2022年度受賞一覧
第113回(2023年度)「日本学士院賞」
近世貨幣と経済発展
『近世貨幣と経済発展』の著者である岩橋勝先生が、第113回(2023年度)「日本学士院賞」(日本学士院)を受賞されることが決定しました。受賞対象となった研究テーマが、本書にまとめられています。【内容】「三貨制」史観を塗り替える画期的労作 ——。小額貨幣の流通は、庶民の生活水準の上昇を示す指標である。銭貨や藩札などの需要面に注目し、多様性とダイナミズムを内包する日本各地の実態を分析、東アジアにおける徳川経済の先進性を実証する。
岩橋 勝 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・456頁
ISBN 978-4-8158-0965-2 C3033
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第11回「名古屋大学水田賞」
社会をつくった経済学者たち
スウェーデン・モデルの構想から展開へ
『社会をつくった経済学者たち』の著者である藤田菜々子先生が、第11回「名古屋大学水田賞」(名古屋大学)を受賞されました。受賞対象となった研究テーマが、本書にまとめられています。【内容】不況・戦争など直面する危機を乗り越え、福祉先進国の礎を築いた経済学者たち。ケンブリッジ学派と双璧をなしたスウェーデン経済学の全体像を、彼らの政治・世論との深いかかわりとともに初めて解明、福祉国家への合意を導いた決定的役割と、現代におけるその変容までを鮮やかに描き出す。
藤田菜々子 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・438頁
ISBN 978-4-8158-1097-9 C3033
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第39回「大平正芳記念賞 正賞」
南シナ海問題の構図
中越紛争から多国間対立へ
庄司智孝著『南シナ海問題の構図』の、第39回「大平正芳記念賞 正賞」(大平正芳記念財団主催)受賞が決定しました。中国の急速な台頭により国際政治の焦点となった危機の構造を、主要な当事者であるベトナム・フィリピンやASEANの動向をふまえて解明、非対称な大国と向きあう安全保障戦略をとらえ、米中対立の枠組みにはおさまらない紛争の力学を浮かび上がらせて、危機の行方を新たに展望します。
庄司智孝 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・344頁
ISBN 978-4-8158-1054-2 C3031
在庫有り
第39回「大平正芳記念賞 特別賞」
世界史のなかの東南アジア(上下巻)
歴史を変える交差路
アンソニー・リード著『世界史のなかの東南アジア』(太田淳・長田紀之監訳、上下巻)の、第39回「大平正芳記念賞 特別賞」(大平正芳記念財団主催)受賞が決定しました。世界史を動かし続けた東南アジアを、先史から現代に至る全体史として描くとともに、豊かな多様性を生み出す人びとの姿に迫る決定版。
アンソニー・リード 著
太田 淳・長田紀之 監訳
税込各3,960円/本体各3,600円
A5判・上製・上398頁+下386頁
ISBN 上:978-4-8158-1051-1 下:978-4-8158-1052-8
C3022
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2022年度「中小企業研究奨励賞(経済部門 準賞)」
緑の工業化
台湾経済の歴史的起源
堀内義隆著『緑の工業化』が、2022年度「中小企業研究奨励賞(経済部門 準賞)」(商工総合研究所主催)を受賞しました。植民地下の台湾は、たんに帝国の食糧供給基地にとどまったのではなかった。見過ごされてきた工業化の契機を、豊かな農産品の加工・商品化と、それに伴う機械化・電動化に見出し、小零細企業が叢生する農村からの発展経路を実証、戦後台湾経済の原型をとらえた注目の成果。
堀内義隆 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・286頁
ISBN 978-4-8158-1032-0 C3033
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webゲンロン「人文的大賞2022」(著作部門)
哲学者たちの天球
スコラ自然哲学の形成と展開
アダム・タカハシ著『哲学者たちの天球』が、webゲンロン「人文的大賞2022」(著作部門)(主催:ゲンロン)を受賞しました。宇宙の原理をめぐるハイブリッドな「知」の生成を描く ——。科学革命までの学問を一千年以上にわたり支配したアリストテレス主義。アラビア哲学を介して発展させられた、天と大地をめぐる教説とはいかなるものであり、キリスト教世界の中でどのように受け止められたのか。言語と文明圏をまたいだ自然哲学の展開を、つぶさに解明した気鋭の力作。
アダム・タカハシ 著
税込6,380円/本体5,800円
A5判・上製・318頁
ISBN 978-4-8158-1100-6 C3010
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2022年度「国際安全保障学会 最優秀出版奨励賞(佐伯喜一賞)」
大陸反攻と台湾
中華民国による統一の構想と挫折
五十嵐隆幸著『大陸反攻と台湾』が、2022年度「国際安全保障学会 最優秀出版奨励賞(佐伯喜一賞)」(主催:国際安全保障学会)を受賞しました。米中両大国のはざまで見落とされてきた台湾の「大陸反攻」をはじめて解明。大陸奪還と中国統一を目標に展開された軍事・外交政策の実像とその変容を、「蔣経国日記」など最新の資料から浮き彫りにするとともに、今日の東アジア国際政治の最大の焦点となっている台湾海峡危機の全体像を歴史的視野で描き出します。
五十嵐隆幸 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・400頁
ISBN 978-4-8158-1034-4 C3031
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第8回「猪木正道賞」
大陸反攻と台湾
中華民国による統一の構想と挫折
五十嵐隆幸著『大陸反攻と台湾』が、第8回「猪木正道賞」(主催:日本防衛学会猪木正道賞基金)を受賞しました。米中両大国のはざまで見落とされてきた台湾の「大陸反攻」をはじめて解明。大陸奪還と中国統一を目標に展開された軍事・外交政策の実像とその変容を、「蔣経国日記」など最新の資料から浮き彫りにするとともに、今日の東アジア国際政治の最大の焦点となっている台湾海峡危機の全体像を歴史的視野で描き出します。
五十嵐隆幸 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・400頁
ISBN 978-4-8158-1034-4 C3031
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第12回(2022年度)「地域研究コンソーシアム賞」
大陸反攻と台湾
中華民国による統一の構想と挫折
五十嵐隆幸著『大陸反攻と台湾』が、第12回(2022年度)「地域研究コンソーシアム賞」(主催:地域研究コンソーシアム)を受賞しました。米中両大国のはざまで見落とされてきた台湾の「大陸反攻」をはじめて解明。大陸奪還と中国統一を目標に展開された軍事・外交政策の実像とその変容を、「蔣経国日記」など最新の資料から浮き彫りにするとともに、今日の東アジア国際政治の最大の焦点となっている台湾海峡危機の全体像を歴史的視野で描き出します。
五十嵐隆幸 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・400頁
ISBN 978-4-8158-1034-4 C3031
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第34回「アジア・太平洋賞特別賞」
東アジア国際通貨と中世日本
宋銭と為替からみた経済史
井上正夫著『東アジア国際通貨と中世日本』が、第34回「アジア・太平洋賞特別賞」(主催:毎日新聞社、アジア調査会)を受賞しました。貨幣、この自由にして御しがたきもの ——。宋・遼・金・元・明・日本・朝鮮など、東アジア各地に流通した宋銭は、それぞれの政権の思惑を超え、為替や紙幣を誘発しつつ、経済・社会・政治を大きく動かしていった。文献と考古学的知見を踏まえた丹念な検証により、従来の見方を一新する画期的な貨幣・金融史。
井上正夫 著
税込8,800円/本体8,000円
A5判・上製・584頁
ISBN 978-4-8158-1061-0 C3033
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第15回「日本古典文学学術賞」
詩文と経世
幕府儒臣の十八世紀
『詩文と経世』の著者である山本嘉孝先生が、第15回「日本古典文学学術賞」(国文学研究資料館賛助会主催)を受賞されることが決定しました。本書が評価されての受賞決定となりました。【本書の内容】江戸時代の漢詩文制作はどのように政治と結びつき、古来の言葉に何が託されたのか。これまで注目されてこなかった幕府儒臣に焦点を当て、漢詩・漢文書簡・建議などの多彩な表現を読み解くとともに、武家の学問論や民間の技芸論をも視野に入れて、近世日本における「文」の行方を問い直す。
山本嘉孝 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・440頁
ISBN 978-4-8158-1043-6 C3095
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2022年度第16回「企業家研究フォーラム賞」
ピアノの日本史
楽器産業と消費者の形成
田中智晃著『ピアノの日本史』が、2022年度第16回「企業家研究フォーラム賞」(企業家研究フォーラム主催)を受賞しました。富裕層の専有物であったピアノが人々に親しまれるようになった由来を、明治~現代の歴史からたどり、その普及を可能にした意外な原動力を示す。斜陽産業化の危機を超えるメカニズムをはじめてとらえ、音楽教室とともに世界へと拡がった日本の鍵盤楽器産業の全体像を描ききった意欲作。
田中智晃 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・400頁
ISBN 978-4-8158-1029-0 C3021
在庫有り
第18回「日本人口学会賞 普及奨励賞」
イギリス歴史人口学研究
社会統計にあらわれた生と死
安元稔著『イギリス歴史人口学研究』が、第18回「日本人口学会賞 普及奨励賞」(日本人口学会主催)を受賞しました。人口・家族の動態の復元で世界を牽引し、政治・経済・文化の解明に決定的な影響を与え続けたイギリス歴史人口学の史料・方法とその実践的応用をトータルに叙述、公衆衛生や疾病などの最新の分析も加え、英国社会の新たな全体像に迫った著者渾身のライフワーク。
安元 稔 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・468頁
ISBN 978-4-8158-0954-6 C3022
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第43回(2022年度)「アジア経済研究所発展途上国研究奨励賞」
緑の工業化
台湾経済の歴史的起源
堀内義隆著『緑の工業化』が、第43回(2022年度)「アジア経済研究所発展途上国研究奨励賞」(日本貿易振興機構アジア経済研究所主催)を受賞しました。植民地下の台湾は、たんに帝国の食糧供給基地にとどまったのではなかった。見過ごされてきた工業化の契機を、豊かな農産品の加工・商品化と、それに伴う機械化・電動化に見出し、小零細企業が叢生する農村からの発展経路を実証、戦後台湾経済の原型をとらえた注目の成果。
堀内義隆 著
税込6,930円/本体6,300円
A5判・上製・286頁
ISBN 978-4-8158-1032-0 C3033
在庫有り
第43回「日本出版学会賞奨励賞」
言論と経営
戦後フランス社会における「知識人の雑誌」
中村督著『言論と経営』が、第43回「日本出版学会賞奨励賞」(日本出版学会主催)を受賞しました。メディア企業の生き方とは ——。言論によって民主主義に奉仕すると同時に、私企業として資本主義のなかで動くジャーナリズム。戦後フランスに生まれ、サルトルはじめ知識人を結集する一方、市場で稀有な成功を収めたニューズマガジンの歴史を、変容する社会とともに捉え、その思想と身体を見つめた俊英の力作。
中村 督 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・442頁
ISBN 978-4-8158-1022-1 C3036
在庫有り
第38回「大平正芳記念賞」
大陸反攻と台湾
中華民国による統一の構想と挫折
五十嵐隆幸著『大陸反攻と台湾』の、第38回「大平正芳記念賞」(大平正芳記念財団主催)受賞が決定しました。米中両大国のはざまで見落とされてきた台湾の「大陸反攻」をはじめて解明。大陸奪還と中国統一を目標に展開された軍事・外交政策の実像とその変容を、「蔣経国日記」など最新の資料から浮き彫りにするとともに、今日の東アジア国際政治の最大の焦点となっている台湾海峡危機の全体像を歴史的視野で描き出します。
五十嵐隆幸 著
税込5,940円/本体5,400円
A5判・上製・400頁
ISBN 978-4-8158-1034-4 C3031
在庫有り