内 容
考え方の「なぜ」を体系的に学べる法曹倫理の決定版テキスト、好評第3版。グローバル化とともに拡大・多様化する法務の実態を反映して記述を一新、諸外国の法制にも目を配りつつ、良き法曹のあり方を原理に遡って考える。法科大学院「法曹倫理コアカリキュラム」完全準拠。
執筆者一覧
【編者】
森際康友
【執筆者】
相原亮介 河村 博 馬場 陽
浅賀 哲 菊池 秀 浜辺陽一郎
石畔重次 北川ひろみ 古田啓昌
石田京子 桑山 斉 前田義博
入江孝幸 澤登文治 松尾 陽
上野陽子 下條正浩 松本篤周
宇加治恭子 瀧澤啓良 松本恒雄
榎本 修 十時麻衣子 水谷規男
尾関栄作 豊川義明 宮田智弘
笠井 治 鳥山半六 村橋泰志
片山 達 二ノ丸恭平 森山文昭
加藤倫子 野坂佳生 若林弘樹
河合健司 蜂須賀太郎
目 次
第3版へのはしがき
はしがき
第Ⅰ部 弁護士倫理の原理
第1章 法曹倫理の基本原理
第1節 総 論
第2節 弁護士倫理と誠実義務
第3節 真実義務と誠実義務
第2章 利益相反
はじめに
第1節 特別関係の告知及びこの場合の措置
第2節 相談者・依頼者を相手方とする事件
第3節 相談者の相手方からの依頼による他の事件
第4節 複数当事者間の利害調整
第5節 複数当事者から受任する事件
第3章 守秘義務
はじめに
第1節 弁護士の守秘義務の本質と弁護士法等の規定
第2節 職務基本規程上の守秘義務にかかわる諸規定
第3節 秘密の開示が許される場合
第4節 守秘義務と「公共の利益」
第Ⅱ部 弁護士倫理の実践
第4章 民事における依頼者弁護士関係(1)
—— 勧誘・受任
はじめに
第1節 依頼の勧誘
第2節 事件の受任(1)—— 概論
第3節 事件の受任(2)—— 各論
コラム 弁護士業務の実践感覚① 弁護士の職務怠慢
第5章 民事における依頼者弁護士関係(2)
—— 調査・事件処理
はじめに
第1節 調 査
第2節 方針決定
第3節 処 理
第4節 任務終了
第6章 民事における依頼者弁護士関係(3)
—— 辞任・紛議
はじめに
第1節 依頼関係の終了事由の分類
第2節 弁護士の辞任は許されるのか
第3節 弁護士が辞任するに至る具体的理由
第4節 辞任に伴う諸問題
コラム 弁護士業務の実践感覚② クライアントとクレーマーと
第7章 民事における相手方・第三者・他の法曹との関係
はじめに
第1節 相手方・第三者との関係
第2節 他の弁護士及び裁判所との関係
第8章 刑事弁護における職業倫理の実践
はじめに
第1節 依頼者との関係
第2節 被害者等との関係
第3節 裁判所(裁判官・裁判員)・検察官との関係
コラム 弁護士業務の実践感覚③ 弁護士と定年
第Ⅲ部 弁護士の専門職責任
第9章 弁護士の社会的責任
はじめに
第1節 総 論 —— 聖職かビジネスか
第2節 依頼者・弁護士関係における社会的責任
第3節 弁護士会の機能と組織的特性
第10章 弁護士倫理の最前線
はじめに
第1節 弁護士を取り巻く環境の変化
第2節 業務の多様化に伴う諸課題(1)—— 共同事務所と弁護士法人
第3節 業務の多様化に伴う諸課題(2)—— 組織内弁護士
第4節 業務の多様化に伴う諸課題(3)—— 大規模事務所
第5節 業務の展開と多様化に伴う諸課題
第6節 制度整備の諸課題
第Ⅳ部 裁判官・検察官の専門職責任
第11章 裁判官の専門職責任
はじめに
第1節 現行制度に至るまでの歴史的考察
第2節 実定法の解釈論として
第3節 裁判官倫理をめぐっての具体的論争
第4節 裁判官倫理について
第12章 検察官の専門職責任
はじめに
第1節 検察官制度の沿革とその発展・継受
第2節 検察官の職務
第3節 検察官の公共性
第4節 検察官の専門職責任
終 章 21世紀法曹の専門職責任
はじめに
第1節 法曹の専門職責任を学ぶ意義
第2節 21世紀日本社会の課題
第3節 信頼される司法
第4節 公共性の革新
第5節 司法を担う専門職の責任
参考文献
資 料: 弁護士職務基本規程
弁護士の報酬に関する規程
弁護士等の業務広告に関する規程
依頼者の本人特定事項の確認及び記録保存等に関する規程
預り金等の取扱いに関する規程
弁護士法(抄録)
事項索引
法令等検索
判例索引
書 評
『自由と正義』(2020年8月号、第71巻第6号、評者:市川充氏)