書籍紹介

歴史

普遍史の変貌

ペルシア語文化圏における形成と展開
大塚 修 著

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価格 6,300円
判型 A5判・上製
ページ数 456頁
刊行年月日 2017年
在庫状況 在庫有り
ISBNコード 978-4-8158-0891-4
Cコード C3022

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書籍の内容

歴史叙述の根底を問い直す ——。前近代の世界には、天地創造に始まる人類の系譜を描く「普遍史」という歴史類型が存在した。著名な『王書』や『集史』から、地方王朝やモンゴル時代の多様な手稿本までを徹底的に調査し、世界認識のダイナミックな変容を跡づける力作。


書籍の目次

 凡 例
 地 図

序 章 普遍史研究の意義と展望
    はじめに 問題の所在
    1 問題設定
    2 先行研究
    3 時代設定
    4 普遍史の定義
    5 用語の定義
    6 本書の構成

  第Ⅰ部 『王書』以前の古代ペルシア史叙述
       ——『王の書』から『王書』へ

第1章 旧約的普遍史と古代ペルシア史の相克
    はじめに
    1 アラブの系譜学者と古代ペルシア史
      (1)イブン・ハビーブ『美文の書』
    2 イブン・ムカッファアと古代ペルシア史
      (2)イブン・クタイバ『知識』
      (3)ディーナワリー『長史』
      (4)『ペルシア・アラブの諸王の歴史に関する究極の目的』
    3 古代ペルシア四王朝叙述法の萌芽
      (5)ヤアクービー『歴史』
      (6)タバリー『預言者と王の歴史』
      (7)マスウーディー『黄金の牧場』/『助言と再考の書』
      (8)クダーマ・ブン・ジャアファル『租税の書』
    章 結

第2章 『王の書』の「復活」と流行
     —— ペルシア系地方王朝における普遍史
    はじめに
    1 ハムザ・イスファハーニーによる古代ペルシア史の再編
      (1)ハムザ・イスファハーニー『王と預言者の年代記』
    2 ペルシア語歴史叙述の萌芽と『王の書』の流行
      (2)アブー・マンスール『王書』
      (3)バルアミー『歴史書』
    3 ハムザ・イスファハーニー後のアラビア語古代ペルシア史叙述
      (4)マクディスィー『創始と歴史』
      (5)フワーリズミー『学問の鍵』
      (6)ミスカワイフ『諸民族の経験』
      (7)ビールーニー『過去の痕跡』
    章 結

第3章 フィルダウスィーの『王書』と古代ペルシア史
     —— ガズナ朝における普遍史
    はじめに
    1 フィルダウスィーの古代ペルシア史叙述
      (1)フィルダウスィー『王書』
    2 フィルダウスィーと同時代の古代ペルシア史叙述
      (2)サアーリビー『列王伝精髄』
      (3)ガルディーズィー『歴史の装飾』
    章 結

 第Ⅰ部結論

  第Ⅱ部 ペルシア語普遍史書の成立
       ——『王書』から『選史』へ

第4章 『王書』の流行とペルシア語普遍史
    はじめに
    1 セルジューク朝時代の『王書』の評価
    2 セルジューク朝時代の古代ペルシア史叙述
      (1)ガザーリー『諸王への忠告』
      (2)イブン・バルヒー『ファールスの書』
      (3)『史話要説』
      (4)ファフル・ラーズィー『光の真実』/『知識の集成』
      (5)イブン・イスファンディヤール『タバリスターン史』
    3 アラビア語普遍史書における古代ペルシア史叙述
      (6)『天文学者たちの規範』
      (7)イブン・ジャウズィー『整然たる歴史』
      (8)イブン・アスィール『完史』
    4 奴隷王朝における古代ペルシア史叙述
      (9)ファフル・ムダッビル『系譜書』
      (10)ジューズジャーニー『ナースィル史話』
    章 結

第5章 ペルシア語普遍史とオグズ伝承
     —— アブー・サイードの即位まで
    はじめに
    1 ガザン以前のペルシア語普遍史書
      (1)バイダーウィー『歴史の秩序』
      (2)ザッジャージー『吉兆の書』
    2 ガザン以降のペルシア語普遍史書
      (3)カーシャーニー『歴史精髄』
      (4)ラシード・アッディーン『集史』
      (5)バナーカティー『バナーカティー史』
    章 結

第6章 旧約的普遍史、古代ペルシア史、オグズ伝承の接合
     —— アブー・サイードとギヤース・ラシーディーの時代
    はじめに
    1 三つの人類史の接合
      (1)ハムド・アッラー・ムスタウフィー『選史』
    2 アブー・サイード期のペルシア語普遍史書
      (2)アフマド『心優しい子ども』
      (3)シャバーンカーライー『系譜集成』
      (4)アクサラーイー『月夜史話』
    章 結

 第Ⅱ部結論

  第Ⅲ部 ペルシア語普遍史書の再編
       ——『ペルシア列王伝』から『歴史集成』へ

第7章 古代ペルシア史の再編
     —— ハザーラスプ朝におけるペルシア語文芸活動と『ペルシア列王伝』
    はじめに
    1 ハザーラスプ朝史研究の意義
    2 ヌスラト・アッディーンによる文芸活動の庇護・奨励
      (1)シャラフ・カズウィーニー『ペルシア列王伝』/『ヌスラト書簡集』
      (2)『贈物』
      (3)シャムス・ファフリー『ヌスラトの尺度』
      (4)ヒンドゥーシャー『先祖の経験』
      (5)『アラブ・ペルシアの諸王の歴史に関する諸民族の経験』
    3 献呈作品におけるヌスラト・アッディーンの表象
    4 『ペルシア列王伝』に対する需要
      (6)ニークパイ・ブン・マスウード『ニークパイの歴史』
    章 結

第8章 イランの地の地方政権とイラン概念
    はじめに
    1 ヤズド・ニザーム家の名士シャムス・フサイニー
      (1)アリー・トゥスタリー『諸王への贈物』
    2 インジュー朝
      (2)アームリー『高貴なる諸学問』
    3 ジャラーイル朝
      (3)アハリー『シャイフ・ウワイス史』
    4 ムザッファル朝
      (4)アラー・カズウィーニー『探求者の道』
      (5)アバルクーヒー『歴史の天国』
    章 結

第9章 イランの地の歴史からイランとトゥランの歴史へ
     —— ティムール朝時代
    はじめに
    1 ティムール朝史と普遍史の接合
      (1)『イスカンダル無名氏の史書』
      (2)『ムイーンの歴史精髄』
      (3)イブン・イナバ『スルターンの諸章』
    2 オグズ伝承と古代ペルシア史の融合
      (4)ヤズディー『勝利の書』
    3 ハーフィズ・アブルーによるペルシア語普遍史の再編
      (5)ハーフィズ・アブルー『歴史集成』
    4 ティムール朝におけるペルシア語普遍史書の手稿本作成
    章 結

 第Ⅲ部結論

終 章

 付表 普遍史における古代ペルシア史叙述の変遷
 参考文献
 あとがき
 図表一覧
 索 引


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