦争と社会を鮮やかに描き出した労作です。

「…… 「娯楽の王者」 であった映画の分析を通して見えてくる娯楽の 「可能性」 と娯楽政策の 「困難性」 は、現在のメディア文化政策を考える際にも大きな示唆を与えてくれるといえよう。」 (『戦争社会学ブックガイド —— 現代世界を読み解く132冊』、p.162、評者: 赤上裕幸 氏)

ピーター B. ハーイ 著
価格 4,800円
A5判・上製・524頁
ISBN978-4-8158-0263-9 C3074
在庫有り


「朝日新聞デジタル」 [2012年2月29日付] から
“等身大の日本外交見たかった”

日中国交正常化の政治史

日中国交正常化の政治史

『日中国交正常化の政治史』 の著者である井上正也先生のインタヴュー記事が、2012年2月29日付 「朝日新聞デジタル」 に掲載されました。本書の内容に関するインタヴューとなっています。「不同意の同意」 へと至る20年の交渉を、台湾問題の決定的重要性や国内政治との相互連関を再評価して解明。友好史観、外的衝撃論、「二つの中国」 政策論などの通説を正すとともに、激しい外交闘争と和解の模索の両面からその政策過程を捉え直して、歴史的交渉の新たな全体像を描き出します。

井上正也 著
価格 8,400円
A5判・上製・702頁
ISBN978-4-8158-0653-8 C3031
在庫有り


『100人のプロが選んだソフトウェア開発の名著』 から
“榊原彰が技術者としての振る舞いに迷う場面に直面しているあなたに贈りたい1冊”

誇り高い技術者になろう
工学倫理ノススメ

誇り高い技術者になろう

黒田光太郎・戸田山和久・伊勢田哲治編 『誇り高い技術者になろう』 が、『100人のプロが選んだソフトウェア開発の名著 —— 君のために選んだ1冊』 (デブサミ運営事務局・SEshop.com編集部編、翔泳社刊) で紹介されました。プロフェッショナルとして充実した仕事をするために、果たすべき社会的責任とは何か。ミクロからマクロまで具体的事例をもとに倫理的判断力を働かせるスキルを高めるとともに、日々の仕事の中でどのように行動すべきか、またそれをサポートする社会の仕組みについて明快な指針を提示します。

「…… 本書は、大学や高専に入学し、これから様々な分野を学ぼうとする学生に向けて書かれた本です。しかし、どんなことでもそうですが、実際に幾多の経験を積むと、座学だけの時よりも、強い当事者意識を持って内容を理解できるようになります。この本も、技術を生業として日々を過ごす方々に是非、お読みいただくとよいと思うのです。
 技術倫理というと、コンプライアンスの問題や製造物責任法 (PL法) などに焦点が絞られがちですが、技術者がどう行動するべきかという指針は、それらの法的制約に限った話ではなく、多くの場所や場面で多くの人が関わる、基本的な義務と権利に関係する考え方です。 …… (中略) ……
 …… 長い技術者人生の間には、プライドをかけて筋道を通さなければならない局面がきっと訪れることでしょう。そのような時、誇り高く、正しいことを選択できる技術者であるため、自分の中に倫理の基準を持ち続けることが必要です。……」 (榊原彰氏)
(『100人のプロが選んだソフトウェア開発の名著 —— 君のために選んだ1冊』、翔泳社刊、2012年、pp.188-189)

黒田光太郎・戸田山和久・伊勢田哲治 編
価格 2,800円
A5判・並製・276頁
ISBN978-4-8158-0485-5 C3050
在庫有り


「毎日新聞」 [2012年2月20日付] から
“国際政治史から、南洋支配を検証”

日本帝国と委任統治
南洋群島をめぐる国際政治 1914~1947

日本帝国と委任統治

『日本帝国と委任統治』 の著者である等松春夫先生のインタヴュー記事が、2012年2月20日付 「毎日新聞」 に掲載されました。本書の内容に関するインタヴューとなっています。帝国主義と新外交の狭間で生み出された、国際連盟による委任統治制度は、列強がせめぎあう太平洋に何をもたらしたのか。「仮装された植民地」 として日本が支配した 「南洋群島」 を軸に、20世紀前半の国際政治と日本の対外政策の展開を鮮明に描き出した力作です。

等松春夫 著
価格 6,000円
A5判・上製・336頁
ISBN978-4-8158-0686-6 C3031
在庫有り


「中日新聞」 [2012年2月21日付] から
「絵画から “人間学” 探り続ける」

肖像画の時代
中世形成期における絵画の思想的深層

肖像画の時代

『肖像画の時代』 の著者である伊藤大輔先生のインタヴュー記事が、2012年2月21日付 「中日新聞」 の 「ひと・仕事」 欄に掲載されました。

 「…… 後鳥羽上皇が鎌倉幕府の討幕を図って敗れた承久の乱 (1221年) 以後、貴族の権威は失墜。既存の価値観が大きく揺らぐ中 「肖像画は、自らの足元を見つめ直すために描かれた。生きるための哲学が語られている」 という結論を、十年余の研究から導き出した。
 自身の研究を 「絵画から見る “人間学” 」 と評する。興味の中心は、時代の変革期に人はどう生きるのか、そして芸術はどう変わり、どんな役割を果たすのか。東日本大震災以降の日本にも通じる議論が、そこにはある。……」 (2012年2月21日 「中日新聞」 より 第13面 宮川まどか氏)

伊藤大輔 著
価格 6,600円
A5判・上製・450頁
ISBN978-4-8158-0682-8 C3071
在庫有り


「朝日新聞」 [2012年2月19日付] から (評者: 荒俣 宏 氏)

肖像画の時代
中世形成期における絵画の思想的深層

肖像画の時代

伊藤大輔著 『肖像画の時代』 が、2012年2月19日付 「朝日新聞」 にて紹介されました。肖像画とは、見たままの対象の描写なのか。院政期に雰囲気を一変させる絵巻物との連続性から、似絵や 「明恵上人樹上坐禅像」 など鎌倉時代の肖像画をとらえることで、その深層に形成された思想の言葉の次元を明るみに出す力作です。

 「定説に疑問をぶつけることは勇気を要する冒険だ。勇敢な本書は、「昔の日本に肖像画がなかったのは、リアルに描かれた自分の顔が呪詛に使われるのを恐れたからである」 という定説に挑戦する。大冒険に向かう高揚感を敢えて抑えた著者の文章には自信が仄見え、「呪詛防止」 という定説が気に入っている評者に懼れを抱かせたが、読後、この心配は別のかたちで解消され、改めて日本の肖像画史に興味が湧いた。…… (中略) ……
 …… 著者が日本の肖像画を主題にしたのには、もっと大きな目的があった。鎌倉時代に僧侶の肖像画が起こした変革、とりわけ樹上で座禅を組む明恵上人の肖像画の意味を読み解くことだ。この絵の目新しさや異様性を持ち上げる従来説を一通り潰してから、ゆるりと自説を開陳する著者の筆法がここでも冴えて、なかなかに小気味よい力作だ。」 (2012年2月19日 「朝日新聞」 より 評者: 荒俣 宏 氏)

伊藤大輔 著
価格 6,600円
A5判・上製・450頁
ISBN978-4-8158-0682-8 C3071
在庫有り


『化学』 [Vol.67 No.2 (2012年)] から
「独創性を生みだす勘どころは “大沢流” の遊び心」

大沢流 手づくり統計力学

大沢流手づくり統計力学

大沢文夫著 『大沢流 手づくり統計力学』 が、『化学』 (Vol.67 No.2 (2012年)、化学同人刊) にて紹介されました。分子の気持ちを自分の手で体験しよう —— 本書は、サイコロとチップのゲームを楽しみながら、統計力学の真髄を直感的に納得することを目指します。高校生でも研究者でも面白い、今までにない入門書。生体内の現象に統計力学を応用した、最新の生物物理の話題も解説します。

「…… この本の素晴らしさは、記述のわかりやすさ・面白さと、今後に向けての学問の課題を両立させているところにあると思う。統計力学の碩学でありながら、“久保理論の量子力学的部分と言うのはとても理解ができないのですが、……” などと平気でいってのける、“大沢流” の記述が随所に見られる。化学や生命科学分野の幅広い研究者・学生にぜひとも楽しんでいただきたい好著である。」 (吉川研一・京都大学教授)
(『化学』 Vol.67 No.2 2012年、化学同人刊、p.58)

大沢文夫 著
価格 2,400円
A5判・並製・164頁
ISBN978-4-8158-0674-3 C0042
在庫有り


『日経サイエンス』 [2012年2月号] から (評者: 青野 透 氏)
“プラトンに始まる正義論の伝統とユニバーサルデザイン倫理”

老年と正義
西洋古代思想にみる老年の哲学

瀬口昌久著 『老年と正義』 が、『日経サイエンス』 (2012年2月号、日経サイエンス社刊) にて紹介されました。老年とはたんに福祉の対象なのか。人生の最終章をむかえ、あらためてよく生きることを考え、実践すべき時ではないのか。老人は政治にも参与すべきか。西洋古代思想にさかのぼり、見失われた正義という観点から、老年を内面から支える精神的基盤を問い直す注目の書。

「…… 4人に1人が65歳以上という日本にあって、西洋古代の老年観を正義論から捉えなおす作業により、老年をよく生きるための哲学を見いだそうと試みる21世紀思想の基盤創りである。…… (中略) ……
 …… プラトンの主著であり正義を主題とする 『国家』 の最初の哲学的議論が、老年についての対話であったことに著者は注目する。西洋古代思想の再発見である。そして 「正義と老年、この二つの主題が現代のわれわれには容易に結びつかないとすれば、正しく生きるということが、限られた政治的領域での振る舞いや組織の行動原理に吸収されてしまい、個人が全生涯をかける指針や目標ではなくなっているから」 と著者は断じる。
 正義論の枠組みそのものの吟味である。その上で、「みずからの老年をよく生きるための政治制度を古代の人びとは考えていた。自分の利益と生にのみ執着して、立派なこと (美) を求めなくなることは、アリストテレスが批判的に描いた老年像の大きな特徴であった」 と指摘する。
 老年と正義の関係が問われ続けた西洋の古代思想を読み進めば、老年をいつか必ず迎える若者たちを巻き込んだ新たな白熱教室を期待したくもなる。……」 (青野 透・金沢大学教授)
(『日経サイエンス』 2012年2月号、日経サイエンス社刊、p.117)

瀬口昌久 著
価格 3,600円
四六判・上製・328頁
ISBN978-4-8158-0676-7 C3010
在庫有り


「信濃毎日新聞」 [2011年12月25日付] から (評者: 本田由紀 氏)

「ボランティア」 の誕生と終焉
〈贈与のパラドックス〉 の知識社会学

「ボランティア」の誕生と終焉

仁平典宏著 『「ボランティア」 の誕生と終焉』 が、2011年12月25日付 「信濃毎日新聞」 の 「2011 この3冊」 にて紹介されました。人々を社会参加へと枠づける言葉は、どのような政治的・社会的文脈で生まれ、いかなる帰結をもたらしてきたのか。その言葉がまとう形はどのように作動するのか。動員モデルと意味論分析を介して日本におけるボランティア言説の展開をたどり、参加型市民社会のあり方を鋭く問いなおします。

 「…… ボランティアの歴史的変遷を丹念にたどり、近年はボランティアが社会に充満するかに見えて、その自発性や無償性の意味境界が融解しつつあると指摘する。実際に震災後、ボランティアへの称賛・奨励と、被災者の自立を阻害するという議論が錯綜した。著者は豊富な活動経験に基づき、ボランティアの揺らぎと行方を見据えている。 ……」 (2011年12月25日 「信濃毎日新聞」 より 評者: 本田由紀 氏)

仁平典宏 著
価格 6,600円
A5判・上製・562頁
ISBN978-4-8158-0663-7 C3036
在庫有り


『佛教タイムス』 [2011年12月8日・15日合併号] から (評者: 正木 晃 氏)

チベットの仏教美術とマンダラ

チベットの仏教美術とマンダラ

森雅秀著 『チベットの仏教美術とマンダラ』 が、『佛教タイムス』 (2011年12月8日・15日合併号、仏教タイムス社刊) の 「仏教・宗教関係書 今年の3冊 2011」 にて紹介されました。インドの伝統を汲む長い歴史と多様なる姿をもち、「聖なるもの」 を独特のかたちで表現するチベット美術。その知られざる豊饒な世界を、学際的視野から包括的に捉え、アジアの仏教美術と文化史のなかに位置づけた画期的労作。未発表作品を含むカラー写真を中心に多数の貴重図版を掲載しています。

 「…… 内容は極めて高度な学術研究の成果であり、これまで積み上げてきたあまたの業績の集大成といってもいい。今後この領域の、とりわけマンダラの研究を志す者にとって、絶対に看過できない論考ばかりが収められている。評者の見るところでは、このレベルで当該の領域を論じることができる研究者は世界的にも稀であり、まさに画期的な労作である。 ……」 (2011年12月8日・15日合併号 『佛教タイムス』 より 評者: 正木 晃 氏)

森 雅秀 著
価格 12,000円
B5判・上製・394頁
ISBN978-4-8158-0670-5 C3071
在庫有り


「日本経済新聞」 [2011年12月25日付] から

「就社」 社会の誕生
ホワイトカラーからブルーカラーへ

「就社」社会の誕生

菅山真次著 『「就社」 社会の誕生』 が、2011年12月25日付 「日本経済新聞」 の 「エコノミストが選ぶ経済図書ベスト10」 にて紹介されました。新卒就職・終身雇用を常識としてきた 「就社」 社会・日本。製造業大企業労働者のキャリアと雇用関係の変遷を辿り、新規学卒市場の制度化過程を検討することで、その成り立ちを解明します。学生の就職活動のあり方が問い直され日本的雇用慣行が終焉を迎えつつあるかにみえる今、必読の書。

菅山真次 著
価格 7,400円
A5判・上製・530頁
ISBN978-4-8158-0654-5 C3036
在庫有り


「朝日新聞」 [2011年12月25日付] から (評者: 中島岳志 氏)

「ボランティア」 の誕生と終焉
〈贈与のパラドックス〉 の知識社会学

「ボランティア」の誕生と終焉

仁平典宏著 『「ボランティア」 の誕生と終焉』 が、2011年12月25日付 「朝日新聞」 の 「書評委員お薦め 「今年の3点」」 にて紹介されました。人々を社会参加へと枠づける言葉は、どのような政治的・社会的文脈で生まれ、いかなる帰結をもたらしてきたのか。その言葉がまとう形はどのように作動するのか。動員モデルと意味論分析を介して日本におけるボランティア言説の展開をたどり、参加型市民社会のあり方を鋭く問いなおします。

 「…… ボランティアは 「生きがいの創出」 としてとらえられる。しかし、自己効用論的なボランティアは、時に 「障害者を食い物にしている」 と当事者から批判される。ボランティアのあり方を問う力作。」 (2011年12月25日 「朝日新聞」 より 評者: 中島岳志 氏)

仁平典宏 著
価格 6,600円
A5判・上製・562頁
ISBN978-4-8158-0663-7 C3036
在庫有り


「讀賣新聞」 [2011年12月25日付] から

「読書委員が選ぶ 「2011年の3冊」」 より

2011年12月25日付 「讀賣新聞」 の、「読書委員が選ぶ 「2011年の3冊」」 にて下記の図書が紹介されました。

【堂目卓生氏による紹介】
『ヒューム 道徳・政治・文学論集 [完訳版]』
デイヴィッド・ヒューム 著/田中敏弘 訳

【細谷雄一氏による紹介】
『日中国交正常化の政治史』
井上正也 著


『週刊 読書人』 [2011年12月23日号] から

「2011年回顧総特集」 より

2011年12月23日号 『週刊 読書人』 (読書人刊) の、「2011年回顧総特集」 にて下記の図書が紹介されました。

【横山輝雄氏・髙木勇夫氏による紹介】
『科学アカデミーと 「有用な科学」 -フォントネルの夢からコンドルセのユートピアへ-』
隠岐さや香 著

【髙木勇夫氏による紹介】
『20世紀環境史』
J・R・マクニール 著/海津正倫・溝口常俊 監訳


『週刊 ダイヤモンド』 [特大号・2011年12月24日] から

「就社」 社会の誕生
ホワイトカラーからブルーカラーへ

菅山真次著 『「就社」 社会の誕生』 が、『週刊 ダイヤモンド』 (特大号・2011年12月24日、ダイヤモンド社刊) の、「2011年の『ベスト経済書』」 にて紹介されました。

「終身雇用という 「出口」 からの眺めを、人生において1回だけ許される 「入り口」 の選択へと反転させることで見えてきた 「像」 を大胆に描き上げた好著」 (加藤和陽・釧路公立大学教授)
「日本の雇用システムに関する地道な歴史研究。日本の教育と雇用のあり方、日本人の多くがよって立つ基盤に、目を見開かされる力作」 (藤井信幸・東洋大学教授)
(『週刊 ダイヤモンド』 特大号・2011年12月24日、ダイヤモンド社刊、p.234)

菅山真次 著
価格 7,400円
A5判・上製・530頁
ISBN978-4-8158-0654-5 C3036
在庫有り


「毎日新聞」 [2011年12月18日付] から (評者: 村上陽一郎 氏)

大沢流 手づくり統計力学

大沢流手づくり統計力学

大沢文夫著 『大沢流 手づくり統計力学』 が、2011年12月18日付 「毎日新聞」 の 「2011年 「この3冊」」 にて紹介されました。サイコロとチップのゲームを楽しみながら、統計力学の真髄を直感的に納得することを目指す、高校生でも研究者でも面白い、今までにない入門書。生体内の現象に統計力学を応用した、最新の生物物理の話題も解説しています。

 「…… 生物物理学の泰斗である著者が、まことに判りやすく、統計力学の基本と、それが生物学にどのように関わるか、という点を解説して、しかもある種の知的高揚を読者に与えてくれる。」 (2011年12月18日 「毎日新聞」 より 評者: 村上陽一郎 氏)

大沢文夫 著
価格 2,400円
A5判・並製・164頁
ISBN978-4-8158-0674-3 C0042
在庫有り


「日本経済新聞」 [2011年12月11日付] から (評者: 中島賢太郎 氏)

「大東亜共栄圏」 経済史研究

「大東亜共栄圏」経済史研究

山本有造著 『「大東亜共栄圏」 経済史研究』 が、2011年12月11日付 「日本経済新聞」 にて紹介されました。日本帝国50年の歴史を通じて形成された植民地経済の構造と特質をふまえて、その最後の姿となった 「大東亜共栄圏」 の全容を初めて客観的に描き出します。マクロ的数量データをもとに、交易や金融の実証的分析から、アジア各地に大きな影響を及ぼした円域経済の実態を捉えた、必読の成果。

 「野田首相の環太平洋経済連携協定 (TPP) 交渉への参加表明によって、地域統合が注目を浴びているが、70年前にも統合が進められた時代があった。本書は学界を代表する著者による一連の植民地帝国経済研究3部作の最終巻である。この本で著者は 「大東亜共栄圏」 に注目することで、日本の植民地帝国経済の実際を統一的に理解するよう試みている。
 著者のアプローチは事実整理にとどまるのではなく、計量的方法によって実証的にその実態に迫っていくというものである。その意味で圧巻なのは第Ⅱ部で、実物・金融の両面から数量データを丹念に読み取ることで初めて可能となる日本帝国の大東亜共栄圏における経済的統合政策の実態が示されている。…… (中略) ……
 日本が再び地域統合に参加しようとする現在、70年前の試みからその実態・影響について私たちは学ぶべきところが多いのではないか。確かに当時の地域統合の試みはもろくも崩壊した。しかし、その崩壊の原因は地域統合という理念自体よりも、著者が示したように戦時の計画経済及び軍事力を基礎とした、戦争遂行のための資源収奪にあったのは明白だからである。…… (中略) …… 大東亜共栄圏の実態を知る上で必読の、統合分析に関心を持つ研究者の意欲を掻き立てる一冊である。」 (2011年12月11日 「日本経済新聞」 より 評者: 中島賢太郎 氏)

山本有造 著
価格 5,500円
A5判・上製・306頁
ISBN978-4-8158-0680-4 C3033
在庫有り


『図書新聞』 [2011年12月10日(土)号] から (評者: 伊藤博明 氏)
“ 「イメージの歴史人類学」 の試み ——
史料と研究文献の博捜、緻密な分析と構成、明晰で軽快な叙述、すべてにおいて秀でた圧倒的な力業”

イメージの地層
ルネサンスの図像文化における奇跡・分身・予言

啓蒙の運命

水野千依著 『イメージの地層』 が、2011年12月10日 (土) 号 『図書新聞』 にて紹介されました。奇跡像、蠟人形、幻視 …… 近代の「芸術」からはこぼれ落ちる、「迷信」 に満ちたイメージの力を無視することなく、人々がそこに残した痕跡や文化の記憶が織りなす複雑な地層を、図像・文書の丹念な解読によって辿りなおし、ルネサンスの多元性を蘇らせた 「イメージの歴史人類学」 の試みです。

「…… ときおり、ある作品について 「芸術的な価値はないが、歴史的な意義はある」 と、あるいは 「美的な価値はないが、美術史的な意義はある」 と語られることがある。 …… (中略) …… 現在美術館や博物館に展示・所蔵されているものも含めて、生産されたイメージのほぼすべては、ある特定の時代と地域において 「生きられていた」。換言すれば、ある歴史的・文化的な文脈の中で具体的に流通し、受容され、消費されていた。このようなイメージが内包しているさまざまな痕跡や記憶が織りなす地層を明らかにすること、これが氏によって本書で試みられている 「イメージの歴史人類学」 に他ならない。…… (中略) ……
 本書は、史料と研究文献の博捜、緻密な分析と構成、そして明晰で軽快な叙述、これらすべてにおいて秀でた圧倒的な力業であるばかりか、水野千依氏のさらなる活躍を予言する研究となっている。本書においていくつかの方法論的視座を得た氏には、今後ルネサンスのいわゆる巨匠たちに対しても 「イメージの歴史人類学」 的観点からの研究成果を期待したい。対象がイメージという心性の感覚的な部分に訴えるものであるがゆえに、この責務は歴史家ではなく、真の美術史家に課せられている。」 (2011年12月10日 (土) 号 『図書新聞』 より 評者: 伊藤博明 氏)

水野千依 著
価格 13,000円
A5判・上製・920頁
ISBN978-4-8158-0673-6 C3071
在庫有り


『週刊 読書人』 [2011年11月25日(金)号] から (評者: 池上英洋 氏)
“首を吊られたてるてる坊主
   —— “多層的に” イメージの機能を論じる”

イメージの地層
ルネサンスの図像文化における奇跡・分身・予言

啓蒙の運命

水野千依著 『イメージの地層』 が、2011年11月25日 (金) 号 『週刊 読書人』 にて紹介されました。奇跡像、蠟人形、幻視 …… 近代の「芸術」からはこぼれ落ちる、「迷信」 に満ちたイメージの力を無視することなく、人々がそこに残した痕跡や文化の記憶が織りなす複雑な地層を、図像・文書の丹念な解読によって辿りなおし、ルネサンスの多元性を蘇らせた 「イメージの歴史人類学」 の試みです。

「…… イメージ上に展開される美的価値というよりも、むしろ受容者側がそれらをどうとらえたのか、またそもそもいかなる理由でそれらを欲したのか —— 。同書が掘り起こそうとしているのはまさにそのような “地層” なのである。 …… (中略) ……
 “イメージの人類学” という研究手法によって 「わが国ではじめて本格的に (中略) イタリア・ルネサンスの造形文化を包括的に論じたもの」 (同書のベースとなる学位論文審査での岡田温司京都大学教授のコメント) として、同書は今後同様のアプローチをこころみる研究者にとって —— そして一般読者の広き好奇心を満たすためにも —— 善き指針となるものと断言できるだろう。」 (2011年11月25日 (金) 号 『週刊 読書人』 より 評者: 池上英洋 氏)

水野千依 著
価格 13,000円
A5判・上製・920頁
ISBN978-4-8158-0673-6 C3071
在庫有り


「日本経済新聞」 [2011年11月6日付] から

原子力発電をどうするか
日本のエネルギー政策の再生に向けて

原子力発電をどうするか

橘川武郎著 『原子力発電をどうするか』 が、2011年11月6日付 「日本経済新聞」 にて紹介されました。エネルギー産業史研究の第一人者が、長年の蓄積にもとづいて、もっとも現実的で、かつ総合性に富んだ最適解を示します。歴史的難題をこえて、日本のエネルギー政策に新たな展望をひらくために、いま必要な取組みを信頼できる叙述で明快に論じた、渾身の提言。

「…… 東京電力が揺らぎ、電力供給の主役と期待された原発の存在意義が崩れかけている。ただ、推進派と反対派の綱引きという構図だけで原発政策のかじ取りは決められない。
 著者は経営史の研究者。本書の分析は日本での原子力発電の歴史をひもとくことから始まる。その延長線上でいま何が問題なのか。原発の危険性、必要性は何か。電力会社は何をすべきで、政策はどうあるべきなのか。われわれは 「原発問題」 と日々いや応なく向き合う運命にある。頭の中を整理し、立ち位置を自問自答する際に役に立つ。」 (2011年11月6日 「日本経済新聞」 より)

橘川武郎 著
価格 2,400円
四六判・上製・192頁
ISBN978-4-8158-0679-8 C3033
在庫有り


「日本経済新聞」 [2011年10月30日付] から

現代中国の財政金融システム
グローバル化と中央-地方関係の経済学

現代中国の財政金融システム

梶谷懐著『現代中国の財政金融システム』 が、2011年10月30日付 「日本経済新聞」 にて紹介されました。現代中国の経済発展に果たした、積極果敢な楽観主義者としての地方政府の決定的役割を解明、独自の中央-地方関係に基づく財政金融システムが構造的に生みだしてきた問題と、それが世界経済に及ぼす影響を描き出します。グローバル不均衡や人民元改革問題にも新たな光をあてる画期的成果です。

梶谷 懐 著
価格 4,800円
A5判・上製・258頁
ISBN978-4-8158-0678-1 C3033
在庫有り


『週刊 日本医事新報』 [No.4564 2011年10月15日] から (評者: 門脇 孝 氏)
“肥満の疫学的研究を正確にデザインし
正確に解釈するためのバイブル”

肥満の疫学

肥満の疫学

フランク・B・フー著 『肥満の疫学』 (小林身哉・八谷寛・小林邦彦監訳) が、『週刊 日本医事新報』 (No.4564 2011年10月15日、日本医事新報社刊) にて紹介されました。世界的に肥満が蔓延する中、わが国でも肥満やメタボリックシンドロームの急増に警鐘が鳴らされています。肥満の疫学研究について解説するとともに、肥満が社会に及ぼす影響や肥満の原因、肥満が関わる疾患について現在の知見を集約した待望の書。肥満の研究・予防・治療に携わる人に。

「……肥満の疫学研究の重要事項についてほぼ余すことなく議論している。私もこの分野の研究者として本書を読み進むにつれ、これまで疑問に思っていことが次々に明快に論じられ、はたと、ひざを打つ場面の連続であった。…… (中略) ……
 本書は、肥満の疫学の研究者には、研究デザインを正確に立案する上でバイブルとも言える書であり、また肥満の疫学を正確に解釈する上で目を通しておくべき必読書である。科学的正確性と読みやすさを見事に両立させた監訳者の努力にも敬意を表したい。」 (『週刊 日本医事新報』 No.4564 2011年10月15日、日本医事新報社刊、評者: 門脇孝氏、p.87)

フランク・B・フー 著
小林身哉・八谷 寛・小林邦彦 監訳
価格 9,500円
B5判・上製・492頁
ISBN978-4-8158-0644-6 C3047
在庫有り


『経済セミナー』 [2011年10・11月号] から
“エネルギー政策への処方箋”

原子力発電をどうするか
日本のエネルギー政策の再生に向けて

原子力発電をどうするか

橘川武郎著 『原子力発電をどうするか』 が、『経済セミナー』 (2011年10・11月号、日本評論社刊) にて紹介されました。

「…… 原子力発電の否定的側面、肯定的側面の双方を冷静に描き出す。産業政策、地球温暖化など総合的な視点を組み込んで、原子力をめぐる不毛な対立に終止符を打つべく、歴史に学ぶことの有用性を示す。」 (『経済セミナー』 2011年10・11月号、日本評論社刊、p.126)

橘川武郎 著
価格 2,400円
四六判・上製・192頁
ISBN978-4-8158-0679-8 C3033
在庫有り


『日経サイエンス』 [2011年11月号] から

水の環境学
人との関わりから考える

水の環境学

清水裕之・檜山哲哉・河村則行編 『水の環境学』 が、『日経サイエンス』 (2011年11月号、日経サイエンス社刊) にて紹介されました。

 「人とのかかわりの中で水に関する課題を体系的に理解するための教科書として構想。…… (中略) …… 地球環境の面からも注目されているアジアモンスーンのしくみから、近年関心が高まっている河川の公共性の問題まで、一冊で広範な内容を学ぶことができる。」 (『日経サイエンス』 (2011年11月号、日経サイエンス社刊、p.151 より)

清水裕之・檜山哲哉・河村則行 編
価格 4,500円
菊判・並製・328頁
ISBN978-4-8158-0675-0 C3051
在庫有り


『化学』 [Vol.66 No.10 (2011年)] から

大沢流 手づくり統計力学

大沢流手づくり統計力学

大沢文夫著 『大沢流 手づくり統計力学』 が、『化学』 (Vol.66 No.10 (2011年)、化学同人刊) にて紹介されました。分子の気持ちを自分の手で体験しよう —— 本書は、サイコロとチップのゲームを楽しみながら、統計力学の真髄を直感的に納得することを目指します。高校生でも研究者でも面白い、今までにない入門書。生体内の現象に統計力学を応用した、最新の生物物理の話題も解説します。

大沢文夫 著
価格 2,400円
A5判・並製・164頁
ISBN978-4-8158-0674-3 C0042
在庫有り


『日経サイエンス』 [2011年10月号]

フラーレンとナノチューブの科学

フラーレンとナノチューブの科学

篠原久典・齋藤弥八著 『フラーレンとナノチューブの科学』 が、『日経サイエンス』 (2011年10月号、日経サイエンス社刊) にて紹介されました。

「…… 本書はフラーレンの発見に始まり、炭素が生み出す多彩な構造や物性、グラフェンやナノピーポッドなどの最新の話題をわかりやすく紹介する。解説書に読み物としての要素を盛り込んだ本で、フラーレンとナノチューブを系統的に理解する上で役立つ。」 (『日経サイエンス』 2011年10月号、日経サイエンス社刊、p.125)

篠原久典・齋藤弥八 著
価格 4,800円
A5判・並製・372頁
ISBN978-4-8158-0669-9 C3043
在庫有り


「毎日新聞」 [2011年9月17日付] から
“現実的なエネルギー政策を”

原子力発電をどうするか
日本のエネルギー政策の再生に向けて

原子力発電をどうするか

『原子力発電をどうするか』 の著者である橘川武郎先生のインタヴュー記事が、2011年9月17日付 「毎日新聞」 の経済面 「野田政権 経済政策への注文」 に掲載されました。“現実的なエネルギー政策を”と題して、原発保安行政への地方自治体の参加や電源開発促進税の地方移管、“電力のベストミックス” から見た原発のあり方、そして世界的な原発情勢なども含め、短・中・長期的なエネルギー政策を提示しています。“……エネルギー政策を考える上で、新政権に最も期待するのは現実性です。原発に反対とか推進とか言っている場合でなく、現実的に詰めてほしい。……”
 先生の具体的な提言については、本書 『原子力発電をどうするか』 にまとめられていますので、併せてご覧ください。

橘川武郎 著
価格 2,400円
四六判・上製・192頁
ISBN978-4-8158-0679-8 C3033
在庫有り


『化学』 [Vol.66 No.9 (2011年)] から

フラーレンとナノチューブの科学

フラーレンとナノチューブの科学

篠原久典・齋藤弥八著 『フラーレンとナノチューブの科学』 が、『化学』 (Vol.66 No.9 (2011年)、化学同人刊) にて紹介されました。わが国で最初期よりナノカーボン研究をリードしてきた著者らが、フラーレン発見に至る背景から、ナノスケールの炭素が生み出す多彩な構造・物性、そしてピーポッドやグラフェンなどの最新の話題まで、平易に解説します。基礎的事項を系統的に理解する上でも最適の書。

篠原久典・齋藤弥八 著
価格 4,800円
A5判・並製・372頁
ISBN978-4-8158-0669-9 C3043
在庫有り


『図書新聞』 [2011年9月17日(土)号] から (評者: 三井吉俊 氏)
“歴史的 「啓蒙」 がはらみこんだ未解決の諸問題を考える”

啓蒙の運命

啓蒙の運命

富永茂樹編 『啓蒙の運命』 が、2011年9月17日(土)号 『図書新聞』 にて紹介されました。啓蒙の終焉か、深化か —— 。近代とともにあった啓蒙の「終焉」が予告されてすでに久しい。だが、啓蒙とはその始まりから問いに付され、審問にかけられる中で展開してきた、再帰性をもった運動であった。本書は啓蒙の多面性に光をあてると同時に、複数の系譜を浮かび上がらせ、その未来を洞察した白熱の共同論集です。

富永茂樹 編
価格 7,600円
A5判・上製・608頁
ISBN978-4-8158-0664-4 C3010
在庫有り


『現代化学』 [2011年9月号]
『ジャパンフードサイエンス』 [2011年9月号]

フラーレンとナノチューブの科学

フラーレンとナノチューブの科学

篠原久典・齋藤弥八著 『フラーレンとナノチューブの科学』 が、『現代化学』 (2011年9月号、東京化学同人刊)、『ジャパンフードサイエンス』 (2011年9月号、日本食品出版刊) にて紹介されました。わが国で最初期よりナノカーボン研究をリードしてきた著者らが、フラーレン発見に至る背景から、ナノスケールの炭素が生み出す多彩な構造・物性、そしてピーポッドやグラフェンなどの最新の話題まで、平易に解説します。基礎的事項を系統的に理解する上でも最適の書。

篠原久典・齋藤弥八 著
価格 4,800円
A5判・並製・372頁
ISBN978-4-8158-0669-9 C3043
在庫有り


『週刊 エコノミスト』 [2011年9月20日号] から

原子力発電をどうするか
日本のエネルギー政策の再生に向けて

原子力発電をどうするか

橘川武郎著 『原子力発電をどうするか』 が、『週刊 エコノミスト』 (2011年9月20日号、エコノミスト刊) にて紹介されました。

 「提言に説得力がある。短期策は新しい原発安全基準を誰の目にも分かりやすい形で確立し、地震学・津波学の最新の知見を反映し、高経年炉の運転を凍結する。中長期策は原発を9電力から分離、使用済み核燃料の再処理だけでなく直接処分も採用、電源開発促進税を地方に移管する、などが主な内容だ。『脱原発依存』 の道筋の一つが示されている。じっくり読むべき本だ。」 (『週刊 エコノミスト』 (2011年9月20日号、エコノミスト刊) より)

橘川武郎 著
価格 2,400円
四六判・上製・192頁
ISBN978-4-8158-0679-8 C3033
在庫有り


「毎日新聞」 [2011年8月28日付] から (評者: 富山太佳夫 氏)
“啓蒙的合理主義とは違う もうひとつの世界”

ヒューム 道徳・政治・文学論集 [完訳版]

ヒューム道徳・政治・文学論集

デイヴィッド・ヒューム著 『ヒューム 道徳・政治・文学論集 [完訳版]』 (田中敏弘訳)が、2011年8月28日付 「毎日新聞」 にて紹介されました。

 「……今年生誕300年を迎えるデイヴィッド・ヒュームは、そんな錯綜した時代のスコットランドの哲学者 —— ということは、10年ほどあとのドイツの哲学者カントなどとは別世界の人ということである。『道徳・政治・文学論集』 を見るとよく分かる。「最良の租税は、消費、とくに奢侈的消費にかけられるような租税である。なぜなら、このような税は国民に感じられることが最も少ないからである」! ええっ、18世紀の哲学者ヒュームは消費税容認派?
 他にもいくらでもある。「わが国で非常に広く行われている銀行、公債、紙券信用の諸制度ほど、貨幣をその水準以下に下落させる方法を私はまず知らない」。 「国債が人口と富の首都への巨大な集中を引き起こす」。
 「党派の歩み寄りについて」 という題のエッセイまである。この哲学者は300年後の日本の政治状況を茶化す気なのだろうか。初めて大部の 『大ブリテン島の歴史』 (1754-62年) を書いた彼に期待して、それらしいエッセイを探すと、「歴史の研究ほど、私の女性読者に熱心に勧めたいと思うものは他にない」 と始まる。私などあきれはててしまって、49本のエッセイを読みとおしてしまった。不愉快なくらい面白い。……」 (2011年8月28日付 「毎日新聞」 より 評者: 富山太佳夫 氏)

デイヴィッド・ヒューム 著
田中敏弘 訳
価格 8,000円
A5判・上製・500頁
ISBN978-4-8158-0672-9 C3010
在庫有り


『週刊 東洋経済』 [2011年8月13日-20日号] から

「就社」 社会の誕生
ホワイトカラーからブルーカラーへ

「就社」社会の誕生

菅山真次著 『「就社」 社会の誕生』 が、2011年8月13日-20日号 『週刊 東洋経済』 の、「経済書ベスト35」 にて紹介されました。「サラリーマン」はどのようにして生まれたのか? —— 新卒就職・終身雇用を常識としてきた「就社」社会・日本。製造業大企業労働者のキャリアと雇用関係の変遷を辿り、新規学卒市場の制度化過程を検討することで、その成り立ちを解明します。学生の就職活動のあり方が問い直され日本的雇用慣行が終焉を迎えつつあるかにみえる今、必読の書です。
 “日本労働史研究における最重要の文献として読み継がれるだろう。” (2011年8月13日-20日号 『週刊 東洋経済』 より 評者: 稲葉振一郎 氏)

菅山真次 著
価格 7,400円
A5判・上製・530頁
ISBN978-4-8158-0654-5 C3036
在庫有り


『週刊 東洋経済』 [2011年8月13日-20日号] から

日中国交正常化の政治史

日中国交正常化の政治史

井上正也著 『日中国交正常化の政治史』 が、2011年8月13日-20日号 『週刊 東洋経済』 の、「政治書ベスト35: 中国を知るための7冊」 にて紹介されました。「不同意の同意」 へと至る20年の交渉を、台湾問題の決定的重要性や国内政治との相互連関を再評価して解明。友好史観、外的衝撃論、「二つの中国」 政策論などの通説を正すとともに、激しい外交闘争と和解の模索の両面からその政策過程を捉え直して、歴史的交渉の新たな全体像を描き出します。
 “日中関係の今後を探るうえでは、過去を知ることが有効。本書は、日中外交に精通した外交官からも決定版といわれる。” (2011年8月13日-20日号 『週刊 東洋経済』 より 評者: 高原明生 氏)

井上正也 著
価格 8,400円
A5判・上製・702頁
ISBN978-4-8158-0653-8 C3031
在庫有り


『日本歴史』 [2011年8月号] から (評者: 高木雅史 氏)

公立大学の誕生
近代日本の大学と地域

公立大学の誕生

吉川卓治著 『公立大学の誕生』 が、『日本歴史』 (2011年8月号、日本歴史学会編集、吉川弘文館発行) にて紹介されました。

 「…… 官立 (国立)・私立大学に比して、公立大学が研究対象として注目されずにきた …… (中略) …… しかし本書は、公立大学がマージナルな存在であったこと自体が、研究対象としての有効性・重要性を示していると意義づける。
 その結果、本書は、〈戦前においてなぜ公立大学は普及しなかったのか〉 という視点から理念・政策・運動の形成・展開過程を丹念に追い、単なる個別大学史の成果を集約することを超えて公立大学を総体として分析することによって、相互に絡み合う複雑な関係性の全体像を明らかにすることに成功している。なお、具体的な政策転換の様相や、利害や方針を異にする昇格運動の担い手たちの 『地域的合意』 の特徴について一次史料を丹念に読み解き、また新発見の史料を用いて具体的に明らかにする中で、各大学の 『正史』 や先行研究にみられる誤りの訂正や解釈の修正が相当数おこなわれていることを付言しておきたい。
 さらに、公立大学の制度上の位置づけや機能をめぐって展開された 〈包摂〉 あるいは 〈排除〉 の論理と構造を描き出すことで、戦前日本の大学像全体の性格を照らし出していることも、本書の特筆されるべき点である。…… (中略) ……
 本書全体を通じて、誕生時から不安定さを抱え込んでいた歴史的現実を直視することなしに、公立大学の今後の展望は開けないという著者の強い思いが伝わってきた。神戸商科大学 (現・兵庫県立大学) 在職時に阪神・淡路大震災に遭遇し、地域と公立大学のあり方や自己の研究の 『無力さ』 に真剣に向き合い葛藤する中で著者が辿り着いた、公立大学の歴史と現状に対する厳しくも暖かい眼差しによる書といえよう。」 (『日本歴史』 (2011年8月号、日本歴史学会編集、吉川弘文館発行) より 評者: 高木雅史 氏)

吉川卓治 著
価格 7,600円
A5判・上製・408頁
ISBN978-4-8158-0641-5 C3037
在庫有り


『図書新聞』 [2011年7月23日(土)号] から (評者: 齋藤雅哉 氏)
“「偽善」 に賭ける、その何がいけないのか”

「ボランティア」 の誕生と終焉
〈贈与のパラドックス〉 の知識社会学

「ボランティア」 の誕生と終焉

仁平典宏著 『「ボランティア」 の誕生と終焉』 が、2011年7月23日(土)号 『図書新聞』 にて紹介されました。

 「「『偽善』 に賭ける、その何がいけないのか」 (438頁)。われわれは、「ボランティア」 をどのように理解しているのだろうか。何かをしなければ、その思いに身体が動かされながらも、同時にそれをとめる何かに、われわれは立ちすくんでしまう。本書は、この 「不明瞭さ」 に着目し、展開される。著者は、その 「不明瞭さ」 を、〈贈与のパラドックス〉 と呼ぶ。「相手のために」 という思いでおこなわれるボランティアが、自己満足と言われ、相手の意図を理解しきれない可能性 (=不安) をもち、なおかつ、相手や社会にとってマイナスの帰結を生みだすことがある。この 〈パラドックス〉 をいかようにして止揚するのか。この課題に対して、歴史的視点から、ある意味では止揚され続けた 「ボランティア」 の変容過程、ならびにその現在が明らかにされる。…… (中略) ……
 著者が指摘するように、本書が描きだす 〈終焉〉 に立ちすくむことはない。なぜなら、もっと手前の地点で、われわれの多くは 「ボランティア」 しているからである。もしかしたら、われわれは冒頭であげた著者の言葉を繰り返すことからはじめるべきなのかもしれない。その上で、著者も指摘するように、意識的に 〈贈与のパラドックス〉 を駆動させることで、「『偽善』 に賭け」 たボランティアらによって生成される 「社会」 をどのように構想していくのか、という現実的・実践的課題への取り組みが、本書で描きだされた 「ボランティア」 の 〈終焉〉 の先にあるように思えた。」 (2011年7月23日(土)号 『図書新聞』 より 評者: 齋藤雅哉 氏)

仁平典宏 著
価格 6,600円
A5判・上製・562頁
ISBN978-4-8158-0663-7 C3036
在庫有り


「讀賣新聞」 [2011年7月17日付] から (評者: 山内昌之 氏)
“賢人が導く良き政治”

ヒューム 道徳・政治・文学論集 [完訳版]

ヒューム道徳・政治・文学論集

デイヴィッド・ヒューム著 『ヒューム 道徳・政治・文学論集 [完訳版]』 (田中敏弘訳)が、2011年7月17日付 「讀賣新聞」 にて紹介されました。

 「菅直人首相の日々の言動に絶望している市民にとって、日本政治の現状を静かに反省する手がかりとなる書物である。18世紀英国の哲学者ヒュームは 『人間本性論』 の著者として知られるが、本書のような道徳と政治にまつわる珠玉の学術エッセイ集も後世に残した。
 なかでも 「厚顔と謙虚さについて」 という文章は味わい深い。ヒュームによれば、厚顔という性質は才能をこれ見よがしに見せびらかすのに対して、謙虚さにはそれを隠す自然な傾向がある。この特徴こそ、「身分が低く長所に乏しいというすべての不利な立場のもとで、多くの人が立身出世した唯一の原因」 だというのだ。ヒュームの考えでは、謙虚さは外見上自信の無さに似ているので不利益を蒙ることが多かった。
 「本物の生まれつきの厚顔」 な人間ほど世間を巧みに渡れる者はいない。しかし、いくら厚かましくても何かの企てに失敗するなら、失敗は彼を狼狽させるだろう。あらゆる赤面は次の赤面につながる、とヒュームは表現する。恥は恥を呼ぶということだ。しまいに、彼は 「悪名高い詐欺師で、空しく厚顔を装う者であることが分かる」、と。
 「人間本性の尊厳ないし卑しさについて」 というエッセイも現代政治を考える上で有益である。確かに世には、賢明な人や有徳な人と呼べる人は少ないかもしれない。しかし、賢明や有徳とは知恵や美徳の質の度合いにかかわるものでなく、或る人を別の人と比較する作業から生じる考えなのだ。世界に賢人はほとんどいないと断定することは、実際何も言っていないに等しい。あえていえば、誰が首相になっても同じという言説は間違いである。ヒューム風にいうなら、比較すれば高い知恵をもつ人が必ず存在し、その人はよりましな首相として国民を導けるということなのだ。いわば無政府状態の危機に瀕した日本をもう一度文明社会へ戻すために勇気を与えてくれる重厚な書物である。」 (2011年7月17日付 「讀賣新聞」 より 評者: 山内昌之 氏)

デイヴィッド・ヒューム 著
田中敏弘 訳
価格 8,000円
A5判・上製・500頁
ISBN978-4-8158-0672-9 C3010
在庫有り


『IDE 現代の高等教育』 [No.531 2011年6月号] から (評者: 橋本鉱市 氏)

公立大学の誕生
近代日本の大学と地域

公立大学の誕生

吉川卓治著 『公立大学の誕生』 が、『IDE 現代の高等教育』 (No.531 2011年6月号、IDE大学協会) にて紹介されました。

 「……1910年代における公立大学理念の形成と大学令に至る政策議論、さらに各地域における設立過程を詳細に考察しており、これまでの研究の空白を埋めるものとなっている。また従来の通説を修正しつつ新たな論理構成を試みている点は、高等教育研究としても重要な意義を有している。…… (中略) ……
 本書の眼目は、何よりも、わが国高等教育の 「官」 と 「私」 の狭間で新たに誕生した 「公」 的セクターの理念と在り方にある。そして、その分析の先にある絵図は官・公・私を包摂した大学の設置形態論であり、また大学と地域社会との関係という高等教育 (研究) に欠かすことのできない視点の問い直しである。したがって、本書が歴史に関心あるものだけでなく、幅広い読者を獲得して、公立セクターについての研究のさらなる深まりを期待したい。」 (『IDE 現代の高等教育』 (No.531 2011年6月号) より 評者: 橋本鉱市 氏)

吉川卓治 著
価格 7,600円
A5判・上製・408頁
ISBN978-4-8158-0641-5 C3037
在庫有り


「日本経済新聞」 [2011年6月26日付] から (評者: 飯野克彦 氏)
“今に通じる経済システムの転換”

大恐慌下の中国
市場・国家・世界経済

大恐慌下の中国

城山智子著 『大恐慌下の中国』 が、2011年6月26日付 「日本経済新聞」 にて紹介されました。

 「1929年10月の 「暗黒の木曜日」 に端を発する世界恐慌は、当時の中国にどんな影響をもたらしたのか。従来の歴史研究では必ずしも十分な関心を払われてこなかった問題を、丹念に解き明かす。
 まず大恐慌が起きた頃の中国経済の大枠が描かれる。当時、多くの国々で金本位制を柱とした中央集権的な通貨制度が広がっていたが、中国は清朝以来の銀本位制を維持し、統一的な通貨制度も実現していなかった。
 このユニークな仕組みが、19世紀末から20世紀初めまでの中国経済の持続的な成長を促した、と著者は指摘する。国際商品だった銀の相場が下落傾向にあり、結果として中国通貨のレートが切り下がる効果を生んだからだ。そして、大恐慌が起きてからも2年余り、銀相場が下がったため中国経済は比較的好調だったという。
 事態を一変させたのは、31年9月の英国の金本位制離脱。多くの国が自国通貨の切り下げと積極的な景気拡大策を展開し、国際的な銀相場は上昇に転じた。中国経済は強烈なデフレ圧力に直面し 「深刻な不況に陥っていった」。34年には上海金融恐慌と呼ばれる事態に発展した。
 この危機の影響、それに対する企業や銀行、政府などの対応を、著者は広範な史料を踏まえて実証的に紹介する。そのなかで強調されるのは、国民政府が35年に断行した通貨制度改革の意義。
 「(中国の) 歴史上初めて、中央政府が統一的に紙幣を発行し、通貨をめぐる市場との緊張関係に入るに至った」 という。今の中国にも通じる経済システムの大転換が、あったわけだ。この改革を成功させた国民政府の官僚たちに向ける著者のまなざしは、優しい。
 主力産業だった綿紡績業と生糸製糸業を軸に、産業と金融、都市と農村、国家と市場、世界経済といった多角的な連関を解きほぐしていく手並みは丁寧だ。
 印象的なのは、張謇や張之洞、栄宗敬・栄徳生兄弟ら中国の資本主義の先駆者たちの姿。「90年代になって中国で公開され始めた企業文書」 を踏まえたとみられる分析は生々しく、経済という精妙で不可思議なシステムの息吹に触れたような気分を覚える。」 (2011年6月26日付 「日本経済新聞」 より 評者: 飯野克彦 氏)

城山智子 著
価格 5,800円
A5判・上製・358頁
ISBN978-4-8158-0662-0 C3033
在庫有り


「讀賣新聞」 [2011年6月26日付] から (評者: 野家啓一 氏)
“「公共善」 の追求へ”

科学アカデミーと 「有用な科学」
フォントネルの夢からコンドルセのユートピアへ

科学アカデミーと「有用な科学」

隠岐さや香著 『科学アカデミーと 「有用な科学」』 が、2011年6月26日付 「讀賣新聞」 にて紹介されました。

 「20世紀、科学が 「役に立つ」 のは自明のことと考えられていた。だが 「アカデミーの世紀」 と呼ばれる18世紀、学者たちは科学的知識の 「有用性」 を王や一般社会に訴えることに懸命だった。本書は、パリ王立科学アカデミーの誕生からフランス革命による廃止までの道のりを 「科学の有用性」 をキーワードに、一次資料を駆使して描き出した文字通りの労作である。
 18世紀前半の科学アカデミーは 「科学の共和国」 という理念と 「技能団体」 としての特権という二重性を備えていた。そのなかでフォントネルが数学と自然学の有用性について、技術的応用可能性のみならず 「精神的、哲学的と表現される有用性」 に言及していることは注目に値する。当時の有用性は 「高度に精神的な価値の次元」 を含んでいたのである。
 18世紀後半になると、科学アカデミーの主導権はダランベールら啓蒙思想家の手に握られる。とりわけ数学者のコンドルセは、抽象的な理論研究への支援をアカデミーの使命と位置づけ、同時に 「政治算術」 ないしは 「社会数学」 を通じて行政の意思決定を合理化することに科学の有用性を見出した。
 そこで著者が着目するのは、アカデミーが 「エコノミー」 と呼ばれる政治・経済・社会に関わる問題群に取り組み始めたことである。すなわち、病院移転計画や運河調査を請け負うことによって、アカデミーは 「勧告する機関」 へと重要な一歩を踏み出す。アカデミー閉鎖の危機に際して、化学者のラヴォワジエが強調したのも、この委員会機能の有用性であった。だが、フランス革命の荒波は、ラヴォワジエを断頭台に葬り、コンドルセを獄死させたのである。
 福島原発の事故が科学への信頼を失わせている現在、有用性とは 「公共善」 の追求であり、「単に物質的・機能的に役立つ、経済的に利益があるかを問題にしているのではない」 という本書の言葉を嚙みしめるべきときであろう。」 (2011年6月26日付 「讀賣新聞」 より 評者: 野家啓一 氏)

隠岐さや香 著
価格 7,400円
A5判・上製・528頁
ISBN978-4-8158-0661-3 C3040
在庫有り


『図書新聞』 [2011年6月4日 (土)] から (評者: 樽本英樹 氏)

国際移民の時代 [第4版]

国際移民の時代[第4版]

カースルズ他著 『国際移民の時代 [第4版]』 (関根政美・関根薫監訳)が、『図書新聞』 (2011年6月4日 (土)、図書新聞) にて紹介されました。

 「…… 本書の特徴を一言で表すと、人の国際移動を 「網羅的に記述しようという意欲」 である。まずは様々な基礎的な概念や理論が紹介される。グローバリゼーション、移民、国民、国家、エスニシティ、シティズンシップといった基本用語が紹介される。そして、新古典派理論、歴史-構造的アプローチ、世界システム論、移民システム理論といった移民過程などを説明する理論の概要も本書で知ることができる。
 さらにその網羅性は、人の国際移動の影響に関するトピックにまで及ぶ。旧訳書においても、どこからどこへ移動するのか、移民は労働市場にどのような影響を与えるのか、政治は移民にどのように関わるのかといった諸問題はすでに論じられていた。しかし新訳である本書は、さらに網羅性への意欲を加速させた感がある。特に、開発、アジア・アフリカ地域の移民、トランスナショナリズム、安全保障までもが手厚く記述されるようになった。実はこれらのトピックが、1990年代2000年代における国際移民の変化を如実に示しているのである。…… (中略) ……
 本書は、これら世界で生じている国際移民の状況と変化を豊富な事例を通して読者に提示してくれている。しかしそれだけではない。網羅性への意欲は本を超えてまで展開している。より詳しく知りたい読者に対して、本書に収録されていないコラムなどをウェッブ上で公開している。欧米の社会科学系教科書で見られる本とウェッブとのコラボレーションを採用しているのだ。
 訳語にも意欲を感じる。極めてこなれており、かつ挑戦的なのだ。例えば、移民が受け入れ社会の一部となる事態を示す “incorporation” という語を 「編入」 ではなく 「受容」 と訳すあたり、“acceptance” などとの違いをどのように表現したらよいかと考えさせてくれる。
 このように本書は、人の国際移動を網羅的に知るための絶好の概説書となっている。……」 (『図書新聞』 (2011年6月4日(土)) より 評者: 樽本英樹 氏)

S.カースルズ、M.J.ミラー 著
関根政美・関根 薫 監訳
価格 3,800円
A5判・並製・486頁
ISBN978-4-8158-0655-2 C3036
在庫有り


『医学教育』 [第42巻・第3号 2011年6月] から (評者: 山岡章浩 氏)

よくわかる医療面接と模擬患者

よくわかる医療面接と模擬患者

鈴木富雄・阿部恵子編 『よくわかる医療面接と模擬患者』 が、『医学教育』 (第42巻・第3号 2011年6月、日本医学教育学会) にて紹介されました。

 「日本で初めての医療面接教育実践にかかわる本格的な教科書である。…… (中略) ……
 全体的によく練られた構成で、適度に図も含まれていてわかりやすい。…… (中略) …… 教科書、つまりこの本をテキストとして先達のお話をうかがったり、解説を受けるスタイルが合うのかもしれない。あるいは、自ら実践し携わりながら本書に立ち返り紐解いてみるというような形での利用も考えられる。簡潔明瞭な文で表現されている分、行間が深い。やってみてから初めて理解できる奥深い点も多く含まれている。噛めば噛むほど味が出る本だといえそうだ。
 まさに、今日から 「ずっと」 練習に使える一冊! 医療面接を学習する手引きであり、また同時にSP養成の手引きである。患者中心のコミュニケーション教育を、企画する人、運営する人、お手伝いくださる方々、そこで学ぶ人、すべての方に大変役立つ一冊である。」 (『医学教育』 (第42巻・第3号 2011年6月) より 評者: 山岡章浩 氏)

鈴木富雄・阿部恵子 編
価格 1,800円
A5判・並製・192頁
ISBN978-4-8158-0659-0 C3047
在庫有り


『社会経済史学』 [76-3 (2010年11月) ] から (評者: 古市大輔 氏)

「満洲」 の成立
森林の消尽と近代空間の形成

「満洲」の成立

安冨歩・深尾葉子編 『「満洲」 の成立』 が、 『社会経済史学』 (76-3、2010年11月) にて紹介されました。

 「……満洲という地域の歴史研究の学説史に照らしてみたとき、本書には、近代満洲の歴史を叙述する方法として特徴的な点がいくつか確認できよう。本書は、近代満洲の政治・経済・社会・文化に関わる歴史事象を総合してその歴史過程を総体的に捉えようと試みているだけでなく、併せて生態系との関わりも含めながら議論を展開している。また、歴史的推移を単線的な発展形態として理解するのではなく、むしろその循環性や相互連関性を重視しながら、近代満洲社会システムとその形成過程を叙述しようと試みている。こうした方法は、満洲という地域を対象とする歴史研究では今のところ本書以外ではほとんど採用されておらず、この方法を採用した点が本書の真骨頂といえよう。
 さらに、…… (中略) ……満洲と中国本土の歴史過程の比較を理論的に行おうと試みているが、スキナー・モデルの市場構造論や中国農村社会論の近代満洲地域史に対する適用可能性について真正面から検討する試みも、これまでほとんど行われてこなかった。本書の刊行は、近代満洲を考察対象とする歴史研究が一定量の研究蓄積を生み、それらの蓄積に基づいてその歴史像を総体的に描きうる段階に至ったことを象徴するものであるが、ここからみても、本書の斬新さは高く評価されるべきであろう。……」 (『社会経済史学』 (76-3、2010年11月) より 評者: 古市大輔 氏)

安冨 歩・深尾葉子 編
価格 7,400円
A5判・上製・576頁
ISBN978-4-8158-0623-1 C3022
在庫有り


「朝日新聞」 [2011年5月22日付] から (評者: 中島岳志 氏)

「ボランティア」 の誕生と終焉
〈贈与のパラドックス〉 の知識社会学

「ボランティア」の誕生と終焉

仁平典宏著 『「ボランティア」 の誕生と終焉』 が、2011年5月22日付 「朝日新聞」 にて紹介されました。

 「……著者は、この 「贈与のパラドックス」 を軸に、「ボランティア」 概念の変遷を辿る。
 ボランティアには、1970年代以降、「生きがい」 の獲得という要素が付与されてきた。社会が流動化し、人間の付け替え可能性が高まる中、人々は他者からの承認を求めてさまよう。一方、ボランティアは他者の役に立つという意味を付与し、実存を担保する。
 しかし著者曰く、「自己効用論的なボランティア活動では、〈贈与のパラドックス〉 は解決しない」。
 この問題を鋭利に突きつけたのが、70年代の障害者運動だった。彼ら/彼女らは、ボランティアによる 「生きがい」 の追求こそ 「障害者を食いものに」 していると批判した。ある当事者は言う。「(ボランティアが) なんで応援センターに来るかいうたら、お見合いしている。恋人探しや」
 つまり、自己効用的なボランティアは 「障害者との関係とは別の回路から精神的報酬 (楽しさ、恋人づくり……) を得」 ており、それは 「共に同じ場にいる障害者を疎外することになる」 のだ。そして、贈与の対価として、障害者を障害者役割に縛りつけ、誇りを奪う。当事者は言う。「私はもう彼等をいい気持にさせてあげない」
 このような批判は、両者の対等な関係の構築と、互いに利得を生み出す 「互酬性」 システムの確立へと向かった。その結果、経営論的転回が起こり、社会貢献マーケットが拡大した。この 「洗練された解決法」 は、ボランティアの境界を解体する。ボランティアは 「終焉」 を迎え、新自由主義的な政治に動員されていく。
 では、どうすればいいのか。著者は最後に、パラドックスに向き合いつつ 「偽善」 に賭け、あえて 「贈与」 の領域を引き受けようとする。その論理は脆弱だが、確かな一歩のように見える。今こそ必読の書だ。」 (2011年5月22日付 「朝日新聞」 より 評者: 中島岳志 氏)

仁平典宏 著
価格 6,600円
A5判・上製・562頁
ISBN978-4-8158-0663-7 C3036
在庫有り


「中日新聞」 [2011年5月9日付] から

デジタル時代の日本映画
新しい映画のために

デジタル時代の日本映画

『デジタル時代の日本映画』 の著者であるミツヨ・ワダ・マルシアーノ先生が、2011年5月9日付 「中日新聞」 総合面の 「この人」 欄にて紹介されました。

 「 「日本の戦後を映画を通して考えたい」。国際日本文化研究センター (京都市) の招きで外国人研究者として来日し、戦後の映画を研究するプロジェクトを進める。…… (中略) …… 進学してから年間600本もの映画を見た。「乾いた砂に水を注ぐようだった」 という。映画を研究しようと渡米した。
 近著 『デジタル時代の日本映画』 (名古屋大学出版会) ではJホラーからアニメ、北野武までを網羅。監督へのインタビューや国内外の大量の資料も引用し、デジタル技術による映画制作の変革、他メディアとの結び付きなど、日本映画の今と可能性を論じた。
 一方、戦後間もなくの映画は映像を探し出すだけでも一苦労。「当時を知る人にも納得の内容にしたい。1950年代は国民が国を信じられなかった時代。今に通じるのでは」。鋭い語り口の折々に、くしゃっと笑う顔が印象的だ。
 東日本大震災を機に米映画 「ヒアアフター」 の上映が中止された。「トラウマ経験から立ち直る姿を描いた映画。津波映像に衝撃を受けるかもしれないけれど、見る選択肢は残すべきだったのでは」。8歳の息子と米国人の夫が待つカナダに夏に戻る。」 (2011年5月9日付 「中日新聞」 より 執筆者: 芦原千晶 氏)

ミツヨ・ワダ・マルシアーノ 著
価格 4,600円
A5判・上製・294頁
ISBN978-4-8158-0657-6 C3074
在庫有り


「日本経済新聞」 [2011年4月10日付] から (評者: 大竹文雄 氏)

「就社」 社会の誕生
ホワイトカラーからブルーカラーへ

「就社」社会の誕生

菅山真次著 『「就社」 社会の誕生』 が、2011年4月10日付 「日本経済新聞」 にて紹介されました。

 「就職という言葉から、学校卒業時にある特定の会社に 「就く」 ことを決める一回限りの選択、というイメージを私たちは持つ。卒業時の就職率が低いと社会問題になるのはその象徴である。就職に関するこのような考え方が一般化しているという意味で、日本は 「就社」 社会と呼ばれるにふさわしい、と著者は言う。では、学校から職業への 「間断のない移動」 という 「就社」 社会は昔から日本社会の特徴だったのだろうか。
 著者によれば、この慣行・制度は明治の産業化時代にホワイトカラーの上層で発生し、戦間期にホワイトカラー社員全般に普及・定着し、戦争・占領期の激しい制度改革を経て、高度成長期にブルーカラーを含む正規従業員に広まっていったもので比較的新しいものだ。つまり、ホワイトカラーからブルーカラーへ 「就社」 社会が広まっていったのだ。
 この歴史的な動きを、履歴書、人事書類、手紙、労働組合・財界の文書、法律、役所の通達、統計などありとあらゆる資料を用いて明らかにしていく。中でも1920年に創設された鶴岡工業学校の校長が学生の就職先の開拓に奮闘する様子を手紙から明らかにした部分は印象的だ。……(中略)……
 「就社」 社会の成立は経済的な背景だけではなく、思想や信頼、規制や戦争という歴史が寄与していることを本書から教えられると同時に、経済原理の説明力の強さを改めて感じた。」 (2011年4月10日付 「日本経済新聞」 より 評者: 大竹文雄 氏)

菅山真次 著
価格 7,400円
A5判・上製・530頁
ISBN978-4-8158-0654-5 C3036
在庫有り


『図書新聞』 [2011年4月9日号] から (評者 : 金森 修 氏)
“優れた 〈科学政策の考古学〉”

科学アカデミーと 「有用な科学」
フォントネルの夢からコンドルセのユートピアへ

科学アカデミーと「有用な科学」

隠岐さや香著 『科学アカデミーと 「有用な科学」』 が、『図書新聞』 (2011年4月9日号) にて紹介されました。

 「……オイコノミアはエコノミーと同じ概念だ。或る意味で、隠岐のこの本は、オイコノミアというもともと神学的起源をもつこの概念の沿革史に一定の寄与をするものだともいえる。……(中略)……隠岐は、18世紀後半のフランスで、内務行政と科学研究が或る種の交叉を示す際に、エコノミーという概念が過去からそのまま再出現するかのように作動したということを示して見せる。本書の主題は科学アカデミーの沿革史でもあるわけだが、その1780年代の年刊論文集に、「突如」 として出現したというのである。だが、その内容を見るなら、それが神学思想史上のオイコノミアの世俗的残映だというのはほぼ間違いない。ただ、この具体例において興味深いのは、エコノミー概念が、被造物の調和を開示する科学研究の起動的概念として作動しただけではなく、勝れて科学政策的統治として機能しうるはずだということを、当時のアカデミー関係者が感じ取っていたという事実だろう。
 そこで特記に値するのが、隠岐が巧みに跡づけている宮内大臣ブルトゥイユ男爵の作業である。1783年に就任し、88年には失脚するというわずか5年ほどの活動期間だとはいえ、その間にブルトゥイユが行ったことは、〈科学政策の考古学〉 という視点からみて極めて興味深い。……(中略)……
 このブルトゥイユへの注目が象徴するように、実はこの本は、科学と政治との関係という問題系が与えられたときどのような回答がありうるのかという、現代の科学政策にとっても重要な論点を、概略18世紀フランスの科学アカデミーという科学者共同体の政府との関係という史実の中に探り、単に考古学的興味だけではなく、現代への示唆にも供しようという野心があるように見受けられる。
 もちろん、それ以外にも、ビュフォンとダランベールの科学観の違い、確率・統計概念が社会事象にどのように応用されていくのかという問題を巡る確率概念史など、幾つかの興味深い話題を盛り込んである。それらの中でも、先のブルトゥイユと同等の面白さをもつのは、隠岐が長年取り組んできたコンドルセに関する注釈だろうか。その高名な 「社会数学」 や進歩史観だけではなく、知育重視の教育論や、国家による科学支援の重要性の強調など、一種の 〈哲学的テクノクラート〉という逆説的風姿を備えていたという事実が浮き彫りになる。そのいささか楽観的な科学像・社会像は、悲劇的最期のネガのようだ。
 ……最近緩慢な衰退の軌跡を描きつつあったようにみえる科学史の分野に、久々に俊英が出現した。多少とも科学史に関わった人間の一人として喜びに堪えない。まだ若い著者には、今後一層の精進を期待したい。」 (2011年4月9日号 『図書新聞』 より 評者: 金森 修 氏)

隠岐さや香 著
価格 7,400円
A5判・上製・528頁
ISBN978-4-8158-0661-3 C3040
在庫有り


「讀賣新聞」 [2011年4月3日付] から

デジタル時代の日本映画
新しい映画のために

デジタル時代の日本映画

『デジタル時代の日本映画』 の著者であるミツヨ・ワダ・マルシアーノ先生のインタヴュー記事が、2011年4月3日付 「讀賣新聞」 に掲載されました。『デジタル時代の日本映画』 に関するインタヴュー内容となっています。Jホラーやアニメーションからドキュメンタリー・民族映画まで、作品に即してメディア収束下の新たな映画文化を捉えるとともに、「トランスナショナル」 の実像を見つめる画期的な現代映画論です。

ミツヨ・ワダ・マルシアーノ 著
価格 4,600円
A5判・上製・294頁
ISBN978-4-8158-0657-6 C3074
在庫有り


『週刊金曜日』 [2011年4月1日号] から (評者 : 白井基夫 氏)
“若き著者の知性 堂々と開花”

科学アカデミーと 「有用な科学」
フォントネルの夢からコンドルセのユートピアへ

科学アカデミーと「有用な科学」

隠岐さや香著 『科学アカデミーと 「有用な科学」』 が、『週刊金曜日』 (2011年4月1日号) にて紹介されました。国家による最初の本格的な科学研究機関であるパリ王立科学アカデミーが、科学活動の文化的・社会的な基盤を形成する一方、啓蒙のフィロゾーフの参入によって統治のための科学へと踏み込んでいく過程を、初めて本格的に解明。科学史・社会史・思想史を横断する力作です。

隠岐さや香 著
価格 7,400円
A5判・上製・528頁
ISBN978-4-8158-0661-3 C3040
在庫有り


『図書新聞』 [2011年4月2日号] から (評者 : 森田明彦 氏)
“善の構想の多元性と複雑性を歴史的に解明
 —— 日本固有の近代的アイデンティティの確立に向け参照されるべき書”

自我の源泉
近代的アイデンティティの形成

自我の源泉

チャールズ・テイラー著 『自我の源泉』 (下川 潔・桜井 徹・田中智彦 訳)が、『図書新聞』 (2011年4月2日号) にて紹介されました。

 「チャールズ・テイラーは、現代世界における最も傑出した哲学者、思想家の一人である。
 2008年度京都賞 (思想・芸術部門) を受賞し、またテイラーの薫陶を受けたマイケル・サンデル (ハーバード大学教授) が最近日本で広く知られるようになったこともあり、その思想に対する関心は日本においても次第に高まっている。
 下川潔・桜井徹・田中智彦各氏による主著 『自我の源泉』 の邦訳およびテイラーの人と思想の最良の解説である同訳者あとがきは、日本におけるテイラー思想への理解と研究を一段と進展させるであろう。520頁を超える原著の邦訳を完遂された三氏には心より敬意を表したい。…… (中略) ……
 テイラーが 『自我の源泉』 において試みたのは、この 「西洋」 の近代的な自己理解の形式、いわゆる近代的アイデンティティが持つ善の構想の存在論的解明、つまり善の構想の源泉の解明である。テイラーは、西洋の近代的アイデンティティの3つの特徴として内面性の感覚、日常生活の肯定、道徳的源泉としての表現主義的自然観念を提示し、それらの源泉としてキリスト教の伝統に基づく有神論的基礎に加え、プラトンから、アウグスティヌスの内面への転回を経て、デカルトが創始し、ロックによって徹底された、「距離をおいた理性」 と 「自然の道具的な解釈」 に基づく 「自由な、理性的に推論する主体」 という自己理解が生み出す自律性に基づく自己責任と尊厳の感覚、アウグスティヌスからモンテーニュを経て、ルソーやヘルダーを通じてヘルダーリンに代表される後期ロマン主義において定式化された、人間の創造的想像力と内的な道徳的源泉としての自然の感覚の結びつきによる 「承認された独自性」 の感覚の3つを挙げている。テイラーは、これら3つの初期形態は根本から挑戦を受けてきたが、いずれも説明装置としてはいまだに有効であると主張する。
 グローバル化による 「第三の開国」 の圧力によって、日本固有の近代的アイデンティティの確立が急務となっている日本の私たちにとって、西洋の近代的アイデンティティの持つ善の構想の多元性と複雑性を歴史的に解明したテイラーの 『自我の源泉』 は、繰り返し参照する価値を有している。」 (2011年4月2日号 『図書新聞』より 評者 : 森田明彦 氏)

チャールズ・テイラー 著
下川 潔・桜井 徹・田中智彦 訳
価格 9,500円
A5判・上製・696頁
ISBN978-4-8158-0648-4 C3010
在庫有り

年度別書評一覧

近刊案内

2017年9月7日出来予定

東アジアの社会大変動

末廣 昭・大泉啓一郎 編
A5判・上製・352頁
価格  5,400円
ISBN 978-4-8158-0884-6
Cコード 3036

2017年9月7日出来予定

産業化する中国農業

宝剣久俊 著
A5判・上製・280頁
価格  5,800円
ISBN 978-4-8158-0886-0
Cコード 3033

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