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歴史

朝鮮燕行使と朝鮮通信使

夫馬 進 著

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価格 8,800円
判型 A5判・上製
ページ数 744頁
刊行年月日 2015年
在庫状況 在庫有り
ISBNコード 978-4-8158-0800-6
Cコード C3022

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書籍の内容

中国への使節494回、日本への使節12回 —— 桁違いの巨大外交ルートが映し出す、しられざる東アジア世界の構造とは。琉球の位置づけや、日朝中知識人の学術交流、洪大容の中国行などを手がかりに、朝貢-冊封体制論をこえて東アジア国際関係の実像を浮び上がらせた、燕行使研究の決定版。


書籍の目次

序 章 朝鮮燕行使とは何か
     1 朝鮮燕行使という呼称とその回数
     2 朝鮮燕行使団の人員数と朝貢貿易
     3 朝鮮燕行使団の編成
     4 問題提起

  第Ⅰ部 14-19世紀、朝鮮をめぐる東アジアの国際関係と国際構造

第1章 朝鮮の外交原理、「事大」 と 「交隣」
     1 はじめに
     2 「交隣」 の原義と外交原理としての採用
     3 「交隣」 原理と通信使の派遣
     4 「事大」 原理と種族的華夷思想
     5 結 語

第2章 明清中国の対朝鮮外交における 「礼」 と 「問罪」
     1 はじめに
     2 明初洪武期の対高麗外交と朝鮮外交文書の非礼事件
     3 「仁祖反正」 と冊封問題
     4 清初、朝鮮外交文書の違式事件
     5 結 語

第3章 1609年、日本の琉球併合以降における中国・朝鮮の対琉球外交
      —— 東アジア四国における冊封、通信そして杜絶
     1 はじめに
     2 清朝の 「冊封国」 は何箇国だったか
     3 1609年、日本の琉球併合直後における明朝の対琉球外交
     4 1612年、琉球入貢以後における明朝の対琉球外交
     5 朝鮮・琉球外交の杜絶
     6 結 語

第4章 朝鮮知識人による琉球の国際的地位認識
      —— 北学派を中心に
     1 はじめに
     2 18世紀、朝鮮燕行使による3つの琉球人見聞録
     3 元重挙と成大中の琉球認識
     4 洪大容と朴趾源、李徳懋の琉球認識
     5 1794年、琉球漂流民の陸路送還と朴斉家 『北学議』
     6 結 語

  第Ⅱ部 16・17世紀、朝鮮燕行使による中国観察と中国批判

第5章 1574年朝鮮燕行使の 「中華」 国批判
     1 はじめに
     2 許篈と趙憲
     3 「礼義之邦」 の人々に対する処遇
     4 陽明学、是か非か
     5 「中華」 国の現実と批判
     6 結 語

第6章 改革方案 『東還封事』 に見える趙憲の中国報告
     1 はじめに
     2 中国報告と実際の見聞 (1)
     3 中国報告と実際の見聞 (2)
     4 結 語

第7章 朝鮮燕行使による反清情報の収集とその報告
      —— 1669年閔鼎重の 「王秀才問答」 を中心に
     1 はじめに
     2 閔鼎重の中国旅行
     3 「王秀才問答」 の分析
     4 結 語

  第Ⅲ部 18・19世紀、燕行使と通信使における学術交流

第8章 朝鮮燕行使による漢学・宋学論議とその周辺
      —— 申在植 『筆譚』 と中朝文化秩序
     1 はじめに
     2 申在植とその編書 『筆譚』
     3 漢学、是か非か
     4 漢学・宋学論議の周辺
     5 結 語

第9章 朝鮮通信使による日本古学の認識
      —— 朝鮮燕行使による清朝漢学の把握を視野に入れ
     1 はじめに
     2 往路、大坂以西における古学情報
     3 江戸における古学認識の深まり
     4 復路、再び大坂にて
     5 結 語

第10章 1764年朝鮮通信使と日本の徂徠学
     1 はじめに
     2 徂徠学認識の進展 —— 特にその著作の獲得
     3 徂徠学派校勘学と古典籍復刻に関わる知識の進展
     4 帰国後における徂徠学の紹介
     5 筆談記録に見える徂徠学への対応と評価
     6 結 語

第11章 朝鮮通信使と日本の書籍
      —— 古学派校勘学の著作と古典籍を中心に
     1 はじめに
     2 1748年における日本の古典籍に対する態度
     3 1764年における日本古典籍獲得の熱意
     4 朝鮮への日本古典籍の伝播
     5 結 語

  第Ⅳ部 東アジアにおける洪大容燕行の意義

第12章 1765年洪大容の燕行と1764年朝鮮通信使
      —— 両者が体験した中国・日本の 「情」 を中心に
     1 はじめに
     2 洪大容燕行の目的と国内での衝撃
     3 洪大容と通信使元重挙らによる中国人・日本人観察の類似性
     4 洪大容と元重挙が体験した中国・日本の 「情」
     5 結 語

第13章 洪大容 『乾浄衕会友録』 とその改変
      —— 18世紀東アジアの奇書
     1 はじめに
     2 改変作業の始まりと潘庭筠の対応
     3 『乾浄衕筆談』 のテキストとしての問題
     4 『乾浄衕会友録』 原本と 『乾浄筆譚』 『乾浄衕筆談』
     5 改変事例その1 —— 削除部分
     6 改変事例その2 —— 許蘭雪軒についての書き換え
     7 書名の改変 —— “乾浄” の意味するもの
     8 結 語

第14章 洪大容 『医山問答』 の誕生
      —— 帰国後における中国知識人との文通と朱子学からの脱却過程
     1 はじめに
     2 朱子学からの脱却の契機 —— 厳誠の遺言書
     3 “中国人を説服した” との伝説
     4 荘子思想への傾倒
     5 憤激の書 『医山問答』
     6 結 語

  第Ⅴ部 朝鮮燕行録と使朝鮮録

第15章 日本現存朝鮮燕行録解題
     1 はじめに
     2 解題作成の目的
     3 解 題

第16章 使琉球録と使朝鮮録
     1 はじめに
     2 「冊封使録」 と 「使琉球録」
     3 使朝鮮録解題
     4 使琉球録と使朝鮮録の特質
     5 結 語

終 章

補論1 明清中国による対朝鮮外交の鏡としての対ベトナム外交
      —— 冊封問題と 「問罪の師」 を中心に
     1 はじめに
     2 永楽帝による 「問罪の師」 —— 「天地鬼神の容さざるところ」
     3 嘉靖帝による 「問罪の師」
     4 乾隆帝による 「問罪の師」
     5 結 語

補論2 ベトナム如清使と中国の汪喜孫
      —— 范芝香 『郿川使程詩集』 を中心に
     1 はじめに
     2 『郿川使程詩集』 と范芝香の如清行
     3 范芝香と汪喜孫の贈答唱和詩
     4 結 語

補論3 朝鮮通信使が察知した尊皇討幕の言説


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