書籍紹介

宗教・文学・歴史

中世日本の宗教テクスト体系

阿部泰郎 著

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価格 7,400円
判型 A5判・上製
ページ数 642頁
刊行年月日 2013年
在庫状況 在庫有り
ISBNコード 978-4-8158-0723-8
Cコード C3014

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書籍の内容

文字、図像、儀礼を含む広大な領域を 「宗教テクスト」 の視座から展望し、聖徳太子伝から仏教儀礼、経蔵、聖教、神祇まで、中世世界の深層に潜む豊穣なる知の体系を解き明かした労作。日本中世史の焦点となる多様なテクストの複合・統合の果てに、〈聖なるもの〉 はいかにして創出されたのか ——。


書籍の目次

序 章 宗教テクスト学試論
     1 宗教というテクスト宇宙
     2 宗教テクストの探究
     3 中世宗教テクストの世界像
     4 中世宗教テクストの場へ

  第Ⅰ部 聖徳太子宗教テクストの世界

第1章 聖徳太子の世界像
       —— 中世太子宗教テクスト体系の形成
     1 聖徳太子をめぐる宗教テクストの場
     2 古代における聖徳太子伝と絵伝
     3 中世聖徳太子尊像図像の生成
     4 中世太子宗教テクスト形成の主体
     5 太子宗教テクストの生成展開をうながすもの
     6 中世太子宗教テクストの座標と布置

第2章 複合宗教テクストとしての聖徳太子伝と絵伝
     1 古代における太子像と太子伝の成立
     2 平安期における太子伝の生成と『三宝絵』
     3 『聖徳太子伝歴』 における正典の確立
     4 平安期における聖徳太子絵伝 —— 法隆寺障子絵伝の成立
     5 法隆寺障子絵伝における世界像
     6 法隆寺上宮王院の宝物 —— 舎利と宝物目録
     7 文芸テクストに表象された太子の霊地

第3章 霊地における太子像
       —— 院政期の聖徳太子崇敬と四天王寺・太子廟
     1 院政期太子像の宗教構想
     2 慈円における太子像の構想
     3 四天王寺の創建伝承と縁起説
     4 『御手印縁起』の成立と展開
     5 中世太子絵伝における四天王寺図像の世界
     6 廟崛太子 —— 死せる太子の記文と生ける骸 (かばね)
     7 顕真における太子廟御記文伝承の文脈
     8 太子廟の礼拝空間における尊像と絵伝

第4章 中世聖徳太子絵伝におけるテクスト複合
     1 中世太子絵伝の宗教図像テクスト複合
     2 中世太子絵伝と太子伝によるテクスト複合の様相
     3 中世掛幅太子絵伝の類型と展開
     4 中世太子絵伝の 〈外部〉 と 〈内部〉 の複合
     5 聖徳太子絵伝テクスト複合の統辞法

  第Ⅱ部 寺院経蔵宗教テクストの世界

第5章 寺院における宗教テクストの諸位相
     1 日本における仏宝のテクスト
     2 一切経と聖教の場としての経蔵
     3 中世宗教テクストの縮図としての唱導
     4 宗教テクストの主体としての慈円

第6章 宗教テクスト創出による国土の 〈経蔵〉 化
       —— 一切経と埋経の融合
     1 一切経という宗教テクスト
     2 宗教テクストの位相からみる一切経造立の意義
     3 埋経儀礼と一切経造立の接点
     4 院王権による一切経造立と勧進聖による埋経運動
     5 鳥羽院の末代上人一切経勧進結縁と富士山埋経

第7章 宗教テクストとしての経蔵と目録
     1 「聖教目録」 という座標
     2 円珍と寺門派における中世宗教テクストの形成
     3 東寺における空海請来・御筆宗教テクストの布置と展開
     4 醍醐寺三宝院における宗教テクスト体系の形成

第8章 灌頂儀礼と宗教テクスト
       —— 儀礼テクストとしての中世密教聖教
     1 宗教テクストの場としての灌頂
     2 守覚法親王の宗教テクストにおける灌頂儀礼
     3 即位灌頂という儀礼テクスト
     4 密教儀礼テクストの諸位相と口決

第9章 中世密教聖教の極北
       —— 文観弘真の三尊合行法テクスト
     1 「文観」 像と文観研究
     2 文観の三尊合行法テクスト
     3 三尊合行法テクストと文観著作
     4 『瑜伽瑜祇秘肝鈔』 と後醍醐天皇御影
       文観弘真著作年譜

  第Ⅲ部 儀礼空間宗教テクストの世界

第10章 仏教儀礼における宗教テクストの諸位相
     1 儀礼空間のテクスト
     2 二月堂修二会の儀礼テクスト空間
     3 唱導の儀礼テクスト —— 大導師作法の系譜
     4 常行堂の法儀と堂僧の念仏 —— 呪師作法と声明の系譜
     5 講式を読む —— 儀礼テクストによる諸位相の統合

第11章 宗教テクストの核としての願文
     1 願文という宗教テクスト
     2 古代仏教における願文の諸位相
     3 御堂関白の作善と願文
     4 院政期の次第法則における願文の位置
     5 東大寺大仏をめぐる願文の諸相

第12章 修正会・修二会と儀礼テクスト
     1 二月堂修二会の儀礼空間と音声
     2 修二会の行法と所作の構造
     3 朱唐櫃 —— 二月堂の 〈聖なるテクスト〉
     4 “読む” テクスト —— 神名帳と過去帳
     5 二月堂の神話テクストと神名帳・過去帳
     6 常行堂修正会と大念仏の儀礼テクスト
     7 僧賀聖人の伝承とそのテクスト

第13章 儀礼の声
     1 悔過の声 —— 修正会・修二会の行いから念仏へ
     2 講式の声 —— 浄土往生の講式と声明の式読
     3 高声と一声 —— 法然伝と 『一遍聖絵』 における念仏の声
     4 一味同心の声 —— 真宗における念仏と法儀の形成

第14章 真宗寺院の宗教空間と儀礼テクスト
     1 城端別院虫干法会の儀礼空間
     2 虫干法会における宗教テクストの諸位相と機能
     3 伝承される宗教テクストの再創造

  第Ⅳ部 神祇祭祀宗教テクストの世界

第15章 中世熱田宮の宗教テクスト空間
     1 神祇をめぐるテクストの諸位相
     2 熱田宮の神典と経典 —— 神宝としての聖典奉納
     3 熱田宮における中世縁起の形成と展開
     4 熱田宮炎上をめぐる託宣記と女房日記 —— 『とはずがたり』 の熱田参詣
     5 密教聖教テクストの象る熱田宮
     6 「宝釼」 をめぐるテクスト

第16章 真福寺神祇書のテクスト体系
     1 宗教テクストとしての神祇書
     2 真福寺聖教における神祇書の位置
     3 真福寺本神祇書の書誌分類
     4 中世神道の展開と真福寺本神祇書
     5 東大寺東南院からの神祇書の伝来

第17章 書かれたものとしての神道
       —— 密教聖教の中の神祇書
     1 テクストとしての中世神道
     2 真福寺聖教の中の神道テクスト
     3 「三宝院御流」 聖教の中の神道テクスト
     4 『野決』 具書神道テクストの概要と思想
     5 守覚法親王の宗教テクストと神祇

第18章 修験道における宗教テクスト空間
     1 宗教テクストとしての修験道
     2 御正躰としての蔵王権現像と埋納聖典の位相
     3 修験縁起説と役行者伝の位相
     4 霊地を象る宗教テクスト複合 —— 文観 『金峯山秘密伝』 と吉野曼荼羅彩絵厨子

終 章 中世宗教テクストのゆくえ
     1 宗教テクストにおける中世
     2 中世宗教テクストの普遍性 —— 図像における複合と舎利による統合
     3 中世宗教テクストの達成としての文字本尊 —— 名号と題目
     4 神祇における中世宗教テクストの到達点 —— 神号と託宣


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